SONYもBoseもJBLも!話題の肩掛け(首かけ)ネックスピーカーが続々登場|人気のウェアラブルスピーカー3つを徹底比較!

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肩掛け・首かけスピーカー(ネックスピーカー)というまた新たなジャンルのオーディオ機器が生まれました。今、非常に話題になっているこの新発想のウェアラブルネックスピーカー。 「アメトーーク!」など人気テレビ番組で紹介されたこともあり、SONYでは注文が多すぎて生産が追いつかないと、注文受付を中止するほどの人気になっています。

そんな肩掛けスピーカーですが、現在はSONYとBose、JBLからそれぞれ販売されています。同じコンセプトを持ったこのスピーカー、それぞれの製品仕様などを比較して、どんな特徴がありどんな人におすすめなのか、今回は解説していきたいと思います。

2018/4/13追記:JBLからもウェアラブルネックスピーカー「SOUNDGEAR」が発表になったため追記しました。

肩掛け・首かけウェアラブルネックスピーカーとは

肩掛けスピーカーとはその名前の通り肩にのせて使うタイプのスピーカーです。まだ登場したばかりの新発想のオーディオ製品のため、肩のせスピーカーや首かけスピーカー、首のせスピーカー、ネックスピーカー、ウェアラブルスピーカーなどなど、名称が定まらず様々な呼び方が存在していますね。

その特徴は音と臨場感をダイレクトに感じられること。肩にのせることで耳の近くで迫力ある音を楽しめ、更に一部機種では本体の振動でより迫力ある視聴体験が可能です。無線で接続ができ、かつヘッドホンやイヤホンのように耳を塞ぐことがないため、ストレスのない解放感ある状態で音を楽しめることもポイントですね。音を楽しみながら周囲の音を聞くこともできます。

また常に自身の体にフィットしている状態なので、通常のスピーカーのように配置に気を使ったり視聴位置を気にする必要もありません。スピーカーの場合はリスニングポイントに気を配ったりとセッティングが必要になりますが、ネックスピーカーならどんな場所でも定位がはっきりとした音を楽しめます。音の出口が耳に近いため、深夜に映画やゲームをする際でも、小音量ながら迫力あるサウンドを感じられる点もメリットですね。

耳を塞がないことによる解放感や、耳元で再生することによる音に包まれたような臨場感と没入感など、イヤホンやスピーカーでは体験できないメリットを持つこのネックスピーカー。国内ではSONYから10月14日に「SRS-WS1」が発売になりました。少し前にニュースになりましたが、予想以上に注文が入り現在は受注停止になっているほどの人気商品。

一方アメリカの代表的なオーディオブランド、Boseは「SoundWear Companion Speaker」を昨年末からアメリカ国内で販売開始。そして2018年3月29日(木)から日本国内で発売することを発表しました。

さらにJBLからも2018年4月27日(金)より「SOUNDGEAR」が発売されることがアナウンスされ、大手オーディオメーカーから次々とウェアラブルネックスピーカーが発売される、という流れが続いています。

SONY SRS-WS1の特徴

音質と基本機能

SRS-WS1はドライバーユニットとして30mm径のフルレンジユニットを左右に1基ずつ内蔵。さらに、それぞれパッシブラジエーターを搭載することで低音を増強しています。

細長いスリットが上向きに入っている構造で、方向性を整えるスロープ状のディフューザーとの組み合わせで、音を前後方向に拡散。立体的で臨場感があり、音に包まれるような感覚を実現しています。

左右のドライバーはそれぞれ1Wのアンプで駆動。映画の音楽の低音部分では前述のパッシブラジエーターにより、音と連動して振動を体感できるようになっています。

ちなみにバーチャルサラウンド機能には対応していないため、5.1chサウンドなどの場合はステレオ状態で再生。価格は約¥25,000前後となっています。

装着性

SRS-WS1は人間工学に基づいて体のラインに沿ったアーチ形状となり、心地よい装着感を実現しています。肩にのる部分には汚れにくい加工を施したファブリック素材を採用し、インナークッションを配置。長時間の使用やラフな姿勢でも、疲れにくいよう工夫されています。

重量は約335g。仮にヘッドフォンとして考えた場合、かなり重い部類ではありますが、肩に乗せて使うことからそこまで気になる重さではない気がします。

接続安定性と持続時間

スピーカーの接続に用いられるのは専用の送信機を使った2.4GHz帯の無線電波。ワイヤレスサラウンドヘッドホンなどでよく採用されるタイプですね。特徴はBluetoothに比べて電波が強く広い範囲で機器を接続できること。SRS-WS1は距離30m、送信機1台に対してスピーカーを2台まで同時接続できる仕様になっています。

