大きな長方形のノッチ付きディスプレイに、コンデジ顔負けの高性能カメラや高音質なスピーカー。最近売られているスマートフォンは、どれも同じような物ばかりで、違いがイマイチわからないという人も多いのではないでしょうか。
その一方、知名度はそこまで高くないものの、1つ尖った部分のある独創的な個性派スマホも最近は色々と登場していますね。そこで今回は、そんな一芸に秀でたちょっと変わり種のスマホをご紹介したいと思います。
物理キーボード搭載で長文も快適に入力できるスマートフォン
スマホを使う際に、避けては通れないことと言えば文字入力ですよね。メールやLINEなどのメッセージアプリから、SNSやBlog、或いは会社の報告書まで、長文を入力する機会は案外多いのではないでしょうか。
まずはそんな時に便利な、物理キーボード付きのスマートフォンを紹介していきたいと思います。
BlackBerry KEY2
BlackBerry KEY2は、本体に物理キーボードを搭載したAndroidスマートフォン。本体にぴったり収まったキーボードはPCと同じQWERTY配置になっており、普段PCを使っている方なら簡単に使いこなすことができます。長年QWERTYキーボード付きスマホを作ってきたBlackBerryブランドということで、キーの形状やサイズも絶妙、押しづらさを感じにくく快適に使う事ができるようになっていますね。
また、各キーを押すと好きなアプリを起動出来るショートカット機能もあるので、よく使うアプリを登録しておけば、わざわざホーム画面でアプリを探す必要もありません。急いでいる時に、これは特に便利ですね。
セキュリティにも力を入れた設計になっており、通常のAndroidスマートフォンよりもセキュリティの設定を細かく制御することが可能。設定も難しくないので、仕事で使いたいという方にもぴったりの個性派スマホと言えます。
BlackBerry KEY2の基本スペック
・OS:Android 8.1
・CPU:Snapdragon 660
・RAM:6GB
・ストレージ:64/128GB
・アウトカメラ:1200万画素*2
・インカメラ:800万画素
・おサイフケータイ:なし
・本体重量:160g
BlackBerry KEY2LE
BlackBerry KEY2LEは、先に紹介したBlackBerry KEY2の廉価版モデルという位置付けの製品ですね。CPUやRAMのスペックをやや落としてありますが、負荷の大きなアプリを起動するようなことがなければ、特に問題にはならないでしょう。
また、基本的な機能は通常版のKEY2と同様なので、その点でもお買い得な機種といえます。
安価なキーボード付きスマホが欲しい方、仕事用にサブ端末を用意したい方、とりあえずBlackBerryのスマホを試してみたいという方におすすめです。
BlackBerry KEY2LEの基本スペック
・OS:Android 8.1
・CPU:Snapdragon 636
・RAM:4GB
・ストレージ:64GB
・アウトカメラ:1300万画素+500万画素
・インカメラ:800万画素
・おサイフケータイ:なし
・本体重量:156g
米軍規格に対応した世界一タフなスマートフォン
スマホを落として画面が割れてしまった、雨に濡れて故障してしまったといったトラブルは、多くの人が少なからず経験していることではないでしょうか。故障した場合は直すか新しい機種を買い直すということになりますが、どちらにしてもかなりの費用が掛かるため、お財布への負担も無視できません。
そこでおすすめしたいのが、防水防塵と耐衝撃性能をもったタフスマホと呼ばれるジャンルの機種です。
京セラ TORQUE G04
世界で一番過酷な環境での仕事とも言えるのが軍隊ですよね。そこで使われる機器は、私達が普段使う物の何倍も頑丈である事が求められます。
この京セラ TORQUE G04は、そんな軍用機器に求められる頑丈さをもったスマートフォン。米軍のMIL規格に対応した設計になっている為、ちょっとやそっとの衝撃では壊れません。それでいて、本体のスペックも必要十分なものを確保しており、特にカメラは他社のフラグシップ機にも負けない高画質な撮影モードが搭載されるなど、かなり力の入ったものとなっています。
この手の「一芸」タイプの機種は基本性能がおろそかになりがちですが、TORQUE G04ならそうした心配をする必要もないでしょう。耐衝撃の他、IP65相当の耐水・防塵性能も確保されている為、アウトドアや台所といった環境でも使いやすいスマートフォンです。
