テントを張ってのキャンプや、川下りに海水浴、山登りにスキーやスノーボードなど、アウトドアや屋外レジャーは季節を問わず楽しむことができ、遊び方も多種多様ですよね。そうしたニーズを受けてか、各社のスマートフォンも防水+高性能カメラという構成が当たり前になってきました。
しかし、こうしたシーンで高価なスマホをカメラとして使うのは、抵抗のある方も多いはず。
「防水とは言っても、やっぱり不安……」「落としたり汚したりするのは嫌」という声も良く聞かれます。
そんな時におすすめなのが、アウトドア撮影に特化した小型カメラ「アクションカメラ」。これさえあれば、スマホを安全な鞄に入れたまま、安心して撮影を楽しむことが可能です。今回は、そんなアクションカムの中から、お勧めの製品を6つご紹介したいと思います。
アクションカメラとは
アクションカメラは、激しい動きや過酷な環境で使う事を前提に設計された、手のひらサイズの小型カメラです。こんなに小さなボディでも、カメラとしての性能は十分に備えており、最近では4K動画を撮影出来る物も珍しくありません。
搭載されているレンズは超広角仕様が殆どなので、セルフィー(自撮り)も快適です。また、フラグシップ機は本体のみで防水防塵に対応し、廉価版の機種でも専用の防水ケースが用意されていることが多いため、水を被りやすい場面や水中撮影も思いのままにこなせますね。
さらに豊富なアタッチメントを駆使すれば、手持ちだけでなく、車載や鞄への装着など多くの撮影パターンに対応することが可能。高価なスマホを使うのが怖い屋外のアクティビティでも、アクションカメラなら安心して使うことができます。
2019年最新 おすすめのアクションカメラ
それでは早速、実際に現在販売中のアクションカメラの中から、2019年最新版のおすすめモデルを紹介していきましょう。どの機種もそれぞれ特徴やメリット・デメリットがあるので、ご自身のニーズに合った物を選んでみてくださいね。
自撮り用フロントディスプレイ搭載|DJI OSMO Action
まず最初に紹介するのは、DJIの『OSMO Action』。現時点で最新のアクションカメラとなるこちらは、ドローン開発で有名なあのDJIが満を辞して発売したモデルです。
その特徴は何と言っても、ドローンのカメラ技術を応用した高度な手ぶれ補正能力ですね。空中を飛ぶドローンは飛行中大きく揺れる事も珍しくありませんが、そんな中でブレのない動画を撮影する技術が、このアクションカメラにも惜しみなく投入されています。
この本体のみでも十分過ぎる補正能力があるので、電動ジンバルのような専用の補正装置を別途用意する必要もないのは嬉しいポイントですね。モニター用のディスプレイは本体の前後にそれぞれ搭載しているので、自撮りスタイルでも撮影しやすいですよ。
DJI OSMO Actionの基本スペック
・メーカー:DJI
・画素数:1,200万画素(CMOS 1/2.3型,F2.8)
・防水:11m
・撮影解像度(動画):4K(60fps,HDR)/Full HD
・手ぶれ補正:電子式
・ストレージ:microSDカード
・最大撮影時間:93分
・本体重量:124g
・外部マイク接続:可(要変換ケーブル)
豊富なアタッチメントであらゆるシチュエーションに対応|GoPro Hero7 Black
現在のアクションカム市場を切り拓いた、業界の老舗企業と言えるのがGoProです。アクションカメラというジャンルは知らなくても、GoProという名前自体を知っているという人も多いのではないでしょうか。そんなGoProの最新機種がGoPro HERO 7シリーズ。本体カラーにより性能が違うGoPro HERO 7ですが、中でこのBlackは最も性能が高いフラッグシップ機という位置付けになります。
