部屋の掃除を一気に楽にしてくれるロボット掃除機。放っておくだけで部屋を綺麗にしてくれるので、これまで掃除にかけていた手間や時間もなくなりますね。
そんなロボット掃除機ですが、iRobotの「ルンバ」がヒットしたのをきっかけに、各メーカーからさまざまな製品が販売されるようになりました。毎年のように新モデルが発表されるので、どれを購入したよいのか分からない人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、ロボット掃除機の最新モデルをピックアップし、その機能やスペックを分かりやすく解説します。ロボット掃除機の購入を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
最新のロボット掃除機の特徴
ロボット掃除機は毎年のように新しい製品が発表されていますが、「新しいと何が良いの?」という疑問を抱いている人も多いでしょう。
最新のロボット掃除機は、以下のような点で進化している傾向にあります。
スマホとの連動機能
最新のロボット掃除機はスマホと連動し、遠隔操作が可能な製品が多いです。細かい設定や外出先からの起動ができるのが便利なポイントですね。
ナビゲーションシステムの向上
最新のロボット掃除機には高性能なセンサーが搭載されており、壁や障害物を効率良く避けてくれるのが特徴です。掃除する場所に偏りが出にくいので、満遍なく部屋を綺麗にしてくれます。
吸引力の向上
ロボット掃除機の吸引力は、年々向上しています。カーペットや絨毯に絡み付いた細かいゴミまで吸引してくれるので、安心して掃除を任せられますね。
おすすめのロボット掃除機
iRobot ルンバi7+
「ルンバi7+」は、ロボット掃除機ブームの先駆けともなったルンバシリーズの最新ハイエンドモデル。本製品の最大の特徴は、クリーンベース(自動ゴミ収集機)が搭載されている点ですね。掃除が完了すると充電ベースに戻ってくるのはロボット掃除機の標準機能ですが、「ルンバi7+」はゴミの排出まで自動で行ってくれます。
クリーンベース内にはダストボックス30杯分のゴミが収納できるので、ゴミ捨ての手間が大幅に省けますね。またクリーンベース内には密封型紙パックが入っているので、ゴミ捨て時にホコリが舞うこともありません。なおクリーンベースを搭載したロボット掃除機は、現状ではiRobotの本製品のみです。
またその他の旧モデルからの進化点として、専用アプリで侵入禁止エリアを設定できるようになりました。例えば傷を付けたくない家具やペットの居住スペースなどにも、あらかじめ設定をして近づけないことが可能。ロボット掃除機が無作為に移動するのが心配な人も、安心して使えますね。
本製品には旧モデル同様、部屋の環境を学習する「Imprint スマートマッピング」が搭載されています。部屋から部屋へのルートまで記憶してくれるので、掃除をする場所に偏りが出ません。一度環境を学習させてしまえば、全ての掃除を一任できますね。
ロボット掃除機の最新技術を集約させた、まさにiRobotの集大成とも言える製品です。
なお下位モデルとして、「ルンバi7」という製品もあります。「ルンバi7+」との違いはクリーンベースが搭載されていないという点のみで、その他の機能やスペックは共通。「クリーンベースは不要だから、もう少し予算を抑えたい」という人はこちらの製品を検討しましょう。
dyson 360 heurist RB02BN
サイクロン掃除機や羽のない扇風機でもお馴染みのdysonが販売するのが、「360 heurist RB02BN」。本製品の魅力は、dysonの掃除機開発で培った高い吸引力です。ダイソンの特許技術でもある「クリーナーテクノロジー」を応用し、他社のロボット掃除機の4倍の吸引力を実現。旧モデルも吸引力に定評がありましたが、更に20%の吸引力アップに成功しています。確実に部屋を綺麗できるのはもちろん、細かいゴミを掃除しづらいカーペットや畳の上で使うのにもぴったりですね。
ブラシバーと吸引口が、本体の横幅と同じ長さに設計されているのも本製品の特徴。サイドブラシに頼らないため、一度通過するだけで確実にゴミを吸引してくれます。
旧モデルでは部屋を探索するナビゲーションシステムの弱さが指摘されていましたが、「360 heurist RB02BN」では全く別の製品と言えるくらいまでに改善。合計8個のセンサーを搭載し、部屋を効率良く掃除してくれます。またLEDライトが搭載されているため、暗い部屋でも問題なくセンサーを稼働させることが可能です。
懸念事項としては、本製品はスマホからの操作を前提としているため、本体のボタンが最低限に留められているという点。細かい設定については、専用アプリを使うイメージですね。また吸引力にこだわっている分、本体の厚さが120mmと少々大きめ。低めのソファーやベットの下に潜り込めない可能性もあるので、事前に使用環境を確認しておきましょう。
