メッシュWiFiルーター最新10機種の比較とおすすめモデルの紹介!速度低下なく広範囲接続が可能なメッシュシステムで、快適なネット環境を構築

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​最近メッシュネットワークと呼ばれるものに対応したメッシュWiFi(メッシュルーター)が続々と販売されだしましたね。大手IT企業であるGoogleから発売されている、メッシュシステムに対応したWiFiルーター「Google WiFi」が、少し前に日本に上陸して話題にもなりました。

そこで今回はそんな新しいルーターであるメッシュWiFi(メッシュルーター)のうち、日本で販売されている主要な5機種を紹介。メッシュネットワークの解説や中継機との違いと合わせて、それぞれの製品の特徴を説明・比較していきたいと思います。

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メッシュWiFi(メッシュルーター)の特徴とメリット

メッシュWiFi(メッシュルーター)とはメッシュネットワークという新しい形のWiFi接続に対応したルーターのこと。既存のWiFiルーターは、基本的に1台で無線ネットワークを生成し、そこに各対応デバイスが接続するという形をとっています。そのためルーターの近くだと速度が速くなり安定しますが、距離が遠くなったり家の構造が複雑な場合は、接続が極端に悪く速度が遅くなったり安定しないという現象が発生しがち。それを解消するために、無線LAN中継器と呼ばれるデバイスを導入するという方法もありますが、その場合は通信範囲は広がっても速度が低下するという問題がありました。

そんな1台のルーターによる安定しない無線接続を解消したのが、このメッシュWiFiです。複数台のルーターセットにより構成されるメッシュWiFiルーターでは、それぞれにルーター機能搭載されており、それらが相互で連携しています。ルーター同士が網のように繋がったメッシュネットワークを生成する事で、安定して速度を落とすことなく通信範囲が広がるというわけですね。

メッシュWiFiルーターは置き場所の自由度という点でも優れています。これまではモデムとルーターをイーサネットケーブルで繋げる必要があったため、ルーターを置ける場所がモデムの傍と限定されました。しかしメッシュWiFiルーターであれば、メインのルーター以外は好きな場所に設置できます。使用環境などに合わせて自由に配置することができるため、置き場所のせいで特定の場所で電波が悪いなんてことも防げますね。安定性を求めて本来ルーターを置きたくない所に置いていたような人にも、これは助かるポイントではないでしょうか。

また、一つのルーターに全てのデバイスが繋がっている場合、そのルーターに不具合が起きると不便ですよね。今はWiFiを使って高速ネットワークに繋ぐことが当たり前になっていますので、WiFiが使えないと不便ですし、スマートフォンなどでは通信容量を使い果たして速度制限がかかる可能性もあります。しかしメッシュルーターであれば複数のルーターが相互作用しているため、どれか1台が不具合を起こしても別のルーターで接続を維持することが可能になるわけですね。また設定・コントロールはスマホのアプリから操作できる機種が多く、パソコンやネットワークに疎い人でも簡単に設定しやすい点もメリットのひとつです。

主要なメッシュWiFiルーターの特徴解説と比較

Google Wifi

世界的に有名なIT企業であるあのGoogle謹製のメッシュWi-FiルーターがこのGoogle WiFi。2018年4月26日より日本国内での販売を開始し、非常に話題になった製品ですね。

その最大の特徴は、Googleらしく設定・管理面が非常に簡単で使いやす、アプリなどのソフト面の完成度が高いこと。インターネットサービスを提供する企業であるGoogleが、わざわざWiFiルーターを開発したのも、既存のルーターやネットワーク設定の複雑さや不安定さを解消し、インターネット利用時の快適度をあげるため。そこでGoogle WiFiは外観からソフト面までかなりシンプルで洗練された作りになっていますね。

設定はAndroidとiOS向けに配信されているGoogleWi-Fiアプリで簡単にでき、手軽に使い始めることができます。複雑な設定もする必要がなく、自動で最適なチャンネルやユニットに接続して高速通信が可能になるため、非常に便利ですね。アプリによるネットワークチェックや一括管理もでき、通信速度や品質、クライアント端末のチェックや速度確認に加え、特定の端末を優先、あるいは切断する事も可能。例えば、子供がスマホで夜更かししているのを遮断したりということもできます。

