旅行の際の必需品といえばスーツケースです。空港に行くとみんな様々なスーツケースを持っていますよね。旅行鞄なんてものが入れば何でもいいという人もいるかもしれませんが、私はせっかくの旅行でテンションをあげたいのでスーツケース含め持ち物にはこだわりたい派です。今は素材もデザインも豊富で非常に選択肢の多いスーツケースですが、私が使っている旅グッズの中でも1,2を争うくらいお気に入りのリモア トパースステルスの魅力を紹介したいと思います。
RIMOWA TOPAS STEALTH(リモワ トパーズステルス) の特徴
RIMOWA(リモワ)とは
リモワはドイツにあるスーツケースのトップブランドです。おそらくその特徴的なデザインを一度は見たことがあると思いますが、表面に凹凸のあるリブ加工が施されたアルミ合金(ジェラルミン)製のケースが非常に有名だと思います。
よく人気ランキングや比較サイトなんかではGLOBE-TROTTER(グローブトロッター)やZERO HALLIBURTON(ゼロハリバートン)と並べてスーツケースの3大ブランドとして語られることが多いですね。
そんな伝統的でクラシカルな製品を作り続けているリモワですがポリカーボネート製の軽量モデルを生産したり、最近では電子タグという世界初のIoT機能を搭載してスムーズな荷物のやりとりを実現しようとしていたり革新的な試みにも積極的なブランドです。
TOPAS(トパーズ)シリーズ
リモワのTOPAS(トパーズ)シリーズは1950
現在のトパーズシリーズは定番の「トパーズ」の他に、シャンパンゴールドカラーでラグジュアリー感溢れる「トパーズ チタニウム」とマットブラック塗装でクール&スタイリッシュな印象の「トパーズ ステルス」が存在します。どれもボディ素材はアルミ合金のジェラルミンで基本構造に違いはありません。(チタニウムの名称がややこしいですがボディ素材はアルミです)
STEALTH(ステルス)モデル
ステルスモデルはトパーズシリーズの中では一番新しいモデルで2013年の登場です。一番の特徴であるその独特の艶消しマットブラック塗装は本当におしゃれで非常に高級感があります。私が使っているのはこのステルスモデルですが黒の発色が安っぽくなくとても良い雰囲気がありかっこいいです。
ちなみにこの艶消しブラックですが実は最初は国内大手アパレルブランドのUnited Arrows(ユナイテッドアローズ)の期間限定別注モデルとして登場しました。当時UAの店舗でこのモデルを見た時、そのクールな佇まいに魅了されいつか買おうと思っていたのですがすぐに完売になった思い出があります。それが通常ラインとなって新登場した時は本当に嬉しかったです。
TOPAS STEALTH(トパーズステルス) の使用感
内装と外観(デザイン)について
私が使っているのは82リットルモデルですが1週間程度の旅行ならお土産を入れてもじゅうぶんな容量があります。中にはスーツを収納できるガーメントケースと使い勝手の良いディバイダー(仕切板)があり、それぞれベルトを締めることで中の荷物を固定できるようになっています。
開閉についてはファスナーではなくフレームタイプで3点止めになります。(現行仕様は2点)そのうち2点にダイヤル式の暗証番号ロックがついていて当然TSAロックに対応しています。ファスナー式の方が荷物が多いときは便利だと思いますが、個人的にはフレームロック式の方が手早く開閉ができるのと、開閉の時に何となくかっこよく見える(これ結構大事です)ので好きです。
リモワといえば静かで滑らかなホイールが有名ですがこのケースには4輪ついており移動が非常に楽でストレスなくケースの持ち運びができます。
外観については前述の通りマットブラックの塗装が非常にかっこいいです。使っているうちに塗装が剥がれて下地のシルバーが見えてくるのですが、それもアルミの質感のおかげで決して安っぽくならずむしろアジが出てよりかっこよくなります。
ハンドルも他のポリカーボネート製のシリーズのゴム製とは違いプラスチック製でしっかりしており重厚感があり、上部にはカバン用のフックもついていて便利です。
TOPAS STEALTH(トパーズステルス)の魅力とお気に入りポイント
何度も繰り返しになりますが、このステルスの最大の魅力はアルミ合金(ジェラルミン)とマットブラック塗装が生み出す独特の質感と雰囲気です。
正直に言って使い心地やコストパフォーマンスの面では決して優れた製品とは言い難いです。アルミ製のためすぐにへこみますし傷もつきます。重さも最近のポリカーボネート製の製品と比較すると2倍近く重たいです。値段も高いです。そんな重量も値段もヘビー級な製品ですが、それでもそんなデメリットを凌駕するほどの魅力がこのプロダクトにはあると個人的には思っています。
