スマホよりも画面表示が大きく操作性に優れ、ノートPCよりもポータブル性が高く利便性の高いタブレット。動画を見たり本を読んだりといった日常使いはもちろん、簡単な書類を作ったり絵を描いたりと、ビジネスや趣味でも非常に役立つアイテムです。
そこで今回は人気の高いタブレットを、搭載されているOS別に紹介。定番の機種からお風呂やアウトドアでの利用もできる防水モデル、安さが魅力のリーズナブルモデルまで、おすすめのモデルをピックアップしていきたいと思います。
iOS搭載タブレット
iPad 9.7インチ(第6世代/2018年春モデル)
タブレットと言えばやはりこれが定番で、誰もが知っているiPad。2018年に登場した最新モデルは、今までiPad Pro専用だったApple Pencilに対応した待望のモデルとなります。
スタイラスペンの役割を果たしてくれるApple Pencilですが、Appleの純正品ということで性能的にもデザイン的にもiPadとの相性は抜群。その書き心地は最高で、本物の紙とペン以上と表現しても過言ではありません。一度使うと手放せなくなるほどの快適さです。
コアにはA10 Fusionチップを搭載し、前モデルに比べて40%速いCPU性能と、50%速いグラフィックス性能を実現。AppStoreという巨大アプリマーケットの存在もあり、ノートPCにできてiPadにできないことは、もはやないのではないでしょうか。
OSはもちろんiOSを搭載。iPhoneやMacとの連携も非常に便利で、Apple製品を使っている人であれば、タブレットとしてこれ以外の選択肢はないと、断言できるほどの製品だと思います。
Amazon FireOS搭載タブレット
Fire HD 8 タブレット
様々なサービスを展開し快進撃を続けているAmazon。最近はAlexaやEchoといったIT関連のソフト/ハード開発にも力を入れていますね。そんなAmazonのタブレットFire HD 8は、8インチのディスプレイに、最大1.3GHzの高速クアッドコア、16/32GBの内部ストレージを搭載した製品。
スペックとしては標準的とも言えるこの製品ですが、最大の特徴はなんといっても破格の料金とそのコスパの高さではないでしょうか。他社の同スペック程度のタブレットを購入しようと思うと、2〜3万円は見積もる必要がありますが、Fire HD 8は1万円を切る価格で購入することができます。Amazon内の売れ筋ランキング、タブレットPC部門でもベストセラー1位に輝き続け、その人気の高さが伺えますね。
Amazonから販売されているだけあって、ホーム画面で左右にスワイプするだけでプライムビデオ(映画)、Kindle(書籍・漫画)、プライムミュージック(音楽)に即座にアクセスすることができます。プライム会員のコンテンツ利用に比較的重点を置いているため、すでにプライム会員の人には特にオススメですし、Amazonのサービスをそれなりに使う人でプライム非会員の人は、Fire HD 8の購入を機に加入するのもいいかもしれませんね。
Amazonコンテンツ以外のアプリにももちろん対応しています。Netflixのような動画配信サービスも利用できますし、Twitterなどのソーシャル系アプリ、ゲームアプリを楽しむことも可能。ただ、SIMカードに対応しておらず、他にもGPS機能は省略されています。自宅での利用を前提に設計されているため、Wi-F接続が必須になるということですね。持つ運びなどの特定の用途では不便な面もありますが、価格を考量すると十分に満足できる性能とクオリティーだと思います。
2018/10/3追記:AmazonよりFire HD 8の新モデルが発表されました。旧モデルから進化したポイントとしては、フロントカメラがVGAから720pに高画素化したこと、またmicroSDの上限容量が256GBから400GBに増えたことなどですね。旧モデルとそこまで大幅な変更はありませんので、旧モデルを所有している人は買い換えるほどではないマイナーチェンジとなっています。価格は16GBモデルで税込8980円、32GBモデルで税込10,980円で、10月4日から出荷が開始されます。
ちなみにFireタブレットはHD 8の他にFire 7とFire HD 10の3つバリエーションが展開されています。価格と性能のバランス的にはFire HD 8が最も優れているように思いますが、より安くタブレットを楽しみたい場合はFire 7、大画面で楽しみたい場合はFire HD 10もオススメですよ。
Fire TV(プライムビデオ)や定額音楽配信サービスAmazon Music Unlimitedについてはこちらの記事にも詳しく書いています。


Android搭載タブレット
HUAWEI MediaPad M3 Lite 10
Android搭載製品として非常に人気が高く、ランキングでも常に上位にランクインしているHUAWEIのタブレット。このMediaPad M3は10.1インチという少し大きめのディスプレイを搭載し、上下側面に合計4つのスピーカーを搭載していることが特徴。スピーカー自体にもパワーアンプを搭載しており、迫力のあるサウンドを楽しむことができます。
気になるディスプレイ解像度は1920×1200なので、細かい文字でも見えづらいといった問題はありません。また視聴保護機能も搭載されているので、映画や読書といった長時間画面を見る時でも、目の疲れを大幅に緩和してくれますね。
