小型で持ち運びもできる外付けのポータブルストレージは便利ですよね。人とのデータの受け渡しや、内蔵容量の少ないノートパソコンの外部ストレージとしても使えますし、クラウドのようなネットワーク接続も必須ではなく、転送スピードも早くコピー待ちのイライラもありません。
そんなポータブルストレージですが、少し前はHDD(ハードディスク)が主流でしたね。しかし最近はより高速なSSDを採用したものが増えてきています。価格も登場当初からかなり下がってきており、買いやすい値段になってきていますね。
そこで今回はそんな外付けポータブルSSDのおすすめモデルを紹介。HDDより優れているポイントも含め、各製品の特徴などをお伝えしていきたいと思います。
外付けポータブルSSDがHDDよりも優れているポイント
SSDとはソリッドステートドライブの略称ですね。一般的に使われているHDD(ハードディスクドライブ)と同じくデータを保存できる記憶媒体ですが、HDDには無い特徴や優れた点を持っています。
その最大のメリットはやはり読み書きスピードの速さ。SSDはUSBメモリーと同じようにメモリーチップにデータを保存するため、物理的にディスクを回転させて磁気ヘッドで読み書きを行うHDDよりも圧倒的に高速です。
また軽量で小型にできる点もSSDのメリットですね。特に持ち運ぶことが多いポータブル用途では、この点は非常に重要です。前述の通り物理的なパーツも少ないため、落下の衝撃にも強いですね。HDDのようにディスクの回転や磁気ヘッドが存在しないため、静音性も高く快適に使うことができます。
SANDISK エクストリーム SDSSDE60シリーズ
SANDISKのエクストリーム SDSSDE60シリーズは大容量・高速転送を実現した外付けSSDです。読み取り速度は最大で550MB/Sをマーク。2TBまでの容量展開があるため、大容量のデータファイルでの高速快適に転送・保存しておくことが可能です。
もうひとつの大きな特徴は衝撃や振動に強く、防水・防塵性にも優れている点。IP55規格に対応した防水・防塵で、屋外での使用にも問題ありません。野外で高画質な写真や大容量の動画を撮影する人にとっては、これはかなり嬉しいポイントですね。
どんなパソコンでも使用できる事をコンセプトに開発されており、Windows・Macのどちらにも対応。最新のUSB-Cコネクタを装備しているほかに・Type-CケーブルとType-Aアダプタも搭載していることから、現世代・次世代・旧世代のどのパソコンでも利用できますね。パソコンの買い替えに合わせて、外付けSSD内のデータを移していくという面倒な作業からも解放されます。
データ復旧ソフト「レスキュープロ デラックス」の1年間利用特典が付属し、容量は250・500GB・1TB・2TBの4種類展開。カラビナやキーリングを付けれるミニホールがあるデザインもおしゃれですね。アクティブシーンでも利用できるハイスペックなポータブルSSDとなっています。
サムスン T5シリーズ
サムスンのT5シリーズはデザイン性に優れ、コンパクトさと高速なデータ転送を実現した外付けポータブルSSDです。一般的な名刺よりも小さく、重さは僅か51グラムとコンパクトかつ軽量。ボディには頑丈なメタル素材が使われ、軽量でありながらも最大2メートルの高さからの落下実験にも耐えるほどです。最大転送速度も540MB/Sと、既存の外付けHDDのおよそ4.9倍のスピードを誇り、どこにでも高速ストレージを持ち運んで使うことができますね。
USB Type-C to CケーブルやUSB Type-C to Aケーブルが付属し、Windows/Mac/AndroidとOSを問わず使用できます。パソコンを介さずにAndroid系のスマホやタブレットと直接接続ができるのは便利ですね。直感操作でデータの管理・保存ができるWin/Mac対応の便利な管理ソフトウェアも用意され、Androidスマホ・タブレット向けに専用のアプリも用意。様々な使い方に対応しています。
丸みを帯びたユニボディに、艶やかな光沢を放つメタルデザインは良い意味でSSDらしからぬ存在感を発揮。色によって容量に違いがあり、ブルーは250・500GB、ブラックは1・2TBだが用意されています。様々なデバイスで外付けSSDを使う機会が多い人におすすめのモデルですね。
WESTERN DIGITAL My Passport SSDシリーズ
