メッシュWi-Fiルーター「Linksys VELOP」レビュー|トライバンド+メッシュシステムで最高に快適なネット環境を構築

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スマホやネット対応家電などの普及により、無線でのネット接続は今や当たり前になっていますが、そんな無線接続に欠かせないものと言えばWi-Fiルーターですよね。高速化や安定性の向上など、ルーターの進化は本当に目覚ましいものがあります。

そして最近話題になっているのがメッシュWi-Fiという最新のシステムですね。これは複数のルーターを使いネットワークをメッシュ=網目のように組むことで、広範囲に渡って高速かつ安定した快適な通信が可能になるというシステム。現在各メーカーから対応製品が続々と登場しています。

そんな中、ついに私もこのメッシュWi-Fiに対応したルーター、Linksysの「VELOP」を自宅に導入。今までは生産終了になってしまったAppleのAirMac Time Capsuleを使用していましたが、VELOPはその後継機とも言える製品で、デザイン・機能ともに非常に優秀、本当に導入してよかったと思える製品です。そこで今回はこのVELOPの良さなどを伝えるため、使用感などを詳しくレビューしていきたいと思います。

主要なメッシュWi-Fiルーター7モデルについてはこちらで比較しています。よければ合わせてどうぞ。

メッシュWiFiルーター最新10機種の比較とおすすめモデルの紹介!速度低下なく広範囲接続が可能なメッシュシステムで、快適なネット環境を構築
​最近メッシュネットワークと呼ばれるものに対応したメッシュWiFi(メッシュルーター)が続々と販売されだしましたね。大手IT企業であるGoogleから発売されている、メッシュシステムに対応したWiFiルーター「Google WiFi」が...
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メッシュWi-FiとLynksys VELOPについて

レビューの前に、まずはメッシュWi-Fiのシステムの説明やVELOPの特徴紹介を簡単に行っておきたいと思います。

メッシュWi-Fiとは

メッシュWi-Fiとは、複数のルーター(ノードと呼ばれます)がメッシュネットワークという1つの大きなWi-Fiネットワークを作り出すことで、広範囲に安定した通信を提供するシステムのこと。名前の通りメッシュ(網の目)状にネットワークが張り巡らされているため、壁やドアといった電波を阻害しやすい構造物があっても、別のノード(ルーター)が通信ネットワークをカバーして、通信速度の低下や切断を防いでくれるというわけです。

ネットワークが1つということは当然SSID(ネットワーク名)も1つですので、利用者が意識したり何か操作する必要もなく、デバイスは自動的に最適なノードに接続されます。移動時にもそれに追従して、常に最適な接続を維持し続けることができるということで、特に移動して使うことの多いスマホやタブレットには非常に効果的と言えますね。

機器の追加でWi-Fiエリアをさらに拡張できるという点もポイントです。特に複雑な設定は不要で状況に応じて自動的にメッシュネットワークが再構成されますので、ネットワークに関する知識がなくても問題ありません。逆に1台ノードが壊れてしまった、電源が抜けたという場合でも同じように再構築されますので、安心して使用することができます。

またネットワークは1つでも、実際にはルーターが複数存在していますので、通信不可の分散にもなります。スマートデバイスはもちろん、最近は家電や照明などあらゆるものがネットに接続する時代になっており、その多数の通信をまかなうことができるメッシュWi-Fiは、まさに今、最も脚光を浴びているデジタル機器のひとつと言えます。

中継器との違い

無線のネットワークを拡張するものとして中継器という機器があり、メッシュWi-Fiもこの中継器とよく混同されがちですが、実は全くの別物。中継器はあくまでもルーター本体から受けた電波を中継=橋渡しするだけの機器です。

そのため全てのWi-Fi機器は最終的にルーター本体にアクセスすることになるため、ネットワークの負荷分散などはできません。中継器を経由することで電波の強さが減衰してしまうため、速度低下にも繋がってしまいますね。また、メッシュWi-Fiのように複数の端末の中から最も最適な端末に自動で接続されるといったこともない(手動でSSIDの切り替えが必要)ため、手軽さや安定性の面でもメッシュWi-Fiには敵いません。

