「人は誰でも、きれいな空気の中で生活をする権利がある。」という想いのもとで製品の開発販売をおこなっている、北欧スウェーデンの空気清浄機ブランド「BlueAir(ブルーエア)」。特徴でもあるその高い清浄能力は、世界最高水準との呼び声も高く、60を超える世界中の国で愛されています。独自開発の「3ステップHEPASilentフィルター」により、清浄スピードを落とさずに花粉・ウイルス・細菌など0.1μmの細かい汚染物質を99.97%除去できるということで、まさに最強の空気清浄機と呼ぶに相応しいブランドですね。
そんなブルーエアの空気清浄機ですが、2018年11月9日にBlueair Classic シリーズから「Blueair Classic 605」「Blueair Classic 405」「Blueair Classic 205」という3つの新商品の発売が開始されました。また、12月にはBlue by Blueairシリーズからも新商品の「Blue Pure 231」の発売が予定されています。
そこで今回は、この合計4つの新商品について、既存で発売されていたBlueair Classic 680i/480i/280i及びBlue Pure 221と比較しつつ、特徴などを一挙に紹介していきたいと思います。
空気清浄機を選ぶ時の重要な指標「CADR」
新商品の紹介をする前に、まず空気清浄機の性能を判断する上で重要な基準である「CADR」について説明したいと思います。空気清浄機とはその名前の通り、空気中のホコリや花粉などの汚染物質を除去し、空気を浄化する装置のことですね。空気清浄機の性能を比較する上で「清浄スピード」がとても重要になりますが、残念ながらそのスピードの差は実態として捉えることは困難です。
そこで重要になってくるのが、清浄スピードを数値化したCADR(Clean Air Delivery Rate)という指標。CADRは空気清浄機が1分間に供給するきれいな空気の量を表した数値のことで、米国家電製品協会(AHAM)によって定められ、アメリカ・カナダ・中国など世界各国で利用されている世界共通の基準です。空気清浄機を選定する上で、このような客観的に立証された数値というのはとても大事ですよね。
CADRの算出方法は至ってシンプル。はじめに、タバコ煙・花粉・ホコリをそれぞれ実験室に入れ、専用の測定機器で物質の粒子濃度を測定します。次に空気清浄機を稼働させた後に物質の粒子濃度を測定、得られた粒子濃度の差分から空気清浄機がどれだけ物質を除去できたのか算出された値が、その製品のCADRになるというわけですね。数値が大きいほど浄化効果は高く、「タバコ煙」「花粉」では450、「ホコリ」では400が最高値と設定されています。
このようにCADR評価テストというのは空気清浄機として非常に重要な意味を持ち、米国家電製品協会によって認証された製品のみ、AHAM認証ブランドとして認証マークが与えられます。当然、ブルーエア製品はAHAM認証でCADRも常に最高得点(最上位モデル)を叩き出しており、まさに世界最高峰の清浄能力をもつ空気清浄機として認められているわけです。
ブルーエアを語るうえで欠かせないCADRの説明が済んだところで、早速新商品4つについて紹介していきましょう。
Blueair Classic 605
新たに販売されたBlueair Classic シリーズの3つの商品のうち、75畳までの広範囲の空気清浄に最も適しているのがBlueair Classic 605。8畳ほどの広さの空間であれば約4分で清浄が完了するという、Blueair Classic の新商品3つの中で最もスピーディーに空気清浄を行うことができる製品です。
Blueair Classic 605はもちろん上述のCADR評価テストを受けており、米国家電製品協会から世界最高水準の空気清浄機として証明されています。CADRの最高値は「タバコ煙」「花粉」は450、「ホコリ」は400と説明しましたが、この製品はなんと「タバコ煙」「ホコリ」が500、「花粉」が640という驚異的な数値をマーク。CADRの数値が大きいほど浄化能力が高いと言われていることからも、Blueair Classic 605の性能の良さが良く分かりますね。
Blueair Classic 605の外観・機能は既存の最上位モデルであるBlueair Classic 608iとほぼ変化はありません。Blueair Classic 608i同様にWi-Fi機能が付属されており、Blueair Friendアプリと連携することで、離れた場所からでも電源のオン・オフや設定の変更が可能になっています。また、底面と側面から空気を吸込し、天面・側面から綺麗な空気を供給する構造も同様です。
