マルチルームオーディオという概念を生み出し、欧米で非常に人気の高いオーディオブランドであるSONOSが、遂に日本上陸することが決定しました。機能性とデザイン性を両立した素晴らしいブランドで、私も日本での正式な販売を待ちわびていたのですが、いよいよ2018年秋から日本でも手に入れることができるようになります。
それを記念して大手アパレルショップである「ビームス原宿」では、8月3日から先行販売とスペシャルイベントも開催。日本上陸に向けてかなり盛り上がっていますね。今回はそんなSONOSの製品やイベントの詳細について紹介していきたいと思います。
※2018/10/4追記:ビームスなどの一部ショップのみで先行展開されていたSONOS製品ですが、ついに本格的に国内での販売が開始されることが発表されました。販売されるのは蔦屋家電、Amazon、HAY TOKYO、同社直販サイトなどで、順次製品ラインナップが拡充されるようです。
Amazonでは既に製品ページも用意され、10月8日に入荷予定となっていますね。今までは並行輸入品などが高値で販売されたりもしていましたので、国内正規品がより手に入りやすくなるのは非常に嬉しいです。
SONOSとは
SONOSはアメリカで非常に高い人気を誇る音響機器ブランド。シンプルかつ洗練されたデザインが特徴的で、高品質なサウンドのスピーカーを数多くリリースしています。家庭内の様々なオーディオ機器を連携する、マルチルームオーディオのリーディングカンパニーとしても知られていますね。
クオリティの高い音質にも定評があり、SONOSの代表的な製品である「Sonos One」は、デジタルガジェット系の有名雑誌『WIRED』US版でスマートスピーカーとして最高評価を獲得。いま押さえておきたい製品として取り上げられ、欧米でもかなり注目されています。
さらに音質面や機能面はもちろん、デザイン面でも非常に優れており、そのシンプルで洗練された外観も、SONOSの製品が高い人気を誇る理由のひとつです。米国アップルストアでSONOSのスピーカーが販売されていることからもわかるように、アップル製品とはデザイン面でも相性が良いですね。アップル製品のように完成度の高いプロダクトデザインで、AirPlay 2への対応など、機能面での相性も抜群です。
そんなSONOSですが、これまでは欧米のみで販売されており、日本では一部並行輸入品を除き、一般的には入手するのは難しい状態でした。それが遂に2018年秋に日本に上陸!日本でもSONOS製品を楽しむことができる日がようやくやってきました。
ビームス原宿で先行販売イベントが開催
SONOSの本格上陸は2018年秋ですが、なんとあの有名セレクトショップ「ビームス」で先行販売が実施されます。オーディオブランドにも関わらず、先行販売がファッションをメインに扱うビームスというのも、デザイン面に強みがあるSONOSらしい選択ですね。それも最先端のファッションとライフスタイルを発信する場所である「ビームス原宿」というのが、ブランドの考えを象徴しているように感じます。
先行販売イベントの開催期間は8月3日から26日までの3週間。販売される製品の詳細は後述しますが、日本での展開が予定されている3つのモデルとなっています。さらに期間中の毎週金曜日19時から22時までの間は、店内でSONOS製品を使ったハウスパーティーも開催。ライブやDJ/VJイベントもあり、かなり盛り上がりそうですね。
SONOSのスピーカーがどんな性能なのか、実際に体験できるまたとないチャンスなので、ぜひイベントに参加したいところですね。イベント参加者にはノベルティーとして、毎週バックプリントが変わるTシャツが先着順で配布されるようで、こちらも見逃せないポイントになっています。
販売が予定されているSONOS製品
先行販売が開始される2018年8月3日にSONOS日本公式サイトがオープンするようで、日本での展開についての詳細はそこで公開されるようですね。現時点で発表されている先行販売品は以下の3モデルになりますが、本格展開時にはさらに製品ラインナップが増えているかもしれません。
Sonos One
