Google HomeとGoogleアシスタント搭載スマートスピーカー8機種の違いを徹底比較|高音質モデルなどを紹介

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アメリカでは既に販売されていたスマートスピーカーですが、2017年から日本国内でも様々な製品が販売されるようになりましたね。中でもAmazon EchoとGoogle Homeは人気が高く、国内市場もこの2製品をメインにかなり盛り上がってきています。

スマートスピーカー市場は、Appleから遂にHomePodが発売されたり、様々なメーカーが参入したりと、最近はまさに激戦状態。少し前まではAmazonが7割のシェアを獲得し1強状態だったのですが、最新の調査によると2018年第1四半期においては、ついに出荷台数でGoogle HomeがAmazon Echoを抜いたようです。

そんなAmazonに迫る勢いのGoogleですが、Google Home以外にも、同じGoogleアシスタントを搭載したスマートスピーカーがいくつか発売されています。そこで今回は、Google Homeシリーズと他社のGoogleアシスタント搭載スピーカーの比較と紹介をしていきたいと思います。

Google Home/アシスタントの詳細な解説と、AmazonEcho/Alexaとの比較はこちらの記事にまとめていますので、よろしければ合わせてどうぞ。

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2014年にアメリカでAmazon Echoが販売されたことを皮切りに、スマートスピーカー市場はどんどん広がりを見せています。日本でも2017年からEchoやGoogle Home、LINE Clovaが販売を開始し、AppleのHom...
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Google Home

Googleアシスタントを搭載した純正のスマートスピーカーGoogle Home。「OK、Google」、「ねえ、Google」と話しかけると音声受付状態に入り、音声コマンドを吹き込むことで操作を実行します。

最大の特徴は音声認識精度が非常に高いこと。遠く離れていたり小声で話しかけても、しっかりと音声を認識して回答してくれます。7つのマイクを搭載しているAmazon Echoの精度もかなり高いですが、それに負けないくらいの認識能力がありますね。

他のGoogleアシスタント搭載スピーカーにも共通して言えることですが、アシスタント自体の認識能力も非常に優秀。最新の調査でも各社のAIアシスタント(音声アシスタント)の中でGoogleアシスタントが、最も多くの質問に正確かつ完全に答えることができ、賢さで2年連続首位に輝いています。音声コマンドを聞き間違えることはほとんどなく、文脈が乱れたり、つっかえたりしても聞き取ってくれるのは、非常に素晴らしいポイントでしょう。

検索機能も優秀で、質問に加えお店の名前から営業時間までも調べ上げてくれます。Google Homeはハードウェアによる音声認識精度の高さと、ソフトウェア(Googleアシスタント)の賢さを両方備えており、これは純正品ならでは品質と言えそうです。

また、クロームキャストとの連携が可能となっており、「テレビをつけて」と頼むだけでテレビの起動が可能。現在はNetflixとYouTubeが音声操作の対応しており、番組名を言うだけで再生してくれます。今後、ビデオパスなども追加されるようですね。

そんなアシスタント機能の優秀さではトップクラスのGoogle Homeですが、スピーカーとしての性能は他のスマートスピーカーに比べれば一歩劣っています。音質はお世辞にも良いとは言えず、高音質な音楽を楽しむという使い方には、あまり向いてはいませんね。

ラインナップはGoogle Homeのほか、コンパクト版であるGoogle Home miniも存在し、安くて小型、置き場所も選ばないと人気が高いです。アメリカではより音質にこだわって作られているGoogle Home Maxが既に販売されており、高音質モデルが欲しい人はこの製品の上陸を待つのもありだと思います。

JBL LINKシリーズ

大手オーディオメーカーであるJBLが販売しているGoogleアシスタント搭載のスマートスピーカーLINKシリーズ。現在、LINKシリーズは4種類販売しており、LINK10/20とLINK300/500と分かれています。

JBL LINK 10/LINK 20

JBL LINK 10とLINK 20はバッテリー内蔵でポータブルスピーカーとして使えることが最大の特徴。自室の好きな場所に置くことができるほか、屋外にも持っていくことができます。防水仕様であることも大きなポイントですね。IPX7の防水性能があるため水没しても使用ができ、ポータブル+防水でアクティブな利用が可能な製品となっています。

スピーカーとしての性能が高い点も魅力的です。高性能フルレンジスピーカーを2基搭載し、コンパクトながら360度全方位に迫力ある高品質な音を届けることが可能。このあたりは大ヒットを記録した、JBLのBluetoothスピーカーFLIPで培われた技術が盛り込まれているようで、外観もそれに近いものになっています。