サイズは500mm×340mm×660mmと新商品3つの商品の中では最大ですが、この大きさもBlueair Classic 608iと同じですね。ホワイトとダークグレーを基調としたシンプルなデザインは、どんなオフィスやお店にも馴染みやすそうです。本体にはキャスターが付属されているので、広いお部屋やオフィス内での持ち運びにも便利です。
Blueair Classic 608iと異なる点としては、Blueair Classic 605にはPM2.5・揮発性有機化合物(VOC)などを探知するセンサーが付属されていないことが挙げられます。空気の状態をリアルタイムで感知すること、空気の状態が一定数よりも悪化した時に通知を受けることはできないため、管理を徹底したい方は注意が必要ですね。
しかし、純粋な空気清浄機としての機能は最高クラスであり、今までBlueair Classic 608iの性能に魅力を感じながらも手を出せなかった人も、価格が安くなったことでより購入しやすくなったのではないでしょうか。価格は税抜き89,800円。現在発売中で、全国の家電量販店及び一部百貨店、ブルーエアの公式サイトから購入することができます。
CADR | タバコ煙:500 ホコリ:500 花粉:640 |
適用床面積(JEMA) ※日本電機工業会JEM1467に基づく数値 | ~123㎡(75畳) |
推奨フロア面積 ※CADR値から算出された推奨値 | ~72㎡(44畳) |
質量 | 約14kg |
消費電力(1時間あたりの電気代) | 80W(0.3円) |
フィルター交換時期お知らせ機能 | あり |
Blueair Classic 405
Blueair Classicシリーズの新商品3つの製品の中で中間サイズにあたるBlueair Classic 405。33畳までの広さの空気清浄に適しており、8畳の広さであれば約9分で清浄を完了することができます。家族の揃うリビングルームなどにおすすめのサイズと言えるでしょう。
Blueair Classic 405の外観・機能は、既存のBlueair Classic 408iとほぼ変化はありません。500mm×275mm×590mmという大きさ、デザインがホワイトとグレーを基調としている点やWi-Fi機能が付属されている点もBlueair Classic 480iと同様です。Blueair Classic 405の片方の側面から空気を吸込し、もう片方側面から綺麗な空気を供給する構造もBlueair Classic 408iと同じものです。
Blueair Classic 405もBlueair Classic 605と同様にPM2.5・揮発性有機化合物(VOC)などを探知するセンサーは付属されていないため、空気の管理を徹底したい方は注意が必要です。
Blueair Classic 405の価格は税抜き64,800円。現在発売中で、全国の家電量販店及び一部百貨店、ブルーエアの公式サイトから購入することができます。
CADR | タバコ煙:280 ホコリ:300 花粉:300 |
適用床面積(JEMA) ※日本電機工業会JEM1467に基づく数値 | ~55㎡(33畳) |
推奨フロア面積 ※CADR値から算出された推奨値 | ~40㎡(24畳) |
質量 | 約14kg |
消費電力(1時間あたりの電気代) | 60W(0.2円) |
フィルター交換時期お知らせ機能 | あり |
ちなみに私はBlueair Classic 408iを現在自宅で使用していますが、その性能はさすがブルーエアと言えるもの。Blueair Classic 408iに変えてから少しだけあったアレルギー的な症状は改善ましたし、空気が綺麗になっていることを十分に実感できています。こちらは下記で詳細にレビューしていますので、よろしければ合わせてご覧ください。

Blueair Classic 205
1Rや寝室・書斎などの個室に最適なのが、Blueair Classicシリーズの新商品3つの中で最も小さいサイズであるBlueair Classic 205。25畳までの広さに適しており、8畳あたりにかかる清浄時間は約11分です。
Blueair Classic 605やBlueair Classic 405と同様に、Blueair Classic 205も外観・機能は既存のBlueair Classic 208iとほぼ変化はありません。440mm×210mm×530mmという大きさは、一人暮らしの部屋に置いても邪魔にならないサイズと言えるでしょう。Blueair Classic 205は背面から空気を吸込し、天面から供給するので部屋に家具が多く、空気清浄機の隣に物を置きたいという場合にも影響なく利用することができます。
