高音質な最新おすすめサウンドバーを価格帯別に13選。テレビに繋ぐだけで手軽に迫力のあるホームシアター環境を実現

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Amazon PrimeビデオやNetFlixのような定額制動画配信サービスの普及で、家庭で映画を見る機会も増えてきましたよね。私の場合以前は5.1chのホームシアターシステムを組んでいたのですが、配線の煩わしさやインテリアの関係で引越しを機に、現在はテレビ前にサウンドバーを置くスタイルに変更しました。少し前のサウンドバーはテレビのスピーカーを少し良くしただけの音質でサラウンド感もあまり感じない製品が多かったのですが、今は技術も進歩してかなり良質な音が期待できる製品も登場しています。ちょうど私もサウンドバーの買い替えを検討していることもあり、今回は評価が高く実際に試聴もして、おすすめできると思った注目のサウンドバーを価格帯別に8つ紹介したいと思います。

2019年最新のおすすめサウンドバーは下記の記事をご覧ください。

【2019最新】おすすめのサウンドバー(シアターバー)10選|高コスパな製品からハイエンドモデルまで価格別に厳選紹介&徹底比較
4Kや8K対応などでテレビの高画質が進み、自宅でもハイクオリティな映像が堪能できるようになりましたね。しかしテレビは薄型になると内蔵スピーカーもその分小さくなるため、音質に物足りなさを感じるのも現状。せっかく高画質の映像を楽しむなら、音にも
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低価格帯(〜¥50,000)

YAMAHA YAS-107(207)

YAMAHA YAS-107は低価格でありながら、人気のあるワンボックス型のサウンドバーです。世界で初めて、バーチャル3Dサラウンド技術である「DTS Virtual:X」に対応しました。従来の前方、左右、後方だけでなく、高さの方向の臨場感も再現可能に。上から包み込むような音像により、映像や音楽がリアルに感じられます。

従来、音の高さをサラウンドで再現するには、Dolby Atmos、DTS:Xなど対応のAVアンプによって天井にスピーカーを設置するか、音を反射させるスピーカーをフロントのスピーカーの上に設置する必要がありました。しかし、DTS Virtual:Xは物理的な装置がなくても仮想的に音の「高さ」の位置をサラウンドで実現します。5.1チャンネルなので映画鑑賞にも最適ですね。

Bluetoothに対応しているので、スマートフォンやタブレットに保存した音楽をワイヤレス操作で再生できます。「ミュージック・エンハンサー」という独自の技術により、圧縮された音源を高音質のサウンドで聴くことも可能。専用コントロールアプリ「HOME THEATER CONTROLLER」を使用すると、映画・音楽・スポーツ・ゲーム・テレビ番組・3Dという5種類のサラウンドモードを、リモコンのように切り替えられて非常に便利です。

高さ53mmのスリムボディは丸みを帯びたデザインで、ファブリックカバーを採用。オーディオリターンチャンネル(ARC)対応のテレビなら、HDMIケーブル1本をつなぐだけでテレビ音声を伝送可能です。本体のボタンはタッチセンサーで操作でき、インテリアにしっくり馴染む、シンプルな外観も素敵ですね。ワイヤレスサブウーファーを追加したYSA-207もラインナップされています。

チャンネル数5.1ch
実用最大出力(JEITA)120W
スピーカー密閉型フロントL/R:550mmコーン型×2(非防磁)、ツイーター:250 mmドーム型×2(防磁)
サブウーファー(YAS-207)バスレフ式750mmコーン型×2(非防磁)
HDMI端子入力1系統、出力1系統(HDCP2.2、ARC対応)
対応可能フォーマットDolby Pro Logic II/PCM/Dolby Digital/DTS Digital Surround/MPEG2 AAC ※すべて5.1ch まで
Bluetooth
消費電力27W
本体外形寸法高さ53×幅890×奥行き131mm

2018/6/28追記:後継機YAS-108がリリース

リーズナブルな売れ筋サウンドバーとして非常に人気の高い上記YAS-107の後継機種のリリースがYAMAHAより発表されました。本体のコンパクトなサイズ感や、スピーカーなどの基本性能はYAS-107を継承しつつ、Bluetooth接続やサウンドモードなどの細かい部分が機能強化されたモデルになります。

具体的な強化ポイントとしては、まずBluetoothのマルチポイント接続に対応。最大2台のデバイスを当時接続しておくことが可能になっています。またスタンバイ機能にも対応し、YAS-108が電源オフの状態でも、デバイス側からの操作のみで接続することができるようですね。

