最近は従来型の紙巻たばこに代わる存在として、加熱式タバコが広まっていますね。紙巻たばこのような副流煙/受動喫煙の問題を解消し、臭いや有害物質も大幅に減少されているということで、加熱式タバコに移行したという人もかなり多いのではないでしょうか。なかでもいち早く全国販売が開始されたiQOS(アイコス)は、他の製品と比較しても人気が高いですね。
しかし純正のiQOSは連続使用ができず1本吸い終わる度に充電が必要だったり、本体価格が高かったりと不便に感じる点も存在します。そこで今回は、そんな純正iQOSの不満点を解消した互換機の紹介。3種類の加熱タイプの解説と合わせて、それぞれのタイプからおすすめ製品を厳選してお伝えしていきたいと思います。
※iQOSの最新バージョンとなるiQOS 3とiQOS 3 MULTIが発表になりました。詳細については後半に解説しています。
iQOS互換機の加熱タイプについて
iQOS互換機には3種類の加熱タイプが存在します。まず1つ目は本家iQOSと同じヒートブレードタイプですね。加熱ブレードにヒートスティックを差し込み、タバコ葉に熱を加えるという方式です。このタイプのメリットは、タバコ葉にふれる面積が大きいため、よく味が出るという点でしょうか。 ただ中心から周囲にかけての加熱ということで、指し方次第では加熱ムラが発生してしまい、吸い心地がスカスカになることも。またブレードが折れやすいというのもデメリットのひとつです。
2つ目は360度加熱タイプですね。これはiQOSのライバルでもあるglo(グロー)が採用しているシステムで、ヒートスティックを周囲から加熱して気化させるタイプ。こちらはしっかりと高出力で加熱すれば、満遍なくタバコ葉を加熱できるため、ムラが少なくたばこ感を強く感じることができます。ただ、吸い始めは美味しく感じても、吸い続けるにつれてだんだんと味が薄くスカスカになりやすい、というのがデメリットですね。また本体サイズも大きくなりがちです。
最後に3つ目となるのがヒートピンタイプ。こちらはヒートブレードタイプと360度加熱タイプのいいとこ取りをしたタイプですね。ブレードではなく細い棒状のピンによって、タバコ葉の中心部分から360度全方位に拡散して加熱する方式です。スティック周辺も断熱素材になっており、全体的に熱が伝わりムラのない味と強めのたばこ感を感じることができるというわけですね。メンテナンスのしやすさなども利点のひとつとして挙げられますが、360度加熱タイプ同様、本体サイズが大きめな印象がありますね。
ヒートブレードタイプのおすすめiQOS互換機
Jouz 20
ヘビーユーザー向けのロングバッテリーとマイルドな味が魅力のJouz 20。その特徴は1度の充電で、最大20本の加熱式たばこを楽しむことができるという点ですね。モバイルバッテリーで有名なあのAnkerがバッテリーの技術支援をしているということで、バッテリー性能の信頼度や安心感も非常に高い製品です。
加熱方式は純正iQOS同様、ブレード加熱式を採用。独自の内部構造で最適な加熱構造を構築しており、温度差±1℃以内という緻密な温度管理により、 たばこ本来の芳醇な香りと味を楽しめるようになっています。iQOSと遜色のないマイルドな味と、ユーザー評価も高いですね。
使い方はiQOSと同じくボタンを1回押し20秒待つだけ。もちろんiQOS互換機ですので、ヒートスティック(iQOS用たばこスティック)がそのまま使用できます。お手入れについても、キャップを外して付属のクリーニングブラシを使うというiQOSと同じ方法のため、違和感なく使うことができますね。
収納式USBポートやボタン一体型LEDを採用したシームレスな機能美デザインも魅力のひとつ。純正iQOSは吸い終わる度にホルダー(本体)をチャージャー(充電器)に収納する必要がありますが、この製品は一体型のためそれが不要です。常にチャージャーを持ち歩く必要があるiQOSに比べて、Jouzは小さく重量も58gと軽いため、かさばることがないのも良いですね。iQOSでスボンのポケットが膨らむのが嫌という人にもおすすめです。
