海やプールなど水がある場所での写真撮影に活躍する防水対応デジタルカメラ。近年は防水対応のスマートフォンも増えましたが、綺麗で美しい写真を撮りたいのであれば、撮影性能の高いデジタルカメラを用意しておきたいところです。
最近の防水対応デジタルカメラは防水性能が高く、水中での撮影にも対応しているため、ダイビングなどのマリンスポーツを楽しむのあれば、ぜひ一緒に持っていきたいですね。加えて防水機能とセットで防塵機能が付くことも多く、砂や泥による故障も防いでくれます。
そんな防水対応デジタルカメラですが、近年は様々な付加機能を備えた製品が多数販売されています。そこで今回は、おすすめの防水対応デジタルカメラを厳選して紹介。新たに購入を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
デジタルカメラにおける防水性能の比較方法
デジタルカメラの防水性能を表す際、「IPX◯」という等級が用いられ、それぞれの等級は以下のような内容になっています。
- IPX6:あらゆる方向からの強力なジェットを受けても、有害な影響が出ない
- IPX7:水に浸しても有害な影響が出ない
- IPX8:潜水状態で機器を使用しても、有害な影響が出ない
ちょっとした雨や水しぶきであればIPX6でも対応できますが、水中に落としてしまった際はIPX7以上の防水性能がないと故障のリスクがあります。また水中で写真撮影をするのであれば、IPX8の防水性能が必須ですね。
なお今回紹介するデジタルカメラは、全てIPX8の防水性能を備えています。ただし同じIPX8というくくりでも、水深何メートルまでに対応するのかは製品によって異なるので、使用目的に応じて選ぶ必要があります。
おすすめの防水対応デジタルカメラ
Kenko DSC200WP
Kenkoが販売する「DSC200WP」の特徴は、29種類の豊富な撮影モードです。水中、夜景、スポーツなど多彩なシーンに対応し、使うシチュエーションを選びません。また広角26mmからの光学4倍ズームを搭載し、ダイナミックな風景撮影にも対応。これ1台で様々な写真が撮れます。
防水等級はIPX8で、水深12メートルまでの水中撮影に対応。海やプールでも問題なく撮影ができます。加えてIPX5の防塵性能もあるため、砂浜で使用する際も故障の心配がありません。耐久性にも配慮されており、1メートルの高さからの落下にも耐えてくれます。小さなお子さんに持たせる際も安心ですね。
水中で落とした際に見つけやすいよう、本体カラーは鮮やかなオレンジを採用。用途が幅広く、かつ値段もお手頃なので、初めての防水対応デジカメとしてもおすすめです。
Panasonic LUMIX DC-FT7
国内の大手電機メーカーPanasonicが販売する「LUMIX DC-FT7」。LUMIXはPanasonicのデジタルカメラブランドであり、FTシリーズは防水・防塵対応のタフモデルという位置付けですね。そんなFTシリーズの最新モデル「LUMIX DC-FT7」の特徴は、どんなシーンにも耐えるタフネス設計です。水深31メートルにおいて60分間の撮影に対応するので、ダイビングなどの用途にもぴったり。対低温は-10℃であり、ウインタースポーツや雪山登山にも対応します。
加えて2メートルの高さからの落下実験をクリアする耐衝撃性や、100kgfまでの重さに耐える耐荷重性で、ハードな環境下での使用も問題ありません。まさにどんな場所でも使えるデジタルカメラですね。
撮影能力に関しては、20.4M・1/2.3型の高感度MOSセンサーを搭載。暗所や水中でも、高精細な写真が撮影できます。どんなシチュエーションでも使えるデジタルカメラを探している人におすすめの製品です。
FUJIFILM FinePix XP140
映像事業の老舗でもあるFUJIFILMが販売するのが「FinePix XP140」。水深25メートルまでに対応する防水性能、-10℃の耐低温、1.8メートルの耐衝撃、防塵機能と、4つにタフネス機能を兼ね備えるのが特徴です。アウトドアからマリンスポーツまで、様々なシーンで写真撮影が楽しめますね。
撮影機能に関しては、広角28mmの5倍ズームレンズを搭載しており、遠距離と近距離の両方に対応しています。超解像度ズームと併用すれば最大10倍のズームが可能であり、遠い距離でもしっかりと撮影可能です。
動画撮影機能も充実しており、ワンタッチで4K画質での撮影モードへと切り替え可能。最大4倍までのスローモーション効果が出せるので、ダイビングの際は美しい魚の動きを捉えることができます。動画サイトへの投稿用として用いても良いですね。
