ジンバル付きカメラ4製品を徹底比較!おすすめのモデルや使い方を解説

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手ブレのない安定感のある映像、いわゆる「ヌルヌル動画」が撮影できるジンバル付きカメラ。手ブレが補正されることで画質のクオリティがアップするので、旅行や記念日、家族の成長記録などがキレイに残せるだけでなく、SNSに動画を投稿するときにも心強い存在ですね。カメラを取り付けることができるジンバル単体の製品も販売されていますが、一体型ではカメラを装着する手間もなく、いつでも撮影開始できるところも嬉しいポイントでしょう。

とは言え、ジンバル付きカメラには様々な種類があり、機種によって価格帯もバラバラ。いざ選ぶとなると、戸惑うことも多いはずです。そこで今回は数あるジンバル付きカメラの中から、おすすめの4製品を紹介。各モデルの特徴や機能、さらに魅力について解説しているので、購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

ジンバルとは

そもそも「ジンバル(Gimbal)」とは、1つの軸を中心に回転させる軸受けのこと。常に水平が維持できるため、飛行機のジャイロスコープや、ドリンクホルダーなどにも応用されている技術です。

「スタビライザー」という呼び方もしますが、これはカメラのブレを抑える装置全般のことです。おもりで安定させる「機械式」と、モーターで自動補正する「電子式」があり、現在は使いやすい電子式が主流となっています。メーカーによっては「スタビライザーは機械式」「ジンバルは電子式」と区別することがありますが、最近の傾向としては電子式のことを指す場合が多いですね。

ジンバルは軸の数によってブレを制御する性能に差が生じます。パン(左右)、チルト(上下)、ロール(回転)の3パターンのブレに対応する「3軸ジンバル」は全方位をカバー。被写体が素早く動くスポーツ観戦の撮影や、走りながら撮りたいときに活躍しますね。「2軸ジンバル」はチルトとロールに対応し、3軸ジンバルよりも軸が1つ少ない分低価格なので、手軽に試してみたい人におすすめです。

ちなみに最新機種では3軸以上のものもありますが、現在のところ3軸ジンバルが主流となっているため、今回ピックアップしているモデルはいずれも3軸ジンバル付きカメラとなっています。

おすすめのジンバル付きカメラ

DJI Osmo Pocket

ジンバル付きのカメラと言えばやはりこれは外せません。ドローンメーカー最大手のDJIが手掛ける「Osmo Pocket(オズモ ポケット)」は、その名の通りポケットに収まる超小型モデル。若者や女性をターゲットに据えているため、コンパクト設計になっています。やや厚みはあるものの、ICレコーダーほどの大きさで持ち運びに非常に便利なサイズ感ですね。

スマホやコンデジにも使われている1/2.3型CMOSセンサーを採用し、絞り値F2.0、視野角80°のレンズを搭載。4,000×3,000ピクセルの静止画と、4K(3,840×2,160)/60fpsの動画に対応しており、パノラマ撮影や、定点撮影のタイムラプス、定点撮影にカメラの動きを加えたモーションラプスなど、多彩な機能も盛りだくさんです。記録メディアは最大256GBのMicro SDに対応しており、フルHD画質なら最大140分稼働するというバッテリー性能もポイントではないでしょうか。

ジンバルの機能は、パン-230°~+50°、チルト-95°~+750°、ロール±45。上下の動きを固定して同じ高さを保つ「固定モード」、カメラの向きに合わせてゆっくり動く「フォローモード」、固定せずに素早く動く「FPVモード」の3つから動き方を選べます。また対象物を追尾する「トラッキング機能」も素晴らしいですね。動きの読めない子供やペットをスムーズに撮影できるだけでなく、三脚にセットすれば自動的に対象物を撮り続ける優れた機能です。画面中央に対象を収めるように自動でカメラが動いてくれるため、歩きながらの自撮りなどにも最適です。

モードの設定やプレビューは、背面に装備した1.0型モニターで操作できるほか、アダプターを取り付けることでスマホからも操作可能に。専用アプリ「DJI Mimo」で細かく設定でき、動画の編集もできます。色調やBGMなどの選択肢が豊富で、知識や技術がなくてもプロっぽく仕上げられる点も魅力的ですね。今後もアップデートで新しい機能が追加される予定なので、ますます手軽で便利になるのではないでしょうか。