また低遅延であることもこの接続方式のメリットです。映画やゲームの音声を遅延なく楽しむためにはBluetoothでは少々厳しいですが、専用機を使った電波であれば大丈夫ですね。

送信機の入力端子は光デジタル音声入力とアナログ音声(ステレオミニ)。基本的にはテレビと光デジタルケーブルでの接続を想定しているようですね。ステレオミニプラグを使って有線接続すれば、携帯ゲーム機やスマートフォン、タブレットでも使用できます。

スピーカー部にはリチウムイオンバッテリーを内蔵し、専用の充電台を使った充電になります。約3時間でフル充電が完了し、約7時間の連続再生が可能となっています。

Bose SoundWear Companion Speakerの特徴

音質と基本機能

ボーズのスピーカーと言えばウェーブシステムと呼ばれる独自の構造によるパワフルで高音質なサウンド再生が有名です。SoundWear Companion Speakerにはこのオーディオ業界の革命とも言われるウェーブシステムにも採用されている、11インチウェーブガイドを2つ搭載。

ウェーブガイド、ボーズ独自のデジタル信号処理技術、カスタマイズされた2つの上向きドライバーユニットを組み合わせることで、筐体サイズからは想像も付かない迫力ある豊かなサウンドを実現しています。ボーズらしい迫力ある重低音が楽しめると、購入者の評価も非常に高いですね。

SONYのSRS-WS1とは違いSoundWear Companion Speakerはマイクを搭載し、スマートフォンなどのデバイスと接続している場合は、通話にも対応。独自のシステムにより通話時の風切音やノイズを除去し、クリアな音声通話が可能です。

着信時には着信音や音声アラートに加えて振動による通知を設定することも可能(恐らく振動は通話の通知のみで音楽再生時の連動はなし)。本体にはマルチファンクションボタンを備え、音楽のコントロールや通話に加え、SiriやGoogleアシスタントの呼び出しにも対応。いわゆるウェアラブルスマートデバイスとなっています。

IPX4準拠の防汗・防滴仕様も備え、価格はSONYの製品よりもやや高い¥34,560(税込)となります。

装着性

本体はわずか260gとSRS-WS1よりも軽いです。こちらも人間工学に基づいた設計で、表面はソフトシリコンで覆われています。

SONY SRS-WS1との違いはネックバンド部分が肩や首の形に合わせて自由に調整可能である点ですね。形状固定ワイヤーとシリコンにより、角度やねじれを最適な形状に変化させることができます。比較的長時間肩や首にかけることが多いウェアラブルデバイスだけに、体にフィットして快適な使用ができるというのは大きなメリット。スマートデバイスとしての普段使いを想定したBose製品ならではの利点と言えそうです。

本体を保護するための専用カバー(黒)も付属し、オプションで、ネイビー、プラム、グレーのカバーも発売予定のようです。

接続安定性と持続時間

接続についてはSRS-WS1とは違いBluetooth接続を採用。接続範囲は9m以内でマルチポイント機能により同時に2台の機器まで接続できます。SRS-WS1は1台の送信機に対して2台のスピーカーが接続できるのに対して、こちらは2台のデバイスから1台のスピーカーへ接続できる点が異なりますので注意してください。

Bluetooth接続のためやや遅延は気になり、ゲームなどでの使用は推奨されていません

バッテリーにはリチウムイオンバッテリーを採用し、1回の充電で最大12時間の連続再生が可能。バッテリーの充電時間は最大3時間となります。急速充電にも対応し、15分間で約2時間使用できる点は嬉しいポイントですね。

SONYのSRS-WS1と違いBluetooth接続となるため、テレビなどのBluetooth非搭載機器と接続する場合は、光接続などに対応したBluetoothトランスミッターが必要になります。テレビとの使用を考えている人は、以下のような製品も合わせて購入すると使えるようになります。

ただしaptXLLのような低遅延コーデック対応品でも、SoundWear Companion側がそのコーデックに対応していないため、SBC/AAC接続になり遅延が解消される訳ではありません。そのため、より高音質で楽しむ場合はaptXではなくAAC接続に対応した製品がオススメです。