もう一つの進化点は、高さ方向の音を再現するバーチャル3Dサラウンド技術「DTS Virtual:X」と、映画・音楽・スポーツなど各サウンドモードのかけ合わせに対応したことですね。YAS-107ではサウンドモードと「DTS Virtual:X」の両立ができませんでしたが、YAS-108ではコンテンツに最適な音に加えて、立体音響を楽しむことができるようになっています。

価格帯は据え置きで発売は2018年7月上旬予定。YAS-107の購入を検討していた人は、この108を待ってみるのも良いですし、後継機の発表でより安く買えるチャンスのため、在庫の様子を見ながら値下がりを待って購入するのもアリだと思います。

JBL BAR STUDIO

映画館などの業務用スピーカーでも有名なJBLのエントリーモデルとなるサウンドバー、BAR STUDIO。2018/3/17現在、Amazonのフロントサラウンドシステム(サウンドバー)カテゴリで、上で紹介したYAMAHAの名サウンドバーYAS-107を抑えてベストセラー1位になっています。

BAR STUDIOはTV前に設置しやすいコンパクトボディを採用。本体には38mm径ツイーターに50mm径ウーファーを各2基、また低音を増強するデュアルバスポートも搭載し、小型なオールインワンタイプながらも、JBLならではのパワフルな重低音を楽しめます。 

もちろん独自のサラウンドモードも搭載し、大迫力と臨場感のある音を実現。モードにはスタンダードの他、ムービーやミュージック、ボイス、スポーツといった映像ソースやジャンル別に5種類のサウンドモードから選択することができます。

細かなサウンド調整機能も豊富で、低音の強さを調整したり、低音域と高音域を強調して小音量でも音をクリアに聴きやすくする夜間モードを搭載しています。

接続にはHDMIケーブル1本のみを使う簡単セットアップ設計。HDMI ARCにも対応しているため、TVとの相互リンク(電源など)も可能です。Bluetoothを使ったスマホなどとの無線接続にも対応し、付属の壁掛け用ブラケットを使えば壁面への設置も可能。価格も今回紹介する製品の中では最安値クラスの1万円代となっており、ベストセラーになるのも納得のサウンドバーだと思います。

チャンネル数2.0ch
実用最大出力(JEITA)30W
スピーカー38mm径ツイーター×2 50mm径ウーファー×2
サブウーファーなし
HDMI端子入力端子:1系統 (ARC対応)
対応可能フォーマット
Bluetooth
消費電力
本体外形寸法高さ58×幅614×奥行き86mm

SONY HT-S200F

2018年1月27日に発売されたばかりのSONYの新型サウンドバー、HT-S200F。小型ながらも本体にサブウーファーを内蔵した2.1ch仕様のオールインワンモデルになっています。

本体底面に70mm径のサブウーファー、本体側面の両端に低音を増強するバスレフポートが設けられており、別途サブウーファーを用意しなくてもパワフルな低音を楽しめます。SONYが長年のサウンドバー開発で培ってきた、フロントサウンドのみでサラウンド感を再現する高精度なデジタル音場処理技術「S-Force PRO フロントサラウンド」を搭載。広がりのあるサラウンド感を再現すると共に、人の声を聞き取りやすいクリアなサウンドを実現しています。

本体操作用のインターフェイスとして天面にタッチパネルを搭載。タッチ操作で電源や入力を切り替えることが可能です。Bluetooth対応で、テレビにBluetoothが付いている場合はペアリングすることでワイヤレス接続も可能。その他HDMI ARC対応、IRリピーター機能(テレビの赤外線ポートが隠れても操作可能)など、サウンドバーとして必要な基本機能も、もちろん搭載されています。

カラーはチャコールブラックとクリームホワイトの2色展開。優しい色使いでインテリアにもよく馴染む、シンプルでスタイリッシュなモデルになっています。

チャンネル数2.1ch
実用最大出力(JEITA)80W
スピーカー

フルレンジ:バスレフレックス型、

46mmコーン型

サブウーファーバスレフ型70mmコーン型
HDMI端子出力端子:1系統
(ARC対応)
対応可能フォーマットDolby Digital、MPEG-2 AAC、リニアPCM(2ch)、Dolby dual mono
Bluetooth◯(受信)
消費電力25W(動作時)/0.5W(待機時)
本体外形寸法高さ64×幅580×奥行き95 mm

