B&O「Beoplay E8」を購入、レビュー。高音質でデザインも優れた最高峰の完全ワイヤレスイヤホンを徹底レポート-VERSEとの比較も

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B&O PLAY Beoplay E8

ずっと気になっていたB&O PLAY初の完全ワイヤレスイヤホンBeoplay E8がついに登場しました。完全ワイヤレスイヤホン(TWS)元年とも呼べるくらいの盛り上がりを見せた2017年後半、新製品ラッシュが続く中、少し前にERATOのVERSEを購入しレビューしましたが、自分の中でTWS熱がおさまらず、Beoplay E8も続けての購入となります。色的にはCharcoalSand(チャコールサンド)のほうが好みで11/25の直営店発売を待っていたのですが、残念ながら在庫が12月中旬までないらしく、待ちきれずにBlackカラーの購入となりました。現時点で完全ワイヤレスイヤホンのハイエンドモデルとも呼べるE8の実力がどれくらいのものか、実機を使っての感想をレビューします。価格帯的に本来は比較すべきではないのですが、VERSEとの違いも合わせてお伝えしていきたいと思います。

VERSEのレビュー記事はこちら。

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B&O PLAY Beoplay E8

B&O PLAYはデンマークのオーディオビジュアルブランドBang & Olufsen(バングアンドオルフセン)のカジュアルブランドという位置付けで2012年に誕生しました。Bang & Olufsenと言えば数多くのプロダクトがMoMA(ニューヨーク近代美術館)にもコレクションされているくらい、圧倒的に先進性のあるインダストリアルデザインが有名です。B&O PLAYはそんな高いデザイン性を引き継ぎながらも、より身近でシンプルな製品をリリースしています。最近ではノイズキャンセリングを搭載したワイヤレスヘッドフォン等、高いデザイン性に最新技術や最高の音質を融合した製品も数多く登場しています。特にネックバンド式のワイヤレスイヤホン「H5」はVGP2018(AV関連の電化製品アワード)を受賞し、その音質の良さと一目見ただけで魅了される革新的でスマートなデザインで高い評価を得ています。

外観

パッケージ内容

Beoplay E8 パッケージ外観

パッケージは他のB&O製品と同様、白ベースに製品画像が印刷されたものです。この時点で既にオシャレ感/プレミアム感がありますね。

開封すると中には本体と充電ケースがそれぞれスポンジ内に収まっています。

Beoplay E8 パッケージ開封画像

スポンジの下には説明書、USBケーブル、イヤーチップが入っています。USBケーブルはB&Oの刻印入りでこのあたりのブランディングも流石だと思わせてくれます。

Beoplay E8 パッケージ内同梱品 B&Oの刻印入りケーブル

イヤーチップはシリコン製のXS/S/M/Lの4サイズに加え、MサイズのComply Sportイヤーピースが付属しています。Complyはポリウレタン製で遮音性やフィット感に優れ、イヤホンの音質や装着感を劇的に向上させることもあるという、イヤホン好きの間では有名なイヤーチップ。これが付属するのは非常に嬉しいですね。

E8付属のイヤーチップ5種

デザインとサイズ感

本体も本革のケースもただただ純粋にかっこいいです。マット調のポリマー素材でできた本体に艶のあるアルミニウムリングの組み合わせが非常におしゃれで高級感があります。このシンプルで美しいデザインはB&Oの数多くのイヤホンを担当してきたヤコブ・ワグナーという世界的なプロダクトデザイナーによるもの。シンプルでミニマムなプロダクトが好きな人にはたまらないデザインだと思います。

E8本体画像

ケースに使われている革はトップグレインレザーと呼ばれるハイブランドの革小物や高級ソファにも使われる本革です。(Apple Watchの一部レザーバンドにも採用されていますね)これ実際に触ってみると手触りが非常に良いです。VERSEのケース本体もなかなか質感が良く気に入っていましたが、流石に格上の質感です。

E8本革ケース画像

本体サイズはVERSEと比べると少し大きめでしょうか。直線的なVERSEと比較して、ややカーブのついた形状とタッチセンサー部が丸く広めにデザインされています。

E8とVERSEの比較画像オモテ面E8とVERSEの比較画像側面

ケースは商品写真から想像していたよりもかなり小さいと感じました。VERSEのケースと比べると少し細長い形状ですが、面積では同じくらいでしょうか。持ち運びに苦労するような大きさではなくポケットにも入り、ポータブル性は良い方だと思います。

