場所を選ばずどこでも設置しやすいパネルヒーター。洗面所やトイレの寒さ対策はもちろん、他の暖房器具と組み合わせて使用している人も多いのではないでしょうか。火傷の危険性が低く、空気の汚れや乾燥を気にすることもないため、子供やペットがいる家庭のみならず、アレルギー体質の人でも安心して使える点が魅力的ですね。
今回はそんなパネルヒーターの中から、おすすめの最新モデルを紹介。最近は一見すると暖房器具とは分からないようなモデルもたくさん登場しており、インテリアにこだわりたい人にもおすすめと言える機能性にもデザイン性にも優れたモデルから、小型省エネでコスパに優れたモデルまで厳選してピックアップしていきたいと思います。
SONOBI (ソノビ) Double Glass Heater
東京に拠点を構えるSONOBI(ソノビ)が手掛けるDouble Glass Heater(ダブルグラスヒーター)。「素材自体の美しさを表現する」というブランドコンセプトのもと、今までにないガラスの素材感を活かしたデザインが特徴のパネルヒーターですね。
ガラスを使うメリットはデザイン面だけでなく性能面にも。ガラスは蓄熱と放熱に優れているため、暖房の効率を大きく向上させます。さらに特筆すべきは、2重ガラス構造による「チムニーエフェクト(煙突効果)」技術。床面から引き入れた冷気を内部で暖め、約1.5mの高さに緩やかな対流を発生させ、自然な温もりを生み出します。両面のパネルからも遠赤外線を放出するため、3方向から寒さにアプローチできるようになっていますね。
温度は40℃/230W、60℃/440W、80℃/550Wの3段階。6~8畳用となっていますが同クラスのものより消費電力は低めで電気代も安心ですね。消し忘れを防ぐオフタイマーも付いていて就寝時も安心ですね。設定はすべてリモコンで行うため、離れた場所やベッドの上からでも操作できて便利です。
価格は92,000円と高めですが、とても家電とは思えないハイセンスな見た目は唯一無二と言えるでしょう。蔦屋家電のようなデザイン家電を多く扱う店でも販売が開始されており、今最もおしゃれなヒーターと言っても過言ではありませんね。
デロンギ マイカパネルヒーター HMP900J-B
イタリアを代表する家電ブランド、デロンギ。エスプレッソマシンやヒーターなど、おしゃれでデザイン性の高いプロダクトを多くリリースしていますね。そんなデロンギから販売されているのが、熱伝導に優れた天然鉱物のマイカ(雲母)を使用したパネルヒーター、HMP900J-Bです。
スイッチひとつでパネル全面がすぐに発熱し、高い即暖性を実現。スピーディーかつ効率的に室内を暖めてくれます。冷え込みの厳しい朝や帰宅直後には、非常に嬉しい性能ですね。
出力は450Wと900Wの2段階で切替え可能。サーモスタットを設定すれば好みの温度を自動的にキープできて、省エネ対策も万全です。絶縁体に使われているマイカ(雲母)は薄型・軽量化にも貢献しており、持ち運びに便利なキャスターと取手が付いているため、移動も楽にできますね。
またデロンギと言えば、機能美あふれるデザインも見逃せないポイント。ボディ、パネル、キャスターなど、細部パーツに至るまで黒で統一されたスタイリッシュな外観は、インテリアのアップグレードに一役買ってくれます。2~6畳用なのでキッチンや寝室、1人暮らしのワンルームにもおすすめと言えますね。デロンギ製品の中でも比較的手頃な価格という点も嬉しいポイントです。
デロンギ コンベクターヒーター HXJ60L12
こちらも同じくデロンギの製品となるコンベクターヒーターHXJ60L12。特徴的な82.5cmのワイドパネルが上方に気流をつくり、窓の下や壁際に設置することで冷気の侵入をシャットアウトしてくれます。結露やカビの発生も予防でき、一石二鳥な使い方ができるところも嬉しいですね。
