デュアルリスニングスタイルの「耳を塞がないイヤホン」が続々登場|ambie earcuffsとSONY Xperia Ear Duoの紹介と比較

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今後のイヤホンスタイルのトレンドになるのでしょうか。2017年に一気に普及した左右分離型の完全ワイヤレスイヤホンに引き続き、2018年は外の音を聞きながら音楽も楽しめる「耳を塞がないデュアルリスニングスタイル」のイヤホンが次々に発売されていますね。

耳を塞がないことで周囲の音の確認や会話もでき、耳への負担が少ないと言われる、この新スタイルの開放型イヤホン。今回はその先駆けとなったamibieのwireless earcuffsと、SONYのXperia Ear Duoの紹介と比較をしていきたいと思います。

耳を塞がないイヤホンの仕組み

今までのイヤホンとは違い、耳を塞がず音楽と同時に周囲の音を聞いたり会話も可能で、さらに音漏れも従来のイヤホンレベルというこのイヤホン。その仕組みには独自の音導管設計と呼ばれるものが使われています。

音導管とはその名前の通り、耳の外にあるドライバーユニット(振動して音を発生させる装置)から発生した音を、耳の中まで届ける管のようなもの。音が音導管を通して鼓膜へダイレクトに伝わることで、音漏れを防ぎながら周囲の音と、機器から流れる音楽を同時に聴くことができるというわけですね。

音が管を通るということは、もちろん従来のイヤホンと違い音の減衰も発生してしまいますが、それを前提とした高感度なドライバーが使用されています。

この独自の高感度ドライバーや音導管設計はソニーの最新音響技術で、今回紹介するambie earcuffsとSONY Xperia Ear Duoのどちらにも採用されているようですね。

ambie earcuffsの特徴

「sound earcuffs」と「wireless earcuffs」

ambieはオーディオ関連の製品を開発するベンチャー企業。ベンチャーキャピタルのWiLとソニービデオ&サウンドプロダクツが共同出資して設立した合弁会社となっています。

そんなambieから「耳を塞がないイヤホン」として2月9日に発売されたのが、「ambie sound earcuffs」。名前の通り耳たぶに挟むイヤーカフ形状のイヤホンということで非常に話題になり、なんと発売から4日目にして初回生産分が完売。予約も受付停止(現在は再開済み)となるほどの人気ぶりでした。

また2018年4月5日(木)にはワイヤレス版となる「wireless earcuffs(ワイヤレス イヤカフ)」を発売。ネックバンド型のBluetooth接続イヤホンとなり、有線モデル以上に快適でストレスのない使用が可能になりました。

ambie earcuffsの基本機能とスペック情報

前述の通り耳たぶに挟むイヤーカフ形状と音導管により、音楽を楽しみながら周囲の音も聞くことができ、長時間の装着でも負担が少ない製品になっています。

ドライバにはソニーの音響技術を活かした高感度な9mmドーム型(CCAWボイスコイル)のユニットを採用。このドライバユニットは耳の外側部分に収められています。ドライバで発生する音は、独自の音導管設計により耳穴の近くまで伝えられることになり、クリアな音でありながら音漏れを防ぎ、解放感もある最適なバランスで音を楽しむことができるようになっています。

耳に挟むイヤーカフ部分は、大量の耳の寸法データをもとに、より多くの人にフィットするように設計されています。硬さの違う様々なシリコンを組み合わせることで、よりやわらかで快適な装着感を実現している点もポイント。先端は着脱できるようになっており、不意な引っ張りなどでも、イヤーピースが外れて本体の破損を防いでくれます。

マイク付き操作ボタンも備えており、曲の再生や一時停止、ハンズフリー通話にも対応。iOS/Android両対応で、長押しによりSiriやGoogleアプリの起動も可能になっています。

有線版となる「sound earcuffs」は本体重量が約5.2gで価格は¥5,940(税込)。ワイヤレス版となる「wireless earcuffs」は重量が約27g、連続再生時間が約6時間、待機時間が約650時間で価格は¥12,960(税込)。カラーは、有線版 /ワイヤレス版共に、Asphalt Black、My Heart White、Pop Sky、Stamp Orange、Toypu Brown、Cuctas Greenの6色展開となっています。

ロンハーマンやビームスといったアパレル系のセレクトショップでも取り扱われており、新しいライフスタイルを提案するおしゃれなファッションアイテムとしても定着していきそうですね。

2018/5/12追記:現在、音楽配信サービス「AWA」が3周年記念ということで、この「ambie wireless earcuff」のプレゼントキャンペーンを実施しています。Standardプラン新規加入者の中から抽選ということなので、この製品目当てに1ヵ月Standardプランに加入してみるのもありかもしれませんね。キャンペーン期間は2018年6月28日(木)15:00までとなっています。

AWAの公式サイトへ

AWAについてはこちらでも詳しく解説しています。

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SONY Xperia Ear DuoXEA20の特徴

Xperia Ear Duo XEA20について

Xperia Ear Duoもambieのearcuffsシリーズ同様、周囲の音と再生している音楽を同時に聞くことができる「耳を塞がないイヤホン」。SONYではこれを「デュアルリスニング」と名付け、運動中や仕事中、会話中でも問題なく利用できる、革新的なリスニングスタイルと表現しています。

