スマートディスプレイ7製品を徹底比較|Amazon、Google、LINEの音声アシスタント別に各モデルを紹介

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スマートスピーカーに続き、最近日本でも続々とリリースされるようになったスマートディスプレイ。画面付きでビデオ通話や動画視聴ができるだけでなく、スマートスピーカーの弱点でもある聞き逃しを大幅に減らせます。音声だけでは心もとないレシピ検索や天気など、画面を見ながら確認できる、という点はまさにスマートディスプレイならではの魅力と言えますね。

そこで今回は、最新のスマートディスプレイ7機種を比較しながらご紹介。ピックアップした機種に搭載されている「Alexa」「Googleアシスタント」「Clova」の3つのAIアシスタントについても解説しているので、スマートスピーカー/スマートディスプレイの知識がない人も参考にしてみてください。

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搭載する音声アシスタント(AIアシスタント)から選ぶ

スマートディスプレイは、搭載されている音声アシスタントによって、利用できる機能やサービスが異なります。まずは音声アシスタントの特徴を理解しておきましょう。

Alexa(アレクサ)

2014年に音声アシスタントの先駆けとして登場した「Alexa」は、Amazonが提供するサービスと連携できる点が最大の特徴ですね。プライム会員であればネット通販(プライム対象商品)をはじめ、会員ならではの様々な特典が受けられます。

また独自の拡張アプリケーション「スキル」が用意されており、多様な使い方ができるところもポイントでしょう。日本語対応しているものだけで2,000以上もあり、ビジネスからエンタメまで幅広いジャンルを網羅しているので、Alexaを自分好みにカスタマイズできるというわけです。

起動時に呼びかけるウェイクアップワードは「Alexa」、「Amazon」、「Echo」、「Computer」に対応。1回の呼びかけで複数のタスクを同時に実行する「定型アクション」、Echoシリーズなどの対応端末同士やスマホアプリで無料通話できる「コミュニケーション機能」など、役立つ機能も搭載しています。

音楽サービスについては「Prime Music」「Amazon Music Unlimited」「Apple Music」「Spotify」「AWA」などに対応。動画は「Prime Video」に加え、Fire TVと接続することで「Netflix」や「Hulu」などのサービスも利用できます。

Amazon Music Unlimitedのレビューはこちらをどうぞ。

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Googleアシスタント

Android搭載のスマホやタブレットでお馴染みの「Googleアシスタント」。Googleアカウントで利用しているGmailやマップ、カレンダーとのリンクが可能になるなど、Googleユーザーにとっては抜群の機能性を備えています。音声認識能力も高く、最大6人までの声をGoogleアカウントと連携できるため、家族間でも共有しやすいですね。

Alexaのスキルに相当する機能としては「アクション」と呼ばれる拡張アプリがあり、サードパーティ製も含めて多彩なラインナップとなっています。インストール不要なので、アクション名の呼びかけだけで直感的に利用できる手軽さも注目したいところです。

ウェイクアップワードは「OK,Google」または「ねえ、Google」の2種類。ユーザー同士がデータ通信料のみで通話できる「Google Duo」に対応しており、カメラ付きデバイスであればビデオ通話も可能です。さらに特筆すべき機能に、一声かけるだけで複数の家電を自動でオンオフする「ルーティン機能」や、26カ国の言語をリアルタイムで翻訳できる「通訳モード」などがあります。

対応する音楽サービスは「Google Play Music」「YouTube Music」のほか、無料で「spotify」や「AWA」が利用可能です。動画は「YouTube」に対応しており、「○○の動画見せて」といったざっくりした要求にもすぐに反応。Google傘下のYouTubeだからこそ、使い勝手が良さそうですね。またChromecastを経由すれば、「Netflix」「Hulu」なども再生できます。

Clova(クローバ)

「Clova」の画像検索結果

メッセンジャーアプリ国内シェア1位を誇るLINEが開発した「Clova」。友だちリストを登録しておけば、無料通話やメッセージの送信、さらに読み上げなども音声で操作できます。また個人のLINEアカウントとは別にClova専用カウントを作成することも可能なので、スマホを持っていない子供やお年寄りともやり取りできますね。

