スマホやオーディオプレイヤーと無線(ワイヤレス)で繋がり、非常に使い勝手の良いBluetoothイヤホン。ケーブルがなく快適に使えることから最近は有線タイプより圧倒的に人気が高いですよね。
しかしもっと快適な視聴環境を実現してくれるのがノイズキャンセリング機能です。ノイズキャンセリングとは、周囲の雑音と同じ波形の音をぶつけて相殺することで、ノイズを無音化してくれる技術。イヤホン越しでもどうしても耳に入ってくる雑音をカットしてくれます。
そこで今回は、そんなノイズキャンセリング機能(NC)が付いた最新のBluetoothイヤホンの紹介。人気が高く高音質で、ノイズキャンセリング技術にも定評がある製品を厳選してピックアップしたいと思います。
SONY WI-SP600N
ノイズキャンセリングの評価が非常に高いSONYの最新モデルとなるWI-SP600N。デジタルノイズキャンセリングを搭載しており、電車内や航空機内などのリスニング時に、走行音やエンジンノイズなどさまざまな騒音を低減することが可能です。
イヤホンには外部の音を取り込むためのマイクを内蔵し、外音の取り込みにも対応。周囲とコミュニケーションを取るときや、スポーツ中で周りの音に気をかけたいときなどにも役立ちますね。外音を取り込む機能はオン/オフを切り替えられるので、集中したい時や外の音を聞きたい時など、シチェーションに応じて簡単に使い分けることができます。
つけ心地の良さを追求するため、耳の軟骨に引っかける形状をした「アークサポーター」が採用。そのため激しい運動や複雑な体勢でも外れにくく、快適な装着感を実現しています。スポーツやアクティビティでの利用にも最適ですね。もちろん人によってこのアークサポーターが耳の形に合わないという場合は、取り外して装着することも可能です。
また汗や雨からイヤホンを守る防滴性能も兼ね備えています。外出中に突然の雨が降った時や、激しい運動で汗をかいた時でも、水による故障の心配をする必要がないのは嬉しいポイントではないでしょうか。
音質面ではSONY独自の低音強調技術EXTRA BASSを搭載し、迫力の重低音を実現。SiriやGoogleアシスタントといった、音声アシスタントの起動にも対応した、機能性の高いイヤホンとなっています。
SONY WI-1000X
こちらもSONYから発売されているNC付きBluetoothイヤホンWI-1000X。先に紹介したWI-SP600N以上に音質にこだわり、高精度なノイズキャンセリング機能を実現しているハイエンドモデルとなります。
ノイズキャンセリング性能は業界最高クラスを誇り、周囲の騒音に適したモードを自動で選択する「フルオートAIノイズキャンセリング機能」を搭載。環境が変わって騒音が変化しても自動でモード変更を行うので、常に最適な環境でクリアなサウンドを楽しめます。またこのノイズキャンセリング機能は気圧の変化に対応し最適化することが可能。飛行機などでもハイクオリティなノイズキャンセリングを体感できるようになっています。
ハイレゾ相当の高音質再生に対応している点も、このイヤホンの大きな特徴ですね。従来のBluetoothの最大約3倍の情報量で伝送できるLDACコーデックに対応。対応機器との接続なら、ハイレゾコンテンツも劣化することなく楽しめます。また圧縮による失われた高音域を保管する技術「DSEE HX」機能も搭載。ハイレゾ音源やハイレゾ対応機器がなくても、圧縮音源をハイレゾ相当で再生することが可能になっています。
イヤホン性能としては豊かな広帯域再生を実現する「HDハイブリッドドライバーシステム」を搭載。本来、ドライバーユニットはダイナミック型とBA(バランスド・アーマチュア)型の2種類に分類され、ダイナミック型では低域の迫力が増し、BA型では主に高音域の繊細な音を再生することができるとよく言われますよね。この2種類のドライバーを組み合わせたものが「HDハイブリッドドライバーシステム」。深みのある低音からきめ細かい高音まで、広帯域の音の再生が可能ですので、高音質なサウンドを楽しむことができます。
