スマート家電や「IoT(モノのインターネット)」というキーワードを目にしたり耳にすることが多くなってきましたね。特に最近はGoogleやAmazonからスマートスピーカーも登場し、身の回りにどんどんIoTが広まってきていることを実感しています。以前スマートホームを実現するためのIoTデバイスやスマート家電を紹介しましたが、そんなIoT化がいち早く進んでいるのはヘルスケア関連の製品ではないでしょうか。特に体重計はスマホと連携して日々の健康管理に使えるようになっているものが多いです。そこで今回はそんなスマート体重計のおすすめ6製品を紹介したいと思います。
スマートホーム実現のためのその他IoTデバイスについてはこちらにまとめています。
スマート体重計(IoT体組成計)とは?
スマート体重計は、Wi-FiやBluetoothなどの通信方式で接続するため、「スマート体組成計」とか「IoT体重計」とも呼ばれます。一般の体重計は、体重や体脂肪率を計測するだけです。一方、スマート体重計は毎日に計測する体重などの情報を自動的にスマートフォンやPCに転送して、専用アプリを使ってデータの推移を見たり、グラフにしたり、万歩計のデータと連携して健康管理などが簡単にできます。
NOKIA「Body Cardio」
Body Cardioの特徴
元々は、NOKIAが買収したWithingsのスマート体重計です。Withingsはフランス発のヘルスケアIoTメーカーとして有名で、デザイン性の高い製品を数多くリリースしていました。おしゃれなスマートウォッチやネットワークカメラもありましたね。そんなWithings(Nokia)の体重計もやはりスマートでかっこいいデザインをしています。ヘルスケア関連製品を多く手がけるメーカーの製品らしく体重の他、BMI(体格指数)、体脂肪、体水分、筋肉量、骨量の計測が可能な上、脈派伝播速度測定機能を備えており、心臓血管の健康状態を把握することも可能です。
計測データは、Wi-FiまたはBluetooth経由で健康管理アプリ「Health Mate」に同期されます。Health Mateは、体重などの他にも活動状況や睡眠などの健康データを計測し、その推移を確認できるため、自分の運動量や体重変化の傾向を簡単に把握できます。また、その日の天気予報や前日の歩数などを表示するオプションも用意しています。
Body Cardioの主な仕様
端末サイズ(mm) | 327 × 327 × 18 |
ディスプレイ(ピクセル) | 128 × 64 |
電源 | 充電式リチウムイオン電池 |
平均電池寿命 | 最大1年 |
ユーザー登録数 | 最大8人 |
対応OS | iOS 8以降、Android 5.0以降 |
通信方式 | Wi-Fi 802.11 b/g/n、WEP/WPA/WPA2-パーソナルネットワーク、Bluetooth |
本体カラー | ブラック/ホワイト |
販売価格(税込) | 25,250円~ |
■NOKIA「Body +」
Body +の特徴
先ほど紹介したBody Cardioの下位モデルです。個人的にはBody Cardioよりも、このBody +のデザインのほうがおしゃれで好きです。体重やBMI(体格指数)、体脂肪、体水分、筋肉量、骨量を計測します。Body Cardioとは異なり、脈派伝播速度測定機能はありません。
計測データは、Wi-FiまたはBluetooth経由で健康管理アプリ「Health Mate」に同期されます。スクリーンには直近8回の体重測定結果が表示され、より長期的なデータの推移を確認することが可能になっています。Health Mateは他のアプリとも相性が良く、100以上の健康&フィットネスアプリと連携することができます。
Body +の主な仕様
端末サイズ(mm) | 327 × 327 × 18 |
ディスプレイ(ピクセル) | 128 × 64 |
電源 | 単4形アルカリ電池×4 |
平均電池寿命 | 最大18カ月 |
ユーザー登録数 | 最大8人 |
対応OS | iOS 8以降、Android 5.0以降 |
通信方式 | Wi-Fi 802.11 b/g/n、WEP/WPA/WPA2-パーソナルネットワーク、Bluetooth |
