いつでもどこでも涼しさが得られる携帯扇風機は、BBQや屋外アウトドア、お祭りやキャンプなど夏のイベントに1台あると便利ですよね。昨年までは手持ち扇風機を持ち歩く人をよく見かけましたが、最近は首にかけるタイプの扇風機も徐々に人気を集めています。ハンズフリーで利用できるので、料理やガーデニングはもちろんのこと、手軽に始められる熱中症対策としても活用できるアイテムと言えますね。
しかし一口に首かけ扇風機といっても、その種類は実に様々。初めて購入する際には、何を基準に選ぶべきか迷うものです。価格や機能だけでなく、携帯性も押さえておくべきポイントでしょう。
そこで今回は、数ある首かけ扇風機の中からおすすめの6機種をご紹介。「首かけに特化」「首かけ卓上兼用」「ネッククーラー」の3タイプごとにまとめています。それぞれの特徴やスペックを分かりやすく解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
首かけ特化の扇風機
SPICE OF LIFE W FAN ハンズフリー
生活雑貨メーカー・スパイスが手掛ける「WFan(ダブルファン)」は、ヘッドフォンに小さな扇風機を搭載したような形状の首かけ扇風機。2方向から送風することで顔周りをまんべんなく冷やし、180度回転アームで好みの位置に固定することもできる優れものです。
Amazonの携帯扇風機カテゴリーの売れ筋ランキング上位に君臨しており、口コミの評価も非常に高い商品ですね。街中でもこの首かけ扇風機を見かけることが多くなっており、人気の流行製品と言えます。
風量は「微風」「弱風」「強風」の3段階で切り替え可能。フル充電から連続使用する場合は、微風で最大6時間、弱風で4時間、強風で2.5時間稼働します。USB充電式で、PCやモバイルバッテリーから充電できますね。運転中はLEDランプがオレンジ色に点滅し、電池残量が25%以下になると赤く点滅するので、バッテリー切れになる前に確認できるというわけです。また5枚羽とDCブラシレスモーターを採用することで、静音性を高めている点も特徴でしょう。
サイズは幅18.5×奥行3.5×高さ27cm、重さは約160g。アーム部分にUSBポートとボタンを1つだけ備えたシンプル設計です。カラーは全10色で、ブラックやホワイトなどのモノトーンのほか、イエローやオレンジといったカラフルな色味も用意されています。価格は約3.000円となっており、USBケーブルと、髪の毛巻き込み防止用のヘアゴムが付属しているところも嬉しいポイントですね。ただしメーカー側が推奨する対象年齢が12歳以上となっているので、小さい子どもが使うときは十分注意しましょう。
TOA 携帯扇風機 扇風機小型 卓上扇風機 首掛け扇風機
こちらもAmazonカスタマーレビューにて高評価を集める、TOA(東亜産業)の首かけ扇風機。先ほど紹介したWFanと同じヘッドフォン型のデザインですね。アームとファンがそれぞれ180度向きが変えられ、さらに角度の微調整もできるので、涼しい風を当てたいところにピンポイントで届けられるというわけです。
風量は「自然風」「強風」「超強風」の3段階。自然風で使用した際の駆動時間は最大4~5時間、最も強い超強風では最大2.5時間となっています。USBポート経由で充電できるので、PCやモバイルバッテリーに接続することもできますね。ちなみに充電中の使用はできないので、しっかり充電してから使うようにしましょう。
サイズは幅19×奥行3.3×高さ25cm、重さは約155g。コンパクトに折り畳むことでバッグの中にすっきり収まります。カラー展開はブラックとホワイトの2色で、どちらもスタイリッシュな印象に。付属品にUSBケーブルと、巻き込み防止ネット2枚が付いていて、2,280円(税込)という手頃な値段も魅力的ですね。1年間の保証期間に加え、購入日から1ヶ月以内であれば理由を問わずに返金対応してくれるなど、アフターケアも万全です。
首かけ卓上兼用扇風機
EasyAcc 携帯扇風機 首掛け扇風機
ペンダントを思わせる丸い形が印象的なEasyAccの首かけ扇風機は、卓上用としても使える2WAY仕様です。通勤時は首かけ用として、オフィスでは本体を開いて卓上用として利用できますね。ストラップを装着するとファンが胸のあたりにくるので、シャツの内側に入れて直接風を送り込むといった使い方もできます。
風量は「低」「中」「高速」の3つで調節可能。2,600mAhの大容量バッテリーを内蔵することで、最大15時間もの連続運転と、最大4.9m/sのパワフルな風力を実現しました。電源方式はUSB充電に対応しており、約4時間でフルチャージされます。充電中はLEDランプが赤く点灯し、完了したら緑に変わるので過充電を起こす心配もありません。
サイズは直径7.8×高さ5.5cm、重さは約138g。本体を畳んでいるときは操作ボタンが押せないので、収納時に誤作動しにくい構造となっています。カラーは全6色と、豊富なバリエーションから選べる点も注目したいところ。1,500円前後の値段で2年保証付きなので、気軽なプレゼントとしても喜ばれるのではないでしょうか。付属品にはUSBケーブルとストラップが付いているので、届いてすぐに使えますね。
