地震や台風などの自然災害に備えるため、日頃から防災用品を用意しておくのは大切なことですよね。水や食料、ラジオに使い捨てトイレなど必要な物は色々ありますが、案外忘れがちなのが電気に関わる物ではないでしょうか。
今の時代、電気が使えないとスマホやPCも使うことができないため、そうなると情報を得たり、連絡を取ったりする際に非常に不便になってしまいます。そこで今回は、そんなスマホ時代に対応した”電気”にまつわる防災グッズを紹介ていきたいと思います。
災害時にも大活躍するスマートフォン
少し前までは、防災用品といえば「水・食料・衛生用品・懐中電灯・ラジオ・電池(ラジオや懐中電灯用)」といったものが代表的で、これがあれば救助が来るまで乗り切れるとされていました。
こうしたグッズの重要性は今でも変わりませんが、時代が流れ重要度が増してきたのがスマートフォンですね。東日本大震災や熊本地震では、情報収集・発信や連絡手段としてスマートフォンが活用され、被災地の方だけでなく、そこへ支援に向かう方々の力強い味方となりました。
また、テレビやラジオは送信設備が被災すると受信が難しくなることもあるので、そのバックアップとしてもスマートフォンは大切。そんなスマートフォンを災害時でもしっかり活用する為にも、電源の確保や節電はとても大事な要素と言えるでしょう。
停電時に電気を確保できる製品
災害と聞いて多くの方が一番に想定するのが停電ですよね。2019年秋の台風のように、被災状況によってはすぐに電気が回復しない事もあるので、事前に大型のモバイルバッテリーを用意しておくのがおすすめです。
Anker Power House
モバイルバッテリーの大手Anker社の大型モバイルバッテリーが、こちらのAnker Power House。重量僅か4.2kgの小型筐体でありながら、ノートPCなら約15回、スマートフォンなら約40回もフル充電することが可能な製品です。
バッテリーへの充電は付属のACアダプターの他、一定以上の出力があればソーラーパネルでもOKなので、災害時でも心強い製品と言えるでしょう。川崎市や福岡市など各地の自治体でも非常用電源として採用されているので、信頼性の面でもおすすめです。
<Anker Power House基本スペック>
- 容量:120,600mAh
- 出力ポート:AC100V/12Vシガーソケット/USB-A
- 重量:約4.2kg
- 最大出力:120W
Cheero Power plus5
通常サイズのモバイルバッテリーなら、こちらのCheero Power plus5がおすすめです。頑丈なアルミ製のボディに10,000mAhのバッテリーを内蔵しているため、iPhone8ならおよそ3.5回分はフル充電が可能。
さらにUSB-PDに対応し、別途ケーブルを揃えることで対応デバイスを通常より高速に充電できるようになっています。PD側の出力は18WなのでノートPCなどには向きませんが、スマートフォンやタブレットの充電用としては十分でしょう。
また、本体には小さなディスプレイが搭載されており、バッテリーの残量を1パーセント刻みで表示することが出来ます。殆どのモバイルバッテリーは残量表示がランプを使った簡易表示になっている事を考えると、この製品は非常にユーザーフレンドリーと言えますね。災害時の備えだけでなく、普段遣いの製品としてもお勧めです。
<Cheero Power plus5基本スペック>
- 容量:10,000mAh
- 出力ポート:USB-C(PD対応)/USB-A
- 重量:約205g
- 最大出力:USB-PD 18W/USB-A 2.4A
事前の充電が不要な簡易発電グッズ
モバイルバッテリーで急場を凌げれば良いのですが、それでは足りない事もあるでしょう。そんな時、頼りになるのが事前充電不要の発電グッズです。
Rockpals ソーラーパネル50w
小型ながら太陽光発電を可能にしたのがこのRockpalsのソーラーパネルです。サイズは136×35cmと子供の背丈ほどで、モバイル用のソーラーパーネルとしては非常にコンパクト。使わない時は折り畳んでさらに小さく出来るので、収納スペースを取らないのも嬉しいところですね。
本体にはUSB-Aポートが内蔵されているので、ケーブルを繋げばスマートフォンやタブレット等はそのまま充電することができます。また、付属の変換アダプターを使えば、他社製の発電機やモバイル電源への充電も可能に。天気によって発電能力が左右されますが、燃料を使わず電気を起こせるので、いざという時のために1台用意しておくと安心でしょう。
<Rockpals ソーラーパネル基本スペック>
- サイズ:1360×350mm(展開時)
- 最大出力:50W
- 出力ポート:USB-A/他社製ポータブル電源用端子(変換アダプター使用)
古川電池 MgBox slim
ソーラーパネルは燃料を使わず発電できますが、雨の日や夜に使えない点はデメリットですよね。そんな時に便利なのが、こちらの古河電池のMgBox slimです。一見、何の変哲もない紙の箱のように見えますが、この中に水を入れることで内部の薬品が化学反応を起こして発電。モバイルバッテリーとして利用することができるという優れものです。