Wi-Fiに接続する機器が少なく、特定の場所だけに無線ネットーワークを拡張したいという人であれば中継器でも効果がありますが、家やオフィス全体で広範囲に渡って安定した接続が欲しいということであればメッシュWi-Fiの方が断然優れています。

Linksys VELOPについて

Linksysという会社名はあまり馴染みがないと思いますが、実は世界初の家庭用ルーターを作ったアメリカの企業であり、ルーターやネットワーク機器の世界的トップブランド。今はあのBelkin(ベルキン)グループの一員ですね。Belkin(ベルキン)と言えばAppleユーザーにはお馴染みの、ハイセンスでクオリティの高い周辺機器を数多くリリースしているブランド。Apple製品との相性の良さから、私もワイヤレス充電器などベルキン製品はかなり所有しています。

そんなLinksysですが、しばらく日本からは撤退しており2018年に日本の市場に再参入。そこで投入されたのが、このメッシュWi-FiルーターVELOPというわけです。

その特徴は上述のメッシュWi-Fiシステムであることに加え、簡単セットアップやトライバンドによる高速で安定した通信、3年間の長期保証など様々。MU-MIMOやビームフォーミング、クアッドコアCPUによる高い処理能力など、スペック的にも最新のハイスペックWi-Fiルーターレベルですね。詳細については改めてレビューで書きますが、AppleStoreで唯一扱われているWi-Fiルーターということで、そのデザインや機能性の高さ、直感的な操作性などが、非常に大きな魅力となっています。

ラインナップとしてはエントリーモデルとなる「デュアルバンド」(2帯域)と、上位モデルとなる「トライバンド」(3帯域)の2種類、さらにそれぞれ単体、2個パック/3個パックで販売されています。部屋の広さや間取りなどに応じて好きな組み合わせで使うことができ、違うバンドのモデルを追加で設置して拡張するということも可能です。

外観

パッケージ内容

今回導入したのは上位モデルとなる「トライバンド」の3個パックのタイプ。3つが個別に梱包されているわけではなく、3個パック専用のパッケージとなっていますね。

中を開けると本体と電源アダプタがそれぞれ綺麗に配置されています。VELOPには親機/子機の区別はないため、各ノード(ルーター)は全て同じ機能を持った同一製品で、それぞれ電源アダプタと1セットになる構成ですね。

他にLANケーブルが1本付属。マニュアルや説明書はなく、アプリのインストールについて記載されたセットアップガイドが1枚だけ同梱されています。

サイズ感と外観

本体は非常にシンプルでミニマル。白い四角柱状の形状は緩やかにラウンドしており、まるでオブジェのような美しさですね。裏側はメッシュ状になっています。

サイズはおよそ18.5 x 7.9 x 7.9cmとコンパクトで重量は0.63kg、見た目よりもかなり軽く感じます。AppleのAirMac Time Capsuleと比較するとこんな感じですね。

さすがApple Storeで唯一扱われているルーターというだけあって、非常にクオリティが高いです。デザインだけでなく縦長の形状はパフォーマンスにも優れ、上部のアンテナがしっかりと全方向に電波を届けてくれそうですね。

Apple謹製のルーターだったAirMacシリーズの生産が中止となり、その後継のような形で登場した製品ということで、CinemaDisplayの後継機であるLGのUltraFine Display同様、これはほぼApple公式の周辺機器と呼んで良い製品だと思います。

本体底部にはEthernetポートが2つ存在します。従来のルーターではよくモデムなどからの入力用(WAN)と有線機器への出力用(LAN)に別れている製品が多いですが、VELOPは特に区別なく自動で判別してくれるようですね。3個セットの場合WANが1つ、LANが5つ使えることになります。

ポートのほかに、電源ボタン、電源用プラグ、リセットボタンと、入出力系のインタフェースは全て底部にまとめられています。ごちゃごちゃとした配線やスイッチが全て隠れる形になっているため、これも本体のシンプルデザインの良さを構成する要素となっていますね。