大作商事 マイファンモバイル 首にかけるパーソナル扇風機
工業製品や雑貨などを取り扱う大作商事の「マイファンモバイル」は、単3電池2本で最大30時間稼働するスタミナ設計。電源の取れない場所でも1日中使え、外出先でもコンビニがあれば電池が確保できる使い勝手の良さが特徴ですね。本体上部に吹出口を搭載した長方形のデザインになっており、収納式のスタンドを立てることで卓上用としても使用できます。
風量は「LOW」と「HIGH」の2段階で、LOWで使用した場合は最大30時間、HIGHなら最大20時間連続で運転します。静音設計なので、病院や図書館といった静かな場所でも気兼ねなく使えるところが嬉しいポイントではないでしょうか。またファンの回転部にカバーを設けることで巻きこみリスクを軽減したり、引っ張られたときに外れるストラップを採用するなど、安全面への配慮も十分考えられているというわけです。
サイズは幅9×奥行3.6×高さ11.2cm。本体のみの重さは約105gですが、電池2本(約40g)を入れた状態だと145gほどになります。本体裏のクリップでシャツに固定すれば、首への負担が減らせるだけでなく、屈んだときに垂れ下がりにくくなります。カラーはブラック、ホワイト、ライトブルーの3色展開、販売価格は約1,200円です。電池式というと使いにくいイメージがあるかもしれませんが、充電できない環境でも使用可能なので、防災用品の中に入れておくのも一つの方法でしょう。
本格的な冷却性能を持ったネッククーラータイプ
サンコー ネッククーラーmini
首筋を直接冷やしてクールダウンさせる、サンコーの「ネッククーラーmini」。ペルチェ素子を採用した冷却プレートが首元の熱を冷ますことで、炎天下で使用し続けてもひんやりした状態をキープします。熱移動を利用して冷やすため、外気温度から-13℃も体感温度を下げることができ、扇風機の風で肌が乾燥しやすい人にも使いやすい仕様となっているわけですね。
電源についてはUSBバスパワー方式を採用し、モバイルバッテリー(別売り)との接続で稼働。運転時間はモバイルバッテリーによって異なりますが、目安として5,000mAhで約5時間、10,000mAhで約10時間の利用が可能です。ただしペルチェ素子の特性上、長時間の利用によりプレート部分が熱くなるため、連続して使う場合は2時間程度で留めておきましょう。
サイズは幅12×奥行12×高さ3cm、重さは約135g。電源ケーブルは1mとなっており、ケーブルを巻き付けて折り畳むとさらにコンパクトにまとまります。アーム部分はヘッドフォンのように伸縮してサイズ調整できるので、老若男女問わずに使えますね。また付属品のパーツを使えば、汗のベタつきを抑えることも可能です。価格は7,980円とやや高めですが、効率的に体を冷やしたいときに重宝するでしょう。
G2T 冷房/暖房 スマート ウェアラブル エアコン
メカニカルなデザインが目を引く、G2Tの「スマートウェアラブルエアコン」は、先ほどのネッククーラーminiと同じくペルチェ素子を内蔵したネッククーラーです。ただしこちらのモデルはプラスとマイナスの電流の向きを変えることで、冷却と加熱の切り替えを可能にしているため、冷やすだけでなく温め機能も付いています。外気温に対して、-10℃~+43℃と幅広い温度に対応しているところもポイントですね。
電源供給についてはサンコーのネッククーラー同様モバイルバッテリーから行う形になり、6,000mmAhのバッテリーなら約5.5時間の使用が可能に。冷房モードでは気温に対して-11~-15℃、暖房モードでは気温に対して+25~+35℃になり、ターボモードを使えば短時間でウォームアップさせることもできます。また本体の温度が45℃を超えたときは、電源が自動で停止する安全機能付きなので安心して使えますね。なお、5V/2.1A未満ではパワー不足になることがあるので、モバイルバッテリーのスペックはあらかじめ確認しておくといいでしょう。
サイズは幅17.1×奥行17.3×高さ4cm、重さ約327g。カラーはブラックホワイトの2色です。Sサイズ(首周り26.3~50cm)とLサイズ(首周り29.9~53.6cm)の2種類があり、アーム部分の調節ダイヤルでさらにジャストフィットさせることができます。専用カバー付きなので清潔に使い続けられるところもいいですね。20,680円とネッククーラーとしては高価なモデルではあるものの、年中通して使える点を考えると納得の価格かもしれません。
まとめ
両手が自由に動かせる首かけ扇風機やネッククーラーは、様々なシーンで活用できるところが最大の魅力。移動しながらでも涼しい風を当ててくれるので、レジャー以外でもポテンシャルを発揮してくれそうですね。「扇風機は室内で使うもの」といった概念を覆し、アイデア次第で多様な使い方ができる点は大きなメリットでしょう。暑い夏を乗り切るアイテムとして、ぜひ便利なネッククーラーを取り入れてみてください。
コメント