Boseから同社初のスマートスピーカーシリーズが発表|液晶ディスプレイ搭載の高性能単体スピーカーにサウンドバータイプの全3機種

スポンサーリンク

続々と新製品が発表され、盛り上がりを見せているスマートスピーカー。音声による操作とアシスタントを可能にし、音楽再生だけでなく家電との連携など、スマートホームの中核とも言えるデバイスですね。ベルリンで開催中の世界最大級の家電ショー「IFA2018」では、Amazonの音声アシスタント機能Alexaの搭載デバイスが、2万台を超えたと言う発表もあり、その勢いのすごさがよくわかります。

そんなスマートスピーカーにまた、新たな製品が加わります。世界的なメジャーオーディオブランドBoseが、満を持してスマートスピーカー3機種を一気に発表。SONYやONKYO、JBLにHarman Kardonなど、世界的なオーディオブランドはすでに発売を開始していますが、Boseとしては初のスマートスピーカーとなります。

そこで今回は、ついに発表になったBoseのスマートスピーカーシリーズを紹介。それぞれの特徴や既存モデルとの違いなどをお伝えしたいと思います。

スポンサーリンク

Home Speaker 500

体に響く独特の重低音で、世界的な人気を獲得しているオーディブランドBose。そんなBoseが今年10月に初めて発表したスマートスピーカーがこのHome Speaker 500です。音声アシスタントとしては、現時点ではAmazonアレクサのみに対応。今後そのほかの音声アシスタントにも対応が予定されています。

その特徴のひとつでもあるのが、スマートスピーカーとは思えないほど部屋中に広がるサウンド。その秘密は内蔵してあるスピーカーの配置にあります。二つのカスタムドライバーを逆向きに配置することにより、壁の反射を利用して部屋中に広がる音の再生を実現しているというわけですね。他のどんなスマートスピーカーにも負けないワイドなステレオサウンドを可能にし、単体スピーカーでありながら音質面でも十分満足できるクオリティに仕上げています。

音声認識についてもクオリティが追求されており、8基のマイクアレイにBOSEがこれまでヘッドセットやヘッドフォンで培ったマイク技術を採用。スマートスピーカー自体が大音量で音楽を流していたり、大勢の人が喋っている中でも、高精度な認識を可能にしています。

単体での利用はもちろん、Bluetooth接続によりスマホやタブレット内にある音楽の再生にも対応。専用アプリと繋げて好きなラジオ局やプレイリストを選択したり、AmazonミュージックやSpotifyといった音楽配信サービスも利用できます。2019年初頭にはAppleのAirPlay2にも対応するということで、利用の幅がより広がりますね。

もうひとつ特徴的なのが、スマートスピーカーでありながら液晶カラーディスプレイを搭載していること。再生中のコンテンツ情報や、アプリによる時計表示などが可能になっています。ディスプレイ搭載のスマートスピーカーとしては、すでに本家Amazonからタッチスクリーン搭載のEcho Spotが発売されていますが、Home Speaker 500では残念ながらディスプレイのタッチには非対応。代わりに本体上部にタッチコントロール用のボタンが配置されています。Echo Spotではタッチの他にもディスプレイに様々な情報を表示したりと、使い方の幅が広いことに比べ、Home Speaker 500はできることが限られているようなので、この辺りは今後のアップデートなどに期待したいですね。

本体外観はアルマイト加工により、艶やかで光沢のあるボディを実現。つなぎ目の無い美しい仕上がりに、エレガントで高級感のあるデザインは、部屋の雰囲気を壊すことなくインテリアにもよく馴染みますね。色は落ち着いた趣のあるトリプルブラックと、アルミボディらしい輝きを放つラックスシルバーの2種類展開で価格は4万7000円(税抜)。10月末の発売予定となっており、既にAmazonや公式サイトでの予約が始まっています。

Soundbar 500/Soundbar 700

Soundbar 500/700も上記のHome Speaker 500と同じく、音声アシスタントを搭載したサウンドバータイプのスマートスピーカー。サウンドバーとして最高クラスのパフォーマンスと、徹底的に無駄を排したウルトラスリムなボディが特徴の製品となっています。最近で言えば同様の機能を持ったSONOSのサウンドバー「SONOS Beam」が日本で発売を開始しており、今後展開が増えていきそうなジャンルの製品ですね。

Soundbar 500/700はまさにスマートスピーカーとサウンドバーを一体化した製品。従来サウンドバーといえば、テレビと接続してテレビからの音声やゲーム、映像再生機器の音をより良くする物でしたが、それにスマート機能が追加された形になります。音声アシスタントとしてはAmazonアレクサを搭載。音声操作はもちろんニュースや天気予報の読み上げにも対応しています。音声認識の精度も高く、Home Speaker 500と同様に8つのマイクを内蔵した独自アレイ構造を採用。大音量再生時や複数の人間が喋っている環境下でもユーザーの声を正確に聞き分けてくれます。またソフトウエアのアップデートは常に行われており、最新機能に対応できるのも便利ですね。