本体底部は斜めにカットされており、ケーブルはここから出す形に。この辺りも使い勝手の良さをよく考えたデザインだと思います。

同梱されている専用の電源アダプタは、MacBook(12インチ)のアダプタより1周り程度大きい程度のサイズ感。そこまで大きすぎるということはないですが、タップなどで電源を確保する場合は少し邪魔になるかもしれません。

設置とセットアップ

各部屋への設置

今回導入したのはVELOPの3個セットになりますが、我が家はまず玄関横のシューズクローク内にモデムが存在しているため、1台は自動的にそこに設置することになります。前述の通り、VELOPの3個パックは全て同等の機能を持った同一製品のため、どのノード(ルーター本体)をモデムに繋いでも大丈夫です。

ちなみに各部屋にはそれぞれ壁にEthernet(有線LAN)ポートがあり、VELOPのポートからハブを介して有線で各部屋へ分配をしています。

他の2台についてはひとまずリビングと寝室へ設置。各端末からなんとなく円を描いて自宅全体がカバーできるようなイメージで配置しました。

自宅は3LDKで85平米ほどになりますが、部屋の間取り図とVELOPの置き場所、カバー範囲のイメージを簡単に図にすると上記のようになっています。

アプリで簡単セットアップ

設置が完了すれば次はセットアップですね。ルーターの本体そのものに区別はありませんが、ネットワークとしてはモデムに繋がっているものが親ノードとなるため、まずはこちらからセットアップしていく必要があります。

セットアップに必要なのは公式のLinksysアプリ。アプリを立ち上げると機器のセットアップか、既存機器の設定などを行うためのログインかの確認があります。今回は機器の設定ですので、セットアップの起動ですね。

今までルーターを使っていたかどうかで、その後の案内が変わるようですが、基本的には画面の指示にしたがっていくだけになります。

進めていくとノードの検出が始まり、見つかれば次は設定を行なっているスマホをVELOPのネットワークに接続するよう指示。スマホの設定から本体裏に記載されている「SSID」と同じネットワークを見つけ、同じく本体に書かれた「パスワード」を入力し、またアプリに戻れば次に進めるようになります。

ここでフレッツ光などのPPPoE方式の回線を契約している場合、ISP(インターネットサービスプロバイダ)のユーザ名とパスワードの入力が求められます。これは契約時の書類に記載されていると思いますので、そちらを確認して入力します。ちなみにこの際ですが、VELOPのポートにモデム以外のLANケーブルなどを指していると、外すように指示されます。初回設定時は接続はモデムだけにしておく必要があるようですね。

ネット接続に問題がなければ、次はメールアドレスとパスワードを入力してアカウントの作成をおこないます。アカウントを作成しておくことで、外出時でもリモートで自宅のネットワークがコントロールできるようになり、非常に便利になりますね。次にWi-Fiネットワーク名の作成、ノード名の選択(リビングや寝室など)と続き、セットアップが完了します。

ここまででかかった時間はおよそ10分程度。ほとんどはネットワーク構成のための待ち時間のため、操作はほとんどありません。アプリに従うだけで本当に簡単にセットアップが完了しました。途中で何かエラーなどがあっても、しっかりと対処方法などを画面上でアナウンスしてくれるため、困ることもありませんね。

1台目が完了すれば、引き続き2台目以降のノードのセットアップですが、こちらもアプリのガイドに従うだけ。2台目以降はSSIDやISPの入力もなく1台目以上に楽で、ほとんど何もすることなく完了しました。もちろん一度セットアップを終わらせて、後から2台目以降を追加・セットアップすることも可能です。

このまま3台目までセットアップを完了し、無事自宅にメッシュWi-Fiネットワークを構築することができました。VELOPは常に最新状態に保たれているようで、更新は夜間に自動的におこなわれるようですね。またノード接続が失われた場合に通知を受信することもできるようになっています。

