毎日の家族のご飯、なるべく効率良く美味しく作りたいですよね。そんな主婦や、自炊を頑張る単身者の強い味方となる物といえば電気圧力鍋ではないでしょうか。おでんや、煮物、ご飯まで、さまざまな料理を短時間でおいしく仕上げる事ができます。
さらに「料理が完成するまでの時間」を短縮するだけではなく、「キッチンに立ちっぱなしの時間」も短縮できるため、子育てや他の家事と同時進行で調理ができるのも嬉しいですよね。調理方法の幅も広がりますので、今まで作ることがなかったような料理にチャレンジすることも可能になります。
そんな電気圧力鍋ですが、ティファールや象印など様々なブランドから販売されているために価格や種類も豊富で、どの製品を選んだらいいかわからないという人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、料理をより時短したい方におすすめの電気圧力鍋を各メーカーのモデルより厳選。各商品の特徴や機能などについて詳しく紹介していきたいと思います。
シロカ SP-D131
便利な調理家電のラインナップが多く愛用者も多い、シロカ(旧オークセール)の電気圧力鍋「SP-D131」。圧力調理、圧力調理、無水調理、蒸し調理、炊飯、スロー調理(スロークッカー)と1台6役とマルチに活躍できる電気圧力鍋です。
一般的に売られている圧力鍋やスロークッカーは用量が大きいものが多いですが「SP-D131」は1〜2人分の調理も可能なコンパクトサイズなので単身者にも人気。家族が多い家庭には、4Lタイプの「SP-4D151」もおすすめですね。加圧調理時の圧力はマイコン制御されるため材料を入れてスイッチを押すだけと非常に手軽に使え、もう一品を手軽に作りたい主婦にも重宝されています。
前モデル「SPC-101」では60kPaだった使用最高圧力が、最新モデルでは70kPaに向上。調理後の食材がより柔らかく仕上がるように改良されています。さらに「無水調理」や「温め直し」という新機能が加わったことにより、料理の幅が格段に広がりました。
料理時間をより短縮するために無水カレー、カレー、肉じゃが、豚の角煮、さんま煮、ポトフ、白米、玄米といった8種類のプリセットメニューを追加。さらに1〜59秒という短時間の加圧調理が可能となり、かぼちゃの煮物も1分で調理可能。非常に使いやすい電気圧力鍋となっています。前モデルよりもディスプレイが大きく見やすくなり、選択中のメニューや調理の残り時間、保温時間などが表示されるようになっていますね。
別モデルの「SP-A111」は圧力調理、無水調理、蒸し調理、炊飯のみ利用可で、「SP-D121」「SP-4D131」はスロー調理に対応しておりません。その分、価格が安価に抑えられますので普段よく使いそうな機能に合わせてモデルを選んでみてもいいでしょう。
シャープ ヘルシオホットクック KN-HW24C
SHARPと言えばスチームを使ったウォーターオーブン「ヘルシオ」が有名ですが、そんな同社ヘルシオブランドの電気無水鍋となるのがこのヘルシオ ホットクック。従来のモデルからのウリである「まぜ技ユニット」を搭載し、必要なタイミングでアームを開いて、調理中の鍋の中の食材を自動でかき混ぜてくれます。食材の量や種類で混ぜ方を変えてくれるという他の圧力鍋には無い優れた機能と言えますね。
前モデル「KN-HT24B-R」のディスプレイが2.2インチに対し、「KN-HW24C-R」は3インチと約1.4倍拡大されました。これまでメニュー番号のみだった表示も文字表示に変更され、より検索しやすくなったほか、モニターに表示される食材からメニューを選択できる為、レシピブックをいちいち見る必要もなくなりました。また、予約調理の設定時間が12時間から15時間にアップしています。
また他の特徴としてこの製品はAIoT機能(AI=人工知能とIoT=モノのインターネット化)を搭載。Wi-Fi接続することで、クラウドサービス「COCORO KITCHEN」にアクセスできます。本体に登録されていない自動メニューをダウンロードしてヘルシオ ホットクックに追加できたり、各自の調理履歴などから好みのメニューを提案してくれたりと、利用の幅が広がりますね。人気の高い無水カレーも、グリーンカレーなどのバリエーションを追加できます。
