複数の家電をのリモコンを1つに集約し、スマートフォンで全ての操作を可能にする
スマートリモコン。インターネット経由で外出から家電の電源のオンオフを行うこともでき、日常生活を快適に送らせてくれる大変便利なガジェットですね。
スマートスピーカーと組み合わせれば音声で操作することも可能で、今後ますます普及すること間違いなしの製品です。
そこで今回は数あるスマートリモコンの中から、2019年最新のおすすめモデル6種類を紹介。各モデルの特徴や性能、他機種との比較などを詳しくお伝えしていきたいと思います。
スマートリモコンの特徴やメリット、選び方や使い方、2018年のおすすめモデルについては下記にまとめています。
Nature Remo 第2世代モデル/Nature Remo mini
Nature Remoはクラウドファンディングによって誕生した、スマートリモコンの先駆けとも言える存在。2016年10月に一般発売が開始されて以降、スマートリモコンの中で上位の人気を誇り、2018年12月には第2モデルの発売が開始されました。
そんなNature Remo最大の特徴は、内蔵センサーによって家電のオンオフのルールを自由にカスタマイズできるという点。人感センサーや湿度センサー、温度センサーに加えて照度センサーが内蔵されており、それらのセンサーを使った様々な操作に対応します。
例えば、「湿度が30%以下になったら加湿器をつける」「人がいなくなったらテレビの電源を消す」といったルールを設定して、家電を特定の条件で自動操作できるようになるというわけですね。
また時間設定も可能であり、「7時になったらテレビとエアコンをつける」といったような複数の家電のタイマー設定を行うことも可能です。エアコンやテレビなど、リモコン操作可能な家電については、主要メーカーのリモコンがプリセットされているため、直感的な操作もできますね。
スマートスピーカーについてはAmazon Alexa(Echo)とGoogle アシスタント(Google Home)に対応。音声で家電の操作を行うことが可能です。Amazon AlexaとGoogle アシスタントには簡潔な指示で簡単な指示をおこなうスマートホームスキル/ Direct Actionと、指示にデバイス名をつける必要があるものの複雑な操作を行うことができるカスタムスキル/ Conversation Actionという2つの操作方法がありますが、その全てに対応しているため、幅広く活用できますね。
旧モデルである第1世代Nature Remoとの主な違いは、Wi-Fi接続の安定性が向上していること。スマートリモコンはネット接続必須ですので、これは重要なアップデート内容ですね。他にも本体が2mm薄くなり、セットアップ時に活用されていたタッチセンサーが省かれた点なども変更ポイントとなります。旧モデルのNature Remoではセットアップ中にタッチセンサーの認識が切れてしまい、セットアップが完了しないという課題がありましたが、第2世代ではこのタッチセンサーが省きより簡易にセットアップを行うことが可能になっています。
またNature Remoシリーズが人気のスマートリモコンである理由として、その見た目がスタイリッシュであることが挙げられますね。一見するとリモコンには見えないシンプルなデザインと、生活空間に馴染みやすい白い本体カラーはインテリアにも馴染み非常におしゃれ。第2世代では旧製品よりもさらに薄くなっているため、よりスタイリッシュになっています。機能面とデザイン面に優れ、アプリの操作性も素晴らしいため、万人にお勧めできるスマートリモコンとなっています。
第1世代のモデルについてですが、過去にレビューをしていますので、よければそちらも合わせてご覧ください。
内蔵センサーとして温度センサー以外を省くことで、より価格を抑えた廉価版のNature Remo miniという製品も販売されています。サイズもよりコンパクトになっているため、置き場所にも困りづらいですね。温度以外のセンサーが不要な人にはこちらのNature Remo miniがおすすめです。
ラトックシステム RS-WFIREX4
ラトックシステムが発売しているスマートリモコン、RS-WFIREXシリーズ。このシリーズはNature Remoと同様に非常に人気の高いスマートリモコンの1つであり、RS-WFIREX4は2019年1月25日に発売されたばかりの最新モデルとなります。