SONY HT-MT300


スタイリッシュな省スペース型デザインが魅力的なサウンドバー。低音を強調するサブウーファーは置き場所に困ることがありますが、コンパクトな設計に加えて、ソファの下に置く「ソファモード」を搭載。置く場所の距離による音のズレやクッションなどによる帯域の変化を補正して、サウンドを最適化します。

カラーバリエーションは、チャコールブラックとクリームホワイトの2色展開。インテリアに合わせて、色を選択できることもおしゃれです。特にソニー製のブラビアのテレビを使用している場合には、ブラビアと調和する優れたデザインになっていますね。

高音質を楽しむために、ソニーの独自技術を採用されています。デジタルアンプには「S-Master」を搭載。コンパクトで電力の効率にも優れ、音質の劣化を防いで原音に忠実に音楽を再現します。

後方にスピーカーを配置しなくても前方のスピーカーだけで臨場感のあるサラウンドを実現する「S-Force PROフロントサラウンド」は、壁の反射音を利用しません。したがって、部屋に設置された家具の影響を受けずにサラウンドの再生ができます。さらに「サウンドオプティマイザー」で、深夜に音量を下げても豊かな音場効果を作り出すことが可能に。近所を気にすることなく迫力のある音を楽しめます。

Bluetoothにも対応しているので、スマートフォンやウォークマンの音楽を再生することもできます。ペアリングはNFCによって、サウンドバーの上にスマートフォンなどをかざすだけで簡単に接続可能です。

チャンネル数2.1ch
実用最大出力(JEITA)100W
スピーカー

フルレンジ:アコースティックサスペンション型、

40mm ×100mmコーン型

サブウーファーバスレフ型120mmコーン型
HDMI端子
対応可能フォーマットDolby Digital、MPEG-2 AAC、リニアPCM(2ch)、Dolby dual mono
Bluetooth◯(受信)
消費電力

バースピーカー:約25W(約0.5W以下)

サブウーファー:約20W(約0.5W以下)

本体外形寸法

バースピーカー(突起部除く)

高さ54×幅約500×奥行き103 mm

サブウーファー(突起部除く)

高さ383×幅約95奥行き365 mm

中価格帯(¥50,000〜¥100,000)

YAMAHA MusicCast Bar 400

YAMAHAのMuxicCast Bar 400は2018年10月発売予定の最新サウンドバー。低価格帯でおすすめしたYAS-107や108同様、高さ方向の音も再現可能な臨場感あふれるバーチャル3Dサラウンド技術「DTS Virtual:X」に対応した製品です。

特徴は独自のワイヤレスネットワーク機能「MusicCast」を搭載し、ワイヤレス接続によるリアスピーカー拡張などに対応している点。「MusicCast 20」や「MusicCast 50」といった、対応スピーカーをリンクさせ、ワイヤレスリアスピーカーとして設定・使用することが可能となっています。また「MusicCast」では他にも、音楽配信サービスやインターネットラジオの再生にも対応。「Spotify」のストリーミング聴取や「radiko.jp」も楽しむことができて便利ですね。

音質面ではセンターユニットに4.6cm内蔵ウーハー2基と2.5cmツイーター1基をそれぞれ左右に搭載。ワイヤレスサブウーハーは大口径16cmサブウーハーユニットを搭載し、迫力のある音を楽しむことができるようになっています。さらにアンプにはQualcommのフルデジタルアンプ「DDFA(Direct Digital Feedback Amplifier)」第2世代を採用。高速で精度の高いデジタルフィードバックにより、クリアで高品位な中音域を実現し、臨場感あるサラウンド再生を可能にしています。 サウンドバーでは不足しがちな低音についても、「バスエクステンション」と呼ばれる低音増強機能により、豊かでパワフルな重低音を響かせることができるということで、かなり音質にも期待ができますね。

もう一つ大きなポイントとしてあげられるのが、Amazonの音声アシスタントサービス「Alexa」にファームウェアアップデートにより対応予定であること。最近急速に普及してきたスマートスピーカーとの連携は、かなり魅力となるポイントではないでしょうか。Amazon Echoなどと連携しAlexaへの指示を出すことで、ストリーミング音楽の再生や電源のON/OFF、音量調整、選曲、入力ソースやプレイリストの選択などが可能になるようです。ちなみにこの機能はMuxicCast Bar 400だけでなく、2015年以降発売のMusicCast対応製品全モデルに対応予定。既存の製品やこの製品にリアスピーカーで追加できる「MusicCast 20」、「MusicCast 50」なども連携可能なため、活用の幅がかなり広がりそうです。