動画や音楽の視聴といったエンタメ性の高さが売りのMediaPad M3 Lite 10ですが、オクタコアのCPUを搭載していることもあり、処理速度も速くビジネス用途としても十分に活用できます。WordやExcelといったOfficeの各アプリが、あらかじめインストールされており、ファイルの閲覧はもちろん、編集も可能。外付けのキーボードを用意すれば、出先であってもこれ1台で様々なシーンに対応することが可能ですね。
防水対応モデルもありお風呂やアウトドア利用ができる点も魅力的。OSにはAndroid7.0を搭載し、マルチウィンドウ等の基本機能も充実しています。
HUAWEI MediaPad M5
こちらも同じく人気が高いHUAWEIの最新タブレットMediaPad M5。2018年5月18日に発売されたばかりの製品です。
Android8.0を搭載しており、CPUにはオクタコアを採用。ディスプレイは8.4インチながら、2560×1600という高解像度ディスプレイを採用し、高密度で高精細な画面表示が可能です。ストレージは32GBとやや少なめですが、最大256GBまでのmicroSDカードスロットを備えているため、大容量データを扱わなければ普段使いで困ることもないでしょう。
サウンド面では米ハーマン社によるサウンドチューニングが施され、独自のサラウンド技術と合わせて、臨場感と迫力ある音が楽しめるようになっています。ハイレゾ音源の再生にも対応し、対応ヘッドホンなどを使えばより高音質な音楽が楽しめますね。
本体サイズが約124.8× 約7.3× 約212.6mm、重量が約320gと、非常にコンパクトで軽量な点も魅力のひとつ。片手でもしっかりとホールドできて持ちやすく、ポータブル性も高いタブレットと言えますね。
高画質映像を連続で11時間再生することができる、大容量バッテリーを搭載。さらに急速充電に対応しており、約2時間充電するだけで、充電はフルに回復します。時間がないときでも、すぐに充電できるのは嬉しいポイントですね。
画面サイズが10.8インチとなり、より高性能でスタイラスペンも付属するMediaPad M5 Proもリリースされています。
ASUS ZenPad 10 Z301M
ASUSのZenPad 10は解像度1290×800の10.1型ディスプレイを搭載。従来のタブレットでは6枚のパネルで構成していた液晶ディスプレイを2枚のパネルだけで実現しており、高い光透過性による鮮明な画面の表示を実現しています。
またテレビ向けのHDR化技術を応用した「Tru2Life」という技術によって、コントラスト比を向上し、画面を自動で最適表示。より鮮明な画面の表示を可能にしています。
サウンド面では、7.1ch再生を実現する「DTS Headphone:X」を採用。「DTS Headphone:X」とは、音楽プレイヤーと音楽ソフトを利用して、音が自分の周囲の前後左右、高所などから聞こえるように感じさせる機能のことです。この機能によって、フロントスピーカーだけで立体的、かつ臨場感のある再生を行うことができ、映画館にいるような迫力満点のサウンドを体感できます。
具体的なスペックに関しては、CPUが1.3GHz、ストレージが16GBと、高スペックではないものの、プライベート利用なタブレットとしては標準的な構成。またAndroid7.0が搭載されているので、マルチウィンドウの使用や、画面の表示サイズを変更することができます。画面表示が鮮明なので、映像の視聴や読書に適しており、さらに価格も抑えられているので、ひとまずタブレットを買ってライト使いしたいという人には最適ではないでしょうか。
Dragon Touch X10 2018
Dragon Touch X10は10インチの大画面を搭載した、1万円台で手に入る格安のタブレット。価格破壊タブレットとも呼ばれ、低価格で快適な利用ができると大人気の製品の最新モデルです。
基本スペックは、Android7.0を搭載しており、CPUは1.2Ghz、メモリは2GBでストレージは16GB。標準的ではありますが、値段を考慮すると十分なスペックです。BluetoothやHDMI出力もちろん、USBも挿すことができ、便利ですね。すでに持っているGoogleアカウントでログインすると、すぐに使い始めることができます。
Dragon Touch X10に搭載されているCPUは、前機種からさらに強化され64bitクアッドコアに。この価格帯でこの性能は正直言って破格と言えるもので、インターネット、ゲーム、動画再生などを快適に楽しむことができます。
さらに連続15時間という長時間の動画再生が可能な、大容量バッテリーを搭載。出先で使う場合でも、バッテリー残量をさほど気にする必要がないのは安心ですね。
Windows OS搭載タブレット
マイクロソフト Surface Pro KJR-00014
Windows搭載タブレットと言えばやはりこれ。Windowsの本家マイクロソフトからリリースされているSuface Proです。CPUにはインテルのCore i5/Core i7が搭載されており、タブレットでありながら、高性能なノートパソコンにも劣らない性能。ディスプレイは12.3インチで、2736 x 1824という高解像度を実現しています。