ワイヤレス規格はIEEE802.11acに対応し、最大876Mbpsの5GHz帯が1系統、最大300Mbpsの2.4GHz帯が1系統の2バンド対応。利用するユーザーの環境に応じて、混雑していないWi-Fiチャンネルと高速帯域に自動で接続してくれるため、場所を問わずに安定した通信が期待できますね。

購入時は単体と3台セットから選択が可能。家の大きさや構造に合わせて、最適な個数を選ぶことができます。マンションや中規模住宅なら1台、85~170平方メートルなら2台、それ以上なら3台と目安がはっきりしているため選びやすいですね。

円柱型の真っ白な外観は、インテリアにも調和するシンプルでおしゃれなデザインで、Google製という信頼感・安心感もあり、あらゆる面で非常に完成度の高い製品だと思います。

Linksys Velop

海外の有名ネットワーク機器メーカーLinksysから、新たに日本での発売が決定したWiFiメッシュシステム対応のルーターがこのVelop。あのApple製品の周辺機器で有名なBelkin(ベルキン)の傘下ということで、早速Apple Storeでの取り扱いも開始されています。

その特徴は2つの5GHz帯バンド(最大通信速度867Mbps)と、1つの2.4GHz帯バンド(最大通信速度400Mbps)を備えたトライバンドに対応していること。これにより広範囲で安定した高速通信が可能になっています。

1台での電波カバー範囲は約185平方メートル。6基のアンテナを内蔵し、ビームフォーミングやMU-MIMO、256QAMにも対応と、スペック的にも高機能です。ブリッジモードとルーターモードの両方の動作をサポートし、自動アップデートにも対応している点も便利ですね。

セットアップは専用アプリ「Linksys」からおこなうことができます。スマホとの接続用にBluetooth 4.0にも対応。ほかにもペアレンタルコントロールやゲスト用Wi-Fi機能など様々な機能が搭載され、なんとAmazon Alexaとの連携でゲストWiFiパスワードを音声で確認することも可能となっています。

デザイン面も申し分なく、Apple製品との相性も非常に良さそうで、販売を終了してしまったApple純正ルーターAirMacシリーズからの買い替えにも最適な製品ではないでしょうか。

※2018/11/3追記:Apple Storeなど一部で限定販売されていたVelopですが、11月9日から全国の家電量販店やオンラインショップで購入が可能になります。いよいよ日本への本格上陸というわけですね。単体のほか、2個セット、3個セットも販売され、価格はそれぞれ税込22,650円/38,850円/57,750円。高性能かつデザインも申し分ない製品ですので、これは人気が出そうです。

※2019/2/14追記:自宅にLINKSYS VELOPを導入しました。3LDKの部屋にトライバンドタイプの3個セットを設置しましたが、どんな場所でもかなり快適で安定した通信ができています。セキュリティ機能の「Linksys Sheild(リンクシールド)」などもあり、安心してネット接続ができますね。

VELOPの外観デザインや設定方法、導入前と後の各部屋のWi-Fi強度比較などもレビューしていますので、メッシュWi-Fiの導入を検討している人はぜひご覧ください。

メッシュWi-Fiルーター「Linksys VELOP」レビュー|トライバンド+メッシュシステムで最高に快適なネット環境を構築
スマホやネット対応家電などの普及により、無線でのネット接続は今や当たり前になっていますが、そんな無線接続に欠かせないものと言えばWi-Fiルーターですよね。高速化や安定性の向上など、ルーターの進化は本当に目覚ましいものがあります。 そ...