チャンネル数2.1ch
実用最大出力(JEITA)100W(サウンドバー)/100W(ウーファー)
スピーカー4.6cmコーン型×4、ツイーター:2.5cmドーム型×2
サブウーファー16cmコーン型×1
HDMI端子1(4K、HDCP2.2対応)
対応可能フォーマットPCM/Dolby Digital/DTS Digital Surround/MPEG-2 AAC
Bluetooth◯(Ver 4.2)
消費電力サウンドバー:30W、サブウーファー:19W
本体外形寸法980W×60H×110.5Dmm

JBL BAR 3.1

JBL BAR 3.1は2018年3月23日に発売される最新機種。低価格帯でおすすめしたJBLのベストセラーサウンドバー「BAR STUDIO」の上位モデルです。

特徴としてはJBLサウンドバーで初めてセンターチャンネルを搭載したホームシアターシステムであること。センターチャンネルを採用したことで、より音の定位感が向上し、特に人物の声がクリアに再生することができるようになっています。テレビと常時接続して使うサウンドバーとしては、これはありがたい機能ですね。

また、サウンドバー用のサブウーファーとしては最大口径クラスとなる250mm径ウーファーユニットを採用。映画館での採用が多いJBLならではの大迫力の重低音と臨場感あるバーチャルサラウンドを楽しめるようになっています。評価の高いBAR STUDIOにセンターチャンネルとサブウーファーが追加された形になり、より本格的でクオリティの高いサウンドが期待できる製品ではないでしょうか。

4Kパススルーにも対応し、最近かなり普及し始めた4Kテレビや、映像配信サービスの4Kコンテンツをそのままの美しさで楽しめます。BAR STUDIO同様、HDMIケーブル1本で簡単に接続ができ、Bluetoothにも対応。サブウーファーはワイヤレス接続のため、配置の自由度も高くリビングなどで楽しむのに最適なサウンドバーだと思います。

チャンネル数3.1ch
実用最大出力(JEITA)120W
スピーカー58mm径ミッドレンジドライバー×6、32mm径ツイーター×3
サブウーファー(YAS-207)250mm径ウーファードライバー×1
HDMI端子HDMI(ARC)×1、HDMI×3
対応可能フォーマット
Bluetooth
消費電力
本体外形寸法高さ58×幅1018×奥行き78mm

DENON HEOS HomeCinema

デノンとしては久しぶりのリリースとなるサウンドバー「HEOS HomeCinema」。満を持して登場という感じですね。

その特徴はHEOS HomeCinemaという名前の通り、デノンのHEOSブランドの製品であること。HEOSと言えばネットワークスピーカーの「HEOS1」や「HEOS3」をいった製品を抱えるワイヤレスオーディオという立ち位置のブランドであり、その特徴がHomeCinemaにも受け継がれています。

本体にはBluetoothの他にWiFi機能も内蔵され、テレビからの音声はもちろんAppleの「AirPlay」にも対応。アプリを使うことで「Amazon music」や「AWA」、「Spotify」といった音楽ストリーミングサービスを使った再生にも対応します。同じHEOSファミリーである「HEOS1」や「HEOS3」を組み合わせれば、マルチルーム再生ができる点もポイントですね。

スピーカー部分には伸びの良い高域再生を可能にする16mmソフトドームツイーターと、アラミド繊維で強化された51mm×127mm楕円型ミッドウーハーを採用。大口径の130mmドライバー2基を搭載し縦横どちらにも設置できるワイヤレスサブウーハーを加えた2.1chシステムになっています。

ツイーターとミッドウーハーはそれぞれ別のクラスDアンプによってドライブされている「バイアンプ」駆動方式。ピュアオーディオではよく使われる駆動ですが、サウンドバーとしては珍しく、フロントサラウンドだけでなく、音楽のステレオ再生にも非常に力を入れた製品であることが伺えますね。

サラウンド機能としては、デノンがAVアンプなどで培った高い信号処理技術を利用した「デノン・バーチャル・サラウンド」を搭載。フロントの2chスピーカーだけでも臨場感のある十分なサラウンド効果が実感できるようになっています。

