初代Apple Watchが発売された2015年4月から、はや3年が経ちましたね。最近発表されたレポートによるといまだにスマートウォッチ市場は、Apple Watchが50%以上のシェアを獲得している独り勝ちの状態が続いているようです。
しかし2017年の年末商戦でスマートウォッチ市場全体の人気が上がったこともあり、Apple Watch以外のスマートウォッチにも注目が集まっています。そこで今回は盛り上がりを見せるスマートウォッチの最新機種を紹介。Apple Watchに対抗できそうな機種を探っていきたいと思います。
最新のApple Watch Series 4のレビューはこちらをどうぞ。

カシオ Smart Outdoor Watch PRO TREK Smart WSD-F20
G-SHOCKなどのタフネスウォッチで有名なカシオのスマートウォッチ、PRO TREK Smart WSD-F20。岡山県警が県内の全警察署に導入することが発表された話題のスマートウォッチですね。
主な特徴としてはネット接続無しで地図が使用できることです。事前に訪れる場所の地図をダウンロードしておけばスマホと連動させなくても地図や移動の軌跡を確認することができます。
また、アウトドアで重宝する気圧や高度などの情報がタップのみで画面に呼び出せるところも便利ですね。音声認識マイクが搭載されているため、両手がふさがった状況でも音声で様々な機能が使用できます。
スマートウォッチのパイオニアであるApple Watchは基本的にあらゆることができますが、本機種はオフラインでの地図表示など、アウトドア用途という面においてはApple Watchよりも優れた機種と言えるのではないでしょうか。
ちなみにこちらの機種をベースに特別仕様を施したLimited Editionモデル「WSD-F20SC」が、6月より世界限定700個で発売されることがアナウンスされています。
<スペック>
防水防塵 | 5気圧防水 |
重量 | 97g |
無線 | Bluetooth4.1、IEEE802.11 b/g/n |
センサー | 気圧・高度・加速度・ジャイロ・方位 |
バッテリー容量 | 不明※1日程度の使用は可能 |
対応OS | iOS,Android |
Galaxy Gear S3 Classic
スマホ/スマートデバイスの対アップルの急先鋒といえばSamsungのGalaxyブランドですね。Galaxy Gear S3 Classicの最大の特徴はベゼルでアプリの呼び出しなどの操作が可能なところです。
スマートウォッチの大半は画面のタップやスワイプといった動作で操作をしますが、画面が小さいためやや不便に感じるところがありますよね。Galaxy Gear S3 Classicはベゼルを回転させての操作になるため、操作性に関しては他のスマートウォッチよりも優れているように思います。
バッテリー面でも380mAhの大容量を持ったバッテリーを使用しているため、GPSを使用していなければ3.4日使えるというスタミナも魅力的ですよね。また通常の腕時計に近いデザインになっている点も特徴的。一見してスマートウォッチとは分かりにくいため、ビジネスシーンでも周りに違和感を与えることなく利用できるのではないでしょうか。
Apple Watchのいかにも電子機器というデザインを避けつつ、スマートウォッチを利用したい人にはオススメできる製品だと思います。スマホを開発しているメーカーだけあって、専用アプリを追加すればApple Watchと遜色ない機能的なスマートウォッチになることもポイントですね。
ドレスウォッチ風のGalaxy Gear S3 Classicですが、兄弟機としてスポーティーなデザインのGalaxy Gear S3 Frontierもラインナップされています。
<スペック>
防水防塵 | IP67 |
重量 | 59g |
無線 | Bluetooth4.1、IEEE802.11 b/g/n |
センサー | 加速度・ジャイロ・心拍・GPS・気圧計・高度・照度 |
バッテリー容量 | 380mAh |
対応OS | iOS,Android |
SONY wena wrist pro/active
こちらはスマートウォッチというよりもスマートバンドと呼んだ方が良い製品ですね。SONYのwenaシリーズはバンド部分に通知や電子決済機能などのスマート機能を搭載したウェアラブル端末。専用で用意されたアナログ時計ヘッドのほか、既存の腕時計も取り付けてスマートウォッチ化することもできる新しい発想の製品です。
お気に入りの時計があるけどスマートウォッチも使いたいという人には、まさに最高のアイテムですね。実際に私も自分の機械式時計にwenaを取り付けてスマートウォッチ化して使っています。
詳細は下の紹介記事とレビュー記事をどうぞ。


Huawei Huawei Watch 2