サイズは高さ12.2×幅3.7×奥行2.9cm、重さは116g。ボタンは2つのみのシンプルなデザインで、スマホ接続用のアダプターがぴったり収められる仕様です。専用カバー、電源ケーブル、スマホ接続用アダプター(USB-C/Lightning)が付属品として同梱されているほか、マウントやアクセサリーといった拡張キットも数多く展開されており、まさに活用の幅は無限大。用途などに合わせて自分好みにカスタマイズしてみるというのもいいですね。

ちなみに私もこのOsmo Pocketを使っていますが、本当に小さくてすぐに取り出して撮影できる点は非常に便利です。Osmo Pocketを購入してから明らかに動画を撮影することが増えましたね。Osmo Pocketを持ったままで歩いたり走ったりしても、ほとんどブレることなく、まさにヌルヌル感のある映像が撮影できます。

ジンバルによる揺れのなさを活かしたパノラマ撮影やモーションラプスのクオリティも素晴らしく、旅行やアクティビティの時はもちろん、シチュエーションによって色々な撮影が楽しめる最高のカメラと言っても過言ではないかもしれません。トラッキングを使って愛犬を追尾してみてもかなり滑らかに撮影できますし、ペットや子供を撮影する機会が多い人にも本当におすすめのカメラです。

沖縄旅行でOsmo Pocketを使って撮影し、専用アプリ「DJI Mimo」で編集した動画をアップしていますので、よろしければご覧ください。(アプリ編集と圧縮によりやや画質は落ちていますが、4Kで撮影したそのままの動画が非常に綺麗です。)

アプリでの編集も直感的に操作でき非常に簡単。ハイクオリティなムービーがすぐに作成できます。

REMOVU RM-K1

2,850mAh大容量の「スマートバッテリー」を搭載し、長時間の撮影を実現したREMOVU(リモビュー)の「RM-K1」。連続4時間稼働で、バッテリー側にモバイルバッテリーでも充電可能なMicro USB端子を備えているため、旅行中にも心強い存在になりそうなカメラですね。本体からの着脱も簡単なので、予備バッテリーがあればさらに長時間の撮影が可能になります。

センサーには1/2.3型CMOSを装備。レンズは絞り値F2.8、視野角101°で、有効画素数1,200万画素、動画の最高画質は4K/30fpsとなっています。4K解像度におけるフレームレートはOsmo Pocketより低くなりますが、HDモードであれば240fpsの撮影ができるので、スローモーション映像も美しく記録できます。撮影モードは、連射できる「バースト」や「パノラマ」、「タイムラプス」、「スローモーション」などが用意されており、シチュエーションに応じた様々な撮影ができますね。

ジンバルの可動範囲は、パン-75°~+255°、チルト-48°~+108°、ロール±60°。これら3つの軸により上下左右のブレを補正し、画面を安定させる仕組みです。背面にはトリガーを装備しており、上下の動きを制御する「Panモード」、平行を保ちつつ手ぶれを抑える「Followモード」、カメラが反転する「セルフィーモード」の切り替えが可能。モニターには、OsmoPocketよりも大きい1.5型タッチパネルを備えているので、操作性や視認性はOsmoPocketよりもやや優れています。

またiOSとAndroid対応のアプリ「REMOVU K1」の利用で、スマホからリモート操作ができる点も注目したいところ。撮影の開始はもちろん、撮った画像の確認やカメラの設定も直感的に行えます。モニターでの操作も可能ですがこちらは英語表記になるため、日本語ガイドを希望する人もアプリからの操作がおすすめです。

サイズは高さ21.6×幅5.8×奥行7cm、重さは340g。OsmoPocketと比べると倍ほどの大きさになりますが、グリップ上部に丸いカメラが乗った特徴的なデザインなので、しっかり握りながら撮れますね。LEDインジケーター付きで、バッテリー残量も一目瞭然です。

価格は50,000円前後で、専用ケースや電源ケーブルが付いています。レンズカバーや外部マイクなど7点のアクセサリーがセットになっている「RM-K1X」も販売されており、多様な使い方ができるジンバル付きカメラとなっています。

FEIYU TECH SUMMON+

ジンバル市場のパイオニアとして名を馳せるFEIYU TECH(フェイユーテック)。これまでに培った技術を取り入れて誕生した「SUMMON+(サモンプラス)」は、1,600万画素の4Kカメラを搭載しています。360°回転パノラマにも対応しており、大迫力の映像が簡単に撮影できるところも特筆すべきポイントですね。