赤外線リモコン機能搭載で、IoT家電のない家庭でも使いやすい仕様に。別売りのオプションを用意せずとも、すぐにスマートホームを構築できるというわけです。テレビのチャンネル指定や、エアコンの温度変更といった細かい設定が可能なところも嬉しいですね。

また拡張アプリの「スキル」を利用することで、デフォルト以上の機能を追加することできます。ちなみにAlexaのスキルとは互換性はありません。ウェイクアップワードは「Clova」または「Jessica(ジェシカ)」。発売当初は酷評されていた音声認識については、バージョンアップを重ねるごとに精度を高めており、よりスムーズな会話を実現します。

音楽サービスは「LINE Music」、動画サービスは「Abema TV」に対応。「Youtube」の視聴も可能ですが専用ブラウザでの再生になるため、検索キーワードの入力など細かい設定はタッチ操作になります。上記2社のAIアシスタントと比べると機能的に見劣りするかもしれませんが、LINEとの連携や赤外線リモコン内蔵など、Clova独自の機能を搭載している点が最大の強みでしょう。

Amazon Alexa搭載スマートディスプレイ

Amazon Echo Show 5

AmazonのスマートデバイスであるEchoシリーズの最新機種となる「Amazon Echo Show 5」。5.5型(960×480)ディスプレイに、1.65インチフルレンジスピーカー(4W)1基、100万画素のカメラを搭載したモデルです。解像度は960×480、画面比率が2:1になるため、動画を視聴するときは左右に黒帯が入ります。見た目もスペックもミニマムな印象ですが、税込9,980円というコストパフォーマンスの高さが何よりの魅力でしょう。

初期設定はタッチ操作で行います。スマートスピーカーと違い画面上の指示に従うだけで簡単に設定できる点は、ディスプレイがあるからこその便利さと言えますね。スワイプで各種機能が呼び出せるので、使い勝手も抜群です。

Alexaの機能がすべて使えるほか、アラーム開始15分前から徐々に明るくなる「お目覚めライト機能」を搭載しており、照明をつけて天気予報を流す、といった定型アクションを作っておけば朝の支度もスムーズですね。またSilk、Firefoxの2種類のブラウザに対応しているので、YouTubeを再生することも可能です。

サイズは幅14.8×高さ8.6×奥行7.3cm、重さ約410g。サンドストーン(白)とチャコール(黒)の2色展開で、背面がファブリック仕様になっています。上部に音量ボタンのほか、マイク/カメラボタンとカメラカバーを設けており、プライバシー面も安心ですね。背面には電源ポート、3.5mmステレオジャックを備えており、電源アダプタが付属。micro USB端子もついていますが公式では触れておらず、有線LAN接続用ではないかと思われます。

注意点としては、電源ジャックが真後ろにくること。サイズの小ささで選んだのに設置できない、なんてことも起こりうるので、奥行きに+4cmほど余裕を持たせましょう。またマイクが斜め後ろに配置されているためか、感度についてやや不満という声も聞かれます。価格とマイクの性能が比例するのかもしれませんが、こういった意見も含めて購入時の判断材料にするといいですね。とは言え、スマートディスプレイとしての機能をほぼ網羅している点は評価すべきでしょう。手に入れやすい価格なので、スマートディスプレイ最初の1台としてもおすすめです。

Amazon Echo Show(第2世代)

2017年にアメリカで販売されたモデルの2代目となる「Amazon Echo Show」。初代は7型ディスプレイだったのに対し、動画がより見やすい10.1型の大画面になり、解像度1280×800となっています。アスペクト比が10:16なので、動画も違和感なく楽しめますね。

27,980円と今回紹介する機種の中で最も高額ではあるものの、左右に2インチのユニット(10W)、背面にパッシブラジエーター、さらにDolbyの音場処理技術を取り入れるなど、音質へのこだわりも感じられます。また8基のマイク、500万画素のカメラを搭載し、ビデオ通話も快適にできますね。