E8とVERSEのケース比較画像

実機の使用感

使用前の準備

使用前にまず純正アプリの「Beoplay」をインストールしておきます。このアプリを使えば音質の調整や音バランスの変更、そして本体の機能向上やバグフィックスのためのファームウェアの更新ができます。海外レビューを読むと初期バージョンでは外音取り込み機能がうまく動作しなかったり片方のイヤホンの音がドロップしやすかったのを、ファームアップデートで改善したという内容も記載されていましたので、最新バージョンに更新しておきます。

更新のためにはまずアプリ上でE8と端末との接続が必要です。私の場合iPhone Xから設定を行いましたが、モバイル端末だけでなくMacやWindowsPCからも更新可能なようです。右イヤホンを軽く1回タップして電源投入するとアプリ上でBeoplay E8が表示され、それをタップしてカラーを選択するとMY PRODUCTSにE8が現れます。ファームの更新がある場合は上部にアイコンが出ますので、それをタップするとダウンロードと更新が始まります。私の場合は購入時のバージョンが5.1.0、アップデートにより5.2.0になりました。高級機種だけあってなるべく長く使い続けたいので、このようにファームアップデートによる機能改善や追加が期待できるのは素晴らしいと思います。

Beoplayアプリ画面

さらにiPhoneとのペアリングを行います。電源が入った状態で左右のイヤホンを20cm以内に置いて、それぞれの側面を5秒間タッチします。ペアリングモードになれば右イヤホンの内側に小型のLEDが青色に点滅するのでわかりやすいですね。あとはiPhoneのBluetooth設定にE8が出現していると思いますので、そこで接続してペアリング完了です。ちなみに先にアプリを使ったファーム更新をしている場合、端末側では接続済みとなりますがうまく音楽再生ができませんでしたので、最初のペアリング時は一度Bluetoothをオフオンして上記手順でやるとうまくペアリングができます。

装着感

まずは純正のシリコンイヤーチップを付けた状態で装着してみました。人間工学に基づき耳の形やカーブの研究を重ねて作られたというハウジング形状のおかげか、装着感は非常に良く耳にすっと入っていく感じで、まずまずのフィット感と遮音性です。次にイヤーチップを付属のComplyのものに変えてみます。明らかにシリコン製のものよりも遮音性もフィット感も向上し快適度がさらにあがりましたので、この状態で使っていきたいと思います。

ちなみに後述しますが現在はComply以上の遮音性/フィット感/音質向上が期待できるという噂のCRYSTALLINE AUDIOのCrystal Tipsにイヤーチップを変更しています。

本体そのものは少し大きく感じましたが、実際に装着してみると意外と耳にしっかりおさまっています。VERSE装着時は少しはみ出しているのが気になっていましたが、E8のほうがタッチセンサー部が平べったくなっているため、大きさがあっても外からの見た目は気にならないかもしれません。また見た目で言えば夜間使用時にVERSEの青いLEDが結構目立って気になっていたのですが、E8は電源やペアリング確認用のLEDが内側にあるため、外から光っていることはわかりません。そういう意味でもE8のほうが見た目的には目立たずスマートだと思います。

E8装着画像

音質

完全ワイヤレスイヤホンというとその快適性や利便性と引き換えに音質を犠牲にすることが多いと思います。私自身もワイヤレスについてはある程度そういうものだと割り切って使用していましたが、E8はその概念を吹き飛ばしてくれるほどの音質です。まず印象的なのが音抜けが非常に良い点。音の輪郭がしっかりとしていて、こもった感じはありません。また解像感が高く明瞭で、低/中/高音と偏ることなくニュートラルにバランスよく鳴っているイメージです。低音には程よい重厚感と明確なアタックが、中音にはしっかりと芯が存在しており、高音の再現度も素晴らしいと思います。この透明感とクリアさはなかなか他の完全ワイヤレスイヤホンでは経験できないレベルではないでしょうか。数多くのイヤホンを手掛けてきたB&Oのエンジニアが独自設計をしたφ5.7mmダイナミックドライバーと、その性能を最大限に引き出すチューニングは流石です。