4K UHDやHDR10、Dolby Visionなど最新の映像音声規格のパススルーにも対応。ARCやHDMI CEC対応で、HDMIケーブル1本だけでテレビと接続、対応テレビをコントロール可能になっています。ネットワーク機能を使って手軽に様々な音源を再生したい人や、テレビの音だけでなく音楽も良い音で楽しみたい人には、まさに最高のサウンドバーと言えるのではないでしょうか。HEOS1やHEOS3と組み合わせてマルチルーム再生をするのも楽しそうです。

チャンネル数2.1ch
スピーカー51mm×127mm楕円型ミッドウーハー×2、16mm径ソフトドームツイーター×2
サブウーファー(YAS-207)130mm径ウーファードライバー×2
HDMI端子入力端子:1系統
出力端子:1系統
(ARC対応)
Bluetooth
本体外形寸法高さ86×幅1018×奥行き104mm

SONY HT-Z9F

2018年6月に発売のSONYの最新サウンドバーHT-Z9F。この製品の特徴は、オブジェクトベース(音の位置情報・移動情報)の音声フォーマットである「ドルビーアトモス」「DTS:X」に対応した上で、新開発の「Vertical Surround Engine(バーティカルサラウンドエンジン)」により、天井スピーカーなどを必要とせず、このサウンドバーのみで3次元の音響効果を実現していることです。

バーティカルサラウンドエンジンが表現するのは、擬似的な高さ方向の音場。これに従来の前後左右方向の音を表現する「S-Force Pro Front Surround」を組み合わせることで、全方位で音に包まれたような臨場感のある音響空間を実現しています。「ドルビーアトモス」/「DTS:X」非対応コンテンツでも同様の3次元サラウンド表現が可能になっており、手軽に最新の立体音響を体験できる点が魅力ですね。

バースピーカー部は46mmフルレンジユニットを、左右及びセンターに搭載。これに160mm径ユニットを搭載した、ワイヤレスサブウーファーと合わせて3.1ch構成となります。センターチャンネルがあることで、よりセリフなどがクリアに表現されますね。ハイレゾにも対応しており、高音域復元技術である「DSEE HX」により圧縮音源もハイレゾ相当までアップスケールして再生ができることもポイントです。

Wi-Fiと有線LANによるネットワーク接続にも対応。Chromecast built-inやSpotify Connectといった各サービスとの連携も可能で、Googleアシスタントを搭載したスマートスピーカーとの連携にも対応します。非常に多機能で連携可能なサービス/アプリも多く、まさに最新の進化型サウンドバーと言えますね。

オプションとして専用のワイヤレスサラウンドスピーカー「SA-Z9R」が用意されている点も見逃せません。サウンドバーだけで物足りなさを感じる場合は、いつでも5.1chへのシステムアップが可能で、この拡張性の高さもこの製品のメリットのひとつだと思います。

チャンネル数3.1ch
実用最大出力(JEITA)300W(バースピーカー)/100W(ウーファー)
スピーカー

アコースティックサスペンション型、

46mmマイカ

サブウーファーバスレフ型160mm
HDMI端子

入力端子:2系統
出力端子:1系統
(ARC対応)

対応可能フォーマット

Dolby DigitalDolby Digital plusDolby TrueHD Dolby TrueHD/Atmos Dolby Dual mono DTSDTS HD High Resolution AudioDTS HD Master AudioDTS ESDTS 96/24DTS:X Master AudioLPCM 2ch/5.1ch/7.1ch

LPCM fs 192KHz/24bitDSD(.dsf / .dff )DSD Fs 2.8MHzDSDマルチチャンネル 2ch/5.1chMPEG2-AAC

Bluetooth◯(受信および送信)
消費電力

バースピーカー:約52W(約0.5W)

サブウーファー:約20W(約1W)

本体外形寸法

バースピーカー

高さ64×幅約1000×奥行き98mm

サブウーファー

高さ382×幅約190奥行き386 mm

ちなみに下位モデルであるHT-X9000Fも同時発売になります。各種ネットワーク機能が省略されていたり、Bluetoothが受信のみといくつかの機能は使えませんが、最大の魅力である「ドルビーアトモス」「DTS:X」対応と「バーティカルサラウンドエンジン」は上位機種であるHT-Z9F同様に搭載。

