iPhoneやMacなどの周辺機器で有名なBelkin(ベルキン)から、USB-C搭載で急速充電に対応した小型充電アダプタ「Boost Charge USB充電器 Quick Charge 4+」が登場しました。USB-Cと言えばMacにiPad Pro、その他様々な最新機器に搭載されたいる注目の端子ですね。さらに高速充電対応、小型という点でも最近のUSB充電器のトレンドを抑えた製品となっています。
今回はそんな「Boost Charge USB充電器 Quick Charge 4+」を入手しましたので、早速その特徴や良い点をレビュー。同じくUSB-C搭載の超小型充電器として少し前に話題になった「Anker PowerPort Atom PD 1」との比較も合わせてお届けしたいと思います。
Belkin Boost Charge USB充電器 QC4+のメリット
USB-C端子搭載でPDに対応
最近様々な電子機器で採用されているUSB-C端子。その特徴のひとつとも言えるのが、急速充電規格であるUSB PD(USB Power Delievry)というオプション機能を持っていることですね。USB PDでは最大100Wという非常に大きな電力供給が可能なため、最新のスマホやタブレット、ノートパソコンなどにも採用されています。
今回レビューするBelkin Boost Charge USB充電器 QC 4+も、もちろんこのUSB PDに対応しており、その容量は27W。12インチMacBookや最新MacBookAirの充電器が30Wであることを考えると、よほど大きなノートパソコン以外なら十分な給電性能であると言えますね。様々なPD対応デバイスを高速に充電することができるようになっています。
小型軽量で持ち運びが楽
大容量充電が可能な充電器はどうしてもサイズが大きくなりがちですが、この製品は非常に小型で軽量。MacBookの純正30W充電器とサイズ感は同程度ながら重量は20g以上軽量です。
また嬉しいのがプラグ部分が格納できる折りたたみ式になっていることですね。Anker PowerPort Atom PD 1はサイズは小さいものの、そのコンパクトさ重視の作りからプラグを格納することができず、やや持ち運びには不向きでした。
その点このBelkin Boost Charge USB充電器 QC 4+は、プラグを格納することが可能で、かなり持ち運びがしやすいようになっています。
急速充電の最新規格Quick Charge 4+を搭載
この製品の最大の特徴とも言えるのが最新の急速充電規格であるQuick Charge 4+を搭載していること。Samsung製やGoogle製のスマホなどの対応デバイスであれば、なんとたったの15分で最大50%まで充電可能ということで、今までの急速充電規格を大きく上回る性能と言えます。
徹底した安全設計と安心の機器保証付き
充電器で気をつけなければならないのが、過充電や過加熱による事故や機器の故障ですが、熱の高い部分を避けて電力を供給するなど、この製品は温度管理機能も徹底されています。また電子機器が正しく接続されているにもかかわらず、サージ電圧、スパイク、落雷により電子機器に損傷が発生した場合には保証を受けることができるという点も嬉しいですね。その上限は28万円とかなり高額に設定されているため、安心して利用することができます。
Belkin Boost Charge USB充電器 QC4+の使用感
外観
まずは外観ですが、Belkinの製品らしく非常にスタイリッシュ。全体を包むシルバーの仕上げは非常に高級感があります。ポート面はマットなホワイトで、ベルキンのロゴとUSB-Cポートがひとつというシンプルさも良いですね。
サイズは55.5×51.5×32mmと薄型で手のひらサイズ。重量も81gと、100gをきる重さで持ち運びも苦になりません。
iPhoneを30分で50%充電
早速残り容量が10%になったiPhoneを充電してみたところ、実際に30分で60%まで回復することができました。スペック通りに30分で50%の充電が可能なようですね。
ちなみにUSB-C充電器でiPhoneを充電する場合は、USB-C – Lightningケーブルが必要になりますが、中には高速充電に対応していない製品もありますので注意してください。私の場合は今回のレビューにあたり、同じBelkin製の「DuraTek Plus USB-C to ライトニングケーブル」を使用しました。
このケーブルなかなかの優れもので、防弾チョッキや消防服、サーフボードといった強靭さが求められる製品などに多く使われるアラミド繊維を使用した最強の超高耐久ケーブル。本革のケーブルタイ付きでおしゃれさと使い勝手を両立しています。なんと5年間もの製品保証が付いているため、よくケーブルが断線してしまうという人にぜひおすすめしたいケーブルです。
MacBookも最大出力で充電可能
次に12インチのMacBookを充電してみました。システムレポートから確認する限り、しっかり27W充電器として認識されているようですね。
MacBook本体を使用しながらの充電のため、速度はしっかりと測れてはいませんが、使いながらバッテリーが減るということもなく、50%のバッテリーが30分後には80%になっていました。この辺りは純正の充電器とほぼ同じといった感じです。
Belkin Boost Charge USB充電器 QC 4+にはUSB-Cケーブルも付属しているため、そのままUSB-Cデバイスを充電できることも魅力ですね。
Anker PowerPort Atom PD 1との比較
次世代パワー半導体素材GaN (窒化ガリウム) を採用したことで、高出力でありながら驚異の小ささを実現して話題になったAnker PowerPort Atom PD 1。一時期は各所で在庫切れになるほどの人気を博したUSB充電器ですね。
そのPowerPort Atom PD 1との比較ですが、サイズ・重量そのものではやはりPowerPort Atom PD 1に軍配が上がります。しかし、キューブ型のPowerPort Atom PD 1と比較してBelkin Boost Charge USB充電器 QC 4+は前述した格納できる折りたたみ式のプラグのおかげで、持ち運びの利便性では優れていますね。
価格的にはどちらも同程度の値段ですが、ケーブルがセットになったBelkin Boost Chargeの方がややコストメリットは高いといった感じでしょうか。充電器としての性能はiPhoneを充電する上ではどちらも変わりはありません。より高い電力供給が必要なデバイスであれば、30WのPowerPort Atom PD 1がやや有利と言えますね。逆に最新のAndroidスマホなどQC 4+の超高速充電を活かせるデバイスを持っていれば、Belkin Boost Chargeの方が圧倒的に優れたパフォーマンスが出せると思います。
まとめ
Belkin Boost Charge USB充電器 QC 4+は、そのサイズ感や持ち運びのしやすさ、デザインの完成度、コスパの高さなど、現時点で最もおすすめできるUSB充電器のひとつと言えます。今回紹介したモデル以外にも、USB-C/USB-Aの2端子モデルや、45Wのより高出力なモデルなども同じシリーズとしてラインナップされていますので、ぜひ自身の用途などに合わせて最適な1台を選んでくださいね。
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