価格が1/2以下のVERSEと比較するのは申し訳ないですが、音の良さでは完全に凌駕していると思います。ただ低音だけで考えるとVERSEのほうがパッと聞いた時の迫力は感じます。後述のアプリによるトーン調整機能でこのあたりは調整できますが、好みの問題もあるため迫力ある低音が好きな人は一度購入前に視聴してみたほうが良いかもしれません。個人的には有線の同価格帯のイヤホンより優れているとまでは言いませんが、じゅうぶんに満足できる音質です。

操作性

まず電源の入れ方ですが、ケースから取り出してセンサー部を1度タップする必要があり、その後さらに1回タップで音楽再生がはじまります。Apple純正のAirPodsの場合、ケースから取り出し時に自動電源オン、耳への装着時に自動再生開始とほぼフルオートで全ての操作が完了しますので、それと比較すると少しの操作とは言え煩わしく感じます。またタッチセンサーについては取り外しの際に誤反応が比較的発生しやすく、気づけば停止していたはずの音楽が再生されていたり、最大音量になっていることがありました。このあたりも含めていずれファームアップデートで改良してもらいたい部分ではあります。
ただタッチセンサー自体はかなり便利でVERSEのような物理ボタンで操作する必要がある機種と比較すると操作性は良いと感じます。

本体操作Left(左)Right(右)
再生/一時停止 1回タップ
次の曲 2回タップ(再生中)
前の曲2回タップ(再生中) 
ボリューム長押し(ボリュームダウン)長押し(ボリュームアップ)
Transparency1回タップ(再生中) 
Voice activation(Siri etc..)3回タップ3回タップ
着信1回タップ1回タップ
拒否5秒間長押し5秒間長押し
切断2回タップ2回タップ

ケースには蓋部分/イヤホン収納部分共にマグネットが採用されており、イヤホン本体を近づけると吸い付くように収納できます。蓋の開閉も軽い力で可能です。

Beoplay E8 ケース収納画像

充電中は手前にあるLEDのランプが点灯しますが、ケースを閉めていても切欠きのような部分から充電中であることがわかるようになっています。

充電中のケースLED点灯

Transparency(外音取り込み機能)モード

外音取り込み機能であるTransparencyモードはアプリを使うことで3段階で調整可能です。
AMBIENT/SOCIAL/COMMUTING となっていますが、COMMUTINGが最も音楽のボリュームが大きくだいたい「音楽と外部マイク音を半分ずつミックス」のイメージです。SOCIALでは「音楽を1/4程度まで下げて外部マイク音をミックス」くらいのイメージでしょうか。AMBIENTになると音楽は完全に無音になって外部マイク音のみになります。

BeoplayアプリTransparency操作画面

このモード個人的には最高にうれしい機能です。わたしは愛犬の散歩中によくイヤホンで音楽を聴いているのですが、同じように愛犬を連れた飼い主さんと挨拶したり、犬同士が仲良くなってコミュニケーションをとることが多いです。そんな時はイヤホンを外して応対したり、そもそも挨拶に気付かないこともあったのですが、この機能があれば問題なく応対できます。また車の音が聞こえなくて危険に感じるようなこともなくなるのもありがたいです。試しに設定をSOCIALにしてコンビニで買い物をしてみましたが、店員さんとの会話が可能なレベルでした。

動画、ゲームの遅延

iPhone内に保存してある動画再生と動画配信サービス(Hulu)を利用してみましたが、ほとんど遅延は感じませんでした。よくワイヤレスイヤホンでの遅延が問題になるYouTubeアプリでの動画再生やゲームはやはり多少遅延が発生します。VERSEよりはやや遅延が抑えられているかなというイメージですが、タイミングのシビアな音ゲー等での使用は少々厳しいかもしれません。