本体カラー | ブラック/ホワイト |
販売価格(税込) | 13,910円~ |
TANITA「インナースキャンデュアル RD-906」
インナースキャンデュアル RD-906の特徴
TANITA(タニタ)といえばタニタ食堂でお馴染みのヘルスケア関連機器を手がける日本の大手メーカーです。そんな体重計のプロとも言えるタニタのインナースキャンデュアル RD-906は、その製品名の通り国内初の高周波数と低周波数の2つの周波数を使った高精度な分析を可能にした機種になります。デュアル周波数は医療分野や研究施設で主流となっている測定方式で、プロレベルの正確な体組成の算出を可能にし、さらにそれを使った世界で初めてとなる筋肉の質(状態)を分析する測定機能も搭載されています。
Bluetooth経由でスマートフォンアプリ「ヘルスプラネット」で測定結果を全て記録。体重や体脂肪、筋肉量、均質点数などの各指標は、データやグラフで閲覧できます。
また、スマートフォンから起動したり、電源を入れてグリップを持って乗るだけでユーザーを認識する自動認識(乗るピタ)機能を搭載しています。測定データは本体に蓄積(1つの登録IDで最大10件まで)され、後からスマートフォンアプリに転送することができます。
906は100g単位での計測ですが50g単位での計測に対応した907も用意されています。
インナースキャンデュアル RD-906の主な仕様
端末サイズ(mm) | 328 × 298 × 31 |
重量 | 2.1kg |
電源 | 単3形アルカリ乾電池×4 |
平均電池寿命 | 約6カ月 |
ユーザー登録数 | 最大4人 |
対応OS | iOS 8.0以降、Android 4.3以降 |
通信方式 | Bluetooth version4.0(Low Energy support) |
本体カラー | ブラック/ホワイト/レッド |
販売価格(税込) | 13,081円 |
OMRON「HBF-255T(256T)」
HBF-255T(256T)の特徴
HBF-256Tは、体重や体脂肪、BMI、骨格筋率、内臓脂肪レベル、体年齢などを計測する体組成計です。Wi-Fi通信機能を搭載し、乗るだけで誰が乗ったかを推定する「自動認識機能」を備えています。本体に乗ると自動的に電源が入り、測定を開始し、約4秒で簡単にすばやく体組成を測定します。その際に前回の測定値も表示されますので、日々の変化を把握しやすい点が便利ですね。
アプリについてはシンプルで使いやすいと評判の「OMRON connect(オムロン コネクト)」と連携可能で、測定データを転送し、体重や体脂肪率、骨格筋率などの測定データを簡単に確認・管理することができます。
また、赤ちゃんやペットを抱いて測った合計体重と、自分だけで測った体重の差が表示される「体重引き算機能」を搭載。50g単位で体重が測れるので、赤ちゃんやペットの小さな体重変化まで分かります。子供アルゴリズムによって6歳から体脂肪率、骨格筋率、基礎代謝の測定が可能です。
・HBF-255T(256T) の主な仕様
端末サイズ(mm) | 327 × 249 × 30 |
重量 | 1.7kg |
電源 | 単4形アルカリ乾電池×4 |
平均電池寿命 | 約6カ月 |
ユーザー登録数 | 最大4人 |
対応OS | iOS 7.0以降、Android 4.4以降 |
通信方式 | Bluetooth |
本体カラー | ブラック/ホワイト |
販売価格(税込) | 10,581円 |
Fitbit「aria Wi-Fi多機能体重計」
aria Wi-Fi多機能体重計の特徴
aria Wi-Fi多機能体重計は、体重、BMI、除脂肪体重、体脂肪率を測定する体組成計です。「Aria Fitbitダッシュボード」とWi-Fi経由で自動的に同期して進捗グラフを確認できます。
Aria Fitbitダッシュボードでは、ランニングやハイキングなどの統計値、マップルートなどを記録でき、1カ月のエクササイズの結果を記録できます。また、カロリー計算機などの機能を備えていて、摂取した食品を記録することもできます。
体重計に乗った時、Ariaはユーザーを認識し、そのユーザーのデータを表示してから、体重統計をFitbitアカウントへ送信します。ユーザー情報は非公開です。