とにかく吸引力にこだわりたい人におすすめのロボット掃除機です。
Panasonic RULO MC-RS810
家電製品の大手であるPanasonicも、「RULO MC-RS810」というロボット掃除機を販売しています。他社のロボット掃除機は丸型のフォルムが一般的ですが、本製品は三角型のフォルムとなっているのが特徴。部屋の隅までブラシが届くので、ゴミを取り逃がす心配がありません。加えて本製品は、ラウンド走行とルート走行の2種類を備えています。ゴミが溜まりやすい壁際を掃除した後、部屋の内部を掃除することで、効率良く全体を綺麗にしてくれます。広い部屋を掃除したいときにもぴったりですね。
他社のロボット掃除機と同様、スマホアプリによる管理に対応していますが、本製品は掃除結果のレポートを確認できるのが特徴。掃除をしつつ、ゴミが溜まりやすい場所をマップで教えてくれます。ゴミが溜まりやすい場所が分かれば、今後の掃除にも役立てられますね。加えて前回ゴミが多かった場所は集中して掃除してくれるので、使えば使うほど掃除効率は向上していきます。
また旧モデルでは1箇所までしか設定できなかった侵入禁止エリアは、最大2箇所まで設定できるようになりました。子どもが昼寝している場所やペットの居住スペースなどは避けながら掃除ができます。
手入れの手軽さも本製品の魅力。ツイン気流で集塵することで、大量のゴミを圧縮して本体に留めておけます。ダストボックスやフィルターは水洗いが可能なので、常に清潔。また片手でゴミ捨てができる構造を採用しているので、手間も少ないです。
国内メーカーということもあり、細かいニーズにも対応したロボット掃除機ですね。
ILIFE ロボット掃除機 A9
中国のロボット掃除機メーカILIFEの最新製品が、「ロボット掃除機 A9」です。本製品は2万円前後のリーズナブルな価格設定でありながら、最新ロボット掃除機としてのスペックを備えているのが特徴。
旧モデルからの進化点としては、最新のナビゲーション技術が搭載されています。カメラと独自のCV-SLMシステムを組み合わせ、部屋を効率的に掃除してくれます。また安価な価格設定でありながらアプリとの連携機能も備え、外出先からの起動や状況確認も可能です。
吸引力も優秀であり、集める・分離・沈降・濾過の4ステップで確実に部屋を綺麗にしてくれます。ダストボックスも600mlと大容量なので、広い部屋でも安心ですね。
他のロボット掃除機との差別化観点としては、わずか76mmの本体厚さ。低めのソファやベッドの下にも潜り込むことができます。使う環境を選ばないのが嬉しいポイントですね。
侵入禁止エリアを設定するには、置き型の仮想壁を用います。他の最新ロボット掃除機のようにアプリからの設定には対応していませんが、それほど不便するわけではないので、本体価格を考えれば妥協点と言えるでしょう。
予算を抑えつつも、最新のロボット掃除機を使いたいという人にぴったりですね。
Anker Eufy RoboVac 11
スマホ周辺機器のイメージが強いAnkerも、「Eufy RoboVac 11」というロボット掃除機を販売しています。こちらも2万円前後で購入できるロボット掃除機であり、前述の「ロボット掃除機 A9」のライバル機種とも言えますね。
本製品の特徴は、約1.5時間の連続駆動を可能とする大容量バッテリーです。掃除を長時間継続してくれるので、広い部屋で使う際も安心。大容量スマホバッテリーに定評のあるAnkerらしい技術ですね。
安価なロボット掃除機でありながらも、機能面は他社製品に劣らず、非常に充実しています。落下防止機能や自動充電機能も搭載されているため、安心かつ快適な使用が可能。またスポットモードやジグザグモード、エッジモードなど、多彩な運転モードを備えており、目的に応じて掃除の仕方を変えることができます。
留意しておくべき点としては、本製品にはスマホアプリとの連動機能が備わっていません。この点は他社の最新ロボット掃除機に劣る点ですね。ただし付属のリモコンによるリモート操作は可能なので、スマホからの操作にこだわりがなければ不便することはないでしょう。
その他の特徴としては、本体上面に強化ガラスカバーが採用されています。傷が付きにくいのに加え、光沢がある美しいデザインも魅力。インテリア性を重視したい人にも向いていますね。
とにかくコスパに優れ、安くても満足度の高いロボット掃除機です。
まとめ
ここ数年で一般家庭に普及したロボット掃除機ですが、各メーカーの技術開発により、更に便利な製品となりました。1台あるだけで部屋の掃除が一気に楽になるので、掃除の手間を減らしたい人は購入して損はないでしょう。
ロボット掃除機は毎年のように新しい製品が発表されているため、購入時は各製品の特徴をしっかりと比較する必要があります。各製品の機能やスペックを把握したうえで、それぞれの家庭に合ったロボット掃除機を購入しましょう。
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