アプリ「Beaplay」の使用感

アプリの画面からE8の画像をタップするとTranceparencyの設定やトーン調整の画面が出てきます。

Beoplayアプリ 音調整画面
トーン調整機能はTonetouchという名称なのですが、よくあるEQ(イコライザー)による周波数(低音~高音)調整ではなく、WARM/EXCITED/BRIGHT/RELAXEDと4分割されたエリアをタッチする形になります。位置だけでなく円の大きさを変えることも可能で、例えば円を大きくすればWARMとEXCITEDを7:3で大きく混ぜるというような使い方もできます。またあらかじめ4つのプリセット(Comuute/Clear/Workout/Podcast)が登録済みなので、その中から選択することで手軽に音色を変えることができ、自分の作成した設定をプリセットとして登録することも可能です。

それぞれのイメージですが、WARMにすると低音にボリュームが出てEXCITEDは低音と高音をブースト、所謂「ドンシャリ」な感じになります。RELAXEDは逆に低高音を絞って中音の目立つおとなしい音、BRIGHTは高音特化の煌びやかなサウンドというところでしょうか。

ちなみにTonetouchの設定はイヤホン本体側に記憶されることになるため、どんなアプリを使っていてもその音質で再生されますし、Mac等iPhone以外の機器とペアリングしていても反映されます。また他の機器とのペアリング中でもiPhone上のアプリから調整を行えばそれがリアルタイムに反映される点は驚きでした。

接続安定性

Nu Force BE Free8同様、左右のイヤホンの接続にはNFMI(近距離磁界誘導)を用いているため、片側のドロップアウトはほとんどありません。Bluetooth接続自体も安定していて、大阪駅周辺や人混みや車通りの多い場所でも問題なく使用できています。現時点では一度も音切れが発生していないので、素晴らしい安定性だと思います。VERSEは安定している時はある程度大丈夫なのですが一度不安定になると頻繁に音飛びが発生することがありましたが、今のところE8でそのような現象には遭遇していません。iPhoneの位置(胸ポケット/バックポケット)や態勢を急に変えたり軽く自転車で流してみても安定しています。今まで家の近くの交通量の多い道で音飛びが発生しなかったワイヤレスイヤホンは初めてですので、かなり感動しています。

ただ再生中は問題ないのですが、イヤホンの付け外し時にはドロップすることがあります。これは仕様として左右イヤホンの距離が25センチ以上離れた場合接続解除、再度近づけると自動接続となっていて、その自動接続に失敗することが原因のようです。そのような場合は一度ケースに収納して再度取り外すとほぼ復帰できていますが、多少使い勝手が悪い部分があるかもしれません。

3日ほど使用した感想

やはり接続安定性がすごいです。今のところほぼドロップがありません。手持ちの完全ワイヤレスイヤホン(VERSE)はおろか、左右が繋がった普通のBluetoothイヤホン以上に安定していて、使っているのがワイヤレスイヤホンということを忘れるくらいです。家の近くにだいたい接続が切れるスポットがあるのですが、そこで切れなかった時は少し感動しました。Bluetoothイヤホンのプチプチ切れる感じはある程度慣れたとは言え、かなりのストレスでしたのでそれがないだけでも素晴らしい体験です。左右接続が切れにくいのはNFMIを採用した効果だとして、iPhoneとイヤホン自体のBluetooth接続も安定しているのは素晴らしいですね。

誤動作の多かったタッチセンサー操作にもだいぶ慣れてきました。タップは指でトントンするよりも指を添えてクリックする(押す)ような感覚で操作した方がうまく動作する気がします。また周りの評価としてやはりデザインは誰に聞いても好評です。少し気になっていた耳からの飛び出し具合も全く気にならないようです。

これから冬で寒くなるため試しに手袋をしてタッチ操作をおこなってみましたが、タッチ対応/非対応関わらずかなり分厚い手袋でも問題なく操作できました。これから真冬になってマフラーやコート、手袋の出番が増えてくるので、手袋操作に問題なく左右イヤホンをつなぐ線がない完全ワイヤレスイヤホンがますます活躍する時期だと思います。今冬はE8のおかげで快適でストレスフリーなイヤホン生活が送れると思います。

2週間ほど使用した感想

エージング効果のおかげか購入直後よりさらに音が立体的で広がりを感じるようになってきました。接続については相変わらず素晴らしいの一言。他の方のレビューでは途切れるという話もありますが、ほとんどが初期不良のようです。今まで使っていたBluetoothイヤホンが悪いのかもしれませんが、本当に感動するくらいの安定感です。