・aria Wi-Fi多機能体重計の主な仕様
端末サイズ(mm) | 312 × 312 × 33 |
重量 | 1.93kg |
電源 | 単3形アルカリ乾電池 |
平均電池寿命 | 最大8人 |
ユーザー登録数 | 最大8人 |
対応OS | Windows XP以降、主要なiOS/Androidバージョンに対応 |
通信方式 | Wi-Fi 802.11 b、WEP/WPA/WPA2-パーソナルネットワーク |
本体カラー | ブラック/ホワイト |
販売価格(税込) | 15,000円~ |
multifun 「スマホ対応体組成計」
multifun スマホ対応体組成計の特徴
multifun スマホ対応体組成計はBluetooth接続でスマホアプリと連携可能なスマート体重計です。この製品は何と言っても他の製品と比較して価格が安い点が魅力です。そんな低価格な製品ながら、デザインも良く機能も他製品と見劣りしません。体組成モニター機能として体重/BMI/体脂肪率/体の水分量/皮下脂肪率/内臓脂肪レベル/基礎代謝/筋肉の状態/骨の状態/体組成年齢/過去のデータ比較が可能で、乗るだけで登録者を見分ける自動認識機能もついています。
他の同価格帯の製品と比較してもおしゃれでデザイン性も高いですし、手軽にスマート体重計を導入したい方におすすめできる製品です。
multifun スマホ対応体組成計の主な仕様
端末サイズ(mm) | 280 × 230 × 25 |
重量 | 1.52kg |
電源 | 単4形アルカリ乾電池×4 |
平均電池寿命 | 最大1年 |
ユーザー登録数 | 無制限 |
対応OS | iOS 7以降、Android 4.3以降 |
通信方式 | Bluetooth |
販売価格(税込) | 3,550円~ |
番外編:TANITA「インナースキャンデュアル RD-800」
インナースキャンデュアル RD-800の特徴
これは上で紹介したTANITAのインナースキャンデュアルの最上級グレードになります。体重や全身と5つの部位ごと(左腕・右腕・左脚・右脚・体幹部)の脂肪率、筋肉量、筋肉スコアなどを測定し、さらに両腕・両脚はそれぞれ筋肉の質を指標化した「筋質点数」も測定。また、タニタの体組成計で初めて脈拍の測定機能を搭載しています。測定した平常時の脈拍数から自動的に「運動時目標脈拍数」を算出・表示します。まさにプロ仕様の体重計で、どちらかというと日々の単純な健康管理目的ではなくスポーツやトレーニングをする人向けの製品と言えるでしょう。
測定可能な数値も26項目と最多。価格も家庭用体重計としては最高クラスの5万円台ですが、TANITAの技術を集結し最先端のテクノロジーを取り入れた最高峰モデルということであれば納得の値段ではないでしょうか。
インナースキャンデュアル RD-800の主な仕様
端末サイズ(mm) | 320 × 348 × 57 |
質量 | 2.8kg |
電源 | 単3形アルカリ乾電池×4 |
平均電池寿命 | 6カ月 |
ユーザー登録数 | 最大4人 |
対応OS | iOS 8.0以降、Android 4.2以降 |
通信方式 | Bluetooth version4.0(Low Energy support) |
販売価格(税込) | 53,784円 |
まとめ
今回は、スマート体重計(IoT体組成計)を紹介してきました。Wi-FiやBluetoothなどでネットワークに接続して身体の様々な数値を計測して自動でアプリと同期してくれると手軽に健康管理ができるようになりますね。「レコーディングダイエット」がブームになった時期もありましたが、自分で記録せずに自動で記録してくれるのは非常に便利です。
また、各製品とも独自のアプリを利用することで、自分の健康管理やダイエットにも取り組むことがより簡単になるでしょう。個人的にはNokia Body +のデザインが好きで機能的にも良さそうなので購入しようと思います。健康に気をつかう方はぜひ今回紹介した製品の中から、自分好みのデザインや機能性で購入製品を検討・選択してみてはいかがでしょうか。
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