 

TP-Link Deco M5

TP-LinkのDeco M5は、最大で10台のルーターが相互通信可能なメッシュWiFiルーター。この製品の最大の特徴はそのコストパフォーマンスの高さですね。今回紹介するメッシュシステム対応のWiFiルーターの中では最も安い価格で販売されています。

ワイヤレス規格はIEEE802.11acに対応し、5GHz帯(最大867Mbps)と2.4GHz帯(最大400Mbps)を各1系統ずつ搭載。デバイス自身が接続先をスムーズに選択・切り替えしてくれるため、こちらが何もしなくても高速接続が可能となります。

接続できるデバイス数は100台以上と多く、一般家庭はもちろんオフィスやホテルのような宿泊施設にも使えそうです。設定・管理は専用アプリから簡単に操作が可能。セキュリティ対策も自社のアンチウィルスや保護者による制限機能を搭載し、安心して使えますね。

白く平べったい円形の本体はシンプルで場所を取りにくく、部屋の雰囲気を壊さない柔らかいデザイン。商品のバリエーションは1ユニット・2ユニットセット・3ユニットセット・4ユニットセットとなっており、個数が多いほど割安となっています。手ごろな価格に信頼できる性能と、気軽に導入できるメッシュルーターとなっています。

Amazon限定で3年間トレンドマイクロのセキュリティが無料で使える2ユニットセットも販売されています。

2018/11/24追記:TP-Link Deco M4

TP-Linkから新たにデュアルバンドに対応したメッシュWi-Fiシステム「Deco M4」が発表になりました。従来のDecoシリーズよりも安価でありながら、メッシュネットワークの構築が可能な製品で、5GHzと2.4GHzの合計で最大1,200Mbpsの通信速度を実現。2ユニットで260平方メートルの範囲をカバーし、100台までWi-Fi子機を接続できるようになっています。

既存の「Deco M5」や「Deco M9 Plus」が混在したメッシュの構築にも対応し、最大通信速度は5GHz帯接続で867Mbps、2.4GHz帯接続で最大300Mbps。無指向性アンテナを2本内蔵し、2×2のMU-MIMOやビームフォーミング、バンドステアリングにも対応しています。IEEE 802.11k/v/rの各規格にも対応しているため、最適な通信経路の自動割り当てや故障時の通信経路自動修復も可能で、メッシュWi-Fiならではの利便性はしっかり搭載されていますね。

スマホアプリの「Deco」を使って、初期設定や管理が可能で、インターネット利用状況を把握できるペアレンタルコントロール機能やAlexa/IFTTTとの連携も可能。インターフェイスはWAN/LANを自動認識するギガビット対応の有線ポート×2を搭載しています。販売は現時点ではAmazon限定となるようで、発売日は12月6日、現在2ユニットセットが1万2981円(税込)で予約を受け付けています。安価にメッシュWi-Fiシステムが構築できるアイテムとして人気が出そうですね。

NETGEAR Orbiシリーズ

NETGEARのOrbiは1733Mbpsという超高速通信が可能な5Ghz帯1系統を含んだ、トライバンド対応のメッシュWiFiルーター。この1733Mbpsの5Ghz周波数帯は中継専用となっており、そのおかげでメッシュネットワークの安定性はもちろん、子機が増えても速度低下が発生しない高速な無線ネットワーク網が構築できる製品になっています。

製品は2台セットのスターターキットとして販売され、1台で175平方メートルをカバー。最大3ユニットのOrbiサテライトを追加して通信範囲を広げることができ1ユニットあたりの接続推奨 最大30台のデバイスを接続することができます。

構築されたメッシュWiFiネットワークが常に最適な通信になるように、最適な経路を自動で制御。部屋を移動したりデバイスを増やしても安定した通信が可能です。設定・管理は専用のアプリから行えるため、パソコンを使うことなく導入が可能。スターターキットではすでにペアリングが完了しているため、細かい設定は不要で開封後からすぐに使えて便利ですね。

製品シリーズはホームユーザー向けのOrbiの他、接続台数は増え本体に5年保証がついた法人・ビジネスユーザー向けのOrbi Proと、最大通信速度が866Mbps・範囲が100平方メートル・アンテナが4本に抑えられた代わりに安価で小型になったOribi Microの3つをラインナップ。さらにそれぞれで2本セットのスターターキットと追加用サテライトが用意され、使用環境などに応じて最適な製品が選べるようになっています。

2018/9/10追記:世界最大級の家電/デジタル機器の展示会であるIFA2018にて、NETGEARから新たにメッシュWiFiルーター+スマートスピーカー機能を持った新製品、「Orbi Voice Smart Speaker」が発表になりました。こちらは音声アシスタントにAmazon Alexaを搭載したスマートスピーカーに、Orbiのサテライト機能も付いた製品。WiFiと音声アシスタント(スマートスピーカー)という相性の良い2つの機能を組み合わせた新ジャンルの製品となっており、今後の展開が非常に楽しみですね。