ネットワーク機能が不要であれば、こちらの製品もオススメです。最新のブラビア「X9000F」とマッチするデザインということで、同時購入する人も多そうですね。

BOSE SoundTouch 300 soundbar

BOSE SoundTouch 300 soundbarは、独自の技術によりサラウンド再生を実現する「PhaseGuide」アレイを搭載。チューブにメッシュ状の穴を空けたような構造で、この穴から指向性の高い高音域をビームのように発生させて部屋の左右に送り込みます。部屋の壁からの反射音を利用して、ヴォーカルやパートをスピーカーのない場所にも定位させる技術ですね。この技術により部屋の環境とうまくマッチする場合はかなりのサラウンド感を体験することができます。

PhaseGuideアレイを使う前には、「Adapt iQ」というプログラムで、事前に音場の設定を行う必要があります。本体に付属のヘッドセットマイクを使い、音声のガイダンスに従って5ヶ所で計測。これにより再生する環境に応じた最適化を施し、仮想的なサラウンドではなく、壁の反射を利用したサラウンド環境を創出することが可能になっています。

大音量でも歪まない低音を再現する「QuietPort」という技術で、サブウーファーなしでも豊かな低音を楽しむことができます。別途サブウーファーやリアスピーカーのラインアップもあり、好みと予算に応じてシステムを拡張できる点も魅力的ですね。

BOSEが構想する「SoundTouchシステム」の製品のひとつであり、アプリによって音楽環境を統合したりカスタマイズすることが可能。自宅のそれぞれの部屋に置いた、SoundTouchシリーズのBOSE製スピーカーを連携させてコントロールできます。音楽版のスマートホームともいえそうですね。

上部は美しいガラス製で、全面のスピーカー部分はパンチングメタルという優雅なデザインになっています。シンプルですが、こだわりと存在感のあるサウンドバーですね。

チャンネル数2ch
実用最大出力(JEITA)
スピーカー
HDMI端子

入力端子:1系統

出力端子:1系統(ARC対応)

対応可能フォーマットDolby Digital、DTS、MPEG2-AAC、リニアPCM
Bluetooth
消費電力
本体外形寸法高さ57×幅978×奥行き108 mm

2018/9/4追記:Boseから新たにスマートスピーカー機能を備えたサウンドバー「Soundbar 500/700」が発表になりました。音声アシスタントとしてAmazon Alexaを搭載し、音質、機能、拡張性と3拍子そろったサウンドバーになっています。下記で詳しく紹介していますので、よろしければ合わせてどうぞ。

Boseから同社初のスマートスピーカーシリーズが発表|液晶ディスプレイ搭載の高性能単体スピーカーにサウンドバータイプの全3機種
続々と新製品が発表され、盛り上がりを見せているスマートスピーカー。音声による操作とアシスタントを可能にし、音楽再生だけでなく家電との連携など、スマートホームの中核とも言えるデバイスですね。ベルリンで開催中の世界最大級の家電ショー「IFA...

JBL CINEMA SB450


名門スピーカーメーカーJBLの製品です。サウンドバーというより、ホームシアターシステムという位置づけですね。4K Ultra-HD対応と、最大出力440Wのハイパワーが大きな特長。独自の「HARMAN Display Surround」を搭載し、パワフルな臨場感が体験できるシステムになっています。

4Kテレビなどと接続して、Ultra-HDで記録されたBlu-rayソフトの映像と音声をハイクオリティで再生可能。JBLらしいクリアで迫力のある音で、映画やドラマを楽しむことができます。テレビとの接続はHDMIに加えて光ケーブルデジタル音声入力端子でも可能。ケーブル1本でつなぐことができる簡単さがポイントです。

操作面では既に持っているTVのリモコンで操作可能な「TV Remote Control Learningリモコン学習機能」を搭載。電源のオンやオフ、ボリュームや消音の操作を手持ちのリモコンで行うことができ便利です。

Bluetoothにも対応。TVを観ているときに、Bluetoothでペアリングしたスマートフォンやタブレットで音楽を再生した場合、自動的に音楽に切り替わる「JBLサウンドシフト」機能を搭載しています。音楽鑑賞をしたいと思ったときには、TVを消して音楽に切り替えるなどの面倒な操作が不要で利便性の高さも魅力的です。