特徴としては、テレビやエアコンなど主要な家電は勿論のこと、扇風機やレコーダーといった幅広い家電のリモコンデータをプリセット。その数は実に350種類以上となっており、面倒な設定が不要ですぐに使うことが可能です。スマートリモコンに慣れていない人でも簡単に扱うことができますね。また外出先からも操作可能なため、帰宅前にエアコンや照明ををつけて予め快適な空間を作り出すといったことも可能になっています。
スマートスピーカーに関してはAmazon Alexa(Echo)、Google アシスタント(Google Home)にも対応。またスマートホームスキル/ Direct Action、カスタムスキル/ Conversation Actionの全てに対応しています。
スマートリモコンカテゴリの売り上げランキングで、常に上位にランクインしていた旧モデル、RS-WFIREX3との主な違いは、赤外線の有効範囲。RS-WFIREX3では20mだったものが、RS-WFIREX4では30mまで伸びています。1箇所に置いた状態で様々な家電を操作する必要があるスマートリモコンですので、この赤外線性能のパワーアップは非常に重要で、よりストレスなく使用することができるようになっています。
また大きさもRS-WFIREX3と比較して、約半分にコンパクトサイズ化。重量もわずか16gと軽く、色が黒から白に変わったことで、より生活空間やインテリアに馴染みやすく改良されています。
軽くて小さくて高機能、さらに使い方も簡単と言うことで、どんな人にも扱いやすいスマートリモコンと言えますね。
旧モデルのRS-WFIREX3もまだ販売中です。赤外線の範囲やコンパクトさ、外観にこだわらないのであれば、こちらの方がより安く購入できておすすめです。
LinkJapan eRemoteシリーズ
リンクジャパンから発売されているスマートリモコンeRemoteシリーズ。中でも人気の高いeRemote miniの最大の特徴は、その大きさにあります。長さ55mm、幅55mm、高さ65mmと非常にコンパクトサイズになっており、どんな場所にも設置が可能。目立つことなく生活空間に溶け込みながら、スマートに家電を操作することができます。
2018年上半期の「Amazonランキング大賞 Alexaスキルランキング スマートホーム部門」で1位を獲得している点も見逃せません。スマートリモコンを使用する上で重要なスマートスピーカーとの親和性が高く、この点もeRemote miniの大きな特徴と言えますね。もちろんAmazon Alexa(Echo)だけでなく、Google アシスタント(Google Home)にも対応。ただ使用できるのはスマートホームスキルとDirect Actionのみとなっています。
シーン機能もあり、設定を登録することで複数の家電をON/OFFにすることも可能。これにより、朝にエアコンやテレビをつけたい場合にはそれらをまとめてONにしたり、家を出る際にはまとめてOFFにしたりといったことが可能となります。面倒な操作をスムーズに一括で行うことができるのは、非常に便利な機能ですね。
またトップクラスのセキュリティを誇り、全ての通信を暗号化して制御コマンドをスマホ単体とクラウドのみに保存。クラウドサービスには世界最高水準のセキュリティを持つAmazonのAWSを使用しており、安心して利用できますね。その小ささからは想像できないほど高機能で、安全性も高いスマートリモコンとなっています。
ちなみにeRemoteシリーズにはmini以外に、eRemote RJ-3とeRemote Proの2種類のモデルも存在します。サイズはminiよりも大きいですが、それぞれ温度センサー、電流センサーが内蔵しており、miniよりも詳細な設定を行うことができる製品ですね。
センサーを使った操作をしたいという人は、mini以外の製品を購入するようにしましょう。もしくは別売のeSensorを購入すれば、miniでもこれらのセンサーを搭載することが可能となります。
スマート学習リモコン sRemo-R2
SOCINNOが販売しているsRemo-R2は、非常に高機能なことが特徴のスマートリモコン。IFTTTをはじめとした各種連携機能が豊富で、多種多様な設定を行うことができます。例えば、IFTTTを使って様々なWebサービスとリンクして利用することができ、GPS機能と連携させて、家に近づいたらエアコンや加湿器をオンにするといったことが可能となります。
またsRemo-R2に内蔵している環境センサーによってIFTTTを活用することも可能です。例えば部屋の湿度が40%以下になるとGmailに通知が届くといったことですね。また環境センサーによって取得した温度、湿度、照度のデータをグラフで閲覧することも可能で、外出中の室内環境を把握するといったことができるようになっています。