出力は最大1Aとやや低めですが、スマートフォンの充電ならこれで十分対応できます。保存期間は最長10年、水を入れた後も最長5日間もつので、非常用電源として最適ですね。本体はA4のファイルと同じくらいのサイズなので、自宅だけでなく、職場に非常用電源として保管しておくのも良いでしょう。
<古河電池 MgBox slim基本スペック>
- サイズ:210*110*220mm
- 重量:約1kg(注水前)/約2.5kg(注水後)
- 最大出力:1.0A
- 出力ポート:USB-A
- 発電時間:最長5日間
- 保存期間:最長10年(メーカー保証5年)
- 電池タイプ:使い捨て(再充電不可)
STAYER マグネ充電器
STAYER マグネ充電器は、本体に水と塩を入れるだけで発電できる非常用充電器。基本的な仕組みは先に紹介したMgBox slimと同じですが、こちらは一度使用した後も、塩水と専用マグネシウム棒を交換することで再利用することができます。
また、本体はランタン型なので、スマートフォンの充電だけでなく懐中電灯などの代わりとしての利用も可能。付属のパック塩がなくなった後も、本体のくぼみを使い塩の計量ができる等、繰り返し使うための工夫も施されているので安心して利用できます。
500mlのペットボトルと同じくらいのサイズなので、どこに置いても邪魔にならないという点も、災害用品としては嬉しいポイントと言えますね。
<STAYER マグネ充電器の基本スペック>
- サイズ:高さ206.5mm×直径86mm
- 重量:約415g(注水前)/約775g(注水後)
- 最大出力:0.5A
- 出力ポート:USB-A
- 発電量の目安:スマートフォン充電約10回(マグネシウム棒3本使用時)
- 電池タイプ:交換式(水・塩・マグネシウム棒の交換で再利用可能)
電気があっても油断大敵〜高速充電で突然の停電に備える
無事に電気が復旧しても、油断は大敵です。完全復旧まではいつ再停電するかわかりませんし、避難所のようにコンセントが不足することも考えられますね。
こうしたケースでは高速タイプの充電器を用意して、満充電までの所要時間を短縮するのが良い方法。これなら、避難所のコンセントを長時間占有することもありません。
Anker Power Port I PD
スマートフォンやノートPCの充電を素早く効率的に済ませたいという方におすすめなのが、こちらのAnker Power Port I PDという製品です。搭載されているUSB-Cポートは最大30WのPD仕様なので、対応するスマートフォンやノートPCなら通常の充電器よりも少ない時間で充電することができます。
ちなみに、iPhone8以降の機種なら30分で最大50パーセントも充電が可能。これなら、いつ停電するか分からない状況でも、長時間コンセントを占有することもありません。また、複数ポートで同時充電できるので、避難所で他の方と共用すれば、限られた数のコンセントをより効率的に使う事もできるますよ。
<Anker Power Port I PD基本スペック>
- サイズ:約103*78*28mm
- 重量:約213g
- 出力ポート:USB-C(PD)/USB-A
- 最大出力:60W(合計)
スマホのラジオも節電運転〜無電源スピーカー
被災した時、スマートフォンのラジオやワンセグ機能はとても便利です。ただ、家族や同僚と一緒に使う場合、スピーカーの音量を上げる必要がある為、どうしてもバッテリーの消費が早まってしまいますね。
最後にそんな状態を少しでも緩和してくれる便利グッズを紹介していきたいと思います。
curiace trading iPhone木製スピーカースタンド
こちらのスピーカースタンドは、iPhone用のスタンドに簡易スピーカー機能を付けた製品。スマートフォン用スピーカーの殆どは電気を使って音を増幅していますが、こちらはメガホンなどと同じ仕組みで音を大きくするので、電気がなくても使えるのが最大のメリットです。
スピーカーで音を大きくする分、スマートフォン側の音量を下げることができるので、バッテリーの節約になりますよ。
<curiace trading iPhone木製スピーカースタンドの基本スペック>
- サイズ:190*46*67mm
- 素材:木(マホガニー/メープル/ウォールナット/チーク)
- 対応機種:iPhone4s〜8/8plusまでの機種/その他の機種は幅80.0mm以内かつ厚み11.0mmで右底面にスピーカーがあれば対応可
まとめ
突発的な集中豪雨や大型の台風など、最近では大きな自然災害に突然見舞われるというケースも増えてきました。備えあれば憂いなしと言うように、そんな時でも日頃から準備をしておくことで、いざという時にも慌てず行動することができます。
まだ備えをしていない方も、我が家はバッチリという方も、この機会にぜひ自宅の防災用品を再確認してみてくださいね。
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