専用アプリ「Headphones Connect」に対応しており、外部から取り込む音の調整やエフェクトのカスタマイズも可能。このアプリではノイズキャンセリングのオン/オフや、風のノイズの低減を細かく調整できます。外部から取り込む音のレベルは20段階から選択できるので、好みやシチュエーションに合わせた調整も可能ですね。サラウンドはアリーナやクラブなどの5種類から選択することができるので、その日の気分や使用シーンに合わせて、好みのテイストで音楽を楽しめます。
Bose QuietControl 30 wireless headphones
こちらもノイズキャンセリング技術に定評があるBoseのBluetoothイヤホン、QuietControl 30。このイヤホンの特徴は、ノイズキャンセリングのレベルを自由に調節することができる点。騒がしい電車の中では周囲の騒音を完全に遮断したり、空港での待ち時間では通話しながら搭乗案内を聞き漏らさないようにしたりと、シチュエーションに応じてコントロールすることが可能です。
人間工学に基づいたネックバンド設計による、首にフィットする軽量ネックバンドを採用。首への負荷を極力抑えるために形状が緻密に分析されており、またその材質もソフトな肌触りの素材が使われています。飛行機内のようなノイズをカットしたい場面での長時間利用でも、快適に使えるのが嬉しいですね。
ワイヤレスイヤホンでありながら、自動化されたイコライザーによりどんな音量でもバランスの取れたサウンドの再生を実現。小音量にすると低音を聞きとりにくい場合がよくあるのですが、このイヤホンでは優れたイコライザーによりどの帯域の音もしっかりと聞き取ることができます。またBluetoothとNFCペアリングが導入されているので、機器へのワイヤレス接続をとても簡単に行える利便性の高さもポイントです。
JVC XE-M10BT
JVCから発売されているXE-M10BTは「ビクター設立90周年記念商品」第二弾となる製品。クラウドファウンディングサイト「Makuake」で実施されたマーケティングによりユーザーの声を収集し、その意見をもとに製品開発されたイヤホンとなります。
ノイズキャンセリング機能を搭載し、内蔵マイクにより集音した周囲のノイズを打ち消す信号を高精度に作り出すことで、騒音を低減。電車や騒音が気になるような場所でも快適なサウンドを楽しむことができます。また周囲の音をモニターできる「周囲音取り込み機能」も搭載されています。ヘッドホン部分に内蔵されたマイクから取り込む音声は、自動的に最適化され、再生中の音楽はもちろんマイクから取り込んだ音声も高音質で再生することが可能です。
もうひとつこのイヤホンの大きなポイントは、ワイヤレスでありながらハイレゾ相当の高音質再生を可能にしている点。高音質化技術「K2 TECHNOLOGY」により、圧縮処理によって失われた音楽情報を波形補正処理によって音源を再生成し、原音を忠実に再現することができます。また従来よりも低帯域まで処理を広げることで、ハイレゾサウンドの出力を実現しています。(ノイズキャンセリングとの併用は不可)
イヤホン性能としては10mmダイナミック型ワイドレンジドライバーユニットを採用。ブラス(真鍮)ハウジングによる制振性の向上や、音のにごりを抑え、クリアなサウンドを実現するスパイラルドットイヤーピースを採用することで、高解像度で原音に忠実、そして迫力のある音を実現しています。
特徴的なその外観は、まるで楽器をイメージさせるかのような高級感のある仕上がり。カラーにもこだわりがあり、ブラック鏡面仕上げの「スタジオブラック」、ギターなどをイメージさせるブラウンサンバースト仕上げの「ヴィンテージブラウン」、ブルー基調のグラデーション仕上げの「インディゴブルー」の計3色が用意されています。
オーディオテクニカ ATH-BT08NC
オーディオテクニカから発売されている「ATH-BT08NC」は、小型ながら高精度なノイズキャンセリングと高音質を両立したBluetoothイヤホンです。ノイズキャンセリング方式はハウジングの外側に集音マイクを設置する「フィードフォワード式」を採用。これにより耳元の近くにマイクを設置する「フィードバック式」よりも小型化し、音質への影響も抑えることを可能にしています。その騒音カット率は90%にものぼり、ノイズキャンセリング性能はかなり高いですね。