機能についてはEcho show 5とおおむね同じですが、ZigBeeという無線通信に対応したスマート家電と連携するハブを内蔵している点が異なっています。これは「デバイスを探して」の呼びかけで、ZigBee対応機器を自動で検知してセットアップまでこなす機能で、スマートホームが一瞬で構築できるというわけです。ただし現在のところ、AlexaとZigBeeの両方に対応した製品が少ないため、ZigBeeの機能を利用したい場合は対応機種を確認しておくと安心ですね。

サイズは幅24.6×高さ17.4×奥行10.7cm、重さ約1.7kg。ずっしりと重みがあり、タッチ操作もしやすいですね。カラーはサンドストーンとチャコールから選べ、上部には音量ボタンとマイク/カメラボタン、背面に電源ポートを搭載しており、付属品に電源アダプタが同梱されています。インターフェースにおけるEcho show 5との違いは、カメラカバーとや3.5mmジャックがついていないところです。ちなみに用途不明のmicro USB端子はこちらにも装備されています。

これはEcho Show 5にも言えることですが、Prime Videoは文字検索に対応していないため、正しい音声コマンドで呼びかけなければ検索できません。とくに海外ドラマのように何シーズンもある場合、作品名だけでなく「シーズン数」と「エピソード数」を伝えることや、数字は日本語(「2」であれば「に」)で発音するなどの注意が必要になります。またマイナーなタイトルになると検索できなかったり、作品によって吹き替えと字幕が選べないといった問題もあるため、今後のアップデートに期待しましょう。

Amazon Echo Spot

球体を斜めに切り取ったようなデザインの「Amazon Echo Spot」は、日本向けEchoシリーズで初めてディスプレイを搭載したモデル。2.5型(480×480)と非常に小さいので、場所を問わず設置可能です。スピーカーは0.8インチツイーター、1.4インチウーファーを採用し、全体的にバランスのとれた音を奏でます。マイクは上部に4基、カメラは約30万画素と、ビデオ通話するには十分な画質ですね。価格は14,980円となっており、Echoのスマートディスプレイの中ではミドルレンジモデルとなります。

小さいながらも、機能面は上記2機種とほぼ一緒。Echoの端末同士やアプリによる無料通話はもちろん、ベビーモニターとして使うこともできます。「呼びかけ機能」で話しかけられるので、留守中の子供やペットの様子をチェックしたり、防犯対策にも活用できるというわけですね。また天気予報やタイマー、買い物リストなどの表示に加え、Prime Videoの再生も可能です。ただし動画再生したときは上下に黒帯が入り、フルスクリーン表示の際も丸くトリミングされます。

サイズは幅10.4×高さ9.7×奥行9.1cm、重さ約419g。もともとホワイトとブラックの2色展開でしたが、2019年4月以降はブラックのみです。上部には音量ボタンとマイク/カメラボタンを、背面に電源ポートと3.5mmステレオジャックを搭載し、付属品に電源アダプタが付いています。

Amazonレビューでは「Echo Dotよりも音質が良い」という口コミを多く見かけますが、期待しすぎは禁物。単体だと物足りなさを感じるため、じっくり音楽を聴く場合はBluetoothやAUXで外部スピーカーとの接続をおすすめします。また先述の通り、動画コンテンツの再生にも向いていません。すでにFireTVをお持ちであれば、そちらを利用した方がストレスフリーで楽しめます。

このように紹介するとメリットがないように思うかもしれませんが、省スペース設計であることは大きな利点です。マルチに活躍させるというより、デスクやキッチンの片隅に手軽に置けるAlexaデバイスと考えると、Echo Spotにしかできない使い道もたくさんあるでしょう。

Googleアシスタント搭載スマートディスプレイ

Google Nest Hub

Googleが手掛けるスマートディスプレイとして国内初となる「Google Nest Hub」。海外で「Google Home Hub」と呼ばれていたモデルですが、Googleの子会社である「Nest」ブランドに変更して発売されました(機能はまったく同じ)。競合機種となるEcho Show 5よりも一回り大きい7型ディスプレイ(1024×600)を備え、16:9のワイド比率で表示します。

音質についても、全音域をカバーするフルレンジスピーカーと、背後からの呼びかけにも反応するマイクを2基装備して、価格は15,120円。なおカメラ非搭載なのでビデオ通話には対応していませんが、寝室などのプライベート空間にも置きやすい仕様になっています。