詳細は下記の記事にて解説・紹介しています。

IFA2018で発表された注目の最新スマートスピーカー7つを一挙紹介|WiFiルーター搭載モデルも登場
2018年8月31日から9月5日まで、ドイツのベルリンで開催された世界最大級の家電ショー「IFA2018」。世界中の家電/デジタル機器メーカーから様々な新製品が発表されることもあり、毎年注目されているイベントです。 そんなIFAですが...

BUFFALO AirStation connectシリーズ

WiFiルーターの最大手とも言えるBUFFALOからも、ついにメッシュWiFi対応ルーターが発売になりました。親機としてはスタンダードモデルとなるWRM-D2133HPと、よりハイエンドな4Kコンテンツ対応モデルWTR-M2133HPの2種類をラインナップ。利用環境や目的などに合わせて選択することができます。

WRM-D2133HPは4本アンテナを内蔵し、11ac 4×4デュアルバンドに対応。ビームフォーミングにも対応しており、スマホやタブレットなど様々な端末を様々な場所で、安定した通信で快適に使えるようになっています。筒状の本体形状はコンパクトでスタイリッシュ、リビングにも馴染むデザインとなっていますね。親機と中継器がセットになったスターターセットも販売されています。

一方のWTR-M2133HPは2.4GHz帯・5.2/5.3GHz帯・5.6GHz帯の3つ帯域で同時通信が可能なトライバンドに対応したハイエンドモデル。最大接続速度は5GHz帯使用時で866Mbps、2.4GHz帯使用時で192Mbpsとなっています。内部アンテナに加えて、指向性アンテナを1本搭載しており、電波のとおりにくい場所へもしっかりと電波を届け、通信品質の安定と向上が図られています。さらにUSB 3.0ポートも搭載。USBメモリやHDDを接続することができるため、活用の幅も広がりますね。

ASUS Lyra Mini

ASUSのLyra Miniは永年無料のセキュリティソフトを搭載したメッシュWiFiルーター。ウィルスバスターで有名なトレンドマイクロ社製のセキュリティソフトがインストールされており、不正アクセスやウィルスに感染したデバイスを検出したりしてくれます。IoTデバイスが増えてきた事でルーターの脆弱性までターゲットにされているため、セキュリティがしっかりしているのは嬉しいポイントですね。

ワイヤレス規格はIEEE802.11acに対応し、5GHz帯(最大867Mbps)と2.4GHz帯(最大400Mbps)の2系統を搭載。設定・管理は専用のアプリから一括でコントロールができます。天面にはLEDが組み込まれており、設定が完了すると点灯して知らせくれるためわかりやすいですね。

掌に乗る円形のデザインには、従来のルーター特有のアンテナなどは一切なくシンプルな仕上がり。商品は単体と2台パッケージの2種類がラインナップされ、使用する環境に応じて最適な個数を選ぶことができます。

製品としては価格面、機能面でバランスが取れていると思いますが、やや気になるのが日本よりも早く発売されているアメリカでの評判の悪さですね。レビューには「使用して1か月過ぎると頻繁に接続が切れる」「メーカー発表程の広い接続範囲を感じられない」といった低評価なコメントが並んでいます。改善が施されたのか日本では現時点ではそのような意見は見られませんが、やや注意が必要かもしれませんね。

まとめ

今回はメッシュネットワークに対応するWiFiルーターの紹介でした。各製品をまとめてみると、洗練されたデザイン・ソフトで信頼性が高いGoogle WiFi、トライバンド対応でApple製品と相性が良さそうなVelop、低価格が魅力のDeco M5、Velop以上に高性能なOrbiという感じですね。

メッシュWiFiルーターは安定した通信やネットワークの自動最適化が魅力で、今後日本でもこのタイプが主流になるかもしれませんね。今の無線環境に不満がある人や買い替えを検討している人は、メッシュWiFiルーターで快適なワイヤレスネット環境を構築してみてはいかがでしょうか。

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