現行品の本家iQOS 2.4 Plusは、2018年6月1日から値下げされて7,980円で販売されていますが、このJouz 20は実売価格が6,980円とそれよりも安い価格。少し前に加熱が安定しない問題などがありましたが、現在はそれらを改善したアップグレード版が販売されていますね。連続使用が可能で一体型の使いやすいデザイン、そして何よりも信頼性の高いバッテリー搭載と、iQOS互換機としてかなりクオリティの高い製品になっています。
Amori AR-2T
100回以上のテストを繰り返して導き出した最適な加熱温度により、最高の吸い心地を実現したという、Amori AR-2T(2018年最新モデル)。チャージャーいらずの一体型で約12本の連続使用が可能でありながら、重さ約32gと非常に軽量で扱いやすいのが特徴ですね。iQOSと遜色のない味でミストも濃いと、味についての評価も高い製品です。
スティックの取り出しは、スライドスイッチを上にあげるだけという操作性の高さも魅力のひとつ。本家iQOSのようにホルダーを引っ張る必要がないため楽ですね。クリーニング用のフレームが大きく設計されていることでメンテナンス性も高くなり、専用クリーナースティック以外に、綿棒やティッシュでクリーニングできるのもうれしいポイントです。
底面には充電用のUSBポートを搭載し急速充電にも対応。最速30分で充電が完了するため、日々の使用を考えれば非常に便利ですね。コンパクながら1.5mの落下耐久性のあるタフな構造、そして1年間保障で説明書などもすべて日本語表記となっており、安心して使うことができます。
普段使いする製品ですのでデザインも重要になってきますが、こちらは無駄をはぶいたシンプルなデザインに、細部にゴールドをあしらうという高級感のある仕上がり。触り心地も滑らかです。ホワイトとブラックの2カラー展開で実売価格は5,000円前後と、コストメリットも高い製品となっています。
Ocean-C N2
温度調節・バイブ機能付きで、コンパクトながら連続使用可能なOcean-C N2。評価も高く10本の連続喫煙が可能だった旧モデル、Ocean-C N1と比較して、電池容量が約2倍の1300mAHまでアップし、1回の充電で20本の連続使用が可能になっています。大幅な容量アップにも関わらず本体のサイズアップはわずかということで、素晴らしい進化ですね。
バイブレーション機能は、加熱開始・完了(吸うことができる状態)・喫煙終了の3段階。iQOSは加熱完了の通知がなく吸い始めるタイミングを目視で確認する必要がありますが、この製品は振動で確認できて非常に使いやすいです。
好みに応じて高音・低音の2種類で加熱温度の切り替えも可能。加熱前後に2秒間の間に素早くスイッチを3回押すだけで、温度ギアの切替えができ、LEDライトで設定温度を確認できます。高温モードで強い味を、低音モードでマイルドな味を楽しむ感じで、好みや気分に応じて吸い心地を変えることができるのは便利ですね。
さらにもうひとつ便利なのが、一時停止機能。まだ吸い始めだけど急用で少しだけ吸うのを止めなければいけない、という状況がたまにありますよね。そんな時にボタンを3回素早く押すことで一時的に加熱を停止し、再度3回押すことで再開して吸うことができます。スイッチ3秒長押による自動セルフクリーニング機能も搭載され、メンテナンス性も高いですね。
本体ストレートはスティック形状で、カラーはマットブラックと使いやすいデザイン。ロングバッテリーに多彩な機能搭載で実売価格は4,000円と、コスパの高い製品になっています。
GeFive iQOS(アイコス) 互換機
スタイリッシュなデザインで非常に使いやすいGeFiveのアイコス互換機。その最大の特徴は価格の安さで、なんと実売価格3,000円以下という本家iQOSの半額以下の値段となっています。そのコスパの高さから、Amazonの加熱式たばこデバイスのカテゴリで堂々の1位に輝いていますね。
性能についても安いからといって特別劣っているような部分もなく、一度の充電で約15本のチェーンスモークが可能。加熱前後に素早くスイッチを3回押すことで、温度調節もできるようになっています。LEDがブルーであれば低温、白であれば高温という風に、温度の確認もできるようになっています。
