コンパクトで手軽に使えるオーディオ機器として非常に人気が高いBluetoothスピーカー。置き場所も比較的自由にでき、スマホなどからでも使える便利さで、爆発的に普及してきていますね。
しかしそんな手軽なBluetoothスピーカーの中にも、音質や機能にこだわり抜いた高級製品も存在します。価格はやや高価でコンパクト/気軽とは呼べない製品もありますが、その性能は最高レベル。今回はそんな2万円越えの高価格帯Bluetoothスピーカーの中から、バッテリー搭載で持ち運び可能なポータブル型と、オームオーディオとして使う据え置き型に分けておすすめの製品を厳選して紹介したいと思います。
1万円以下で買える高コスパBluetoothスピーカーについては下記をどうぞ。
1万円台で買える高音質Bluetoothスピーカーについては下記にまとめてあります。
ポータブル型
SONY SRS-XB41
最近勢いがあるSONYが、2018年5月に発売したSRS-XB41。重低音にこだわったEXTRA BASSシリーズの製品となり、同時期に発売されたラインナップの中で最上位のスピーカーになります。
やはりその特徴となるのは重低音で、58mm口径のフルレンジスピーカー2つにより、大迫力の音圧と低音を実現。高音質デジタルアンプ技術「S-Master」や、圧縮音源で失われた高音域を補完する「DSEE」、推奨サウンド設定を実現する「ClearAudio+」など、ソニーの高音質化技術もフルで投入されています。サウンドのクオリティーには十分に満足できそうですね。
連続24時間の再生が可能という大容量バッテリーも魅力的です。充電の残量を気にすることなく使用できますね。さらにはmicroUSBケーブル接続による、モバイルバッテリー機能も併せ持ち、スマホの充電にも対応。スピーカー本体のバッテリーが大容量であることから、屋外利用時には充電器としての利用価値も高そうです。
本体の素材にはSONY専用のファブリック素材を採用。光沢感がありながら汚れや傷に強く、耐久性も兼ね備えており、サビにも強い防錆仕様となっています。海や水回りでの使用も可能なため、アウトドアやレジャーでも大活躍しそうですね。また、5色のカラフルなカラーが展開されており、音楽に合わせて光るライティング機能によって、視覚的にも楽しむことができる製品となっています。
SONY h.ear go 2 SRS-HG10
こちらもSONYが2018年5月に発売したばかりの新製品、h.ear go 2 SRS-HG10。高音質高機能がウリのこの製品は、ハイレゾ再生とWiFiに対応していることが特徴のBluetoothスピーカーとなります。
幅20cmほどのコンパクトのフォルムでありながら、新開発されたハイレゾ対応の35mmフルレンジスピーカーにより、全帯域で歪みのないクリアで広がりのある高音質を実現。さらに電磁気回路を取り除き、空気振動によって低音を増幅させるパッシブラジエーターを2つ搭載することで、迫力ある重低音も楽しめるようになっています。
SRS-XB41にも搭載されている音質補完技術「DSEE」は、ハイレゾ相当まで音質を引き上げる「DSEE HX」へと進化。サンプリング周波数とビットレートをCD以上の範囲にまで拡張することで、表現力豊かで躍動感のあるサウンド再生を可能にしています。
WiFi機能の内蔵によるChromecast built-inやSpotify Connectへの対応も大きなポイントですね。これによりGoogle Play MusicやAWA、Spotifyといった音楽配信サービスを、スマホからの簡単な操作だけで高音質なサウンドで堪能することができます。
さらに、スマホと同一のネットワークに接続することで、複数のスピーカーの操作をスマホ一台できる「ワイヤレスマルチルーム」を搭載。SRS-HG10以外でもワイヤレスマルチルームに対応する機器であれば、部屋中どこにいても簡単に操作することができます。Google HomeなどのGoogleアシスタント搭載スピーカーとの連携も可能で、スマートスピーカーに話しかけることで、SRS-HG10から音楽再生することができるのも便利ですね。まさに高音質と多機能を両立したモデルになっています。
Bose SoundLink Revolve Bluetooth Speaker
高音質なオーディオ機器と言えば、やはり忘れてはいけないのがBose。このSoundLink Revolveは特徴的な円筒型の形状で、高品位でパワフルなサウンドをあらゆる方向に放射する360°全方位再生スピーカーとなっています。