Huaweiが販売するHuawei Watch 2はウォーキングやランニング等の運動と相性の良いスマートウォッチになります。加速度センサーやジャイロセンサー、心拍数センサーを備えているため、運動効率を確認しながら使える点がポイントですね。
IP68の防水防塵性能に加え、ベゼルにステンレスを使用しているため頑丈です。また、純正アプリであるHuawei Wearを利用することで目標の達成具合などを通知してくれるため、モチベーションの維持にも繋がりそうですね。また4GBのROMに音楽データを入れることもできるため、スマホや音楽プレーヤーを別に持ち歩かなくても音楽再生をすることも可能です。
Apple Watchにもフィットネス用の機能もありますが、本機種はプロのコーチによるガイダンスにより運動に対するモチベーションを上げることができます。運動やフィットネスを頻繁に行う人には良い候補になるスマートウォッチではないでしょうか。
<スペック>
防水防塵 | IP68 |
重量 | 57g |
無線 | Bluetooth4.1、IEEE802.11 b/g/n |
センサー | 加速度・ジャイロ・心拍・GPS・気圧計・コンパス・アンビエントライトセンサー |
バッテリー容量 | 420mAh |
対応OS | iOS,Android |
Nokia スマートウォッチ Steel HR
近年スマート体重計などのスマートデバイスを数多く開発しているNokiaが販売するスマートウォッチSteel HR。ジムでのトレーニングや歩数、距離、消費カロリー、心拍数など日常の記録を管理できます。
最大の特徴は最大25日間も持つというバッテリー持続時間の長さ。また5気圧までの耐水性があるため、シャワーや水泳も装着したまま可能です。
主に健康管理や活動量計として特化したスマートウォッチになり、光電式容積脈波記録法という技術により手首の血液中濃度の変化を感知、心拍を計測してくれます。文字盤がアナログになっているため時計としても視覚的にわかりやすいですね。
Amazon限定となるSteel Special Editionというモデルも用意されています。
<スペック>
防水防塵 | 5気圧防水 |
重量 | 49g※ベルト別 |
無線 | Bluetooth4.0 |
センサー | 加速度・モーション・心拍・GPS |
バッテリー容量 | 不明※最大25日間 |
対応OS | iOS,Android |
Fitbit(フィットビット) スマートウォッチ iONIC
活動量計などのウェアラブルデバイスで有名なFibitのスマートウォッチ、iONIC。この製品はFitbitらしく日々の活動量などフィットネス機能に力を入れたスマートウォッチです。
Fitbitのすべての機能を搭載しパーソナルコーチング・内臓GPS・心拍計・耐水機能搭載で運動目標達成をリアルタイムにサポート可能。睡眠ステージ機能により睡眠の深度も計測してくれます。300曲以上の音楽が保存可能で、スマホがなくても単体で音楽が楽しめる点もポイントですね。
従来のFitbitバンドに様々な機能が付加された製品ということで、Fitbitユーザーが端末をグレードアップするのに良さそうな製品ですね。ただOSがFitbitOSという独自OSを使用しており、まだ発売間もないことから対応アプリが少ない点が気になります。LINEやTwitterなどにも現時点では対応していないため、これらをよく使う方には注意が必要です。
<スペック>
防水防塵 | 5気圧防水 |
重量 | 不明 |
無線 | Bluetooth、Wi-Fi |
センサー | 加速度・ジャイロ・心拍・GPS・環境光・高度 |
バッテリー容量 | 不明※GPSモードで10時間使用可能 |
対応OS | iOS,Android |
GARMIN(ガーミン) vivoactive3
GARMIN(ガーミン) はアメリカのGPS機器メーカー。その高い計測技術を背景に、近年はスポーツ・フィットネス分野やウェアラブル分野の製品を多くリリースしています。
そんなガーミンのvivoactive3はスポーツに特化したスマートウォッチ。ランニングや水泳、ゴルフなど十数種類の屋外スポーツ・アクティビティに対応し、内蔵のGPSにより距離、ペース、位置情報などのデータを記録します。 光学式心拍計センサーにより効率のよいトレーニングのほか、ストレスレベルの測定などが可能です。
独自のConnect IQストアが展開されており、ウォッチフェイスやウィジェット、アプリなどをダウンロードして様々なカスタマイズができる点もポイント。雨が降る時刻をあらかじめ確認したり、気分によって時計のデザインを変更したり、トレーニングに必要な情報を表示させたりと、自分に合ったデバイスにカスタムしていくことができます。
フォトライブラリーから好きな写真を選択しウォッチフェイスとして設定する事が可能。デザインも普段使いも使えるシンプルなものになっているところもうれしいですね。
<スペック>
防水防塵 | 5気圧防水 |
重量 | 不明 |
無線 | Bluetooth |