チャンネル数2.1ch
実用最大出力(JEITA)440W
スピーカー

サウンドバー

58mm×4、32mm×2

サブウーファー

200mm×1

HDMI端子入力端子: ARC対応1系統、3系統
対応可能フォーマット
Bluetooth
消費電力
本体外形寸法

サウンドバー

高さ97×幅1100×奥行き76 mm

サブウーファー

高さ355.5×幅320×奥行き320 mm

パイオニア FS-EB70


Dolby AtmosとDTS:Xのフォーマットに対応。左右や前後だけでなく、上方向からのサラウンド効果による臨場感が楽しめます。3次元空間上に音を自由に定位させることによって、上空を飛ぶジェット機の音などを再現します。

FS-EB70は天井に音を反射することで、上下方向のサラウンドを実現。そのため、フロントスピーカーとセンタースピーカーに加えて、前方の斜め上に向いたドルビーイネーブルドスピーカーを搭載しています。

このスピーカーによって、指向性の高い帯域の音は天井に反射してリスナーに届き、指向性の低い帯域の音は直接リスナーに届区というわけですね。パイオニアが開発した「Reflex Optimizer」の機能によって音のズレも補正可能に。また、高音域から低音域まで、すべての音域のズレを解消する「フェイズコントロール」も搭載されています。

ベストコンディションの音にするために、BOSE製品と同様、付属マイクによる部屋の環境測定機能も搭載。これにはパイオニア独自の「MCACC」という技術が使われており、自動で最適なセッティングを行ってくれます。

ドルビーが開発した「サラウンドエンハンサーモード」にも対応し、Dolby Atmosの効果を最大限に引き出した、バースピーカーの3.1.2chのスピーカー構成による自然で包み込まれるような臨場感を体験できます。

BluetoothとWi-Fi機能にも対応し、インターネットラジオも高音質で視聴可能に。リビングで映画はもちろん、音楽もいい音で楽しみたい家族にとって、魅力的な製品ですね。

チャンネル数
実用最大出力(JEITA)300W
スピーカー

密閉型

【フロント】40mm×7mmコーン型×各2

【センター】40mm×7mmコーン型×2

【ハイト】580mコーン型×各1

HDMI端子入力端子: 4系統、出力端子:1系統
対応可能フォーマットDolby Atmos、DTS:X
Bluetooth
消費電力60W
本体外形寸法

AVレシーバー

高さ445×幅69×奥行き303mm

サウンドバー

高さ950×幅53×奥行き80mm

サブウーファー

高さ261×幅338×奥行き269mm

高価格帯(¥100,000〜)

YAMAHA YSP-2700

ヤマハが独自で開発したリアルサラウンド技術「デジタル・サウンド・プロジェクター技術(YSP)」を採用しています。サウンドバーにあたるセンターユニットに16個の2.8cm口径スピーカーを搭載。このスピーカーから音をビームのように放射して音を壁に反射させ、7.1チャンネルの自然でリアルなサラウンド効果を実現します。

音場の設定は付属のマイクで3分間程度の測定を行い、リビングなど設置する場所に合わせて最適な設定を行う「インテリビーム」機能を備えています。各チャンネルのビーム角度、音量や音質、左右の音のバランスを自動的に設定し、視聴する環境に合った自然な定位をフルオートで整備するため、煩わしい設定が不要なことは便利ですね。

サラウンドの効果は「シネマDSP」により、再生するコンテンツに合わせて最適な音場を作り出します。音楽 (ミュージックビデオ、コンサート、ジャズクラブ)、映画 (SFX、スペクタクル、アドベンチャー)、エンターテイメント (スポーツ、ドラマ、バラエティー、ゲーム)の10モードがあります。

また、HDMIコントロール機能(リンク機能)により、対応テレビとHDMIで接続すると、電子番組表と連動させて「おまかせサラウンド」機能が使用可能。番組表のジャンルコードに合わせて、シネマDSPの設定が最適なモードに切り替わります。

著作権保護技術「HDCP2.2」や、Ultra HD Blu-ray規格のHDR映像、4K/60p(4:4:4)映像伝送に対応したHDMI端子を搭載。サウンドはもちろん、4K映像機器に対応が強化されています。音も映像も最高のクオリティで楽しみたい人には、注目の製品といえるでしょう。

チャンネル数7.1ch
実用最大出力(JEITA)32W
スピーカー密閉型280mmコーン型(防磁)×16
サブウーファーバスレフ型100mmコーン型(非防磁)×2
HDMI端子

入力端子: 3系統、出力端子:1系統

(HDCP2.2対応)