通話も何度かする機会がありました。相手の声は少し響くような感じですが特に違和感なく会話可能です。Transparencyモードも素晴らしいですね。犬を連れて散歩をしていて何度か人と会話することがありましたが、1タップですぐ会話ができるようになります。近くで話しをするぶんにはイヤホンを外さなくてもしっかり相手の声が聞こえます。

操作性について、現在Amazon Music Unlimited(定額の音楽聴き放題サービス)の無料体験を試していて、iPhone純正の音楽アプリではなくAmazon Musicアプリを使うことが多いのですが、そちらのアプリでも問題なく停止や曲送りができています。ごく稀にタッチ操作ができずなぜか純正アプリ側の曲を再生することがあるのですが、これはイヤホンの問題というよりもアプリの問題だと思います。(Amazon Music Unlimitedについてはこちらで詳しく感想を書いています。なかなかおすすめですよ。)

他に気づいた点として、暫く音楽を止めた状態で放置しておくと自動で電源がオフになるようです。時間にしてだいたい15分くらいでしょうか。あとは買い物の時などにたまに左耳だけイヤホンを外すことがあるのですが、こちらは右イヤホンから一定の距離が離れると自動で電源オフ(無音状態)になっているようです。再度近づけると再生が開始されますが長時間離したままでいると復帰しないことがありました。

CRYSTALLINE AUDIO Crystal Tips(クリスタルチップス)

クリスタルチップスのイヤーチップ

これはE8の直接的なレビューではありませんが、現在E8にクリスタルチップスを装着しています。サイズはMコアのものがぴったりとはまりました。付属のComplyと比較して装着感/フィット感/遮音性を同程度確保しているにも関わらず、解像感や音の輪郭がよりはっきりとして高音域の伸びも良くなっているように感じます。フィット性を求めたイヤーチップの場合、高音が犠牲になることが多いので、これは驚きの音質だと思います。低音から高音までバランスよく鳴っている感じで、E8の良音質をさらにグレードアップしてくれますので、非常におすすめです。2週間ほど使用していますが今のところ目立った劣化も見られません。ちなみにクリスタルチップス以外のイヤーチップとしてはウレタン製ならComplyなら200シリーズ(Tsx-200)、シリコン製の場合はSpinfitの場合はMサイズが使用できるようです。ウレタン製特有の耳内の圧迫感が苦手な人はシリコン製のSpinfitを購入してみるといいかもしれません。私も今度音の比較用にSpinfitを購入してみようと思っています。

Beoplay E8 スペック表

メーカーBang & Olufsen
デザイナーヤコブ・ワグナー
サイズイヤホン:23mm x 20mm x 25mm
充電ケース:73mm x 47mm x 33mm
重さイヤホン:右 7g、 左 6g
充電ケース:45g
カラーBlack、Charcoal Sand
材質本体:ポリマー、アルミ
ケース:レザー(本革)
ドライバー独自設計5.7mm径ダイナミックドライバー
Bluetooth4.2
対応コーデックAAC
周波数20〜20,000 Hz
バッテリー

リチウムイオンバッテリー

イヤホン内蔵バッテリー右 85mAh、左 60mAh
(充電時間/約 2 時間、再生時間/最大 4 時間)

充電ケース 365mAh
(フル充電で最大 2 回分充電可能)

限定色が発表

オールブラック&オールホワイトモデル

世界最大の家電見本市CES2018にて限定カラーが発表されました。オールブラックモデルとオールホワイトモデルです。既存のブラックとオールブラックの違いはシルバーのリングやロゴも同色の黒になっているようです。オールホワイトモデルもすごく質感が良さそうで、両モデルとも非常にシックでかっこいいですね。米国では2月より販売予定のようです。日本でも最近セレクトショップのような場所で販売しているのを見かけることもあり、この限定モデルもそういう場所での販売を想定しての登場かもしれません。

CES2018で発表された注目の完全ワイヤレスイヤホンについてはこちらでまとめています。

CES2018で発表された最新完全ワイヤレスイヤホン(TWS)の注目機種まとめ。今年も続々と新製品が発売予定
2017年に引き続き2018年も多くの完全ワイヤレスイヤホンが登場しそうです。米ラスベガスで開催された世界最大の家電見本市CES2018でもたくさんの新製品が発表されました。今後さらに市場が拡大し、より高性能で進化した製品が登場する可能...