Sonos OneはAmazonの音声アシスタントAlexaを搭載したスマートスピーカー。前述したように『WIRED』US版で高い評価を獲得し、音質、マルチルームオーディオ、スマートホーム機能と、あらゆる面で優れていると評された製品です。
音質面ではコンパクトながら驚くほど豊かな低音を響かせることができます。高音もクリアで鮮明、『WIRED』ではスマートスピーカーとしてはほぼ敵なしと表現されていますね。Trueplayと呼ばれる独自のキャリブレーション技術により、部屋のサイズやレイアウト、インテリア、スピーカー配置など、音質に影響を与える可能性の要素を全てソフトウェアで分析。その部屋に合わせた最適な音を再生できるようになり、利用シーンを問わず最高の音を楽しむことができます。
ステレオペアリングにも対応し、2台揃えることでステレオ再生も可能に。部屋ごとにサウンドをカスタマイズすることもできます。50を超えるあらゆる音楽ストリーミングサービスに対応しており、活用の幅も広がりますね。
Alexaが搭載されていることで、音楽の再生やニュースのチェックなども呼びかけるだけで出来てしまいます。家電リモコンや照明など、他の対応スマートホーム機器の操作もでき、まさにスマートホームの中核となる存在ですね。2018年中にGoogleアシスタントを搭載するという話もあり、そうなると2大音声アシスタントに対応した初のスマートスピーカーとなりますね。さらには噂の段階ですが、Siriを搭載するという話もあり、全部入りスマートスピーカーに最も近い存在と言えそうです。
そしてSONOSと言えば、やはり優秀なマルチルームオーディオ機能が一番のポイント。他のSONOS製品を使用している場合、Sonos Oneは箱から出しただけで他のSONOSスピーカーと接続されます。Sonos Oneを司令塔として、他の部屋にあるスピーカーを起動すると言った使い方も可能ですね。専用のSONOSアプリを使えば様々な操作が可能で、サウンドバーと組み合わせてSonos Oneをリアスピーカーとして使い、ワイヤレスサラウンドシステムの構築もできてしまいます。家のサウンドシステムをかなり柔軟に拡張、操作、連携できるようになっていますね。
iOS端末に新たに追加された「AirPlay2」にも対応しているため、手元のiPhoneのSiriに音声で指示をするだけで複数のSONOSスピーカーから同じ曲を流すこともできます。部屋を指定してそこのスピーカーだけを起動するマルチゾーン再生も利用できますね。
シームレスな筐体デザインにスムーズなマット仕上げ、オールブラックまたはオールホワイトのカラーは、シンプルでインテリアにもマッチします。価格は税別23,800円。デザイン面、機能面、音質面と非常にクオリティの高いスマートスピーカーとなっています。
Sonos Beam
Sonos Beamはアメリカでも7月に発売されたばかりの新モデルで、Amazon Alexaを搭載し音声操作に対応したスマートサウンドバーと呼べる製品。テレビと接続してテレビサウンドのクオリティを上げてくれるほか、音声によりテレビの電源やボリュームなどを操作することもできます。
サウンド面では4つのフルレンジウーファーにツイーターを1つ搭載し、忠実で明瞭な中音域と鮮明でクリアな高音域を再現。さらに3つのパッシブラジエータと合わせて、コンパクトでありながら豊かで深みのある低音を実現しています。
Sonos One同様Trueplayを搭載し、音に影響を与えるあらゆる要素を分析。瞬時に適切な音量で各方向から音が耳に届くようになり、サラウンド感のある音を楽しむことができます。またSonos Oneなど他のSONOSスピーカーを、ワイヤレスでリアモニターやサブウーファーとして追加することも可能。リアルなサラウンド再生ができるホームシアターシステムを構築することもできます。サウンドバーらしく、音楽だけでなくテレビやゲーム、映画と言った臨場感のある音も存分に楽しむことができますね。
AirPlay 2や50を超える音楽ストリーミングサービスについても、Sonos Oneと同じく対応。無線で各部屋のSonosスピーカーが連携するマルチルームサウンドシステムの構築にも、もちろん対応しています。簡単セットアップですぐに使い始めることができるのも嬉しいポイントですね。本体トップパネルはタッチ操作が可能で、ボリュームやスキップ、再生/一時停止などもできて便利です。