旅行というのは日常を忘れて非日常を楽しむものだと私は考えています。思わぬトラブルにあったりお土産を買いすぎて後悔したり、そんなことも日常に戻れば良い思い出になっていませんか?実用性を考えることはとても大事ですが、それだけがモノの価値を決める訳ではありません。高くて重くてちょっと持ち上げるのにも苦労する製品ですが、荷物を詰めている時、空港で持ち運んでいる時、到着地で荷物を見つけた時、どんなシチュエーションでもこのスーツケースを見るとテンションが上がりますし、それだけで旅行が楽しくなります。大げさかもしれませんがそれくらいの魅力がこのステルスにはあると思います。
購入について
レンタルから購入に変えた理由
私がステルスを購入したのは4年ほど前になります。それまでは短期・国内旅行用の小さめのケースは持っていたのですが長期・海外旅行などの際はレンタルスーツケース
で済ますようにしていました。理由としては滅多に使わない大きいスーツケースを部屋に置いておくことが嫌だったことと、同じく滅多に使わないものをそれなりのお金を出して購入することが勿体無いと思ったからです。
しかしレンタルとはいえ1週間も借りれば8,000円近くレンタル料がかかります。10回もレンタルすればそれなりに良いスーツケースが買えてしまうくらいの金額です。レンタルで送られてくるスーツケースは決してボロボロな訳ではありませんが、他人の利用でちょっと汚れていたりして、愛着を持つことはありません。せっかくの旅行に愛着のないスーツケースを持つのもそどうかと思っているタイミングでちょうどステルスが発表されたため、購入を決断しました。
あれからもう10回程度このスーツケースを使って旅行していますがやはり購入してよかったと思っています。自分と旅行を共にしてきたスーツケースですのでどんなにヘコんでも傷がついても愛着は増していきます。普段は収納スペーズに鎮座していますが愛着があるからか決して邪魔だとも思いません。これはレンタルでは決して体感できないことだと思います。
他のシリーズやブランドとの比較
購入の理由でも書きましたがステルスを見たときにほぼ即決しましたのであまり悩むことはなかったのですが、やはり値段の高さと重さのこともあってほんの少しだけ悩みました。他に候補にしていたのは同じリモワのサルサシリーズとグローブトロッターです。
サルサシリーズについてはその軽量さに惹かれポリカーボネート製でブランド最軽量モデルのSALSA AIR(サルサエアー)が候補の1つでした。ステルスの重量が7.1Kgに対してこのサルサエアーは同じ80リットルサイズで3.3Kgしかありません。差が2倍以上ですね。ただやはりステルスのあの独特のマットな質感は艶のあるポリカーボネート製のケースには出せないことと、汚れや傷をアジとは思えないような気がしたので候補から外れました。
ちなみに妻はサルサエアーのピンクを使っていてかなりお気に入りのようです。(確か北米限定色と言ってたような気がします) 私は購入までいたりませんでしたが、やはりこの軽さは魅力的ですしポップな雰囲気ですので女性にはサルサエアーの方が良いような気がします。
グローブトロッターは結構迷いました。あのクラシカルな雰囲気は好きですし質感も良く頑丈でありながら紙製のため非常に軽い。使うほどに愛着もわき一生ものになる気はしたのですが、当時はデザインの好みで無骨さのあるリモワを選択しました。ステルスは今でも当然最高にかっこいいと思っていますしこれからも使い続けると思いますが、次スーツケースを購入することがあればもしかしたらグローブトロッターにするかもしれません。いつかはその時の気分や服装でスーツケースを変えるというような贅沢をしてみたいです。
並行輸入品と国内正規品
私の購入時は超円高でしたので海外で購入するか並行輸入品を買う(自分で輸入する)方が圧倒的に安かったのですが、最近はそこまで値段差はないように思います。また2014年よりRIMOWA本社が正規店以外での販売の規制を強めているらしく並行品もあまり日本国内では見かけなくなりました。国内正規品はリモワショップか正規販売店の林五オンラインショップで購入することができます。
本国のドイツで購入するのが当然一番安いのですが、どうしても日本国内で安く個人輸入をしたいという方は一応転送サービスという方法で一旦ドイツ国内の住所を経由させることで輸入可能なようですので、調べてみてください。
ちなみに並行輸入品や海外購入品にも5年保証書はついてきますので、日本国内で正規修理が可能です。
まとめ
今回はお気に入りのスーツケース、ステルスの魅力を存分に語らせていただきました。旅行のような非日常へ行く時にはやはりお気に入りで愛着のある持ち物が最高のお供です。スーツケースは旅を重ねることで自分の相棒のような存在になりますよね。見れば旅行の楽しさを思い出す、そんな最高のスーツケースと共に最高の旅をこれからも楽しみたいと思います。
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