対応可能フォーマットDolby Digital、Dolby Digital EX、Dolby Digital Plus、Dolby TrueHD、Dolby Pro Logic II、Dolby Pro Logic IIx、DTS、DTS-ES、DTS 96/24、DTS Express、DTS-HD Master Audio、DTS-HD High Resolution Audio、DTS Neo:6、MPEG2 AAC、PCM(ステレオ、マルチチャンネル)
Bluetooth
消費電力

センターユニット 24W

サブウーファー 45W

本体外形寸法

センターユニット

高さ70×幅944×奥行き154mm(スタンド装着・アンテナ水平時)

サブウーファー

高さ444×幅147×奥行き353mm(縦置き)

SONY HT-ST5000

「Dolby Atmos」「DTS:X」という最新の技術に対応したサウンドバーで、前後左右のサラウンドに高さを加えて包み込まれるような3Dの立体音響が体験できます。従来のBlue-rayディスクでも、リモコンの「サウンドフィールド」ボタンから「3Dサラウンド」を押すことによって、音声フォーマットがドルビーの場合は「Dolby Surround」、DTSの場合は「Neural:X」のアップミックス効果が得られます。

「波面制御技術」搭載「S-Force PROフロントサラウンド」の機能により、さらに深いサラウンド感を演出します。複数のスピーカーを直線状に配置した「アレイスピーカー」、新開発のDSP、天井に音を反射させるイネーブルスピーカーとサブウーファーを組み合わせて、高密度の立体音響を実現するものです。

ハイレゾ音源にも対応し、フルデジタルアンプの「S-Master HX」によって迫力のある低音から繊細な高音まで忠実に再現します。再生帯域のノイズ除去を改善することにより、ソニーが培ってきたハイクオリティな音質をさらにクリアに改善しました。CDや圧縮音源を高解像度にアップスケーリングする「DSEE HX」も搭載しています。

チャンネル数7.1.2ch
実用最大出力(JEITA)800W
スピーカー

【フロント】

ツイーター:14mmソフトドーム型

ウーファー:アコースティックサスペンション型、

65mmコーン型磁性流体スピーカー

【センター】

ツイーター:14mmソフトドーム型×1

ウーファー:アコースティックサスペンション型、

65mmコーン型磁性流体スピーカー×1

フルレンジ:アコースティックサスペンション型、

65mmコーン型磁性流体スピーカー×4

(サラウンド共用)

【トップ】

フルレンジ:アコースティックサスペンション型、

65mmコーン型磁性流体スピーカー×2

サブウーファー

サブウーファーシステム、パッシブラジエーター型

180mmコーン型、200mm×300mmコーン型

パッシブラジエーター

HDMI端子

入力端子: 3系統、出力端子:1系統

(4K(18Gbps)/3D/ARC/ブラビアリンク/

他社製品との機器連携/オートジャンルセレクター/TRILUMINOS COLOR/Deep Color/HDR/BT.2020 )

対応可能フォーマットDTS:X、DTS:X Master Audio、DTS-HD Master Audio、DTS-HD High Resolution Audio、DTS-HD Low Bit Rate Audio、DTS 96/24、DTS、Dolby Atmos-Dolby TrueHD、Dolby Atmos-Dolby Digital Plus、Dolby TrueHD、Dolby Digital Plus、Dolby Digital、MPEG-2 AAC、リニアPCM(2ch/5.1ch/7.1ch)、Dolby dual mono
Bluetooth
消費電力

バースピーカー:約90W(約0.5W以下)

サブウーファー:約30W(約0.5W以下)

本体外形寸法

バースピーカー

高さ80×幅約1180×奥行き145mm

サブウーファー

高さ403×幅約248×奥行き426mm(縦置き)

総評

サウンドバーの進化は本当にすごいですね。もちろんしっかりと組まれた5.1chや7.1chのホームシアターシステムにサラウンド感では敵いませんが、設置性や手軽さでは圧倒的に優れています。ドルビーアトモスやDTS:Xといった最新技術の登場に加え、各社の技術開発で十分に満足できる音質を得ることができるようになっていると思います。

高価格帯はなかなか手が出しづらいですが、コスパの非常に高いYAS-107、サラウンド感をしっかりと感じるSoundTouch 300、迫力あるサウンドで特に音楽と相性の良さそうなHT-MT500、高い解像度と上方向からの音で臨場感を味わえるFS-EB70と、低中価格帯の製品ラインアップが非常に豊富で魅力的ですね。私も自分の視聴環境や音の好みで購入製品を検討したいと思います。

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