ERATOが新たな完全ワイヤレスイヤホン「VERSE」(ヴァース)を発表。価格を抑えた全世界戦略モデル

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Apollo7やMuse5といった音質の良さに定評のある製品で、完全ワイヤレス市場を牽引してきた米ERATOが9月28日に新モデル「VERSE」を発表しました。SONYのような大手メーカーが高価格多機能機で続々と参戦してきているこのタイミングで、新たに低価格廉価モデルを早期にリリースすることで、先手を打った形になります。
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既存機の半額以下となる全世界戦略モデル

「VERSE」は音質に定評のある人気モデル「Apollo7s」のポピュラーエディションで価格を半額以下に抑えた全世界戦略モデルという位置づけです。Apollo 7といえば世界最小最軽量でありながら、ワイヤレスイヤホンとしては最高クラスの高音質を実現したことで、クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で50万ドルもの資金調達に成功した製品です。「VERSE」はそのApollo 7の設計思想を受け継ぐ形で同製品で培われた数多くの高音質技術が惜しみなく投入され、尚且つ過剰と思われるスペックを削ることで高音質低価格を実現しているようです。

発売日と価格、カラー展開

発売日は2017年10月6日(金)。価格は14,880円で、本体カラーはブラックとホワイトの2色展開となります。

SONYの「WF-1000X」が10月7日(土)発売ですが、その前日というのはただの偶然なのか、それとも狙っての設定でしょうか。

SONY「WF-1000X」の詳細についてはこちら。

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価格については確かに4万円近かったApollo7の半額で、さらに言えば発売が予定されている大手ブランドの新機種と比較してもかなり価格が抑えられているように感じます。「Apollo 7s」では対応していたaptXコーデックの省略や、内部パーツに汎用品を採用しサイズを少々大型化することでこの価格が実現できたようですね。

カラーについてはどちらもシンプルで写真で見る限りマット調に統一されており、とても廉価版とは思えない仕上がりですね。個人的にはApollo7よりも好きな外観です。

VERSEの主な特徴

高音質を実現するために独自開発の「GrapheneDriver」と「SpinFit」イヤーピースを搭載

「VERASE」には、「GrapheneDriver(グラフェンドライバー)」という独自開発したドライバーが採用されています。Graphene(グラフェン)とは炭素素材の一種ですが、炭素といえばカーボンやダイヤモンドが有名ですね。これらの物質は炭素結合という強い結合のおかげで高いレベルでの強度と剛性を保持しています。そんなダイヤモンド以上に炭素同士の結合が強く、電気の伝導度もトップクラスに良い物質がグラフェンになります。

振動板にはこのグラフェンがコーティングされており、不要な分割振動が抑制されます。それに加え、Apollo7や他のイヤホンで培ってきた技術で独自のチューニングを施すことで、全音域において、ハイスピード、クリアでありながらダイナミックなサウンドが実現されています。

また、さらなる高音質実現のためイヤーチップとしてSpinFit社との共同開発品が付属します。これはVERSEのサイズと音響特性を踏まえて開発された専用のイヤーチップで、360°動く先端構造により、耳の穴に沿って奥まで差し込むことができるようになります。それにより遮音性の向上でより音質はクリアになり、また、鼓膜に近い位置で音を鳴らすことでダイナミックさを体感できるようになるようです。

アクティブな環境にも対応する小型・軽量サイズと防水性能

イヤホンサイズは約16.5㎜で重量が約4.5gです。これはノイズキャンセリング付きのSONY「WF-1000X」や、本体にタッチコントロール機能を持たせたBeoplay E8よりも2g程度軽いですが、AirPodsより0.5g程度重いですね。ただ4.5gであれば普段イヤホンを使っている人であればあまり気にならないレベルだと思います。

また防水性能はIPX5に準拠しています。スポーツモデルのBose「SoundSport Free headphones」でもIPX4の防滴仕様でしたので、より防水性能の高いこの製品であれば普段の生活で水塗れで困ることはなさそうです。

BOSE「SoundSport Free headphones」の詳細についてはこちら。

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本体には物理ボタンがついており音楽の再生や停止、通話等の操作が可能です。もちろん通話用のマイクも内蔵されていますのでハンズフリー会話にも対応します。

小型で持ち運びやすいケースと充電性能

VERASEのバッテリー駆動時間は音楽の再生で最大3時間、通話での使用で最大4時間となっており、一般的な完全ワイヤレスイヤホンと同等レベルと思われます。ただ充電ケースを使えば合計4回まで本体のフル充電が可能なため、併用時には音楽再生時で最長15時間、通話時には20時間の使用が可能ということになります。ケース併用でも10~12時間程度の持続時間の製品が多い中、これはかなり優秀な部類に入るのではないでしょうか。

充電についてはゼロから満充電まで約2時間で完了します。これはケースそのものの充電時にも同じであり、また本体とケース両方を充電する必要がある場合は両方同時に並行して給電されていく仕組みが採用されています。

ケースの大きさは55×55×25.5mmで質量は49gとかなり小型軽量です。完全ワイヤレスイヤホンの場合ケースを持ち歩くことがほぼ必須だと思われますので、この持ち運びが苦にならないサイズ感はうれしいですね。

スペック

 ドライバーユニット独自開発グラフェンドライバー
 再生周波数20Hz~20kHz
 対応コーデックAAC、SBC
 バッテリー駆動時間 再生時:3時間/通話時:4時間(ケース使用で最長15時間)
 重量 本体:4.5g/充電ケース:49g
 Bluetooth4.2

まとめ

最近毎日のように完全ワイヤレスイヤホンに関するニュースが飛び込んでくるようになりました。大手メーカーの参入から既存メーカーの製品アップデートや新製品の投入も続き、2017年後半はまさに群雄割拠という状態ですね。個人的にはSONYかBeoplay E8で悩んでいたのですが、思いのほかこの製品が価格的にも音質/デザイン的にも優れていそうなのと発売日も一番早いですので、もしかしたら購入してしまうかもしれません。

SpinFitイヤーチップやNFMIの採用、コンパクトな形状や価格の面からVERSEの最大のライバルになるかもしれないNuForce「BE Free8」についてはこちらから。

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