また、Blueair Classic 205もBlueair Classic 605やBlueair Classic 405と同じくPM2.5・揮発性有機化合物(VOC)などを探知するセンサーは付属されていないので、センサー付きの製品が欲しい方はBlueair Classic 280iをチェックするようにしてください。
価格は税抜き49,800円。現在発売中で、全国の家電量販店及び一部百貨店、ブルーエアの公式サイトから購入することができます。
CADR | タバコ煙:180 ホコリ:200 花粉:200 |
適用床面積(JEMA) ※日本電機工業会JEM1467に基づく数値 | ~41㎡(25畳) |
推奨フロア面積 ※CADR値から算出された推奨値 | ~26㎡(16畳) |
質量 | 約10kg |
消費電力(1時間あたりの電気代) | 52W(0.4円) |
フィルター交換時期お知らせ機能 | あり |
Blue Pure 231
最後に紹介するのは、Blueair Classic 605/405/205と同時期にプレスリリースで公開されたBlue by BlueairシリーズのBlue Pure 231です。既存で販売されているBlue Pure 221のリニューアル版として2018年12月から発売される予定です。
Wi-Fi機能やセンサー機能などは搭載せず、空気清浄のみに特化したシンプルな機能がこの製品の特徴。8畳ほど広さの空間であれば約8分で清浄が完了するという、Blueair Classic 405とほぼ変わらない清浄スピードを誇っています。39畳までの空間に適した空気清浄機で、低電力・低騒音でありながら効率よく空気を清浄することができる製品です。
Blue Pure 231では「徐臭カーボンシート」が新しく備えられ、花粉・ホコリ・PM2.5などの空気中の汚染物質を除去するだけでなく、生活臭にも効果を発揮するようになりました。生ごみの発生しやすい台所や、家族団欒の場所であるLDKに適した製品と言えるでしょう。
また、今回から折りたたみ式構造のフィルターが取り入れられ、保管・廃棄が便利になりました。折りたたみ式構造であればフィルターを閉じた状態で廃棄ができるので便利ですね。
サイズは330mm×330mm×522㎜と既存のBlue Pure 221と同様ですが、本体の重さはBlue Pure 221が約8kg、Blue Pure 231では約7kgと若干軽量化がされています。
Blue Pure 221はシンプルで飽きのこない白色を基調としたデザインでしたが、Blue Pure 231では北欧らしい「ディーバブルー」「ダークシャドウ」「バフイエロー」「クリスタルピンク」「ルナロック」の全5種類のプレフィルターが用意されています。本体には「ディーバブルブルー」と「ダークシャドウ」の2種類が予めセットされており、より幅広いインテリアに適用したデザインの着せ替えができるようになっているのも嬉しいですね。
プレフィルターは水洗いが可能のため、汚れが気になった時のお手入れも簡単です。お部屋に馴染ませるのではなく、インテリアのアクセントとして使用するのも良いかもしれません。
価格は税抜き39,000円。発売は2018年12月を予定しています。
CADR | – |
適用床面積(JEMA) ※日本電機工業会JEM1467に基づく数値 | – |
適用床面積(JEMA) ※日本電機工業会JEM1467に基づく数値 | ~64㎡(39畳) |
質量 | 約7kg |
消費電力(1時間あたりの電気代) | 42W(0.6円) |
フィルター交換時期お知らせ機能 | あり |
まとめ
呼吸器疾患やアレルギー疾患などの健康被害が起こる可能性があると言われている大気汚染。健康的な生活を送るためにも空気清浄機の役割はとても重要なものですね。今回紹介したブルーエアの新商品4種類は、どれもそのサイズに応じた最高クラスの空気清浄能力を誇っていると言えるでしょう。
11月から発売されたBlueair Classicは既存で販売されているBlueair Classic 680i/480i/280iと比較するとPM2.5・揮発性有機化合物(VOC)などを探知するセンサーが付属されていないものの、価格が安くなっていることでより購入しやすくなったのではないでしょうか。また、Blue Pure 231も既存のBlue Pure 221と比較して約2万円安くなり、より手軽に綺麗な空気での生活を手に入れられるようになりました。
Blueair Classicシリーズは3年間、Blue by Blueairシリーズは1年間という長期保証もついているブルーエアの高性能空気清浄機。ぜひ生活スタイルに合わせた1台を購入してみてはいかがでしょうか。
他にも色々と空調家電のおすすめ製品を紹介していますので、よろしければ合わせてどうぞ。

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