2018/4/13追記:JBL SOUNDGEARの特徴

音質と基本機能

3機種の中では最も後発となるJBLのSOUNDGEAR。こちらもSONYやBoseの製品同様、首にかけて使用することで、周囲の音と自分だけのサウンドゾーンを両方楽しめる肩かけ・首かけウェアラブルネックスピーカーです。

スピーカーユニットは31mm径スピーカー4基とバスブーストのユニットを搭載。首元、耳の近くでの再生も相まってJBLならではの迫力があり臨場感あふれるサウンドを楽しむことができます。深夜帯など大音量で音楽をかけることが難しい環境や、より没入感を味わいたいゲーム利用にも最適なスピーカーですね。

本体にはボタンが備わっており、通話の他、音楽のコントロールにも対応。またデュアルマイクを搭載し、周囲の騒音をカットする高性能ノイズキャンセリング機能や、音声をクリアに抽出するエコー機能により、高品質なハンズフリー通話を可能にしています。

また本体単体での販売の他、TV用Bluetooth送信機である「TV Bluetoothワイヤレストランスミッター」を同梱した「SOUNDGEAR BTA」もラインナップ。送信機は光デジタル入力端子、オーディオアナログ端子(AUX端子)を備え、Bluetooth非搭載のTVなどに繋いでワイヤレス接続を可能にすることができます。

価格はスピーカー単体が¥19,880円(税抜)、SOUNDGEAR BTAが¥24,880円(税抜)と3機種の中で最安値。どちらも2018年4月27日(金)発売となっています。

装着性

本体は370gと3機種の中では最も重い重量。首周りのラインにストレスなくフィットするように、人間工学に基づいて設計されている点は他2機種と同じですね。やや重量が気になりますが、長時間のリスニングでも快適に使えるということです。

写真やメーカー仕様を確認する限り、SONY SRS-WS1のインナークッションやBose SoundWearのバンド調整機能のようなフィット感を向上させるための仕組みは、特にないようです。

接続安定性と持続時間

接続についてはBose SoundWearと同様Bluetooth接続を採用。バージョンは4.2(BTA版は4.1)で、伝送範囲はClass2、通信距離は10m(障害物がない場合)となっています。

コーデックはapt-X Low Latency対応。apt-X Low Latencyと言えばBluetooth接続における高音質低遅延を謳ったコーデックのため、ゲームなどでの利用が推奨されていないBose SoundWearとは違い、こちらは期待できそうです。(SoundWearはapt-X LL対応について明記されていないため、おそらく非対応)

バッテリーは充電時間が約2時間で音楽再生が約6時間可能。3機種の中では最も短くなっています。

SONYとBose、JBLのネックスピーカー比較まとめ

それぞれの製品でコンセプトがはっきりと別れていることがわかりましたね。やはり一番の違いは接続方式です。SONYが専用送信機による電波に対して、BoseはBluetooth接続。手軽さで言えばBoseですが、じっくりと映画やゲームを楽しみたい場合は低遅延のSONYが最適だと思います。

防滴仕様・通話機能・音声アシスタント対応など、Boseはモバイル機器などと接続してアクティブ・カジュアルに使うことが想定された製品。片やSONYは振動機能・音の拡散機能など、ゆっくりと映像やゲームを楽しむことを想定した製品であることがよくわかりますね。

2018/4/13追記:後発のJBLはBose同様Bluetooth接続ですが、低遅延のapt-X LL対応や別売りの送信機の存在、最安値であることから、より手軽で幅広いシチュエーションに対応出来そうな製品に仕上がっています。ただ重量面や持続時間、装着性など、ウェアラブルデバイスとして重要視されるポイントでは他2機種に劣る面もありますね。

どの製品もオーディオメーカーとしての信頼や音に対するこだわりがあり、高音質であることは間違いないと思います。価格や利用シチュエーション、音の好みで購入すべき製品が決まってきそうですね。

最後に

まだまだ発売されたばかりの新ジャンルのオーディオ機器で今後の展開も気になりますが、SONYとBose、JBLという大手オーディオメーカーからの発売で、今後も各社同様の製品を投入してくるのではないでしょうか。非常に楽しいオーディオ機器なのでこれから様々な新製品が登場して、盛り上がることを期待したいと思います。

同じくストレスフリーをコンセプトにした、今話題の新発想オーディオ機器「耳を塞がないイヤホン」についてもまとめましたので、こちらも合わせてどうぞ。

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