センサー | 加速度・温度・心拍・GPS・気圧計・高度・GLONASS |
バッテリー容量 | 不明※GPSモードで10時間使用可能 |
対応OS | iOS,Android |
MISFIT Vapor
MISFITはシンプルでスタイリッシュなウェアラブルデバイスを数多くリリースしているメーカー。活動量計のMISFIT RAYは2016年度のグッドデザイン賞も受賞しており、そのデザイン性の高さには定評があります。
そんなMISFITのスマートウォッチ、Vaporもシンプルなデザインで普段遣いにおすすめのスマートウォッチです。OSにはAndroid wear2.0を搭載しておりスマートウォッチとしての基本的な機能は使用可能。4GBのストレージを内蔵しており、単体での音楽再生も楽しめます。
操作時のインターフェースは画面の外周部に沿って指を動かすと、画面がスクロールするという独自のものを採用。これはバーチャルタッチベゼルと名付けられ、ベゼルを回転させるようにシンプルな操作ができます。
光学式心拍センサーの搭載でアクティブトラッカーとしても使え、50m防水やフィットネスアプリとの連携など、アクティビティでの利用も可能です。ただしGPSは内蔵していないため、アクティビティなどで使用する場合にはスマホとの連携が必要な点がやや残念なポイントでしょうか。ただ比較的安価ながら機能性は豊富なため、コスパの高いスマートウォッチだと思います。
<スペック>
防水防塵 | 5気圧防水 |
重量 | 不明 |
無線 | Bluetooth4.0 |
センサー | 加速度・ジャイロ・心拍・GPS |
バッテリー容量 | 不明 |
対応OS | iOS,Android |
Diggro DI03
Diggro が販売するスマートウォッチのDI03。こちらは価格が7,000円前後と、スマートウォッチとしてはかなり安く購入できるハイコスパ製品。
安いながらも心拍計や歩数計なども付き、防水防塵性能もIP67となっています。メールや電話の通知など基本的な機能も使え、価格以上の機能が搭載されています。
デザインに関しては値段相応で、少しチープに見える点がやや残念ですね。ただスマートウォッチとりあえず使ってみたい人や初めて買う人にはおすすめできる製品だと思います。
<スペック>
防水防塵 | IP67 |
重量 | 54g |
無線 | Bluetooth4.0 |
センサー | 心拍・歩数計(距離、時間、消費カロリー) |
バッテリー容量 | 不明 |
対応OS | iOS,Android |
Zeblaze VIBE3
ZeblazeのVIBE3は頑丈さをウリにした格安タフネススマートウォッチ。様々な環境下で正常に作動するよう、本体ボディには316Lステンレス鋼、画面には第四世代Corning Gorilla Glass 4を採用し、高い耐衝撃性を備えています。
IP67の防水防塵性能に加え、5気圧まで耐えることができるため、通常の水濡れ等では問題なく使用できます。またバッテリーが480mAhと大容量で、待機モードであれば33ヶ月使用できるという高持続性も魅力。画面表示には視認性が高いFSTNスクリーンを使用し、強い日光下でも画面がきれいに映ります。
スマートウォッチ機能としては専用アプリを使った歩数、距離、消費カロリー、運動した時間などのデータ計測、アクティブトラッキングに加え、着信や各種通知機能も搭載。高耐久でリーズナブルなスマートウォッチを求めている人にはオススメの製品になります。
<スペック>
防水防塵 | IP67 |
重量 | 250g |
無線 | Bluetooth4.0 |
センサー | 心拍・歩数計(距離、時間、消費カロリー)・GPS |
バッテリー容量 | 480mAh |
対応OS | iOS,Android |
まとめ
Apple Watchの対抗馬を探すということで色々なスマートウォッチをピックアップしてみましたが、どの機種も色々な特徴があり特別に全ての面で優れているという製品はない印象でした。ただアウトドアなどの用途特化やデザイン面などに限定して考えた場合、Apple Watch以上に使えそうな製品もあり、このあたりは利用シーンなどに応じて最適な機種が決まりそうですね。
機能性はさておき、ひとまずスマートウォッチを使ってみたいという人はもちろん格安スマートウォッチも候補に入ってくると思います。
いずれにしてもスマートウォッチはまだ登場したばかりの新カテゴリーの製品であり、今後どんどん盛り上がっていくジャンルだと思います。Apple Watchの進化と打倒Apple Watchを目指すメーカーとの製品開発競争により、さらに素晴らしいスマートウォッチが続々と登場してくることを期待したいと思います。
最新のApple Watch Series 4についてはこちらでレビューしています。

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