IFA2018で発表された最新の完全ワイヤレスイヤホン6モデルを一挙紹介|プールや海で使える高性能防水モデルや高音質モデルが登場

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AirPodsの登場により、一気にワイヤレスイヤホン市場の中心的存在となった左右独立型の完全ワイヤレスイヤホン。完全にケーブルから解放された、ストレスフリーな使い勝手は最高で、様々なメーカーから続々と新製品が投入されていますね。

そんな中、2018年9月5日までドイツ・ベルリンで開催されていた、世界最大級の家電・デジタル機器見本市「IFA2018」でも、やはり多くの新製品が発表されました。そこで今回は、そんなIFA2018で発表された最新の完全ワイヤレスイヤホンを、紹介していきたいと思います。

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SONY WF-SP900

完全ワイヤレスイヤホンという存在が世に出始めた初期の頃から、製品を投入し続けているSONY。その第一弾はノイズキャンセリングを搭載したWF-1000X、第二弾はさらに防滴性能も加えたWF-SP700Nと、常に完全ワイヤレスイヤホンとしては世界初の試みとなる画期的なものでした。

そして今回のIFA2018で発表されたのが、第三弾となるWF-SP900ですね。この製品の特徴はIPX5/8防水・IPX6防塵という高い防水/防塵性能を備えていること。水深2mまでの使用に対応でき、プールや海で泳ぎながらでも使えるスポーツタイプの完全ワイヤレスイヤホンとなっています。

防水性能として表記されるIPX5/8とはそれぞれ、水流/水中に対する防水性能のこと。水が流れているプールや川=噴流水からの保護性能がIPX5相当、水中に沈めた場合の保護性能はIPX8相当の防水性を発揮するということですね。それに加えて、ソニー独自の検証による海水対応も合わせて実現されており、非常に防水性が高く水に強いモデルと言えます。

左右イヤホン接続方式では、接続の安定性に定評があるNFMI(近距離電磁誘導)を採用。これは耳を塞がないイヤホンとして話題になったXperia Ear Duoに引き続きの採用ですね。NFMI搭載機は私も使っていますが、本当に接続が安定しており、左右イヤホン間の接続切れが気になる完全ワイヤレスイヤホンにとってはまさに必須とも言える技術。この採用はかなり嬉しいポイントです。

もう一つ特徴的とも言えるのが、イヤホンの片側に4GBのストレージを内蔵していること。これによりイヤホン本体にデータを保存することが可能で、スマホや音楽プレイヤーと接続しなくても、音楽を楽しむことができるようになっています。スポーツや水中での利用も想定した製品だけに、イヤホン単体でも使えるというのは非常に魅力的な機能と言えそうですね。

他には外の音を取りこむアンビエントサウンドモードを搭載。音楽を聴きながら周りの音も聞くことができるため、ランニング中などでも周囲の状況をある程度把握することもできます。単体利用も想定し、イヤホン本体には曲の再生や通話、モード切り替えができるボタンと、音量操作ができる加速度センサー搭載のタッチパッドをハイブリッドで搭載。使い勝手も良いですね。

本体のみの連続再生時間は、Bluetooth接続時で約3時間、内蔵ストレージを使った単体利用で6時間。付属する専用ケースにはバッテリーが内蔵されており、フル充電状態で3回満充電する事が可能です。耳のくぼみに合わせることで装着性を上げるフィン「アークサポーター」3サイズに、左右のイヤホンを繋いでネックバンド型ワイヤレスイヤホンのようにできるリーシュコード、水の侵入を防ぐための膜がついた水泳用イヤーチップなど、付属品も豊富ですね。

汗を書くスポーツ時はもちろん、スイムや海水での利用も可能なこの新モデルは、全スポーツユーザーにおすすめの完全ワイヤレスイヤホンとなりそうです。

2018/9/27追記:発売が正式にアナウンスされました。発売日は10月27日で価格は32,270円。カラー展開はブラック、ホワイト、イエローの3色となっています。

現行のWF-SP700Nも引き続き販売されるようですね。防滴・ノイズキャンセリングで非常に人気が高く、内蔵ストレージが不要であればこちらの製品の方が安くておすすめです。

ゼンハイザー MOMENTUM True Wireless

SONYやBose、JBL等々、数々の主要オーディオメーカーからリリースされている完全ワイヤレスイヤホンですが、ついにゼンハイザーからも満を持して登場しました。音楽のプロフェッショナルたちが愛用する事で有名なゼンハイザーが、初めてリリースする完全ワイヤレスイヤホンが、このMOMENTUM True Wirelessです。

MOMENTUM True Wirelessは、ゼンハイザーを代表するヘッドフォンシリーズ「MOMENTUM」を継承した新世代第一モデルとなり、高音質に拘った完全ワイヤレスイヤホン。同社が誇る7mmダイナミックドライバーを搭載し、耳の中で透明感のあるサウンドが広がります。その音質は完全ワイヤレスイヤホンで標準的と思われていたものを大きく超えるほど優れているということで、従来モデルの音質に不満を持っている方にぜひ試して欲しい製品ですね。