初期設定は、Echo端末がディスプレイで設定できるのに対し、こちらはGoogle Homeアプリで行い、Bluetoothのペアリングや、ルーティン機能のカスタマイズなどもアプリで設定します。また音声操作だけでなくタッチ操作にも対応しており、ホーム画面をスワイプすると家電の操作やシステム設定も可能。タブレットの操作性には及びませんが、目で見て確認できるところが便利ですね。

また機能については、複数のアラームを同時に管理できる「タイマー機能」や、指定した時間帯でアシスタントの音量を下げる「夜間モード」、スマホで検索した動画を再生する「キャスト機能」などを搭載する中、とくに注目したいのがGoogleフォトと連携する「フォトフレーム機能」。プレイリストを作成してループ再生したり、特定の人物やペットの写真だけを表示することも可能です。子供の写真を共有アルバムに自動追加するよう設定しておけば、遠くに住む両親もNest Hubを通して閲覧できるというわけですね。

サイズは幅17.8×高さ11.8×奥行6.73cm、重さ約480g。カラー展開が豊富で、チョーク(白)、チャコール(黒)、サンド(ピンク)、アクア(水色)の4色から選べます。ファブリック素材のスタンドにディスプレイが付いたようなデザインで、Echo Show 5よりもスマートな印象ですね。背面にはマイクボタン、音量ボタン、電源ポートを装備。また前面に備えた「アンビエントEQ光センサー」により、部屋の明るさに応じてディスプレイの輝度が変わる仕様になっています。スマホやGoogleアカウント必須のため、お年寄りにプレゼントする際は注意が必要ですが、それ際クリアできれば、コミュニケーションツールとしても利用価値は高いはずです。

Google Nest Hub Charcoal チャコール 7型 スマートディスプレイ グーグル ネストハブ GA00515-JP スマートスピーカー
Google

Lenovo Smart Display M10

10.1型の大型ディスプレイを搭載する「Lenovo Smart Display M10」は、Googleアシスタント搭載のスマートディスプレイとして唯一カメラ(500万画素)を備えたモデルです。スピーカーには、2インチフルレンジスピーカー(10W)、デュアルパッシブラジエーターを内蔵し、デュアルマイクを採用することで音声認識能力も高めています。解像度は1280×800、10:16対応で、スマホとビデオ通話するときは縦置きに変えられ、大きな画面がフル活用できる仕様です。ちなみにEcho Showとスペック面が似ており、価格帯も同等の24,624円となっています。

同じGoogleアシスタントを搭載しているということで、Nest Hubとの互換性があり、セットアップの方法や利用できるアクションなど、共通する機能が多い点も特徴。細かい設定もGoogle Homeアプリを使います。

また音声操作による音楽再生、レシピ検索、スマート家電のコントロールのほか、Googleの各種サービスにも対応。もちろんタッチパネルでの操作も可能です。ただし照度センサーはついていないため、ディスプレイの明るさを調整する際は手動で行うことになります。

サイズは幅31.13×高さ1.25×奥行17.38cm、重さ約1.2kg。画面左側にスピーカーを配置し、背面はスピーカー側だけ三角形に出っ張っており、この形状によって縦置きを可能にしています。前面がホワイト、背面が木目調という配色もユニークですね。インターフェースについては、上部に音量ボタンとマイクミュートスイッチ、側面にはカメラを塞ぐプライバシースイッチ、端子類は背面右側に設けた電源ポートのみです。

デメリットとしては、特殊なデザインのため壁際にくっつけるような設置ができないことが挙げられます。しかし、インテリア性の高さや他の製品にはない洗練されたデザインは魅力の一つと言えるでしょう。大きな画面でYouTubeが楽しめるというだけでも十分メリットが見出せるのではないでしょうか。

Lenovo Lenovo Smart Display M10(ホワイト/バンブー) ZA4T0001JP スマートスピーカー

Lenovo Smart Clock

iPhone SEと同じサイズの4型(480×800)ディスプレイを搭載した「Lenovo Smart Clock」。名前の通り、目覚まし時計としての機能を重視しており、ベッドサイドで使うことを想定して開発されたスマートディスプレイです。備えるスペックも必要最小限に抑え、カメラや動画再生といった機能は省かれています。