Wi-Fiルーターのセットアップと言えば、ブラウザからルーターにアクセスしたり色々と情報を入力したりと、難しくて面倒くさいというイメージがありますが、VELOPは本当に簡単に完了します。今までWi-Fiルーターを設定したことがない人や過去につまずいた経験がある人でも、これならほとんど困ることなく使い始めることができると思います。

使用感レビュー

Velop導入前のネットワーク構成

VELOPの使用感をレビューする前に、まずはVELOP導入前の自宅のネットワーク構成を紹介しておきたいと思います。今までは玄関のモデムから有線ルーターを介して各部屋へ分配し、リビングにAirMac Time Capsuleを設置して各機器を無線で接続していました。そのため一応各部屋の壁にあるLANポートから有線でネット接続できるようにはなっていたのですが、ほとんど使う機会はなくほぼWi-Fiで接続している状態です。

この状態だとリビングでのスマホ利用などはもちろん快適だったのですが、寝室や別部屋へ移動した直後は繋がりにくく、一度Wi-Fi接続を切断してつなぎ直すということもしばしば。さすがに安定で快適な通信とは言えず、少しストレスになるようなネット環境だったと言えます。

ちなみに導入していたAirMac Time Capsuleのスペックは、802.11ac対応で2.4GHz/5GHzのデュアルバンド、最大データ転送速度は1.3Gbpsというもの。少し前の製品とはいえスペック的にはそこまで悪くないと思います。それでもネット対応家電にスマートスピーカー、スマートロック、スマートリモコンなど、自宅には最新デバイスが増え続けており、さすがに1台のルーターでまかなうには負荷が高すぎて不安定になりがちな状態でした。

接続は非常に高速&安定

VELOP導入前と導入後に、「Wi-Fiミレル」というアプリを使って通信強度を測定したものが以下になります。

リビング

AirMac

VELOP

寝室

AirMac

VELOP

お風呂

AirMac

VELOP

ワークルーム

AirMac

VELOP

玄関

AirMac

VELOP

どの部屋で測定しても強度が強く、安定性が高いことがわかりますね。部屋の各場所のWi-Fi強度をヒートマップ化して、導入前と後を比較すると下の画像のようになりました。

AirMac

VELOP

導入前のAirMac Time Capsule1台をリビングに置いている状態だと、トイレあたりから急激にWi-Fi強度が弱くなっていることがわかりますね。一方VELOPでメッシュWi-Fiを組んだ状態だと、どんな場所でも強度が強くネットワークが家全体を完全に覆っていることがわかります。

通信強度だけでなく通信速度に関しても申し分ありません。自宅にはフレッツの光回線を引いていますが、どこで計測しても下り100Mbpsを超える速度で通信できています。

部屋を移動してもシームレスに接続先ルーターが変わっているようで、接続が切れたりすることはありませんね。試しにテレビ、PC、タブレット、スマホで同時に動画配信サービスを利用してみましたが、特に待ち時間が発生するということもなく、快適な視聴が可能でした。

ちなみに他のメッシュWi-Fiルーターは親機と子機(サテライト)に別れていることが多く、トライバンド(3本の電波)をうたっていてもそれは親機だけということもあります。また、ネットワーク構築用に1本使ってしまうため、実質デュアルバンドになっているものもありますね。

ところがこのVELOPは親機/子機の区別がなく全てが親機で機能も同一です。またネットワーク構築用の電波も接続デバイス側が使うことができるという完全なトライバンド仕様。そのため高速で安定した通信ができているというわけですね。

アプリによる直感的な操作が可能

セットアップの際に使用したLinksysアプリですが、他にも様々な機能が搭載されており、かなり直感的な操作で使うことができます。現在ネットワークに接続しているデバイスの確認なども、アプリから確認・操作できることのひとつですね。デバイスの名前やアイコンも、わかりやすいように変更することができます。

さらに接続されているデバイスの中から3つまで、優先して帯域を使うように設定することもできます。普段よく使うデバイスなどを優先設定しておけば、効率的にネットワーク利用ができ、より快適な利用ができそうですね。

他にもゲスト用ネットワークの作成、保護者による制限などもアプリから設定可能。来客がある場合やオフィスでの利用、子供がいる家庭などでもかなり便利に使えそうな機能が色々とあります。