GoPro HERO7 Blackを一言で表せば、「初心者からプロまで安心して買えるスタンダードな万能機種」と言えますね。動画の撮影性能としては4K(60fps)までの解像度に対応。さらに強力な電子手ぶれ補正機能を搭載し、外付けジンバルを使えない環境でもブレの少ない映像を撮ることが可能です。他メーカーの機種では4K撮影時に手ぶれ補正の使用が制限される物もありますが、GoPro HERO7 Blackは最高画質の4K(60fps)でも手ぶれ補正を利用でき、それもこの製品ならではのメリットの1つではないでしょうか。
勿論、GoProシリーズの強みである対応アタッチメントの多さも健在。自らアクションカム市場を開拓し長い歴史を持つGoProシリーズは、公式・サードパーティを問わず非常に多くのアタッチメントが販売されています。これこそがGoPro最大のメリットであり、非常に多くのシーンで活躍する万能モデルと言える理由ですね。
本体にGPSを搭載しているので、撮影した動画の隅に地図情報を載せるような編集もしやすくなっています。長年の実績やその利用シーンの幅広さから「迷ったらGoPro」と言っても良いくらい、まさにオールマイティに活用できる製品です。
GoPro HERO7 Blackの基本スペック
・メーカー:GoPro
・画素数:1,200万画素(CMOS 1/2.3型)
・防水:10m
・撮影解像度(動画):4K(60fps)/Full HD
・手ぶれ補正:電子式
・ストレージ:microSDカード
・最大撮影時間:不明
・本体重量:116g
・外部マイク接続:可(要変換ケーブル)
プロ向けの高性能機|SONY RX0 II
優れたセンサー技術により、最近はキャノンやニコンと言った超大手カメラメーカーを追い抜くレベルで、カメラ市場でのシェアを伸ばしているSONY。RX0 IIはそんなSONYが開発した超コンパクトデジカメですね。元々はテレビ局など映像制作のプロ向けに開発された機種で、こちらは初代モデルの好評を受けて登場した2代目となります。
その特徴は何と言っても、頑丈な超小型ボディに高性能・高画質なカメラを詰め込んでいることですね。IPX8相当の防水などアクションカムとしての基本を抑えつつ、4K撮影や手ブレ補正なども搭載し、あらゆるシーンで活躍できます。
超小型な本体でありながら1.0型という大型センサーを採用し、本格的な静止画撮影が可能な点も見逃せませんね。瞳AFなどSONYならではの技術も盛り込まれており、プロも納得の高性能カメラとなっています。動画はもちろん静止画を撮る機会が多い人におすすめのモデルと言えるのではないでしょうか。
SONY RX0 IIの基本スペック
・メーカー:SONY11
・画素数:1,530万画素(CMOS 1.0型,F4.0)
・防水:IPX8相当
・撮影解像度(動画):4K(30fps)/Full HD
・手ぶれ補正:電子式
・ストレージ:microSDカード
・最大撮影時間:約35分
・本体重量:132g
・外部マイク接続:可(3.5mmステレオミニジャック)
光学手ぶれ補正で画質劣化が少ない&リモコン操作|SONY FDR-X3000
同じSONYでも、先ほど紹介したRX0 IIがプロ向けの本格的モデルだとすれば、こちらのFDR-X3000は初心者向けに扱いやすさを重視したモデル。通常のビデオカメラをそのまま小さくしたようなデザインで、初めての人でも直感的に扱うことが出来ます。
ボディカラーもアクションカムには珍しいホワイトを採用。メカメカしい雰囲気もなく、男女を問わず服装に合わせやすいのもメリットの1つですね。また、画質劣化が起こらない光学式手ぶれ補正を採用しているため、動きの激しいシーンでも劣化の少ない安定した映像を撮ることが出来ます。
旅行系YouTuberなど、街歩き動画を撮影するようなユーザーにも人気の高いこの製品。その扱いやすさから初心者やカジュアル使いに特におすすめ出来るアクションカムです。
SONY FDR-X3000基本スペック
・メーカー:SONY
・画素数:818万画素(CMOS 1/2.5型,F2.8)
・防水:なし(防水ケースあり)
・撮影解像度(動画):4K(30fps)/Full HD