Chromecast built-inを搭載し、SpotifyやGoogle Play Musicなどをスマホやタブレットから再生可能。こちらはWi-Fi経由になるため、24bit/96kHzの高音質サウンドが楽しむことができます。さらに、Spotify Connectにも対応し、直接本体のボタンからSpotifyのプレイリストを再生することも可能に。Bluetooth接続にも対応していますので、普通のBluetoothスピーカーとしても使えますね。

カラー展開はブラックとホワイトの2種類。Googleホームに比べるとLINK 10は頭一つ、LINK 20は頭二つ大きいくらいのサイズ感になっています。

JBL LINK 300/LINK 500

LINK 300/500は2018年4月末に発売されたばかりの最新スマートスピーカー。特徴はさらなる高音質を追求したモデルであることです。

高音と中低音を別々のスピーカーで担当する、2ウェイシステムとパッシブラジエーターを採用し、クリアでありながらパワフルで迫力のあるサウンドを実現。さらにLINK 500は2ウェイシステムをもう一つ内蔵しているため、単体でステレオ再生も可能になっています。

LINK 10/20とデザインが大きく異なり、よりスピーカーを意識したデザインとなっています。角を丸くしたラウンドデザインを採用し360度どこからでもボイスコントロールを可能に。部屋のどこからでも使用できる設計になっています。

LINK 10/20と同じく、Chromecast built-inとSpotify Connectにも対応。機能的なBluetoothスピーカーとして使うこともできます。

カラー展開はLINK 10/LINK 20と同じくブラックとホワイトの2種類。LINK 10/LINK 20は持ち出して使えることが大きなポイントですが、こちらは据え置き型でゆっくりと家で高音質なサウンドを楽しみたい人にオススメのモデルとなっています。

SONY LF-S50G

LF-S50GはSONYから発売された初めてのスマートスピーカー。その特徴は同じSONY製品に採用されている「Works with Googleアシスタント」対応オーディオ機器と連携することができること。同一のホームネットワーク内に存在する対応機器であれば、LF-S50Gに話しかけることで、その機器を操作することが可能になります。

対応機器も比較的多く、Android TV機能を搭載したテレビ「ブラビア」や、サウンドバー/ホームシアターシステム、システムステレオ、ワイヤレススピーカーなど。通常はスマートスピーカーからテレビなどの赤外線リモコンを使った家電を操作するには、スマートリモコンなどが必要でしたが、この製品であればそれを用意する必要はありません。SONY製品に限られますが、対応機器を持っていれば非常に便利な機能ではないでしょうか。

スピーカーとしての性能も優れており、上向きのフルレンジスピーカーと下向きのサブウーファーに分離した「対向配置2ウェイスピーカーシステム」を採用。高域と低域のユニットを分離することで、クリアかつ迫力ある音を実現し、さらに対向配置により360°全方位にクオリティの高い音を届けることができるようになっています。

起動すると正面に時刻が表示され、上部にあるセンサーに手をかざすと触れずに操作ができる点は、他のスマートスピーカーにない特徴ですね。私自身そうなのですが、来客時にスピーカーに話しかけるのが気恥ずかしい時や、近くにあってわざわざ話しかけるのが面倒な時がありますので、これは嬉しい機能ではないかと思います。

円柱形の外装は布製のファブリック素材を使用しており、インテリアとしても柔らかい印象を与えますね。カラーは3色展開で、ホワイト/ブラック/ブルーになっています。

パナソニック SC-GA10

パナソニックから2018年5月に発売されたばかりの、Googleアシスタント搭載スマートスピーカーSC-GA10。音声操作による天気やニュースの情報取得、音楽再生などのアシスタント機能が使えることに加え、豊富なネットワーク連携が可能なミニコンポ対応のモデルとなります。

Chromecast built-inを搭載し、Google Play Music やSpotifyなどの音楽ストリーミングサービスを、音声操作で利用可能。マルチルーム機能もあり、対応スピーカーと組み合わせることで、複数の部屋で同時に音楽再生が可能になります。

年内秋に予定されているアップデートでは、2台組み合わせることでステレオ再生も可能に。また、「サウンドジャンプリンク」機能により、スマホやディーガ、音楽サーバーやパソコン内の音楽を、専用アプリから手軽に再生ができます。

スピーカー性能も優れており、2つのディフューザー付き2cmソフトドームツィーターを採用。これにより広い空間でも高品質な音を届けることができるようになっています。さらに8cmデュアルボイスコイルウーハーと背面パネルには「ロングバックバスレフポート」も搭載。パワフルで力強い豊かな低音再生を実現しています。

従来のスマートスピーカーは無指向性の360°タイプが多い中で、この製品は前面/背面が存在するため、全方位に音が広がるわけではありませんが、ステレオ感や音場感は感じられそうですね。他に珍しい特徴としては、AUX入力を備えており、隣への音漏れが気になる場合でも、安心して高音質の音楽をイヤホンやヘッドフォンで楽しめます。