Wi-Fiの設定アプリと言えばゴテゴテとしていては使いにくいイメージがありましたが、Linksysアプリの場合、UIも今風で非常に洗練されており、使いやすいですね。

WPS機能で対応機器を簡単接続

WPS(Wi-Fi Protected Setup)とは面倒な無線LANの接続設定を、簡単に行うための規格。ルーター側と接続デバイス側が共にこのWPSに対応している場合、自動で接続を確立させることができます。VELOPはこのWPSに対応しているため、接続デバイスが対応していれば非常に簡単にWi-Fi接続設定が完了しますね。

私の場合、このWPSに対応したAmazon FireTVで簡単接続を試してみました。一般的なWPS対応ルーターの場合、ルーター本体にWPSボタンが付いていますが、VELOPの場合はアプリからの操作になります。

まずはアプリ側のWi-Fi設定から「デバイスをWPSに接続」を選択。するとWPS設定の画面になりますので、接続ボタンを押します。あとはFireTV側の設定>ネットワークから、「WPS(ボタン)でネットワークに接続」を選択するだけで接続が完了。ネットワークを選ぶ必要もパスワードを入力する必要もなく、本当に一瞬で接続できました。

これはかなり手軽ですので、WPS対応機器を持っている場合はかなり役立つ機能のひとつだと思います。

2019/3/9追記:セキュリティ機能の「Linksys Sheild(リンクシールド)」を導入

今まで子供などのインターネット利用を制限する「ペアレンタルコントロール」機能が搭載されていたVELOPですが、さらに高機能化した「Linksys Sheild(リンクシスシールド)」が、新たにトライバンドモデル向けに追加されました。

既存機能から大幅に機能アップを果たし、細かな設定も可能になったこのLinksys Sheild。セキュリティソフトで有名なあのトレンドマイクロとの協業により、子供だけに限らず大人も安心で安全なネット利用が可能になっているということで、早速我が家にも導入してみました。

Linksys Sheildを利用するためには、まずはファームアップとアプリの更新を行います(ちなみに私の場合は自動アップデートによって、すでに使える状態になっていました)。アプリを起動すると、新たにLinksys Sheildのメニューが追加されています。

こちらをタップするとLinksys Sheildの概要が確認できます。「子供」「プレティーン」「ティーン」など、年齢別のプリセットが用意され、それぞれに適した推奨フィルターが適用できる他、カテゴリ別にWebサイトのプロックやカスタマイズも可能なようですね。

利用料金は年間契約の場合で5,600円/年、月契約の場合で550円/月となっています。どちらを選んでも最初の1ヶ月は無料で、一ヶ月以内の解約であれば料金は発生しないため、長く使うことが想定される場合は、年間契約を選んでおいたほうが割安で良さそうです。

サブスクリプションを開始をタップすると、App内課金の手続きを経てすぐに利用できるようになります。設定はデバイスごとに可能で、それぞれ「一時停止をスケジュール」「カテゴリ別に禁止」「特定のWebサイトを禁止」が設定できます。

「一時停止をスケジュール」では特定の曜日/特定の時間の利用を制限することができ、例えば子供の夜間利用を制限したい時などに使えますね。

「カテゴリ別に禁止」を選ぶと、年齢別にそれぞれ最適なフィルタリングが設定されたプリセットを選ぶことができます。8歳以下は「子供」、9〜12歳は「プレティーン」、13歳〜17歳は「ティーン」とカテゴライズされており、それぞれフィルターの内容も異なります。

年齢が上がるごとに段階的に制限が少なくなるようになっており、またそれぞれの制限内容をカスタマイズすることもできるため、かなり柔軟で幅広い使い方ができそうですね。制限項目も「大人向けのトピック」から「広告」「ショッピング」「ソーシャル/チャット/サーチ」など多岐に渡り、さらにその中で部分的に制限/制限解除もできるため、非常に細かくフィルタリングの設定ができるようになっています。