・手ぶれ補正:光学式
・ストレージ:microSDカード
・最大撮影時間:約35分
・本体重量:114g
・外部マイク接続:可(ステレオミニジャック)
カメラメーカーが作った本気のアクションカム|Nikon KeyMission 170
ニコンといえば、デジタルカメラの登場以前からカメラを作り続けている、カメラ業界における世界的な老舗企業ですね。そんなニコンのアクションカムが、この「KeyMission 170」です。
本体の防水対応や電子式手ぶれ補正の採用など、最近のトレンドをおさえつつ、最大撮影時間を長めにとっているのがこの機種の特徴。Full HDを超える解像度では手ぶれ補正を使用出来ないという弱点はありますが、この辺りの高解像度動画は編集にもマシンパワーのあるPCが必要となる為、画質をとても重視する方以外はそれほど問題にはならないでしょう。
防水防塵性の高さや広角撮影時の歪みの少なさなど、長年カメラメーカーとして培った技術がしっかり盛り込まれており、安心して使えるモデルと言えます。
Nikon KeyMission 170の基本スペック
・メーカー:Nikon
・画素数:829万画素(CMOS 1/2.3型,F2.8)
・防水:IPX8相当
・撮影解像度(動画):2160(30fps)/Full HD
・手ぶれ補正:電子式(2160では非対応)
・ストレージ:microSDカード
・最大撮影時間:約60分
・本体重量:134.5g
・外部マイク接続:不可
安さが魅力の入門機|APEMAN Trawo アクションカメラ
最後に紹介するこちらのAPEMAN Trawo アクションカメラは、非常にコスパの高いアクションカメラ。多くが2〜5万円程度の価格で販売されているアクションカメラというジャンルにおいて、この製品はなんと10,000円以下(記事執筆時点)で販売されています。本格的なアクションカメラでありながら、GoProやOSMO Actionより遙かに安く買うことができる点は魅力ですね。
本体防水はさすがに非対応となっていますが、付属の防水ケースと組み合わせれば水中撮影も対応可能。4K解像度対応に最先端の電子式手ぶれ補正を搭載、2.0インチの大画面液晶ディスプレイ採用と、低価格モデルとしては十分な性能と言えますね。
WiFiによるリモート撮影やスマホアプリを使った動画編集も非常に便利。豊富なアクセサリーに予備バッテリーも付属するという点も嬉しいですね。「とりあえずアクションカメラがどういうものか試してみたい」という人や、既に高性能アクションカメラを持っており、安いサブ機が欲しいという人に最適なモデルと言えるでしょう。
APEMAN Trawo アクションカメラの基本スペック
・メーカー:APEMAN
・画素数:2,000万画素(CMOS 1/2.3型,F1.8)
・防水:なし(防水ケースあり)
・撮影解像度(動画):4K(30fps)/Full HD
・手ぶれ補正:電子式
・ストレージ:microSDカード
・最大撮影時間:約40分
・本体重量:不明
まとめ
昨今のアウトドア人気を受けて、アクションカメラにもたくさんの新機種が登場し、ニーズに合った物を選びやすくなってきましたね。安価ながら性能の高い製品や使い勝手に優れたエントリーモデル、プロ向けのハイスペックモデルなど、様々なモデルが揃っています。
防水・堅牢・コンパクトと三拍子揃ったアクションカメラは、街歩きから水中撮影まで幅広く対応出来る面白いカメラ。普段はスマホで撮っているという方も、是非この機会にアクションカムを体験してみてください。
アクションカメラの手ブレをより高精度に抑えることができる手持ちジンバル(スタビライザー)は下記で紹介しています。
またジンバル付きのカメラについては下記の記事で紹介していますので、よろしければ合わせてご覧ください。
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