サウンドバーとしての機能ではBOSE独自のADAPTiQ自動音場補正を搭載。これは使用している環境に合わせてサウンドを最適化してくれる機能となり、部屋に合わせたベストな音響体験が可能になります。また、Soundbar 700にはPhaseGuideテクノロジーと小型トランスデューサーも内蔵。音をビームのようにあちこちに出力して壁や天井を使って反射させることで、スピーカーのない周辺から音に包まれるような、臨場感あふれるサラウンドが体験できるようになっています。同じBoseのサウンドバーである「SoundTouch 300 soundbar」にもこれらの機能は搭載されており、非常に高い評価を受けているため、かなり期待ができますね。

サウンドバーとしてテレビに繋げて好きな映画や番組を最高音質で楽しむのはもちろん、単体での利用も可能。自宅のWi-Fiネットワークに繋げれば、AmazonミュージックやSpotifyといった、利用している音楽配信サービスを楽しむこともできます。2019年にはAppleのAirPlay2にも対応が予定されており、iPhoneなどからの利用もより便利になりますね。

Bluetooth接続により手持ちのスマホやタブレットに入っている音楽を楽しむことができ、音声操作以外に専用アプリからのアクセスにも対応。説明に従うだけの簡単セットアップで設定のカスタマイズも手軽にできるため、すぐに使い始めることができます。サウンドバーらしくどちらも壁に掛ける事が可能で、部屋をスッキリとおしゃれに見えることもできますね。

拡張性の高さもこの製品の魅力のひとつ。Soundbar 500/700単独でも、十分満足できるサウンド体験が可能となっていますが、他の別売りスピーカーと接続する事で、より上質な音を楽しむことができるようになります。現在拡張可能な製品として用意されているのはサブウーファーのBOSE BASS MODULE 500に、リアスピーカーのBOSE SURROUND SPEAKERS。どちらも接続はワイヤレスのため、邪魔になりやすい配線も不要で簡単に設置が可能です。BASS MODULE 500で歪みを抑えた迫力のある重低音を、SURROUND SPEAKERSで背後から響く音を追加すれば、自宅で手軽に映画館のような本格的なサラウンドサウンドを体験できますね。

Soundbar 500の外観はマット加工を施した、シンプルなデザイン。サイズは800mm×44mm×102mmとスリムかつコンパクトで、テレビの下にも綺麗に配置ができます。色はブラックのみの展開で、視界の邪魔にもなりませんね。

一方でSoundbar 700は、メタルグリルの洗練されたラインに、筐体の上部をガラスがあしらった高級感のある仕上がり。エレガントなデザインでテレビ周りの雰囲気を華やかにしてくれます。サイズは980mm×57mm×108mmで、色はブラックとホワイトの2色展開となっています。

音声アシスタント搭載でスマート機能の便利さもあり、さらにサウンドバーとしても使える両製品。Boseらしい高品質なサラウンドも楽しむことができ、まさに新ジャンルのスマートスピーカーと言えると思います。価格はBose Soundbar 500が6万6000円(税抜)、Bose Soundbar700が9万6000円(税抜)、どちらも予約を受付中です。

ちなみに同じようなラインナップを国内で展開しているSONOS製品については、こちらで詳しく解説しています。

SONOSが2018年秋に遂に日本上陸!スマートスピーカー「Sonos One」などが人気の、デザイン/機能に優れた米国オーディオブランド
マルチルームオーディオという概念を生み出し、欧米で非常に人気の高いオーディオブランドであるSONOSが、遂に日本上陸することが決定しました。機能性とデザイン性を両立した素晴らしいブランドで、私も日本での正式な販売を待ちわびていたのですが...

まとめ

遂にBoseもスマートスピーカー市場に本格参入してきましたね。他社に比べてやや後発ということで、液晶ディスプレイ搭載やサウンドバータイプといった他にはない特徴を持った製品に仕上がっています。

Home Speaker 500はBoseらしい低音の効いたまとまりのある音が好きで、スマートスピーカーとしての機能も欲しい人には、間違いなくおすすめの製品。またサウンドバータイプについては手軽にスマート機能を持ったサウンドバーを導入したい人はSoundbar 500、より高音質にこだわりたい人はSoundbar700が最適な製品になりそうです。

また今回のBoseの発表により、音声アシスタントやスマートスピーカーの展開がまた幅広くなってきたという印象ですね。今度さらに様々なジャンルの製品に音声アシスタントが搭載され、スマート機能が大きく展開していきそうな流れは、非常に楽しみです。

スマートスピーカーやスマートリモコンなど、スマート機能関連機器を色々と紹介していますので、よろしければこちらもどうぞ。

スマートホーム
「スマートホーム」の記事一覧です。

おすすめのサウンドバーについてもこちらでまとめていますので、よろしければ合わせてご覧ください。

高音質な最新おすすめサウンドバーを価格帯別に13選。テレビに繋ぐだけで手軽に迫力のあるホームシアター環境を実現
Amazon PrimeビデオやNetFlixのような定額制動画配信サービスの普及で、家庭で映画を見る機会も増えてきましたよね。私の場合以前は5.1chのホームシアターシステムを組んでいたのですが、配線の煩わしさやインテリアの関係で引越...

コメント

タイトルとURLをコピーしました