カメラの仕様は、1/2.3型センサー、絞り値F2.8、視野角95°と、前述の2製品とほぼ同等クラスの性能を保持しつつ、静止画はさらに高画質となる16M(4,600×3,450)。動画についても最大4K/25fpsに対応しており、連続180分の稼働でたっぷり撮影できる優れものです。ただし対応するMicro SDカードは64GBまでと容量が少なめなので、こまめにデータを整理しておくと安心ですね。

ジンバルの仕様は、パン360°、チルトとロールが310°と、広い可動範囲を確保。旧型モデルの「SUMMON」では、ジンバルが補正する際の音が問題視されていましたが、モーター音を改善してノイズ対策をとっています。また、大きくて見やすい2.0型モニターや、高音質録音できるダブルマイク設計、夜間の撮影に便利なLEDライトの搭載など、OsmoPocketやRM-K1とはまた違ったアプローチで使いやすさに配慮している製品と言えますね。

サイズは高さ23.5×幅10×奥行8cm、重さはバッテリーを入れて約418g。グリップ部分には、カメラの向きを自由に動かせる「ジョイスティック」、電源やモードの切り替えができる「機能ボタン」、録画を開始する「セルフシャッターボタン」の3つの操作部を縦一列に設け、片手でも操作しやすい配置になっています。さらに「FY CAM」というアプリをインストールすれば、スマホからの操作も可能になるため、幅広いシーンで活躍しそうですね。携帯性は他の2機種より劣るものの、ケース、電源ケーブル、レンズフィルターキャップが付属して、価格が3万円未満に抑えられているところは評価すべき点でしょう。

JAPAN TRUST TECHNOLOGY WV3000K

最後に紹介するのは、PC周辺機器を主に取り扱うJAPAN TRUST TECHNOLOGYからリリースされている「WV3000K」。写真や動画を3Dで撮影できるところが最大の特徴で、3Dカメラとジンバルが独立した形でセットになっています。ちなみにカメラは「WV3000」の型番で販売されており、ジンバルから外して単体で使うことも可能です。

絞り値F2.4、視野角160°の広角レンズを装備。右目用と左目用の映像を2つのレンズで同時に撮影する「サイドバイサイド方式」を採用し、静止画32M(8,064×4,032)、動画3K(2,880×1,440)/30fpsの解像度により、臨場感あふれる3D映像を実現しています。稼働時間は約120分程度と比較的少ない印象ですが、最大128GBのMicro SDをサポートしているため、たくさん撮影したいときも安心ですね。4K画質ではありませんが、立体的な映像が手軽に撮れるのはWV3000Kならではの魅力でしょう。

ジンバルは、パン、チルト、ロールいずれも320°に可動し、柔軟なカメラワークを生み出します。液晶モニターがないため、他の3機種のようにカメラ本体でのプレビュー表示ができませんが、「SID Camera」アプリとの連携により、スマホでの画像のチェックや操作、さらにはスマホ本体へのデータ保存が可能に。奥行きと動きのある擬似的な3D写真が撮れる「WiggleGram」というユニークな機能もついているので、様々な楽しみ方ができるのではないでしょうか。

カメラ単体でのサイズは高さ4×幅8×奥行1.9cm、重さ60gとなっており、ジンバルは高さ26.8×幅9.5×奥行8.2cm、重さ367g。価格は45,000円前後で、付属品は電源ケーブルとケースがカメラ・ジンバルにそれぞれ1つずつと、スマホ用ホルダーがついてきます。手のひらに収まるほど小さなカメラなので、荷物を減らしたいときはカメラだけ携帯するのもいいですね。

まとめ

ジンバル付きカメラはセッティングが必要なく、思い立ったときにすぐ撮影できる点が最大のメリット。最新機種の多くが、スマホからの操作に対応していることも考えると、使い勝手はますます向上するのではないでしょうか。

キレイな動画を気軽に撮りたい、スマホのカメラからグレードアップさせたいといったニーズに対して、ジンバル付きカメラのポテンシャルは最大限に引き出されます。被写体や撮りたいシーンによって選び方は異なりますが、好みやライフスタイルをもとに、必要とするスペックを見極めて選びましょう。