タブレットや大画面スマホが普及したことで、本を自分で電子化、いわゆる自炊をしてデータで楽しむ人も多くなりましたね。大量の本を管理するのに大型の本棚も必要とせず、何万冊という本のデータを手元のタブレットに収めて楽しむことができるのは、本や漫画が好きな人には夢のような環境ではないでしょうか。読みたい本も、検索で瞬時に発見できて非常に楽ですよね。
そんな自炊ですが、本をデータとして取り込むにはまず裁断が必要になります。自炊代行サービスなどに頼むという手もありますが、自分でやりたい場合に必要となるのが裁断機ですね。
そこで今回は、本を自炊するためのおすすめ裁断機の紹介。対応枚数や仕上がりの綺麗さ、取り扱いの簡単さに収納のしやすさなど、自炊をする上で重要なポイントを抑えた製品をピックアップしたいと思います。
本の電子化に必要なもう一つの必需品、ドキュメントスキャナーについては下記をどうぞ。
カール事務器 DC-210N
日本の文房具メーカーであり、裁断機のシェアが業界トップクラスを誇るカール事務機のDC-210N。一度に40枚まで切断することができるディスクカッタータイプの裁断機で、サイズもA4まで対応。価格も1万円を切るリーズナブルな価格で購入することができ、自宅で本や雑誌のデータ化を手軽におこないたいという人におすすめのモデルになっています。
刃を操作するためのスライダーにはロック機能を搭載。刃を交換する際も直接刃に触れる必要がなく、簡単に刃を取り替えられる設計になっているため、安全性が高いですね。裁断機を使い慣れていない人や、手を切ってしまう心配がある人でも安心して使える製品と言えます。
切断する際に紙を抑える板には、集光素材を採用。カットラインが光って見えることから、裁断位置をしっかりと把握ができ、ズレのない正確な裁断を行うことができて便利です。さすがに分厚い本や大量の枚数の切断には向きませんが、低価格ながら安全でクオリティの高い裁断が可能な、非常にコスパの高い製品だと思います。
カール事務器 DC-F5100
上で紹介したDC-210Nの、上位機種という位置付けにあたるDC-F5100。サイズはA4まで対応しており、一度に50枚まで裁断を行うことができます。価格も1万円程度で購入することができ、手軽に裁断機を利用したいけど、作業効率も上げたいという人におすすめの製品ですね。
カッターの刃にはフッ素加工が施された素材を採用し、テープやのり等の粘着物がつきにくいようになっています。粘着物が刃についてしまうと、切れ味も落ちてしまい、刃の消耗ペースも速くなってしまうので、大量の枚数をカットすることが多い自炊ユーザーには嬉しいポイントですね。
盤面は折りたたむことができるため、コンパクトに収納が可能です。自炊する時以外には収納しておくことが多い裁断機。サイズが大きく収納場所に困りやすいのが難点でしたが、この製品は省スペースに収納できる点も魅力的だと思います。
YG-LN 大型裁断機 ペーパーカッター
その名前の通り大型で、なんと一度に400枚の裁断を行うことができるこちらのペーパーカッター。この枚数は他の裁断機と比較しても、圧倒的に多い枚数です。
サイズはA3まで対応しているため、かなり大きい用紙でもカットできますね。これだけの圧倒的な裁断能力を持ちながら価格が1万円程度とリーズナブルで、非常にコスパが高いことが魅力の製品です。
ひとつネックになる点があるとすれば、他の裁断機よりもかなり重量があることでしょうか。約17kgという重さですので、気軽に持ち運ぶことは難しいですね。ただしこの重さゆえに、裁断中にずれる心配が無く安定感があるとも言えるため、この点は使う人によって意見が分かれそうです。
また、いわゆるノーブランド品ですのでアフターサービスにはあまり期待ができません。それでも大型で大量の枚数をカットできる裁断機はかなり高価な製品がほとんどですので、コスト優先で大量に素早く裁断できる大型機が欲しい人におすすめのモデルとなります。
プラス コンパクト 裁断機 PK-213
事務用品の大手メーカーであるプラスの裁断機PK-213。自炊用の裁断機として非常に人気が高かったPK-113の後継機となり、圧倒的な安全性とコンパクト収納が特徴の製品となります。
用紙の出入り口には安全カバーがついており、指が刃先に触れることがありません。軽量で幅約10cmほどにコンパクトに折りたたむことも可能なため、収納に困ることもありませんね。高い安全設計とコンパクトさのおかげで、子供がいる家庭でも心配なく使うことができるのではないでしょうか。
開閉式のトレーを開くことでA3サイズまで対応が可能で、一度に60枚までの裁断を行えます。また透明の前面カバーに加えて、裁断位置を光で把握することができるため、正確な裁断を行うことができますね。紙押さえ機構もハンドルに連動するため、紙ズレもなく裁断面も綺麗に仕上がります。