操作性もよく、電源ボタンを3回押せば加熱開始、バイブとLEDが加熱完了を知らせてくれます。もちろん喫煙完了時もバイブとLEDによる通知があり、吸い終われば自動で省エネモードに。シンプル操作で非常に使いやすいですね。
スティックタイプのスタイリッシュなデザインで、パールピンクやレッドなどのカラー展開があり、女性が使う場合にも最適。デザインと操作のしやすさ、そして価格の安さと、非常にコストパフォーマンスの高い製品となっています。
360°加熱タイプのおすすめiQOS互換機
Ocean-C Q2
上のヒートブレードタイプでも紹介したOcean-Cの360°加熱タイプとなるのがこのQ2。ディスプレイ表示、温度調節機能など、多彩な機能が魅力的な製品です。
LEDディスプレイを搭載し、電池残量・加熱温度をひと目で確認することが可能に。さらに温度調節は1℃単位で細かく設定ができるため、最高の吸い心地を求める人にもおすすめですね。操作パネルには温度操作が可能なボタンが配置されており、直感的な温度変更も可能です。
連続使用可能本数は15本。ブレードが存在しなため、折れる心配やメンテナンスのわずらわしさからも解放されます。味へのこだわり・シンプルな操作性・高級感のあるデザインと、日常使いの製品としてバランスがよく、Ocean-C製品の中でも人気のモデルとなっています。
GeeMo(360°加熱タイプ)
おしゃれなデザインで耐久性も高いGeeMoのiQOS互換機。こちらもiQOSのように加熱ブレードが存在せず、外側から360°加熱するタイプですね。ブレードがないため耐久性に優れており、均一加熱を可能にする独自技術により紙巻きタバコに近い味を追求した製品となります。
一度の充電で18本のチェーンスモークが可能。煙の量・加熱温度を5段階で切り替えて使用することもできるようになっています。急速充電にも対応し、満充電にかかる時間がおよそ2時間。加熱カップは分解して丸洗いできるため、長期使用でも清潔に保つことができますね。
ボックスタイプの好感がもてるシンプルなデザインで、ブラック・シルバー・ゴールドの3カラーを展開。手に馴染むコンパクトサイズも魅力で、価格は4200円と比較的リーズナブルになっています。
ヒートピンタイプのおすすめiQOS互換機
Ocean-C T1
上の2つのタイプでも紹介したOcean-Cの製品で、ヒートピンタイプとなるのがこのT1。ピンによる内側からの360度加熱により、より安定した味を楽しむことができる製品ですね。1本あたり3分30秒の使用と、25本の連続吸引が可能ということで、ロングバッテリーもこの製品の魅力のひとつです。
ボタンロックによる誤作動防止機能付きなので、小さな子どもが間違ってスイッチを入れるという心配もいりません。また、自動クリーニング機能を搭載しているため、手入れも非常に楽ですね。操作性もシンプルで、ホームボタンを押す回数に応じて様々な機能を使い分けることができます。電池残量もLEDランプ表示でひと目で確認できて便利ですね。
ロングバッテリーとヒートピンによる安定したムラのない味を楽しめることから、iQOS互換機の中でも高い人気を誇っているこの製品。本体価格は5000円でブラックとレッドの2カラー展開となっています。
hitaste iqos アイコス 互換品
HDディスプレイ表示で、電池残量・喫煙の本数・温度・時間がひと目でわかるhitasteのアイコス互換機。ディスプレイと合わせて、コントロールボタン・プラス・マイナスボタンが本体に配置され、状態を確認しやすく操作性にも優れた製品となっています。
900mAhの大容量バッテリーを搭載し、20本のチェーンスモークが可能。自動クリーン機能では、開始と終了をバイブで知らせてくれて便利です。側面にあるUSBから充電が可能で、約2時間でフル充電が完了するということで、使い勝手も良いですね。
ダイレクト操作が可能な多彩なボタンとディスプレイを配置し、ガジェット的な要素として喫煙を楽しむことができるこの製品。ブルー、レッド、ブラック、シルバーの4カラー展開となっています。
Eonfine iQOS アイコス 互換品
独自技術により均一に熱を加え、タバコの味にこだわる人にも人気が高い、Eonfineのアイコス互換機。独自のヒートコントロールTMテクノロジーにより加熱温度を一定に制御し、安定した360°加熱と、一層芳ばしい味わいを追求しています。