Amazon Alexa(Echo)、Google アシスタント(Google Home)に対応していますが、使用できるのはスマートホームスキルとDirect Actionのみ。ただ、これらのスマートスピーカーに加えてLINE Clovaにも対応しており、より多くのスマートスピーカーと連携することができます。
難点としては、スマホアプリがやや使いづらいことと、他社のスマートリモコンのようにエアコンやテレビなどのプリセット機能が充実していないという点ですね。高機能すぎるぶん、やや設定が難しいこともあり、あまり初心者向けとは呼ばません。しかし様々なサービスと連携してカスタマイズして使うための機能は数多く用意されており、設定の自由度も高いため、他のスマートリモコンではできないような複雑な操作をしたいという人にはおすすめのスマートリモコンです。
旧モデルとなるsRemo-Rについては下記で実機レビューをしています。
Vaculim スマートリモコン
Vaculimのスマートリモコンは価格が安く非常にコスパが高いと言えるモデル。なんと5000円を切るほどの安さでありながら、Amazon Alexa(Echo)、Google アシスタント(Google Home)にも対応しています。連携方法はスマートホームスキルとDirect Actionのみとなりますが、この価格でスマートスピーカーと連動させて音声操作を行うことも可能な点は素晴らしいですね。
プリセットも豊富でテレビやエアコンは多くのメーカーのリモコンデータがプリセットされています。PanasonicやSONYといった国内メーカーに加えて、SAMSUNGやLGといった海外メーカーも対応しており、海外製品を使っている方でも安心ですね。リモコンデータがプリセットされていない家電でも、データを記録する「DIY学習」ができるため、直感的な操作が可能となります。
外観はプラスチック製の手触りの良い材質で、本体カラーは光沢のある黒というシックな見た目をしている点が特徴的。サイズ感も手のひらサイズでかなり小さく、どこに設置しても場所をとらない点も嬉しいです。
ここリモ WXT-200
なんと電力会社である中部電力が発売しているスマートリモコンが、このここリモ WXT-200。その最大の特徴はエアコンに関する機能が非常に充実している点にあります。
例えばその一つが快眠コントロール機能ですね。就寝から起床までの時間を5段階に区切って、自分好みの温度に変化していくように設定することができます。他にも50名のモニターを対象に行った実証実験により導き出された、人気の設定温度パターンというものを使用することもでき、まさに快眠をサポートしてくれる機能と言えます。また住んでいる地域やエアコンの容量を登録することによって、電気代を予測することも可能で、スマートリモコン以上の機能性が魅力ですね。
スマートスピーカー連携についてはAmazon Alexa(Echo)のスマートホームスキルのみに対応。Google アシスタント(Google Home)はまだ審査中の段階のようですね。シーン機能もあり、気象時刻や曜日を登録することで、自動で各家電の電源操作を一括でコントロールすることも可能になっています。
価格面ではなんと中部電力と契約している場合は、通常価格4,980円が2,980円と非常に安く入手することができます。スマートリモコンの平均価格がおおよそ7,000円~8,000円前後ということを考えれば、これは非常に安いですね。条件的にはかなり限定的ではありますが、コストを抑えることを第一に考えている方にはおすすめのスマートリモコンと言えるのではないでしょうか。
まとめ
スマートリモコン自体は2018年ごろから登場し始めたまだ新しい部類の製品ですが、2019年になり各社アップデートモデルを展開していますね。中でも機能面や使用感などトータルで考えた場合、やはりNature RemoとRS-WFIREX4が人気・実力ともにツートップといったところではないでしょうか。
スマートリモコンは複数のリモコンが不要になるだけでなく、外部からの操作や家電の自動/一括制御など、使いこなせば本当に便利な製品です。登場時点から比べると今は製品自体もかなり成熟してきており、簡単便利に使えるようになっていますので、まだ持っていないという人はぜひ購入を検討してみてください。
スマートリモコン以外にもスマートホーム関連機器を色々と紹介しています。よろしければ合わせてどうぞ。
コメント