その他の特徴としては、長時間の連続使用に対応する省電力設計が挙げられます。一度の充電で約240枚の撮影が可能なので、充電を気にせずに撮影が楽しめます。アウトドアやマリンスポーツ用にハイスペックなデジタルカメラが欲しいという人にぴったりです。
OLYMPUS Tough TG-6
「Tough TG-6」は大手電子機器メーカーOLYMPUSが販売する防水対応デジタルカメラです。多彩な水中撮影モードが強みで、マクロ、顕微鏡、ワイド、スナップ、HDRの5種類に対応。また水深に合わせて最適な色合いを再現できるよう、水中ホワイトバランスを3種類から選択できます。ダイビングなど、潜水しながらの写真撮影にも最適ですね。
防水等級はIPX8で、水深15メートルまでの水中撮影に対応。加えて100kgfの荷重にも耐えるタフな設計なので、後ろポケットに入れたまま座ってしまった際なども安心です。
前モデルの「Tough TG-5」からは、デジタルズームへの対応や深度合成モードへの対応など、撮影機能が強化されています。これ1台あるだけで、様々な写真が撮影できますね。用途が幅広い防水対応デジタルカメラを探しているという人にぴったりです。
Nikon COOLPIX W150
Nikonが販売する「COOLPIX W150」は、「家族みんなで使える」をコンセプトにした防水対応デジタルカメラです。水深10メートルまでの防水性能と1.8メートルの耐衝撃性能を備え、大人や子どもも安心して使える設計。またメニュー表示はひらがな表示とアイコン表示に対応しているので、ひと目見ただけで直感的な操作が可能です。小さなお子さんに持たせる際も安心ですね。
専用アプリ「SnapBridege」との連動も本デジタルカメラの特徴の1つ。スマホとデジタルカメラが常時接続され、撮影するたび画像をスマホへと自動で転送できます。撮影した画像をSNSやメールで共有したい時などに便利ですね。
丸みを持った本体ボディーは、小さな子どもでも両手にフィットしやすい仕様です。家族みんなでデジタルカメラを使いたいという人におすすめの製品です。
SONY Cyber-shot DSC-RX0M2
「Cyber-shot DSC-RX0M2」はSonyのCyber-shotシリーズの超堅牢モデルという位置付けの製品。その特徴は、持ち運びや片手での撮影に特化した小型設計ですね。5.9cmx4.1cmx3.5cmという本体サイズは、指で摘めてしまうほどの小ささです。本体重量は約132gと軽量なので、長時間の動画撮影でも腕が疲れませんね。
小型でありながら防水性もばっちりで、水深10メートルでの撮影が可能。防塵性能はIP6Xと、撮影環境を選びません。動画撮影の機能性が高いのも特徴の1つで、手ブレ補正に対応した4K動画が撮影できます。専用ソフト「Movie Edit add-on」を使えば、ジンバル撮影のようななめらかな映像へと加工が可能です。
前モデル「Cyber-shot DSC-RX0」との違いとしては、可動式の液晶モニターが搭載されている点です。スタビライザーを装着すれば、自撮りも容易ですね。SNSや動画サイトへの投稿用動画の撮影にもぴったりのデジタルカメラです。
RICOH WG-6
防水対応デジタルカメラでありながら、プロ仕様の本格的な写真撮影ができるのがRICHOの「WG-6」。レンズ外周に6灯のLEDライトを搭載し、暗所での撮影にも対応します。それぞれのLEDライトは光量を調整できるので、部分点灯させれば立体感のあるマクロ撮影も可能。使い方次第で撮影の幅が広がりますね。
撮影能力については2000万画素の高精度・高感度工学センサーに加え、高性能画像処理エンジンで高画質な画像を実現。広角約28mmからの工学5倍ズームレンズを搭載し、撮影できるシーンも幅広いです。
グローブを着けた状態での撮影にも配慮し、背面のボタンは間隔を広く配置されています。撮影モードもダイヤルで切り替えられるので、厚手のグローブを着けていても不便しませんね。
防水性能は水深20メートルまで、耐荷重は100kgfと環境を選ばないタフな設計。様々なシーンで本格的な写真が撮りたいという人におすすめのデジタルカメラです。
まとめ
海やプールで写真を撮りたいと思ったら、防水対応のデジタルカメラは必須アイテムです。普通のデジタルカメラをなるべく水に濡らさないように扱うという選択肢もありますが、万が一水没してしまったらそれまで撮影したデータが紛失してしまう可能性もあるので、推奨できる方法ではありません。水に濡れそうな環境で心置きなく写真を撮りたいのであれば、防水対応のデジタルカメラを用意しておきましょう。
防水対応のデジタルカメラを選ぶ際は、防水性能はもちろん、撮影モードの多さや使用感なども加味して選ぶべきです。それぞれの製品の仕様や特徴を比較して、最適な1台の購入を検討しましょう。
コメント