そのコンパクトなサイズからは想像もできないような、パワフルで迫力あるサウンドを実現。フルレンジドライバーを下向きに配置し、音響ディフレクターによりそのサウンドを拡散させることで、均一で安定した360°再生を可能にしています。オーディオ信号を変換して空気に放出するトランスデューサーや、低音増強用のデュアルパッシブラジエーターなど、他にも多くの技術を採用しており、臨場感あふれるサウンドを楽しむことができますね。
連続再生時間は12時間と非常に長く、防滴仕様や衝撃にも強い構造のため、屋外での利用にも適しています。マルチファンクションボタンにより直接SiriやGoogle Nowを呼び出せる点も便利ですね。手元にスマホがなくてもスピーカーから直接音声入力が可能になっています。
最新の一体成形プロセスで作られたというその外観は、継ぎ目一つ見当たらないほどの美しいボディをしており、非常に質感高く仕上がっています。360°スピーカーということで、部屋の中央に置くことが多いと思いますが、このデザインであればインテリア代わりにもなり部屋をオシャレに飾ってくれそうですね。よりパワフルで連続再生時間も長いSoundLink Revolve+もラインナップされています。
据え置き型
Harman Kardon AURA STUDIO 2
一斉を風靡したスケルトンボディが特徴的な、通称「クラゲスピーカー」で有名なHarman Kardon。その先進的なデザインはニューヨーク近代美術館(MoMA)のパーマネントコレクション(永久収蔵)になるほど。そんなHarman KardonのSoundsticks(クラゲスピーカー)の特徴を受け継いだ、スケルトンボディのBluetoothスピーカーが、このAURA STUDIO 2になります。
スピーカーは側面に6つの40mm径フルレンジドライバー、底面には大口径112mm径ウーファーを採用。クリアな高音と、Harman Kardonらしい迫力ある豊かな響きをもった低音を実現しています。無指向性のオーディオシステムとなるため、360°全方向に臨場感溢れるサウンドが広がり、部屋のどこにいても高音質なサウンドを視聴体感できることがポイントですね。
独自のノイズキャンセリング機能を搭載したマイクを搭載し、スマホとBluetooth接続をおこなうことで、手軽に高品質なハンズフリー通話も可能に。さらにAURA STUDIO 2を2台用意すれば、ワイヤレス接続で同時に音楽を再生することが可能で、広い部屋やパーティー会場のような場所でも、十分に会場中にサウンドを届けることができます。
Harman Kardonスピーカーの代名詞ともいえる、デザイン性豊かなスケルトンボディは本当に美しく洗練されており、インテリアとしても使えるほど。360°スピーカーということで、部屋の中央に置いて、そのデザインと音を楽しむというのもアリですね。ボディ中央に配置された、音楽やアクションに合わせて様々なパターンで点灯するLEDライトも素敵な演出で、部屋の雰囲気を格上げしてくれる製品になっています。
AURA STUDIOのスマートスピーカー版とも言える、ALLUREも非常におすすめ。私も使っていますが、他のスマートスピーカーにはない重低音と美しいデザインを楽しめる逸品です。製品レビューは下記からどうぞ。
BANG & OLUFSEN B&O PLAY Beoplay M3
デンマークのハイエンドオーディオブランドBANG & OLUFSENのカジュアルブランドにあたるB&O。本家BANG & OLUFSEN譲りの高いデザイン性と音質、入手しやすい価格帯であることから、最近日本での人気も高まってきていますね。そんなB&Oの据え置き型としては最新となるBluetoothスピーカーがBeoplay M3です。
スピーカーには3.75インチの専用ロングストロークミッドレンジウーファーを搭載。超低域までの大振幅で歪みの少ない再生が可能なユニットになり、重厚で迫力がある反応の良い低音を再生できます。音の職人とも言える、BANG & OLUFSENの音響エンジニア達による緻密なチューニングも相まって、身も心も音に包まれるようなリスニング体験が可能な製品となっていますね。
デザイン性もB&Oらしく素晴らしいものになっており、カバーはヨーロッパのテキスタイルブランドKvadrat社(クヴァドラ)とのコラボレーション生地を採用。高級インテリアのようデザインに仕上がっており、部屋を美しく飾ってくれますね。
接続方法が多彩に用意されているのも注目のポイントでしょう。Bluetoothに加え、WiFi機能も内蔵しており、AirPlayやChromecast built-inにも対応。アナログ入力も可能で幅広い使い方ができるのは便利ですね。優れたデザインと高音質なサウンドの両方を楽しむことができ、インテリアとしてもスピーカーを楽しみたい人にオススメの製品です。