とは言え、チープなつくりになっている訳ではなく、1.5インチフルレンジ(3W)、デュアルパッシブラジエーターを搭載することで、音楽やオーディオブックが心地よく聴けるような設計に。つまり質のいい睡眠をサポートするための機能に対して、妥協のない仕上がりになっているというわけですね。機能を絞り込んでいるため、9,829円とお手頃価格で提供されているところも嬉しいポイントです。なお、マイクは前面に2基あります。

初期設定は、上記2機種と同様にアプリで行います。タッチ操作はできるものの、各家電の管理やネット検索などには対応しておらず、アラーム設定や時計のデザインなどを変更する際に利用するもので、あくまで音声操作がメインになります。Googleカレンダーとの連携で予定を表示したり、Googleフォトの写真を表示するといったGoogleアシスタントならではの機能だけでなく、Google Play MusicやYouTube Musicなどの音楽配信サービスも利用可能です。

目覚まし時計としての機能には、アラームの設定時間30分前からディスプレイが明るくなる「めざましディスプレイ機能」や、アナログ時計のように本体天面を軽く叩いてアラームを止めるショックセンサーを搭載。またルーティン機能にも対応しているため、「おはよう」と話しかけるだけでその日の天候や交通状況を読み上げてもらうこともできますね。

サイズは幅7.98×高さ11.38×奥行7.92cm、重さ約328g。デザインはEcho Showシリーズに近く、グレーのファブリック生地に覆われています。上部に音量ボタン、背面にマイクミュートスイッチと電源ポートに加え、USBポート(Type-A)も備えており、スマホやタブレットの充電も可能。「睡眠」というコンセプトをもとに機能がまとめられているので、機械が苦手な人にも受け入れられやすいのではないでしょうか。「ちょっと便利な目覚まし時計」と思えばチャレンジしやすいですね。

Lenovo Lenovo Smart Clock(グレー) ZA4R0007JP スマートスピーカー

Clova搭載スマートディスプレイ

LINE Clova Desk

Clova搭載のスマートディスプレイ第1号「LINE Clova Desk」は、7型タッチパネルを採用し、1024×600(16:9)の解像度をサポートするほか、3,000mAh/3.7Vのバッテリーを内蔵しています。フル充電なら音楽を約2時間連続して再生できるので、電源が取れない場所でも利用可能に。フロント中央に500万画素のカメラ、フロント下部にフルレンジスピーカー2基(20W)、トップにマイク2基を配置し、LINEが提供するサービスが存分に楽しめる仕様になっています。

価格は27,540円と高額の部類に入りますが、Nest Hubとスペックが近く、カメラを搭載していることや、LINEのSNSツールなどが利用できる点を考慮すると、説得力のある価格設定なのかもしれませんね。

セットアップにはLINE Clovaアプリを使用し、自分のLINEアカウントと連携すると連絡先がそのまま引き継がれ、音声操作でビデオ通話やメッセージの読み上げなどの機能が利用できます。アカウントごとに声認証するので、プライバシーもしっかり守られますね。またClova専用アカウントを作成しておけば、Clova Deskを使ったグループチャットもできるというわけです。ちなみにClova専用アカウントは通話機能に対応していません。

音声で操作できるのはLINEの機能に限らず、家電のオンオフ、タイマー設定、AmebaTVやLINE MUSICの再生、翻訳、自撮りなどにも対応。さらに複数の依頼を連動させる「マイコマンド機能」など、便利な機能が充実しています。呼びかけ方が分からないときは、画面右上のコマンドガイドで定型文がチェックできるので、音声操作に慣れていないユーザーも使いやすいですね。

サイズは幅18.1×高さ17.3×奥行10.45cm、重さ約915g。バッテリー込みのため同クラスの機種より重いですが、持ち運びに支障が出るほどの重さではありません。カラーはホワイトとブラックの2色展開です。前面に赤外線受信機2基、上部にマイク/カメラボタン、音量ボタン、再生/一時停止ボタン、背面に電源用のボタンとポートを設けており、他の製品よりもインターフェースが多めですね。付属品には電源アダプタが付属しています。