京セラ TORQUE G04基本スペック
・OS:Android 9
・CPU:Snapdragon 660
・RAM:4GB
・ストレージ:64GB
・アウトカメラ:2400万画素
・インカメラ:800万画素
・おサイフケータイ:対応
・本体重量:203g(暫定値)
片手持ちでも操作できる超コンパクトスマートフォン
ここ数年、iPhoneをはじめとしてスマートフォンはどんどん大型化していますよね。画面が大きくなったぶん、タッチ操作性や視認性は大幅に向上していると言えますが、両手持ちでないと使えないような機種も存在しています。
ここでは、片手でも無理なく使えるようなとにかくコンパクトなスマホが欲しいという人におすすめの、ライト級スマホを2つ紹介したいと思います。
Unihertz Jelly Pro
本体重量たったの60.4g、卵1個分の重さしかないスマートフォンがこのUnihertz Jelly Proです。とにかく小さなボディの中に、インカメラとアウトカメラを1個ずつ、さらに16GBのストレージを内蔵。メールや電話程度の軽い作業ならこれ1台でこなすことができます。
ディスプレイも小さく、RAMの容量も少ないため負荷の大きなアプリには向きませんが、サブ機として使うならこれでも十分ですね。小さくて軽いスマホが欲しい人、安価でコンパクトなサブ機が欲しい人のほか、話のネタに面白いスマホを持ちたいという人にもおすすめのスマホです。
Unihertz Jelly Proの基本スペック
・OS:Android 7.0
・CPU:MT6737
・RAM:2GB
・ストレージ:16GB
・アウトカメラ:800万画素
・インカメラ:200万画素
・おサイフケータイ:非対応
・本体重量:60.4g
Unihertz Atom
Unihertz Atomは本体重量108gのスマートフォンです。先ほど紹介したJelly Proの60.4gよりは重くはなりますが、それでも一般的なスマートフォンと比べればかなり軽量な機種と言えますね。
基本性能もJelly Proより向上しており、フラグシップ機並みの高性能を求めなければ、メイン機としても十分活用できるでしょう。コンパクトさとある程度の性能を併せ持った機種が欲しい人や、ストレージ容量に余裕のあるサブ機を使いたい人には特におすすめの1台です。
Unihertz Atomの基本スペック
・OS:Android 8.1
・CPU:不詳
・RAM:4GB
・ストレージ:64GB
・アウトカメラ:1600万画素
・インカメラ:800万画素
・おサイフケータイ:非対応
・本体重量:108g
大容量バッテリーで電池切れの心配不要なスマートフォン
スマートフォンユーザー共通の悩みの1つと言えるのが、バッテリーのもちの悪さではないでしょうか。どれだけ便利な機種でも、充電がなくなってしまえばただの箱。外出先で充電が切れないように、普段からモバイルバッテリーを持ち歩いている人も多くいますよね。
しかし、できれば余計な荷物は減らしたいもの。ここからは、そんな悩みを解決してくれる大容量バッテリーを搭載したモデルを紹介したいと思います。
ASUS ZenFone 6
台湾のIT機器メーカーASUS(エイスース)から販売されているスマートフォンZenFoneシリーズ。中でもこのZenFone6は2019年5月に発売されたばかりの最新機種で、大容量のバッテリーと高性能、そして低価格の3つを両立した興味深い機種でもあります。
まずバッテリーについては、大容量5,000mAhの物を搭載。通話時間に直すと最大33時間(3G利用時)という驚異の性能を誇っています。丸1日電話をし続けてもバッテリー切れを起こさすことはないため、特に電話を使う機会が多い人には安心のスペックと言えるでしょう。
CPUには最新のSnapdragon855を搭載しディスプレイの解像度も403ppiと、いずれも他社のフラグシップ機並みの性能。にも関わらず、その価格は約60,000円からと驚きの設定で、10万円近いライバル機よりもかなりコスパが良いモデルとなっています。これは、カメラを回転式にしてインカメラとアウトカメラを1台で済ませるようにするなど、細かいコストダウンを組み合わせた成果と言えますね。
