NAS(ネットワークHDD)のおすすめ6選|データの共有やバックアップに便利な製品を価格帯別に基礎知識と合わせて紹介

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DoropBoxやGoogleDriveなどネットワーク上のファイル置き場として使えるクラウドサービスが最近人気です。ただクラウドサービスの場合、使用容量によっては毎月利用料が発生するため、あまり大容量のデータはアップしづらいという問題もあります。

そこで便利なのがNASという個人のネットワーク内で管理するストレージ(HDD)機器。データのバックアップや共有の他、設定によってはクラウドサービスのように外出先からのアクセスも可能になります。写真や音楽、動画データなどのメディアファイルを、テレビなどで再生することもできる非常に便利なNASですが、今回は基礎知識と合わせて価格帯別におすすめ製品をピックアップして紹介したいと思います。

NASの特徴

NASとは

NASとは、Network-Attached Storageの略称でネットワークに接続できるハードディスクのこと。

通常のハードディスクはUSBでパソコンなどと接続し、基本的には接続してある機器からしかデータの読み書きができません。しかしNASはネットワークに接続しているため、ネットワーク内にある全ての機器からデータの読み書きができます。

そのためデータの共有が容易にできることがNASの最大の特徴。例えば家族の写真や動画などをNASに入れておくことで、パソコンやスマホ、タブレット、さらにはテレビなどからもその写真や動画を見ることができます。

※動画や音楽データを楽しむ場合はDLNA規格に適合したNASが必要になります。大半のNASはDLNA規格に対応していますが、購入時には注意が必要です。また、動画でも地上デジタル放送など著作権保護されたコンテンツ(コピーガード)の場合はDTCP-IP規格やDTCP+規格に対応している必要があります。

安全にデータをバックアップできるNAS

NASにはRAID機能と呼ばれる、複数のHDDを1つのドライブのように認識させる、データ保存に特化した機能がついたものも存在します。

RAIDには種類がいろいろとありますが、比較的多くのNASが採用しているのは、RAID1(ミラーリング)と呼ばれる方式。これは自動で2台のHDDに同じデータを記録することにより、片方のハードディスクが故障した場合でも、もう一台のハードディスクからの復元が容易にできるという仕組みになります。

ハードディスクは急に故障することもあるため、データを安全に保存しておきたいならばRAID1(ミラーリング)機能のあるものを選ぶことで、安心して運用ができますね。

NASの種類

NASには大きく分けて完成品とキット品があります。完成品とキット品の違いは主に2つあり、1つ目はハードディスクが予め搭載されているかどうかという点。

完成品はハードディスクが初めから搭載されているので、購入後すぐに使い始めることができますが、キット品については、ハードディスクを自分で用意し設置する必要があります。

またもう一点の違いはカスタマイズ性。キット品であれば搭載するハードディスクの容量やメーカーなどある程度自由に決めることができますが、完成品はハードディスクの交換ができない機種が多いです。

手軽にNASを導入したい人は完成品を、後々の拡張なども考え自分で構成を考えながら導入したい場合はキット品を購入するのがおすすめです。

1万円台で買えるおすすめのNAS

NASとしては比較的程価格帯に分類される1万円台の製品。この価格帯は初めての人や安く構築したい人向けの製品が多く用意されています。

IODATA HDL-Tシリーズ HDL-T2NV

アマゾン売れ筋ランキング第2位(ネットワークストレージ部門)の本商品。

最大の特徴は簡単なセットアップです。LANケーブルを本商品と繋いだら、パソコン等を開き画面の指示に従い数クリックするだけで設定が完了。とにかく簡単に使い始めることができるため、NASが初めての方やNASの知識があまりない方でも安心して使い始めることができます。

また、dropboxなどのオンラインストレージとの自動同期機能もあるため、重要なデータは2重で保存をすることで安心して運用できますね。容量は1TB/2TB/3TBの3種類が用意されていますが、コストパフォーマンス的には現時点では2TBのモデルであるHDL-2NVが最も優れていると思います。

BUFFALO リンクステーションLS210シリーズ LS210D0201C

BUFFALOのNAS入門機である本機。セットアップについては上記のIODATAほど簡単ではありませんが、詳細なマニュアルが付いているため、セットアップは迷うことなくできます。

また、LS210シリーズのセットアップはパソコンがなくても、スマホやタブレットからでも可能。さらに、DLNAに加えDTCP-IP規格にも対応しているため、音楽や動画データ以外に、地上デジタル放送やスカパーの録画映像などコピーガードコンテンツ(著作権保護コンテンツ)も家中のテレビやPCなどで見ることが可能です。

容量は1TB/2TB/3TB/4TBの4種類で展開。コスパ的には2TB(LS210D0201C)か3TB(LS210D0301C)あたりがベストな選択肢になると思います。