仕組みや構造もambieの製品とほぼ同じで、ドライバーユニットを外側に配置し、音導管を通して発生した音を耳へ届ける形になります。装着時は耳の下側を挟むようにする点も同様で、メガネとも干渉が少ない「下掛けスタイル」となりますね。

ambie製品との大きな違いは、左右分離型の完全ワイヤレスイヤホンである点。これはこのサイトでも度々取り上げてきたように、AirPorsに代表される昨年大ヒットした新スタイルのイヤホンで、左右を繋ぐケーブルすらも排除していることが特徴。完全なワイヤレスとなることで、amibieのwireless earcuffs以上にストレスのないイヤホンスタイルになっています。

Xperia Ear Duo XEA20の基本機能とスペック情報

完全ワイヤレスイヤホンということで最も気になるのが、左右のイヤフォンの接続安定性ですね。Xperia Ear Duoでは低遅延と左右の安定接続に定評のある、NFMI(近距離電磁誘導)を採用しています。このサイトでもNFMI採用の完全ワイヤレスイヤホン「Beoplay E8」をレビューしていますが、これは本当に接続が安定していてかなり期待できる方式です。

この製品のもう一つの大きな特徴が、スマート機能を搭載している点ですね。音声アシスタント機能としては独自のAssistant for Xperiaに加え、SiriやGoogleAssistantにも対応。Android限定になりますが、Assistant for XperiaとClova(LINEのAIアシスタント)を連携することで、ハンズフリー・音声入力で「LINE」のメッセージ送受信も可能になります。

操作はイヤホン本体のタッチパッドの他、ヘッドジェスチャーにも対応。アシスタントに対する「はい」や「いいえ」の応答以外にも、着信応答や曲送り/曲戻しなどの操作も可能です。本体のタッチパッド面も面積が広いため、操作の幅も広く操作性も良さそうですね。

音質面では10mmのダイナミック型ドライバユニットを採用。ソニーオーディオおなじみのClear Phaseという高音質化技術も搭載され、より自然でクリアな音質を実現しています。左右2つずつ、計4つのマイクを搭載し、騒がしい環境でもノイズをしっかりと分離。音声認識や通話品質を向上しクリアな音声通話も可能になっています。

重量は本体が左右各10.6gで充電ケースは約76g。バッテリーは音楽再生が最大約4時間で充電ケースを使えば3回分の充電が可能です。発売日は4月21日(土)で2018年4月11日(水)より予約開始、販売価格は¥32,270(税込)。カラーはブラック、ゴールドの2色展開となっています。

有線モデルSTH40Dも発売

左右分離型完全ワイヤレスタイプのXperia Ear Duo XEA20に引き続き、有線タイプのデュアルリスニングスタイルイヤホン「STH40D」がソニーモバイルから発表されました。

基本的にはXEA20と同じコンセプト/機能を持った商品になりますが、よりコンパクトで軽量化されたため、さらに安定性と装着性が良さそうですね。操作もマルチファンクションキーで行うため、ミスも少なそうです。

13.6mm径のダイナミックドライバーを搭載。マルチファンクションキーにはマイクも内蔵され、音量調整や音楽再生/停止、曲送り/戻しなどの他、ハンズフリー通話や、Google/Siriの音声検索も利用できるようになっています。

S/M/Lサイズのリングサポーターも付属し、付け心地の調整も可能。カラーバリエーションはブラック/グレー/グリーン/ピンクの4色展開で質量は約18.0gとなっています。

そして何よりもありがたいのはその価格。XEA20は30,000円を超える価格で、なかなか自分に合うかどうかもわからない新ジャンルの製品としては手が出しづらかったですが、こちらは7,500円程度で販売予定。ちょっと試しにデュアルリスニングスタイルを体験してみたいという場合には、かなり入手しやすい値段ではないでしょうか。発売日は6月23日の予定です。 

「耳を塞がないイヤホン」の音質

イヤホン独特の圧迫感や耳の蒸れから解放され、長時間使用も苦にならないストレスフリーな視聴環境が実現できる「耳を塞がないイヤホン」ですが、純粋に音質面だけで言えばやはり従来のイヤホンの方が高音質という表現になります。

ただコンセプトとして「ながら聴き」や「ストレスフリー」を掲げている製品ですので、本来は従来のイヤホンを比較すべき製品ではなく、音質は別物と捉えた方が良さそうですね。音楽をじっくりと聴きたい人は従来型を、もっと気軽に長時間音楽を聴きたい人はこの製品を、という風に住み分けのできる製品のように思います。

またこのタイプのイヤホンの特徴として音場が広く、スピーカーで聞いているような感覚を得られるという点があります。職場やパブリックな空間でスピーカーから流れる音楽ではなく、自分専用の音楽を常に聞いていないというような人には、まさに最高の製品になるのではないでしょうか。もちろんアクティビティ中や車の通りが多くイヤホンをしていると危険な場所、会話が必要な場面でも真価を発揮すると思います。

最後に

少し前にこのサイトでも紹介した肩掛けスピーカーに引き続き、今年は非常に多様な新機軸のオーディオ製品がたくさん発売されますね。どちらにも共通しているのはストレスフリーで快適な再生環境が実現できるという点でしょうか。

また肩掛けスピーカーでもそうだったように、最近のSONYは本当に勢いがあって面白い製品のリリースが続いています。これから先、またどんな新製品を投入してくるのか非常に楽しみです。