カラーはSONOS製品でおなじみのブラックとホワイトの2色展開で価格は税別46,800円。テレビ前に置いても邪魔をしない薄型コンパクトなデザインで、そのシンプルさはあらゆる部屋にマッチします。
Sonos Play:5
Sonos Play:5は6つのアンプと6つのスピーカードライバーを備えた、高出力でも歪みがなく大迫力な再生が可能なWiFiワイヤレススピーカーです。3つずつ搭載されたミッドウーファーとツイーターにより、ダイナミックで力強く、鮮明でクリアなサウンドを実現。さらにそれぞれが左、右、中央に音を向けることで、ワイド・ステレオ・サウンドステージを作成し、深みのある立体音響を楽しむことができるようになっています。
他の製品と同様に、Trueplay技術を搭載しているため、部屋や置き場所に合わせた音質の自動調整がおこなわれ、リスニング空間を素晴らしい音で満たす事ができますね。Play:5を2台揃えてより広大なステレオサウンドを作り出したり、サブウーファーを追加して重低音を楽しんだり、Beamと組み合わせてホームシアターを構築したりと、SONOSらしいマルチオーディオへの対応と拡張性も当然持ち合わせています。
音声アシスタントは搭載されていませんが、Alexaには対応しているため、Echoなどから操作をすることもできます。80を超えるストリーミングサービスに対応し、ミュージックライブラリやインターネットラジオ、ポッドキャストの再生と、これ1台あれば本当に様々なサービスが楽しめますね。もちろんAirPlay 2にも対応しています。
操作はスマートフォンやタブレットの専用アプリのほか、本体上部に搭載されたタッチコントロールからも可能。ワイヤレス接続以外にもライン接続も可能なため、ワイヤレス接続が出来ない音楽機器のスピーカーとして利用する事もできます。縦置きにしても横置きにしても自動で音を最適化してくれるため、設置場所の自由度も高いですね。
カラーはブラックとホワイトの2色展開で価格は税別58,800円。。マット仕上げのエンクロージャーとグラファイトグリルの組み合わせは、非常に質感も良くデザイン性も高いですね。ワイヤレススピーカーでありながら本格的で、迫力のある音を体験できるスピーカーとなっています。
その他の販売製品
上記の主力製品以外にも、より高音質なサウンドバー「Playbar」やテレビ下に設置するサウンドベース「Playbase」(両製品ともAlexa非搭載/既存のAlexaデバイスとの連携は可能)、サブウーファーの「Sub」も販売されます。また既存のオーディオ機器をSONOSのネットワークに対応させる「Connect」や、通信をより増幅・安定させるための「Boost」も発売。これらを揃えればまさにスマートな5.1chホームシアターシステムが構築できますね。
2018/9/4追記:大手オーディオブランドのBoseからも、同様のコンセプトを持ったスマートスピーカー/サウンドバーが発表になりました。詳細については下記に記載していますので、よければ合わせてご覧ください。

まとめ
ついにSONOSが待ち望んでいた日本上陸を果たしてくれました。SONOS製品は単体としてのクオリティも当然素晴らしいのですが、そのマルチルーム機能や、製品同士の連携の優秀さで、複数台で使うとより真価を発揮してくれますね。SONOSのスマートスピーカーにサウンドバー、ワイヤレススピーカーがあれば、本当に便利でスマートで最高なホームオーディオ/ホームシアター環境が出来上がります。
まだ一部製品の先行販売ということで、正式な販売はもう少し先のようですが、今からSONOS製品がどんな広がりを見せていくのか非常に楽しみです。これを機に家のオーディオ機器をSONOSで統一してみるのもありかもしれませんね。
スマートスピーカーやスマートリモコンなど、スマート機能関連機器を色々と紹介していますので、よろしければこちらもどうぞ。

おすすめのサウンドバーについてもこちらでまとめていますので、よろしければ合わせてご覧ください。

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