スマートスピーカーでは珍しい直方体のデザインは、オシャレなスピーカーという印象を与え、まさにミニコンポのような佇まいでインテリアにも合いそうですね。海外モデルでは白・黒の2色展開ですが、国内では黒のみの展開となっています。

オンキョー スマートスピーカー G3

Amazon Alexa搭載スピーカーP3も発売していることから、スマートスピーカーへの力の入れ具合がうかがえるオンキョー。そんなオンキョーのGoogleアシスタント搭載製品がG3です。

その特徴はこだわり抜かれた綿密な筐体設計。本体が1.8kgと非常に重たいのですが、これは広く深みのある音場を確保するため、エンクロージャー内のパーツバランスまでこだわりを持って作られているため。マイク基盤がほかの筐体と接触しないような、オンキョー独自のフローティング構造を採用し、大音量で音楽を楽しんでいても、マイクがユーザーの声を聴き分けることを可能としている点もポイントですね。

スピーカーユニットには、従来のスピーカーユニットの1.5倍の振幅量を持つ新設計のカスタムウーファーと、天然素材のシルクを採用したソフトドーム型ツィーターを採用。このカスタム2ウェイドライバーにより、迫力ある低域からクリアな高域までバランスががとれたサウンドを実現し、クリアで高品質な再生を可能にしています。

360度スピーカーが一般的な他の機器と違い、内蔵しているスピーカーは完全に前面を向いた構成。パナソニックのSC-GA10も似た作りではありますが、こちらはやや斜めに向けて広範囲へ音を拡散するようにしており、そういう意味ではG3は最も音場感を感じることができるスピーカーと言えそうですね。代わりに全方位に音を届けることが難しいため、置き場所には工夫が必要です。

やや難点とも思えるのが、呼びかけた際の反応が他機種に比べてワンテンポばかり遅く感じること。アシスタント機能はおまけ程度に考えて、音質メインで他のスピーカーにはないしっかりとした音場感ある音楽再生を楽しみたい人にオススメの製品です。

Anker Zolo SonicG

モバイルバッテリー以外にオーディオ関連機器などで最近勢いのあるAnkerからも、Googleアシスタント対応スマートが販売になりました。Anker Zolo SonicGは外形寸法が約68×68×93mm(幅×奥行き×高さ)、重量が約312gと、非常にコンパクトな筐体サイズが特徴の製品。そのサイズ感はスマートフォンより小さく、リビングや書斎、キッチン、寝室など置く場所を選ばないスマートスピーカーになっています。

コンパクト設計ながら妥協しない音質にも注目です。5W出力の高可動性ウーファーを搭載し、パワフルで迫力のある音を再現。さらにオーバーハング型ボイスコイルを搭載し、大音量でも高域の歪みが少ないクリアなサウンドを実現しています。

マイクには最先端のノイズ排除テクノロジーを搭載し、部屋のどこにいても音声を検知が可能。音声を識別して聞き分けるGoogleアシスタントのVoiceMatchテクノロジーにも対応しているため、家族など利用者別にそれぞれ適切な対応をすることができます。

Chromecast built-inにも対応し、スマートフォンやタブレットからの操作でGoogle Play MusicやSpotifyの音楽をストリーミングもできて便利ですね。8,980円(税込)というリーズナブルな価格も魅力で、安価にスマートスピーカーを試してみたいという人にもおすすめの製品です。

2018/9/10追記:IFA2018で発表された最新製品

世界最大級の家電・デジタル機器見本市であるIFA2018にて、新たにGoogleアシスタント搭載最新スマートスピーカーが複数モデル発表されました。サウンドバータイプの製品や高音質な本格スピーカーモデルなど、期待できそうな新製品が盛りだくさん。

詳細は下記記事にて解説・紹介していますので、よければご覧ください。

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まとめ

様々な新製品が発表されどんどん拡大を続けているスマートスピーカー市場。中でも圧倒的シェアを誇っていたAmazon Echoを猛追し、ついに出荷台数ではEchoを追い越したGoogle Homeは、今最も注目のスマートスピーカーと言えると思います。

Googleアシスタントが非常に優秀なため、Google Home以外のサードパーティー製品も楽しみな存在ですね。高音質で連携機能が豊富なモデルが揃っているため、多機能Bluetoothスピーカーとして使える点も魅力のひとつ。まだまだ発展途上でありながら日々進化を続けるスマートスピーカーは、1台あると非常に便利で楽しみ方も多いため、まだ持っていない人は1台導入してみることをオススメします。

2大スマートスピーカーAmazon Echo/Alexaと、Google Home/アシスタントとの比較は下記の記事にまとめています。

Amazon EchoとGoogle Home、2大スマートスピーカーを徹底比較|音声アシスタントや連携サービスも含めて解説
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Amazon EchoとAlexa搭載スピーカーについてはこちら。

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