注意すべきポイントとしては、LINE MUSICの無料プランを利用した場合、30秒しか再生されないこと。Bluetooth経由でスマホの音楽を流すといった選択肢もありますが、LINE MUSICと契約していない人にとってのメリットは少ないですね。また「○○は何?」といった質問には、ウィキペディアに記載されている内容での回答になります。

IFTTTでさらに使いこなす

「IFTTT(イフト)」とは、ユーザーが設定した条件をきっかけに、設定した動作を自動で実行する仕組みが作成できるクラウドツールです。「If This Then That」の頭文字が名前の由来となっており、意味としては「もし、この条件なら、そのとき、こうする」といったニュアンスになりますね。

起動する条件を「Trigger(トリガー)」、条件をもとに動作することを「Action(アクション)」、この一連の流れを設定したものを「Applet(アプレット)」と言います。例えば「写真撮影する(Trigger)とDropBoxへ画像保存(Action)」という一連の操作(Action)を自動で行う様に設定できるというわけですね。

ルンバやスマートライトなどのIot家電にも対応しており、他の人が作ったアプレットも利用できるので、アイデア次第で用途の幅がかなり広がります。ただ利用できる機能はAIアシスタントによって異なるので事前に確認しておきましょう。

AlexaでIFTTTを使う

トリガーのみに対応しており、全体的に買い物リストやToDoリストに関するものが多く、Alexaのサポート役として利用するのがおすすめでしょう。なお指定したワードで呼び出すときは「アレクサ、○○、トリガー」となり、応答は「IFTTTに送信します」で固定されます。

またLINE公式アカウントである「LINE Notify」をLINEのグループに招待しておくと、メッセージを送ることも可能です。送信内容は指定した定型文のみに限られますが、Alexaへの呼びかけやアラームきっかけでトリガー設定ができるので、アラームを止めたら「おはよう」と通知したり、「ただいま」と呼びかけたら「帰宅しました」のメッセージを送る、といった見守り機能としての使い方もできますね。

GoogleアシスタントでIFTTTを使う

こちらも設定できるのはトリガーだけですが、カスタマイズ性が非常に高い点が特徴です。1つのトリガーに対して、「照明」「ライト」のように2種類のワードが登録できるので、言い間違いや誤認識も防ぎます。またLINEに関してはAlexaと同じく「LINE Notify」に登録することで利用できます。

注意したいのは、セキュリティ上の問題によりGmailのトリガーが利用できないこと。メール送信などアクションとしての機能は続行されますが、転送や下書きなどができなくなるので、普段Gmailを使う人は覚えておきましょう。

ClovaでIFTTTを使う

LINEやTwitterなどのWebサービスの通知や、指定したメッセージの読み上げなどのアクションが登録できます。AlexaやGoogleアシスタントのようにトリガー設定はできませんが、学校や職場を出たタイミングでClovaに通知させたり、帰宅した家族に伝言を伝えるなど、様々なシーンで活用できるというわけです。

通知の内容は自動読み上げではないため、「クローバ、LINEメッセージを教えて」など話しかける必要があります。また読み上げできる通知は3件まで。4件以上は省略されてしまうので、その点も踏まえて利用しましょう。

IFTTT

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まとめ

AIアシスタントの選び方を端的にまとめると、Amazonプライム会員にとってメリットの大きい「Alexa」、GoogleのサービスやYouTubeの利用頻度が多く、IFTTTでさらに使いこなしたい人向けの「Googleアシスタント」、LINEヘビーユーザーにおすすめの「Clova」となります。

また同じAIアシスタントを搭載していても、画面サイズ、スピーカーの性能、カメラの有無、値段、デザインなど、スペックもじつに様々です。スマートディスプレイに求める機能をしっかり把握した上で比較すれば、自分にマッチした機種が自ずと見つかるでしょう。

スマートディスプレイ以外にもやといったスマートホーム関連機器を色々と紹介しています。よろしければ合わせてどうぞ。

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