AppleのSiriやGoogleアシスタントによる音声操作に対応していることも特徴のひとつ。2つのマイクを使ったビームフォーミング技術により、騒音の激しい環境下でもユーザーの声を高精度に拾い上げることができます。この技術はもちろん音声通話時にも有効で、クリアな通話ができそうですね。

イヤホンをしたままでも周囲の音を拾ったり、会話を可能にする透過ヒアリング機能も搭載。これは他のイヤホンで言う外音取り込み機能(アンビエントモード)と同じで、イヤホンを外さずに周囲の状況を読み取ることができて便利ですね。

接続面ではBluetooth 5.0に対応し、コーデックはSBC、AACの他にaptX/aptX LLをサポート。aptX LLは非常に低遅延であることが特徴のコーデックのため、ワイヤレスイヤホンで問題になりがちな音ズレにも対応できそうです。再生側がaptX LL対応であれば、動画再生時やゲーム利用時にも問題なく使えそうですね。

本体はタッチ操作ができるほか、専用アプリでイコライザーを使った音質のカスタマイズも可能。防滴性能はIPX4相当を備えており、飛沫や汗に強くスポーツ利用もできます。連続再生時間は4時間、充電機能内蔵のコンパクトケースを使用すれば、最大で約12時間の連続再生が可能で、長時間の利用も可能ですね。エレガントさを感じさせるメタル仕上げのデザインに低遅延コーデック対応、とことん追求された音質と、あらゆる面で完成度の高い完全ワイヤレスイヤホンとなっています。

MOMENTUMシリーズとしてすでに販売されている、In-Ear Wireless/MOMENTUM Freeも、高音質でデザインが素晴らしく評価が高いです。

オーディオテクニカ ATH-CKR7TW/ATH-SPORT7TW

オーディオテクニカからは2種類の完全ワイヤレスイヤホンが発表されました。ひとつは音質を追求したATH-CKR7TW、もうひとつはスポーツモデルとなるATH-SPORT7TWですね。

ATH-CKR7TWは同社が展開している、高品質なワイヤレスサウンドを提供するSound Realityシリーズの新商品。実はオーディオオテクニカは過去に、ATH-CK”S”7TWという完全ワイヤレスイヤホンを発表していましたが、技術的な問題で販売直前に中止したという経緯があります。そんな幻の製品をリファインしたのがこのATH-CKR7TWですね。

ATH-CKR7TWは前評判も高かった前モデルの設計思想を受け継ぎ、音響コンポーネントと電子コンポーネントを分離した内部構造を採用。原音に忠実なサウンドを実現しています。本体は軽量でありながら高い剛性を持つダイヤモンドライクカーボンによりコーティング。さらに真鍮製のスタビライザーによって不要な共振を減らすことができ、歪みの少ないクリアなサウンド再生が可能になっています。

一方でATH-SPORT7TWは、同社が展開するスポーツタイプイヤホン/ヘッドホンシリーズの新モデル。水で丸洗いできるIPX5相当の防水性を備え、ランニングなどで汗をかいた後や汚れた場合でも、洗うことができるようになっています。

スポーツタイプとは言え、もちろんオーディオテクニカの製品らしく音質にもこだわりが感じられ、5.8mm径ダイナミックドライバーによるクリアでパワフルなサウンドも特徴。着用時の違和感を減らす為に、デザインはエルゴノミックデザインを得意とするFreebitが手掛けており、長時間付けていても快適なフィット感を実現しています。耳への負担も少なく、スポーツの際に気になったり、集中力を乱すこともありませんね。

また最大の特徴とも言えるのが、充電機能。この製品にはクイックチャージ機能が搭載されており、充電ケースに10分間入れておくだけで、45分間の再生が可能となります。バッテリー内蔵型の製品では、使おうとした時に充電切れで使えないというような事態がよくあるため、少しの充電で使えるようになるこのクイックチャージは、かなり嬉しい機能だと思います。

ATH-CKR7TWは連続再生時間は約6時間で、バッテリーを内蔵したケースを使えばさらに9時間の再生が可能。ATH-SPORT7TWは約3.5時間/専用ケース併用で最大で14時間の再生が可能です。クリアで高品質なワイヤレスサウンドを実現したモデルに、スポーツ向きでクイックチャージが嬉しいアクティブモデル、どちらも特徴があり用途次第では非常に便利に使える2製品となっています。

2018/9/14追記:両モデルとも11月9日に発売開始になることが決定しました。実売価格はATH-CKR7TWが29,030円、ATH-SPORT7TWが24,710円で、どちらもブラックとグレーの2色展開。現在Amazonや楽天のショップなどでも予約受付中となっています。

JBL Endurance PEAK

防水で長時間駆動が可能なFREEというモデルの完全ワイヤレスイヤホンを、すでに販売しているJBL。今回発表した完全ワイヤレスイヤホン第二弾となるモデルEndurance PEAKは耳掛け型のフック形状が特徴的な製品です。