さらにパネル両面からの輻射熱との相乗効果により、部屋のすみずみまでムラなく暖めることが可能に。一定温度を保つPTCセラミックを搭載しているため、素早い暖房と消費電力の抑制を実現しています。PTCセラミックは表面温度が高くなりすぎないため、火傷や火事の心配もなく、安全で使い勝手も抜群ですね。電力は500W、800W、1200Wで切替えができ、8~10畳までの部屋に使用可能です。
操作はすべてタッチパネル。温度調節をはじめ「エコ運転」「凍結防止」「チャイルドロック」「タイマー運転」といった設定ができます。デジタルインターフェースで操作性がも非常に良く、毎日使うのが楽しくなりそうですね。
カラーは高級感あるダブグレイを採用。従来の家電とはまったく異なる美しい佇まいが評価され、2016年にはグッドデザイン賞を受賞しています。デロンギらしい機能性とデザイン性を両立・融合させた、機能美デザインのパネルヒーターと言えますね。
ROOMMATE クリスタルパネルヒーター RM-58A
背面上部が緩やかな曲線を描く独創的なフォルムをしたROOMMATEのクリスタルパネルヒーター RM-58A。その特徴的なアールによって内部で暖めた空気が足元へと誘導されるため、より暖かさを実感しやすくなっています。パネル部分にはガラストップを使用しており、カジュアルな中にもエレガントな雰囲気を感じるパネルヒーターですね。
500Wと1000Wで出力を切替えられるほか、温度は無段階のダイヤルで調節。対応畳数は不明ですが、出力的には6畳程度であれば十分まかなえそうです。熱源にはセラミックヒーターを用いているので、速暖性も期待できますね。安全装置として、加熱防止と転倒時のオフ機能が付いている点もポイントです。
サイズは幅50×高さ35×奥行きx20cmと、どこにでも置きやすいコンパクト設計。付属の取手を付ければ持ち運びもしやすくなり、さらに用途の幅が広がります。どこか温かみを感じるホワイトカラーが居心地のいい空間を演出してくれそうですね。
これだけの性能とインテリアにもよくあうデザインでありながら10,000円を切る安さも魅力のひとつ。コスパの高いパネルヒーターと言えますね。
ROOMMATE 遠赤外線パネルヒーター FioreⅡ RM-59A
こちらも上と同じくROOMMATEのパネルヒーターで、発熱体にマイカを採用したモデルとなるRM-59A。速暖性が高く遠赤外線効果で体の芯まで暖めてくれることができる製品です。輻射熱を利用して効果的に部屋全体を暖めることができ、ヒーター自体が素早く発熱するので、すぐ暖まりたい時にも便利ですね。
温度設定は強/1000W、中/600W、弱/400Wの3段階で、設定温度に合わせて運転を調節。室温に応じてモードチェンジすればさらに節電できます。オンオフタイマー機能は30分から23時間30分まで対応しており、30分単位の細かい設定が可能。温度やタイマーはデジタル表示で確認でき、使い方もとっても簡単ですね。
本体側のボタンに加えてリモコンでの操作にも対応。8畳までの部屋に対応しているので、リビングやダイニングでも大活躍ですね。電力ヒューズにサーモスタット、転倒時の自動オフといった安全面の配慮も徹底されています。さらに故障の原因にもなる結露を防ぐ機能も搭載されており、利便性の高さも魅力的です。
ボディはインテリアにも馴染みやすいスタイリッシュなブラックとホワイトの2色展開。シンプルで飽きのこないデザイン・カラーで、長く愛用できるパネルヒーターとなっています。
アイリスオーヤマ デスクパネルヒーターPH-TSA
アイリスオーヤマのデスクパネルヒーター PH-TSAの最大の特徴は、使用時は屏風のように広げることができ、収納時は三つ折りにできる点。コの字型の3面から囲い込んで暖めるので、足元を包み込むように暖めます。デスク下にも置けるサイズで、子供部屋からオフィスまで幅広く使えそうですね。折りたたみで収納時に場所を取ることもありません。