2万円台で買えるおすすめのNAS

RAID1(ミラーリング)に対応したNASが多く中価格帯となる2万円台の製品。この価格帯はより安全にバックアップを取りたい人向けの製品が揃っています。

Synology DiskStation DS218j

アマゾン売れ筋ランキング(ネットワークストレージ部門)1位のDiskStation DS218j。Synology(シノロジー)というあまり聞き慣れないメーカーですが、台湾にある世界トップレベルのNASメーカーになります。

本機は使いたい機能をいろいろと追加でき、自分好みにカスタマイズすることが可能。有料にはなりますがDTCP-IP規格にも対応できるため、録画した動画なども家中で楽しめます。また、デュアルコアを搭載しているなどNAS自身のスペックも高くなっているので複数機で同時にアクセスしても安定した読み書きが可能です。

※本機は完成品ではなくキット品になるため別途ハードディスクを用意する必要があります。

IO DATA HDL2-AAシリーズ HDL2-AA4

アマゾン売れ筋ランキング(ネットワークストレージ部門)でもよく上位にランクインする本製品。IODATAの個人向けNASの中では上位商品となります。

こちらも上記のDiskStation DS218j同様デュアルコアを搭載しているため、高速な読み込み(最大116MB/s)や安定した運用が可能。こちらの機種も有償にはなりますがDTCP-IP規格に対応するため録画したTV番組を家中で楽しめます。

またDiskStation DS218とは違い完成品になるため、購入後すぐに使い始めることができる点も魅力。完成品では珍しくハードディスクの換装ができるため、容量を増やしたいときや故障時にも安心ですね。

容量は2TB〜12TBまで段階的にラインナップされており、4TBであれば2万円台で購入することができます。ドライブ無しのモデルも用意されているため、すでにHDDを所持していたりNASの買い替えを検討している人は、ドライブ流用でより安く購入することができます。

3万円台で買えるおすすめのNAS

個人向けとしてはハイエンドモデルとなる3万円台のNAS。この価格帯はより快適にNASを運用できるようにCPUなどの各スペックが高性能になっていたり、特定の機能に特化しているモデルが多くなります。

Synology DiskStation DS218+

上記で紹介したDiskStation DS218jの上位機種になる本機。使いたい機能を自分好みにカスタマイズできるなどの機能はもちろんのこと、NAS自身の基本性能が全てアップしているため、さらに高速な読み書きや安定した運用が可能になります。

Intel CeleronデュアルコアCPUと2GB DDR3Lメモリを搭載し、家庭用のNASとしては最高レベルのスペックを誇ります。加えて非常に使い勝手の良いアプリが無料で提供されていることもあり、簡単で使いやすくストレスフリーな運用ができると、ユーザーからもかなりの高評価。

4K動画にも対応するエンコード機能があるため、本機内に保存された動画を見る時にそれぞれの機種で最適なファイルに変換して見れる部分も魅力的だと思います。

IO DATE Soundgenic HDL-RA2HF/E

最後はオーディオ機能に特化したSoundgenic HDL-RA2HF/Eの紹介。音楽に特化したNASということになりますが、通常のNASと同様にデータの共有やバックアップにももちろん使用できます。

本機の最大の特徴は、USB-DACやネットワークプレイヤーと繋ぐことで簡単にネットワークオーディオ環境が構築でき、高音質な音楽を楽しめる点。(※USB-DACとはUSB接続でデジタル信号をアナログ信号に変換する機器)

従来高音質を謳うオーディオ用NASは、数十万円という高価なものが多く、そう簡単に導入できるものではありませんでした。しかしこの製品は3万円台ということで、通常のNASとしては高価格帯ながらオーディオ用NASとしては非常に手を出しやすい価格帯。同社のハイエンドオーディオブランド「fidata」で培ったソフトウェア技術が継承されており、音質面での不安もありません。

リッピング機能により音楽データをCDから取り込む際も、DVDドライブなどと本機を直接繋げるだけ。もちろん楽曲データやアルバムアートもインターネット上から自動で取得することが可能です。

外付けハードディスクを繋いでおけば、大量の楽曲データを自動でコピーしてくれるため、もしもの時にも安心です。NASを音楽主体のメディアサーバーとして使い、より良い音で楽しみたいという人には最適な製品だと思います。

まとめ

書類や音楽、写真、動画と身の回りのものがほとんどデジタルデータになり、バックアップというのは非常に重要になっています。パソコンやスマホのもしもの故障に備えて、NASを使ったバックアップを検討してみてはいかがでしょうか。

もちろんバックアップ以外にも共有やDLNAによるマルチデバイスでの再生など、NASはあらゆる用途で役に立つので、まだ持っていない人はぜひ1台購入をおすすめします。