2/23追記:上記限定カラー2色がBang & Olufsen直営店にて2月24日より発売することが決定しました。発売される直営店は銀座/二子玉川/外苑前/伊勢丹新宿店/西武渋谷店となっています。また2月27日からはESTNATION GINZA/ZOZO TOWNでも発売が開始されます。

春限定の桜色 Powder Pink

Beoplay E8スペシャルエディションコレクションの第3弾モデルが発表されました。今回は春限定の新色「Powder Pink」。「吉野の桜の淡いピンクにインスパイアされたカラー」ということです。

今まではモノクロベースでしたのでガラリと印象が変わりますね。4月末より一部のBang & Olufsen直営店と取扱店で発売を開始するようです。

Beoplay E8 2.0が発売

ケースがQiワイヤレス充電に対応したBeoplay E8 2.0が新たに発売になりました。イヤホン自体の基本性能は変わらないため、マイナーアップデートという感じですが、ワイヤレス急速充電にも対応するこのケースはかなり便利そうですね。

ケースには変わらずに本革が採用されており、イヤホンを収める部分にはアルミを使用。質感もかなり良く、B&Oらしいスタイリッシュさがさらに増したモデルとなっていますね。カラー展開はブラック、インディゴブルー、ナチュラル、ライムストーンの4種類。バリエーションも増えてより一層魅力的な完全ワイヤレスイヤホンへと進化しています。

まとめ

Beoplay E8は完全ワイヤレスイヤホンとしてはかなり高額な製品だと思いますが、価格分の価値をしっかりと感じることができました。デザインも音も本当に最高ですし、NFMIやアプリ、Transparencyモード、タッチセンサー採用と機能性/利便性/安定性/品質の高さも素晴らしいです。不満点と言えば電源や再生の自動化でできていないこととタッチセンサーの誤反応がやや多いことですが、それもファームウェアのアップデートで改善される可能性もあります。(あくまで可能性ですが) 全てのTWS(完全ワイヤレスイヤホン)を試したわけではないですが、現時点では最高のTWSと言っても過言ではないと思います。

個人的には2017年に購入した製品の中でiPhone Xに次いで1,2を争うぐらい満足度が高く所有欲も満たせるプロダクトでした。現在品薄状態のようですが、もうすぐ新色のチャコールサンドも一般発売(2017年12月14日予定)されますし機会があればぜひ手に取って、そして音を聴いてみてください。(チャコールサンド発売後に実物を見てきました。思わず手持ちのブラックから買い替えを検討するくらいカッコよくて質感も良かったです)

また最後に触れておきたいのがVERSEのコストパフォーマンスの高さ。音質や機能面では劣る部分もありながら、利便性では負けていない部分もあり、改めてVERSEも優れた製品だと感じました。E8はもちろん私の今後のメインイヤホンになると思いますがVERSEも引き続きサブイヤホンとして使い続けたいと思っています。

2019/4/11追記:ワイヤレス充電に対応した第2世代AirPodsのレビューはこちらをどうぞ。Beoplay E8との比較なども記載しています。

AirPods 2(with Wireless Charging Case)レビュー|完全ワイヤレスイヤホンの次世代スタンダード
2016年12月に初代AirPodsが発売されて2年強、ついにその第2世代となるAirPods 2が発売になりましたね。AirPodsと言えば、当時はまだほとんど存在していなかった左右分離型の完全ワイヤレスイヤホンの先駆けとなった存在で...

2018年注目の、価格帯別おすすめ完全ワイヤレスイヤホン最新版は下記記事にまとめています。

価格帯別おすすめの完全ワイヤレスイヤホン10選|大人気AirPodsや、そのライバルとなる高音質、安定接続モデルを厳選
AppleがAirPodsを発売して以来、一気にイヤホン市場のメインストリームとなった左右分離型(左右独立型)の完全ワイヤレスイヤホン。まだ新分野のオーディオ機器ではありますが、その勢いは衰えることなく、数多くのメーカーから様々な機能を...

他の完全ワイヤレスイヤホンもたくさん紹介していますので、よろしければの下記記事も合わせてどうぞ。

完全ワイヤレスイヤホン
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