WESTERN DIGITALのMy Passport SSDシリーズは安全性に優れたポータブル外付けSSD。付属のセキュリティソフトを使用してパスワードを設定すれば、パスワードロックとハードウェア暗号化 により、コンテンツの安全性をしっかりキープしてくれます。
USB Type-Cポートを搭載しており、データ転送速度は最大515MB/Sを記録。コンパクトサイズながら超高速なデータ転送が可能です。最大約1.98メートルの落下テストにも合格するほど、高い耐震性と耐久性があるのも特徴ですね。自動バックアップなどの便利な機能も使えます。
容量は256・512GBと1TBの三種類をラインナップ。外装の上下が違う、非常におしゃれでスタイリッシュなデザインも魅力ですね。コンパクトで安全性が高く、デザイン性にも優れた製品となっています。
BUFFALO SSD-PLU3シリーズ
BUFFALOのSSD-PLシリーズは、耐振動・耐衝撃性に優れたポータブルSSD。航空機や電車のような本体が激しく動く可能性がある環境でも、しっかりとデータをガードしてくれます。
パソコンとの接続にはUSB 3.1 Gen 1に対応しており、ファイル転送速度は340MB/Sをマーク。従来の外付けHDDと比べても約2.7倍も早いです。シンプルなデザインに加えて、76mm×11mm×11.5mmと胸ポケットにも入るほど薄くコンパクトに設計されているため、持ち運びにも便利ですね。
ソフト面では最新のセキュリティソフト、「SecureLock Mobile2」を導入。暗号化したファイルを解除するにはパターン認証が必要になるため、外付けSSDを落としたとしてもデータを盗み見される心配はありません。
ラインナップは120・240・480・960GBの4種類。振動や衝撃に強く、セキュリティ面での安心もあるため、個人使いはもちろんビジネスシーンでも使える製品となっています。
トランセンド ESD220Cシリーズ
トランセンドのESD220Cシリーズは、名刺よりもコンパクトなサイズ感が特徴の外付けSSD。そのサイズは77 mmx 55.7 mm x 9.6 mmと非常に小さく、どこへでも簡単に持ち歩けますね。
パソコンとの接続規格にはUSB 3.1 Gen 1を採用。読み込み速度は410MB/S、書き込み速度は400MB/Sと、非常に高速なデータ転送を実現しています。USBポートには最新規格であるTypeCを搭載している点も見逃せませんね。OTGに対応し、パソコンを経由せずともAndroid系のスマホやタブレット、デジカメなどと接続して使用する事が可能です。
自社のセキュリティソフト、「Transcend Elite(Windows版のみ)」を利用できるため、データの管理や不正なアクセスを防ぐための暗号化なども一括で行えます。また、外装部分に自動バックアップボタンが付いており、起動中に押すだけで、自動でバックアップが生成されるのも便利ですね。
容量は120・340・480GBの3展開。本体ケース表面には傷がつきにくい特殊加工が施され、デザイン性も高いモデルとなっています。
HI-DISC HDEXSSDシリーズ
HI-DISCから販売されているHDEXSSDシリーズは、非常にコストパフォーマンスに優れた外付けポータブルSSDです。1GB辺りの価格が他製品と比べて最安で、例えばSANDISKのエクストリームSDSSDE60シリーズでは容量によって1GBあたり59~68円のところ、この製品では約37円~53円。容量あたりの価格が非常に安い製品となっています。
インターフェースにはUSB3.0を採用し、読み込み速度は400MB/S、書き込み速度は300MB/Sをマーク。低価格ながらも十分な転送速度を実現しています。容量は120・240.960GBの三種類を展開。メタリックなボディを採用し、シンプルで使いやすいデザインとなっています。
まとめ
超高速転送で使用時のストレスが少なく、大容量を持ち運んで使える外付けのポータブルSSDは非常に便利な製品です。昔はSSDと言えばHDDに比べて非常に高価でしたが、今は価格もだいぶ落ち着いてきて買いやすくなっていますね。
大容量データのやりとりや持ち出す機会が多い人、また現在ポータブルHDDを使っていて買い替えを検討している人は、ぜひポータブルSSDの購入を検討してみてください。1台あれば何かと便利で快適に、様々な用途で使えると思います。
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