1回の充電で約20本の連続使用が可能。LEDと振動により動作の確認が直感的にでき、電池残量もひと目で確認できます。残った灰を炭化させて取りだしやすくするクリーニング機能も便利ですね。
バーナーが着脱できる構造で、ヒートピンを完全に露出できるメンテナンス性の高さもポイント。本家iQOSはブレードが覆われおり掃除が非常に面倒ですので、このメンテナンスのしやすさはかなり便利に感じますね。
本体は小型で重量82gと、コンパクトで持ち運びにも困りません。実売価格も4000円前後とリーズナブルで、非常に優れたiQOS互換機となっています。
OMMQ LTN BOX
大容量1800mAhのリチウムバッテリーを搭載したOMMQのLTN BOX。1本あたり最長約5分の使用が可能で、連続約25本のチェーンスモークも可能という、ロングバッテリーが特徴の製品です。
様々な情報表示が可能な独自のOLEDディスプレイが搭載されている点も魅力のひとつ。ディスプレイには、電池残量やパフ回数、吸える時間が表示され、ひと目で現在の状態を把握することができます。予熱の間は「WAITING」表示、喫煙可能になれば「SMOKING」と表示されるなど、使い勝手も良いですね。
通常使用における故障は、3ヶ月以内であれば無償で交換してくれる安心の保証もうれしいですね。実売価格は4,500円前後で大容量なヒートピンタイプのiQOS互換機が欲しい人におすすめです。
新型のiQOS 3とiQOS 3 MULTIが発表
本家iQOSの最新型となる、iQOS 3とIQOS 3 MULTIがフィリップモリスより発表になりました。まずiQOS 3は前モデルになるiQOS 2.4 Plusの順当進化版という感じですね、ホルダーとチャージャーに別れるタイプで、よりスタイリッシュなデザインとなっています。
前モデルからの主な変更点としてはチャージャーが103gと軽量化され、コンパクトになっています。素材や設計も見直しされ、衝撃耐久性も向上しているようですね。USB Type-Cによる充電に変更され、急速充電にも対応しています。
ホルダーについては、1回の利用ごとに充電する必要がある点は同じですが、充電にかかる時間が約40秒ほど短縮。1度吸い終わってからの待ち時間が長いと感じていた人には朗報ですね。チャージャーに収納する際の上下の向きを気にする必要がなくなったことや、マグネット接点により、吸着するようにセットができるようになって点も進化ポイントと言えるでしょう。
そして、より注目度が高いのはこちらのiQOS 3 MULTIではないでしょうか。ついに本家iQOSからもチャージャー不要でチェーンスモークが可能な製品が発表になりました。ホルダー部分だけで喫煙ができるiQOS 3 MULTIは、1回のフル充電でヒートスティック10本分の喫煙が可能なオールインワンタイプ。重量が50gと非常に軽量なため、持ち運びにも便利ですね。
とはいえ、連続使用が10本というのがやや心許ない気もします。人によっては1日に1箱以上喫煙する人もいると思いますし、そうなった場合には例えば丸一日外で充電なしで使うというのは難しいですね。この辺りは上で紹介している互換品の方が、やや優秀という感じでしょうか。ただコンパクトですので、ちょっとした外出時や1日の喫煙本数が少ない人には最高の製品だと思います。
価格はiQOS 3が税込10,980円でiQOS 3 MULTIが8,980円。発売日はどちらも11月15日で、全国9カ所のiQOSストアと公式オンラインストアで発売予定となっています。iQOSの弱点でもあった充電時間の問題や連続使用の問題を解決した製品となっており、かなり人気が出そうですね。
まとめ
今回は人気の高い加熱式タバコ、iQOSの互換機と、本家iQOSの最新モデルの紹介でした。本家iQOSシリーズは、最新のiQOS 3とIQOS 3 MULTIが発表されたことで、かなり使い勝手が向上した印象がありますね。
しかし加熱方式や連続使用可能な本数などを考えた場合、互換機にもまだまだ本家以上の魅力がある製品も存在しますので、ぜひ自身の喫煙シーンや使用頻度などから、最適な製品を選んでくださいね。
コメント