イヤホン性能としては13.5mm大口径ドライバーを採用。密閉性を高めるセパレーターによりノイズキャンセル使用時でも引き締まった低域再生を可能にしています。コーデックは「AAC」に加えて「aptX」にも対応。「aptX」と言えば「AAC」よりも音声の遅延が少なく高性能な圧縮方法ですね。そのためAndroidなどのaptXに対応している端末から音楽を聞く場合は、「AAC」にのみ対応しているイヤホンよりも高音質のサウンドを楽しむことができます。
Bluetoothとノイズキャンセル機能を同時に使用しても、最大連続8時間使えるというバッテリー性能の高さも魅力のひとつ。iPhoneであればイヤホンのバッテリー残量を画面で確認することができ、管理を簡単に行うことができますね。マルチペアリングに対応していて最大8台、同時に2台までの機器に接続することが可能。端末を切り替えたいときにストレスなく接続を切り替えることができま、一度Bluetooth接続の登録をしておけば即座に接続することができるのは便利ですね。
JBL EVEREST ELITE 100
JBLのノイズキャンセリング機能付きBluetoothイヤホン「EVEREST ELITE 100」。このイヤホンは国内最大のオーディオ関連機器アワードであるVGPの、2017年ノイズキャンセリングイヤホン部門で入賞を果たした製品です。
その特徴は何よりもコストパフォーマンスの高さ。実売価格1万円をきるリーズナブルな価格ながら、Bluetoothによるワイヤレス接続とノイズキャンセリング機能を両立した、機能性の高さが魅力です。
ノイズキャンセリング機能はハイブリッド方式となり、高性能な消音パフォーマンスを発揮。周囲の環境音の聞こえやすさを調整することができるので、駅構内やカフェといった場所や好みに応じて最適なセッティングが可能です。イヤホンと連動している「MY JBL Headphones」というアプリを利用することで、左右の聞こえ方の調整を行うことができる点も便利ですね。
高性能の「エコーキャンセリング技術」も搭載し、高品質なハンズフリー通話を実現。通話、音量調整、曲のスキップが可能なマイク付きリモコンの搭載により、スマートフォンを取り出すことなく快適に通話や音楽視聴を楽しむことができます。
イヤホン性能としては独自のサウンドテクノロジーにより新開発された13.5mm径ドライバーを採用。中高音域の高い解像度と、タイトで力強い低音、ハイスピードで鮮明なワイドレンジな音楽再生を実現しています。
快適性にも優れ、人間工学に基づいて設計されたスタビライザーを採用。動いても耳にしっかりフィットし、激しい運動でも外れにくい設計になっているので、スポーツをしながら音楽を楽しむことができますね。このスタビライザーは簡単に取り外すこともでき、通常のイヤーチップのみでも使用することができます。
専用アプリ「My JBL Headphones」との連携では、製品本体のファームウェアアップデート、ノイズキャンセルのオン/オフ、イコライザー設定が可能。ファームウェアのアップデートを行えることで、使い勝手の改善などが期待でき、長く使い続けることができるイヤホンになっています。
まとめ
騒音やノイズをカットできるノイジキャンセリングは非常に便利な技術です。特にワイヤレス接続との相性は抜群で、この2つを併せ持ったイヤホンは快適そのもの。音楽を心地よく楽しむことはもちろん、電車や飛行機など耳障りな騒音の低減は、移動のストレスをかなり和らげてくれる効果もあります。
様々な利用シーンにおいて活躍すること間違いなしの製品ですので、ぜひ1つ購入を検討してみてはいかがでしょうか。ノイズキャンセリング未体験の人は、この快適さにきっと感動すると思いますよ。
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