温度調節は無段階のスライド式。40℃から55℃まで自由に設定でき、その日の気温や体調によって微調整できます。消費電力は1時間あたり約4.3円と、かなり省エネでお得ですね。ランニングコストが安く電気代を気にせず使えるのは、大きな魅力ではないでしょうか。
一般的なパネルヒーターに多い平面的なデザインとは違い、開き具合を変えるだけで様々な場所に設置できるのは、この製品ならではの便利なポイント。普段は畳んでソファや机の横に立てておけるため、フレキシブルに活躍してくれること間違いなしの製品となっています。
スリーアップ ポカポカ暖ミニヒート PHT-1731MW
デザイン性の高い家電を次々生み出す大阪のメーカー、スリーアップのPHT-1731MWhは、小部屋の暖房に特化したコンパクトサイズのパネルヒーター。小さいながらも300Wの出力で、最大10畳まで対応。さらに床置きと壁掛けの2WAY仕様なので、スペースを有効に活用できます。
機能は電源と温度調節のみ。スペックは控えめですが、温度ヒューズ、サーモスタット、転倒時の自動オフと安全面をしっかりカバーしています。外観についてはスリーアップ製品特有のミニマルデザイン。スイッチとダイヤルを側面に配置することで、スマートにまとめています。装飾を排除したデザインにセンスの良さを感じますね。
マットな質感のボディは、ホワイトとベージュの2色展開。どちらもインテリアに合わせやすい落ち着いた色味となっています。価格も5000円程度とリーズナブルで、トイレや脱衣所用の暖房器具としてもピッタリのパネルヒーターです。
YAMAZEN ミニパネルヒーター DP-B167
小さくてシンプルな機能、使い勝手の良さで人気が高い、ヤマゼンのミニパネルヒーターDP-B167。幅40.5×高さ32.5×奥行15cmの省スペース設計で操作も非常に簡単です。ダイヤルで温度を設定するだけなので、複雑な操作が苦手な方でもすぐに使えますね。
ワット数は160Wとなっており、広い部屋よりもトイレなどの個室で効果を発揮。遠赤外線の特性を利用して効率的に暖めることができます。消費電力が少ない分、電気代の節約にもつながりますね。
電源をONにすると本体横のスイッチが赤く点灯。見やすい位置にあるため切り忘れ防止にも役立ちます。固定式サーモスタットを採用し、安心して使える点も嬉しいポイントではないでしょうか。
スッキリとしたフォルムに白を基調としたボディは狭い空間でもかさばらず、様々なシーンにマッチ。価格と機能のバランスが良く、パネルヒーターを手軽に取り入れたい人や、初めての購入にもおすすめのモデルとなっています。
まとめ
冬の間ずっとお世話になるパネルヒーターは、もはやインテリアの一部と言っても過言ではない存在。最近は実用的でデザイン性の高い製品が主流となっているので、選ぶ楽しさが一層増えましたね。値段と性能はある程度比例しますが、同じ価格帯であればスペック的にも大差は出にくいため、見た目優先で購入するのも一つの方法でしょう。
機能面で最低限チェックしておきたいのは、最大出力ワット数です。スポット暖房なら200W程度で十分ですが、メインとして使用するなら1000Wは欲しいところ。パワフルになるほど消費電力も大きくなるので、省エネ性の高いモデルを選ぶといいですね。おしゃれで機能性の高いパネルヒーターを購入して、ぜひ寒い冬を乗り切ってくださいね。
遠赤外線ヒーター以外にも最新セラミックファンヒーターや温冷対応のタワーファン、赤外線ヒーター(カーボンヒーター)など、暖房機器のおすすめ製品を色々と紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください。
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