また「大人」というカテゴライズも用意されており、こちらはデフォルトでは制限がないものの、「悪意のあるWebサイト」だけはしっかりとブロックされた状態(「悪意のあるWebサイト」についてはどの年齢でもデフォルトでブロック済み)。トレンドマイクロとの協業ということもあり、本当に子供から大人まで全ての人が安心してネット利用ができる仕組みになっています。

最後に「特定のWebサイトを禁止」では、サイトアドレスを直接入力することで、そのサイトをブロックでき、リストには入っていないものの見せたくはないサイトなどの閲覧を制限することもできます。

実際に導入してみてかなり高機能であることがわかったLinksys Sheild。子供向けの利用制限はもちろんのこと、ルーターの段階で悪意あるサイトなどをブロックしてくれる点は、大人にとってもかなり安心ですね。1ヶ月ほど無料トライアル期間がありますので、ひとまずこのまましばらく利用を続けて継続の有無を決めたいと思っています。

おまけ:Google Wifiとの比較

同じくメッシュWi-Fiシステムに対応した製品として、あのGoogleからリリースされているGoogle Wifiという製品があります。こちらは自宅ではないのですが、現在オフィスにて使用しているため、簡単に比較しておきたいと思います。

まず外観についてはGoogle Wifiの方が高さがないぶんコンパクトですね。

デザイン面ではどちらも優れており、なかなか優劣はつけがたいように感じます。

インターフェイスについてはGoogle WifiもVELOPも同じような構成になっています。唯一の違いとして、Google Wifiは電源ポートがUSB-Cになっていますね。USB-Cは今後普及が見込まれる規格のため、汎用性ではややGoogle Wifiの方が優れていると言えるかもしれません。

肝心の通信に関するスペックですが、VELOPは5GHz帯(867Mbps+867Mbps)+2.4GHz帯(400Mbps)のトライバンドであるのに対して、Google Wifiは5GHz帯(867Mbps)+2.4GHz帯(300Mbps)のデュアルバンド。VELOPが1台で185平米、3台で550平米カバーできることをうたっているのに対し、Google Wifiは1台で85平米、3台で255平米と、通信周りではVELOPに軍配が上がりますね。

使用している部屋の構造(オフィスは広いワンルームで壁などの障害物なし)や契約回線に違いがあるため、単純な比較は難しくあくまでも参考ですが、実際の測定結果ではVELOPのほうが圧倒的に通信速度は早かったです。

セットアップはGoogle WifiもVELOPもアプリでおこなう形になっており、どちらもその操作は非常に簡単。迷うことなく指示に従うだけで誰でも設定ができ、すぐに使い始めることができると思います。ゲストネットワークやファミリー制限などの機能も両方に存在し、洗練されたアプリのUIによりその操作性はどちらも快適ですね。

個人的にはやはりネットワーク機器ということで、そのスペックがある程度重要になってくると思いますので、トータルで見ればVELOPの方が優れていると思います。

まとめ

メッシュWi-FiはWi-Fi接続機器が多い人には本当に快適と思えるシステムです。中でもVELOPはそのデザインの良さ、セッティングの簡単さ、機能性・操作性・スペックの高さなどで、現時点で最高峰のメッシュWi-Fiルーターと言えるのではないでしょうか。

特にデバイス数が多く部屋数が多い・広い人や、生産終了になってしまったAirMacの買い替えを検討している人には最適ですので、ぜひ導入を検討してみてください。

またメッシュWi-Fiを購入する場合のルーターの数については、接続デバイスの多さのほか、部屋の広さや複雑さ、階数なども考慮するようにしましょう。我が家は3台でかなり快適な通信ができていますが、実質2台でも十分に効果的だったように思います。

VELOPは現在のネット接続に不満を持っている人、安定性の改善や速度を上げたいという人、初めてWi-Fiを自宅に導入する人など、全ての人におすすめできる無線ルーター。ぜひVELOP でメッシュWi-Fiを構築して、快適なネットライフを楽しんでください。

VELOPも含めた主要なメッシュWi-Fiルーター7モデルについてはこちらで比較しています。よければ合わせてご覧ください。

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