防水性能はIPX7相当、耳に掛けて装着するタイプと言うことで、激しいスポーツやアクティブな動きにも対応する、スポーツ向けタフイヤホンという位置付けのこの製品。すでに販売されている有線タイプの「Endurance RUN」やワイヤレスネックバンドタイプ「Endurance SPRINT」など、Enduranceシリーズに含まれる最新ワイヤレスイヤホンとなりますね。

音質は中音域の伸びに優れたタイトでスピード感のあるサウンドとなっており、ワイヤレスでありながらまさにJBLサウンドと呼べるもの。高いフィット感を実現する「TwistLock/FlexSoft」テクノロジーに対応したシリコン製イヤーピースが採用され、装着製の高さや外れにくさも優れています。

特徴的な機能として、「Powerhook」と呼ばれる省電力機能を搭載。これは本体を専用ケースから取り出し、マグネットで吸着した耳掛け用のイヤーハンガーを、本体から外すことで本体の電源がオンに、逆に本体とイヤーハンガーが接触することで電源がオフになる機能のこと。電源の切り忘れを心配する必要もなく、耳に装着/ケースに収納という一連の動作の中で電源が自動でオン/オフするのは便利ですね。

ハンズフリー通話にも対応し、イヤホン本体はタッチ操作が可能。イヤーフック(耳掛け)型ということで、他の一般的な完全ワイヤレスイヤホンよりも面積が大きく、タッチ操作はやりやすそうですね。

バッテリー性能についても見逃せません。急速充電機能を搭載し、10分の充電で1時間の連続再生が可能。4時間の連続再生に、バッテリー内蔵ケース併用でFREEを超える最大28時間の連続再生ができます。長時間使用可能で、アクティブな使い方にも対応できるタフな完全ワイヤレスイヤホンとなっています。

日本での発売は2018年12月7日、直販価格は12,880円となっています。

ENDURANCEシリーズとしては有線タイプのENDURANCE RUNというモデルがすでに販売されていますが、かなりリーズナブルでコスパの高い製品となっています。

EOZ Audio EOZ Air

EOZ Audioはスペインを拠点に活動するオーディオブランド。ファッションアクセサリー系企業出身で、フランスに在住しているスタッフによってデザインが手がけられ、スペインの高音質なオーディオテクノロジーと、フランスの高いデザイン性を融合したプロダクト開発をおこなっています。

そんなEOZが発表したのが、このEOZ Air。特徴はBluetooth 5.0とaptXコーデックに対応に対応し、高音質なハイレゾクオリティの音楽データ転送を可能にしていることですね。高速で安定した通信が可能なBluetooth 5.0に、音の遅延を最小限に抑えるaptX、さらに耳に掛けるイヤーフックとしての役割も兼ねた大型の高感度アンテナにより、ハイレゾオーディオのような大きいデータでも問題なく転送できるようになっています。

一般的なワイヤレスイヤホンのドライバーサイズは5mm〜6mm程度ですが、EOZ Airでは大型の8mmドライーバーを搭載。さらに振動版にはナノカーボン素材のグラフェンを使っているため、迫力があり、かつレスポンスの良いサウンドを実現しています。

2つのマイクを搭載し通話や音声アシスタントの利用にも対応。ビームフォーミング技術により周囲のノイズを低減してくれるため、高精度な音声聞き取り性能とクリアな音質通話が可能になっています。IPX6相当の防水性に耐汗仕様を備えており、スポーツでの利用も問題なくできますね。さらに、イヤホン単体での連続使用時間は最長6時間、専用ケースではなんと14回分の充電が可能ということで、トータルすれば合計で最大90時間という驚異のバッテリー持続性を誇っています。

アンテナも兼ねるイヤーフックは光沢のある外観で、エレガントさを感じる仕上がり。まさに高い性能とデザイン性を兼ね備えたモデルとなっています。

左右分離タイプではないワイヤレスイヤホンとしては、EOZ Oneという製品も販売されています。EOZ Airの左右のイヤホンをつないだようなモデルですね。こちらもかなりデザイン性が高く、スタイリッシュなイヤホンとなっています。

まとめ

昨年に引き続き、今年もやはり完全ワイヤレスイヤホンが数多く発表されていますね。その中でも特に個人的に注目しているのは単体利用も可能になったSONYのWF-SP900。内蔵ストレージ搭載やNFMIの採用で、かなり完成度が高いと思います。SONYの完全ワイヤレスイヤホンとしては3機種目(Experia Ear Duoを含めれば4機種目)となりますので、製品としても成熟してきているイメージですね。

またゼンハイザーやオーディオテクニカといった、音質に定評がある高音質モデルのイヤホンも、非常に気になる存在です。完全ワイヤレスイヤホンはまだまだ登場したばかりの発展途上なジャンルではありますが、今後の進化が期待できそうなラインナップと言えるのではないでしょうか。

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