B&Oと言えば最近発売された持ち運び可能なポータブルスピーカーBeoplay P6もおすすめです。360度全方位に再生するスピーカーとなっており、その高いデザイン性もあって持ち運びたくなるモデルに仕上がっています。
実機レビューもしていますので、よければこちらもご覧ください。
また大人気の完全ワイヤレスイヤホンBeoplay E8もおすすめ。デザイン、音質、接続性全ての面で優れたイヤホンになっています。Beoplay E8についてはレビューもしていますので、気になる方は下記をどうぞ。
Olasonic IA-BT7
Olasonic(オラソニック)と言えば、卵型の特徴的なデザインのスピーカーで有名なオーディオブランド。卵型スピーカーは小さいながらも音が良いことから、かなり人気を博した有名製品で、知っている人も多いのではないでしょうか。そんなOlasonicが事業継承をおこない新生Olasonicの第一弾として発売したのがこのIA-BT7。
特徴は徹底的に音質にこだわったこと。SONYやBoseといった音質に定評がある大手オーディオブランドにも勝つような高音質を目指し、この製品は開発されています。キャビネットにはこのクラスの製品で採用されることは非常に珍しい本物の木材を使用。その高音質キャビネットに収まるスピーカーユニットには、57mmフルレンジユニット2基と110mmサブウーファーが採用され、スピーカー背面には低音増強用のパッシブラジエーターを搭載。しっかりと響く低音と繊細でクリアな中高音を楽しめます。
アンプはスピーカーユニット同士の干渉を避けるため、低域と中高域で分けたバイアンプ仕様。最終的な音のチューニングは、有名アーティストのレコーディングを数多く手がけている「ミキサーズラボ」によって施されているということで、その音へのこだわりぶりがわかりますね。
高音質コーデックにも対応しハイレゾ音源の再生も可能です。Bluetooth接続のほかにもアナログ接続ができ、アナログ接続時でもADコンバーターにより24bit/96kHzへアップコンバートされたハイレゾ相当の再生に対応。常に高音質な音を楽しむことができます。
デザインとカラーは木製キャビネットを活かした2パターン展開。ウォルナットは天然の突板を使った木目調のオイル塗装、シルクホワイトは4層塗装によるピアノフィニッシュで仕上げており、高級スピーカーを思わせるようなクラシックなたたずまいですね。木目ならではの温かみのあるややレトロなデザインでで、高音質再生が楽しめるモデルとなっています。
ロジクール G560 LIGHTSYNC PC Gaming Speaker
ロジクールから発売されているG560は、名前にもある通りゲームのプレイに適したゲーミングスピーカーという位置付けの製品。ゲームの迫力を生かすために、最大出力240Wの金属ドライバーで、大迫力のサウンドを体感することができます。
ゲーミングスピーカーらしくゲームと連動するRGBライトを搭載。ゲームの世界観や雰囲気にマッチしたカラーの照明を随時照らし、まさにゲームの世界に入り込んだような、今までにない体験をすることが可能です。敵の接近やダメージなどにも細かく連動しているので、その没入感は他で味わうことはできませんね。
さらに2ch音源から立体音響を作り出す技術DTS:X Ultraにも対応。これにより、ゲーム内の方向性があるような音でも忠実に再現しています。また、2.1chスピーカーでありながら、5.1ch、7.1chのようなサウンドを立体的に表現することもできるので、一歩先の臨場感を体感することができるスピーカーと言えるのではないでしょうか。
もちろんゲーム用途だけでなく、幅広い使い方も可能。USB、3.5mmジャック、Bluetoothでの接続に対応し、PCやスマートフォン、タブレットからの再生にも対応します。オーディオビジュアライザー機能があり、音と光の連動も演出。低音や中高音、音の大小に応じて異なる発光パターンになり、耳だけでなく目で見ても楽しめる製品となっています。
まとめ
今回は2万円以上の高価格帯Bluetoothスピーカーの紹介でした。この価格帯になれば音質はもちろん、デザイン性や機能性に優れた製品も多くなりますね。さらに高価なハイエンド製品も多くありますが、この価格帯であればかなり満足度が高い製品が手に入るのではないでしょうか。
持ち運べるポータブル型に、家でじっくりと楽しめる据え置き型、360°スピーカーやゲーム特化モデルなど、利用シーンに応じて重視するポイントも変わってくると思いますので、スピーカー選びの参考にしていただければと思います。
1万円以下で買える高コスパBluetoothスピーカーについては下記をどうぞ。
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