ストレージ容量は最大1TBで、バッテリーに関しては13.5時間の動画再生が可能。スペックに関して言えば、タブレットの中では間違いなくトップレベルの性能ですね。OSにはWindows10を搭載しているので、WordやExcelといったOfficeにも対応しています。また処理性能が高いので、動画編集という高負荷な作業でも、サクサク行うことができますね。
また、Surface Pro KJR-00014では筆圧感知機能を搭載。専用アクセサリのSurface Penを使用することで、4096段階の筆圧や傾きを感知し、押し込む強さによって、線の太さや傾きが変化、本物のペンでの書き心地を体感することができます。ビジネス利用はもちろん、イラストを描いたりクリエイティブな作業にも非常にオススメの製品です。
Lenovo 2in1 タブレット ideaPad Miix 320
タブレットとしてもノートPCとしても使えるLenovoの2in1タブレットideaPad Miix320。キーボードは取り外しが可能で、10.1型IPS液晶を搭載。ビジネスにも遊びにも使える製品となっています。
CPUはIntel Atom x5-Z8350 のクアッドコアを採用。ステレオスピーカーに高音質なDolby Advanced Audioを搭載し、クリアで迫力あるサウンドを楽しめるようになっています。キーボード装着時には約1.02kg、タブレット時には約550gと非常に軽量で、持ち運びがしやすいのも魅力です。
USB3.0 Type-Cなどを含めた豊富なインターフェイスを搭載し、接続デバイスも選びません。小型ディスプレイやタッチパネルに最適化されたOffice Mobileもインストール済みのため、外出先でも快適にWordやExcelなどのOfficeソフトが使え、ビジネス用途でも非常に役に立つ1台だと思います。
ASUS TransBook R105HA
ASUS TransBookもLenovoの製品と同じく10.1インチディスプレイ搭載の2in1タブレットPC。付属品として着脱可能なキーボードが付いているので、PCとしても利用することが可能です。
CPUもLenovoのideaPadと同じくIntel Atom x5-Z8350 のクアッドコア採用で、メモリは4GB、ストレージが64GBと、ヘビーな利用でなければ快適な作業が可能です。バッテリーの駆動時間も最大14時間と、出先での使用にも申し分ないでしょう。
インターフェースもUSB、microUSB、Micro HDMI、microSDカードリーダー、音声出力など充実。PCで利用出来るものに関しては、この製品でも基本的に利用できます。
また、Windows10が搭載されているので、インターネット、WordやExcelといったOffice機能など、WindowsPCで使える機能に関しては、同様に利用可能。単にタブレットではなく、持ち運びが容易なノートPCという表現が適した製品と言えますね。
サムスン Galaxy Book 10.6
サムスンの2in1タブレットGalaxy Book 10.6。CPUにはCore m3、メモリは4GB RAMが搭載されているので、複数のアプリを同時に起動していても、快適にサクサク使用することができます。またWindows10が搭載されているので、使い慣れたソフトウェアを利用出来るのも嬉しいですね。
Galaxy Bookには、書くという作業をより快適に行うためのスタイラスペン「Sペン」が付属。メモを作成したり、写真にスケッチしたり、画面上の書類にもメモを残すことができます。さらに筆圧感知も可能なため、細部までこだわった絵を描きたいという場合にも利用することができますね。
またサムスン独自のソフトウェア「Samsung Flow」を搭載。Galaxy Bookに対応しているスマートフォンを使っている場合は、通知の受信などを同期することが可能です。Galaxy Bookのログインに、スマートフォンの指紋認証を必要にするような設定も行えるので、セキュリティが高くビジネス利用でも安心と言える製品です。
Windows+Android デュアルOS搭載機
CHUWI Hi10 Plus
中華タブレットとなるCHUWIのHi10 Plus。この製品と特徴はなっといってもWindowsとAndroidの2つのOSを搭載し、デュアルブートに対応している点。Android5.1に加えWindows10も搭載しながら、価格は2万円台前半と非常にコスパの高いタブレットとなっています。
10.8インチのフルHD液晶を採用し、CPUには最大1.92Ghzとなる64bit Intel Atom クアッドコア、メモリは4GBを搭載。高いパフォーマンスが可能となっています。CNC機械加工により精確に削りだされたシャープな金属ボディは、軽量で約9.2mmという薄さ。ポータブル性にも優れています。
USB Type-Cポートを搭載し、急速充電やデータ転送のほか、映像の外部出力にも対応。この価格で変えるのが不思議なくらい機能性が高く、非常にコストパフォーマンスの良いタブレットになっています。
まとめ
安価でコスパの高い製品や、防水対応、2in1でPCとしても使える製品など、タブレットにも様々な製品がありますね。Apple Pencilに対応した新iPadも非常に魅力的な製品ですが、その対抗馬となる優秀なタブレットも多くあります。
スマホやPCとは別に1台あれば非常に便利なタブレット。利用シーンや予算に応じて最適な1台を選んでみてください。
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