PK-213のもう一つの特徴とも言えるのが、パワーアシスト機能が搭載されていること。力をかけなくても軽く押すだけでカットが可能なため、大量の裁断が必要になる自炊でも疲れることなく、また力が弱い人や女性でも片手で簡単に断裁することができきるのは魅力的ですね。安全性重視で、軽い力でサクサクと裁断をおこないたい人にオススメのモデルとなっています。
ダーレー/DURODEX 自炊裁断機 200DX
自炊用のパーソナル裁断機として非常に人気が高く、ベストセラーモデルとなっているDURODEX(デューロデックス)の200DX。自炊用裁断機といえばこれ、と言うくらい大定番の製品ですね。
人気の秘密は業務用断裁機メーカーのノウハウが、しっかりと詰め込まれたパーソナル裁断機であることです。ハイス鋼と呼ばれる金属を削る刃物などに使用される鋼を刃に採用し、日本刀のような切れ味を実現。用紙約200枚(厚さ1.8cm程度)まで軽い力で一度に裁断が可能になっています。女性でも楽に裁断作業が出来る業務用断裁機メーカーならではの独自設計も魅力的ですね。
サイズはA4まで対応、重さは9kgと比較的軽いため持ち運びも容易です。コンパクトに折りたたんで縦置きすることができるため、収納時にも省スペースで場所をとることがなく、かさばらない点もメリットの一つではないでしょうか。
メンテナンスについても注目すべきポイントですね。裁断機の刃は消耗品で、取り替えが意外に大変だったり、何度も裁断を繰り返す自炊では本体も摩耗していってしまいますが、DURODEX製品はメーカーに丸投げが可能。有料のメンテナンスパックを申し込むことで、刃の研磨や交換から本体のオーバーホールまで行ってくれます。面倒な刃の交換が不要で、本体寿命も伸ばすことができるため、長期的に見れば費用を安く抑えることができますね。
業務用として培われた高い裁断性能と、収納のしやすさ、そして長期利用を可能にするメンテナンスパックの存在により、万人にオススメできる自炊用裁断機となっています。
ちなみに180DXという、裁断可能な厚みが1.5cmの下位製品もラインナップされています。こちらは対応する厚み(200DXは1.8cm、180DXは1.5cm)以外は200DXと全く同じ性能で、約1万円ほど安い製品になりますので、そこまでの厚みが必要なければ180DXもオススメです。
プラス 裁断機 PK-513LN
一度の裁断可能枚数が160枚で、A4サイズまでの断裁に対応するプラスのPK-513LN。その特徴は、替え刃交換が非常に簡単で速いことと、高い精度での裁断が可能になっていることです。
自炊する場合には大量に裁断することが多く、刃の交換は必須になってきますが、この製品では交換が非常に簡単。新設計によりボルト4本を外すだけで交換が可能で、所要時間もわずか5分という速さです。替え刃には専用のカバーが付いているので、刃に直接手を触れることなく安全に取り替えがおこなえるのもポイントですね。
裁断の精度についても徹底的にこだわられており、台座やガイド、盤面の寸法精度を設計段階から細かく調整されています。これにより少しのズレも発生させることなく、正確で綺麗な仕上がりの裁断を可能にしているというわけですね。
先に紹介したPK-213同様、カットラインを光で表示する機能も搭載。裁断位置の目安がわかるため、失敗も防ぐことができます。またハンドルロック機能により、裁断時にはレバーの解除が必要で、さらに保管時の2重ロックにより安全性も高い製品と言えますね。
刃の交換などのコストをなるべく安く抑えつつ、高い裁断性能を必要としている人にオススメのモデルではないでしょうか。Lサイズのカッターナイフとカッターマットが付属する、自炊セットというものも用意されています。
まとめ
自分が所持している本を自炊して電子書籍化しておくのは、やや面倒な部分もありますが、スペースの節約や読む際の利便性も非常に高くなります。裁断機があればその面倒な部分を、少しでも軽減できますね。
手軽に始めれるリーズナブルでコンパクトなものから、大型で高性能かつ省スペース収納が可能なものまで、様々な特徴を持った製品が存在していますので、利用シチュエーションに合わせてぜひ最適な1台をお選びください。
本や漫画を自炊する際のもう一つの必需品、ドキュメントスキャナーについては下記にまとめてあります。
電子書籍を読むのに便利な電子書籍リーダーやタブレット、雑誌読み放題サービスやストアなどは、下記の記事で比較・まとめをしています。よろしければ合わせてどうぞ。
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コメント
参考にさせてもらってます。
更新頑張ってください。