バッテリーのもちが良い機種を求める人だけでなく、安価でフラグシップ機並みの性能をもった機種が欲しいという人にも、購入候補に加えて欲しい一品です。
ASUSZenFone 6の基本スペック
・OS:Android 9.0
・CPU:Snapdragon 855
・RAM:4/8GB
・ストレージ:128/256GB
・アウトカメラ:4800万画素+1300万画素
・インカメラ:アウトカメラを回転させて使用
・おサイフケータイ:非対応
・本体重量:190g
紙のメモ帳に負けない快適な使い心地のペン付きスマートフォン
最近では仕事中のメモ取りもスマホで済ませるというスタイルが珍しくありませんよね。しかし、長年紙のメモ帳を使っていると、ついついペンが欲しくなってしまうもの。ところがスマホ用のタッチペンはタブレットとは違い使い心地が悪い物も多く、メモを取りづらいと感じている人も多いのではないでしょうか。
ここからはそんな、スマホを使って手軽にデジタルで手書きメモを取りたいという人におすすめのモデルを紹介していきたいと思います。
Samsung GALAXY Note9
GALAXY Note9は、「書く」ことに特化したAndroidスマートフォン。専用のタッチペン「Sペン」は細身で持ち運びしやすいデザインになっており、さらにスマホ側の反応も良好で非常に使いやすいのが特徴です。
ペンでスリープ状態のディスプレイを軽く叩くと、メモアプリが起動するなど細かい工夫が施され、より紙のメモ帳に近い機動力と使い心地を実現。他のスマホでは、スリープ解除→メモアプリを起動→ペンで手書き有力という感じで最短でも3ステップ必要になりますが、GALAXY Note9なら、そうした「デジタルにありがちなストレス」も、かなり減らせますね。
使いやすいデジタルメモ機能を求める人は、ぜひGALAXY Note9を検討してみてください。
GALAXY Note9の基本スペック
・OS:Android 8.1
・CPU:Snapdragon 845
・RAM:6GB
・ストレージ:128GB
・アウトカメラ:1200万画素*2
・インカメラ:800万画素
・おサイフケータイ:対応
・本体重量:201g
シンプルさを突き詰めた通話とSMSだけのスマートフォン
スマホの良さとも言えるのが電話にネット、SNS、ゲームなど、1台で様々なことができる点ですよね。しかし、あまりにも出来る事が多い為、気がついたらスマホを見てしまっている、スマホが手許にないと不安を感じる、などスマホ依存症とも呼ばれる人が近年増えているようです。
そこで最後に、スマホでありながらシンプルさを極限まで突き詰めたモデルを紹介したいと思います。
un.mode phone 01
スマホはあくまで道具と割り切り、距離を置く時間を作れれば良いのですが、あまりにも便利で身近な存在になりすぎており、なかなかそうはいかないものですよね。しかし人々のスマホ利用時間が長すぎるというのは、今や社会問題になりつつあります。そんな現代のスマホ依存を解消してくれるのが、このun.mode phone 01です。
この機種はネット接続機能がない為、出来る事は電話とSMSのみ。メールを読んだり、SNSを覗いたりすることすら出来ません。日頃使っているスマホをこの機種に変えれば、簡単かつ強制的にスマホ離れができてしまうという訳ですね。
もちろん、仕事の電話を受けるためのサブ端末や、子供に持たせる機種としてもおすすめ。「そろそろキッズケータイは卒業させたいけど、いきなりネットを使えるようにするのは不安」という人にもぴったりではないでしょうか。(キッズケータイのようなGPS追跡機能は非対応なので、その点は注意が必要です)
un.mode phone 01の基本スペック
・OS:独自OS(Androidベース)
・CPU:不詳
・RAM:不詳
・ストレージ:不詳(microSDカード32GBまで対応)
・アウトカメラ:なし
・インカメラ:なし
・おサイフケータイ:非対応
・本体重量:102g
まとめ
今回は普通の機種にはない一芸をもった個性派スマホを紹介しました。最近のスマホはどれを買っても大差がないくらい成熟していますが、万人受けする機種が必ずしもあなたに最適とは限りません。今使っている機種に不満を感じている方は、ぜひこの機会に自分の使い方に合ったモデルを探してみてくださいね。
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