さらに外出先からスマートフォンから帰宅時間に合わせて調理予約の変更やメニューのダウンロードが可能。帰宅が遅くなる場合は調理後に自動で保温に切り替わるのも便利です。予約調理の設定時間が旧モデルの12時間から15時間にアップしている点も便利ではないでしょうか。
ちなみにこちらの製品は容量が2.4Lですが、容量1.6Lと小さめサイズの「KN-HW16D」も別モデルとして存在していますので、単身やご夫婦のみの家庭ではこちらもおすすめです。
ワンダーシェフ e-wonder OEDA30 3L
家庭用から業務用までの圧力鍋を製造・販売しているプロの愛用者も多い国内メーカーのワンダーシェフ。そのワンダーシェフが家庭用に販売している電気圧力鍋が「e-wonder OEDA30 3L」となります。
この製品の最大の魅力は、どの圧力鍋よりも一番静かということ。食材を入れてボタンを押せば、火力調節なども必要なく、「白米」「玄米」「発芽玄米」「カレー」「肉じゃが」「ポトフ」「魚」「豆類」と言った8種類の人気メニューを、ほったらかしで調理が可能です。火を使わないため、お年寄りでも安全に使えますね。
オートメニューキーに無い料理は、時間を設定して「お好み」キーを押すだけで簡単に作れるのも魅力的。また、料理研究家の浜田陽子先生のクッキングブックも付いているので、圧力鍋に不慣れな方も安心して調理ができますね。
前モデルの「GEDA40」との違いは40Lから30Lが変更されただけでなく新機能として予約タイマー機能、スロークッカー、蒸し物、急減圧の機能が追加され、より調理のバリエーションを広げてくれています。もちろん従来の「GEDA40」にも搭載されていた、圧力調理、炊飯、時短煮込み、無水調理、温め直しもついているため1台で7役をこなすことが可能。さらに炊飯機能では「かため」「標準」「やわらかめ」を選択できるため、炊飯器としての機能もアップしています。
コイズミ KSC-3501
コイズミ(小泉成器)から販売されているマイコン電気圧力鍋KSC-3501RはTV番組「有吉ゼミ」でも取り上げられ人気が出ている電気圧力鍋です。その魅力は店頭予想価格12,800円前後と比較的価格が安いにもかかわらず、使用最高圧力が約70kpaと他のメーカーにも引けを取らない高圧力な点ですね。調理も非常に手軽に行えるようになっています。
ボタンは、炊飯、玄米、角煮、肉じゃが、煮豆の5種類から選択可能な上、5段階の圧力設定や加熱時間の設定も手動で行うことも可能。さらに、圧力無しの煮込みモードで普通の調理もできるため、キッチンに不要な調理器具をなるべく増やしたくないミニマリストにもおすすめです。和食だけじゃなくピラフやガトーショコラ等もコレ1台で作れて便利ですね。
その他、便利な予約機能も搭載されており、最大19.5時間の予約が可能。さらに保温タイマー機能を使えば、最大12時間、温かい煮込み料理などを保温しておくこともできます。フタの閉め忘れには、ブザー音で通知。鍋を置いていないときには自動で電源がOFFになる機能も搭載されており、安心して利用できますね。
専用サイトからレシピブックをダウンロードできるので、初めて圧力鍋を買おうと思ってる方にもおすすめの商品です。レシピは、「おもてなし」や「作り置き」、「ヘルシースイーツ」など幅広く用意されている点も嬉しいポイント。レシピ以外にも計量カップ、おたま、しゃもじが付属品として付いています。
ショップジャパン プレッシャーキングプロ
ショップジャパンが取り扱いをスタートしたイギリスの電気圧力鍋「プレッシャーキングプロ」。圧力調理のほかに、蒸し、煮込み、温め直し、炊飯が可能で、さらに「無水調理」にも対応しているため、人気の「無水カレー」も作ることができます。
「プレッシャーキングプロ」の大きな特徴は最大で24時間後までセットできるタイマーですね。朝出かける前に夕食の準備をしたり、夜寝る前にセットして朝食を準備したりできるため、仕事が忙しい人にとっては嬉しい機能です。その他にも、冷凍加工されたものと調味料をいれるだけで調理が可能なため、解凍する手間だけでなく、切ったり洗ったりする手間も省けます。まさに仕事が忙しい方向けの電気圧力鍋と言えますね。
内釜は焦げ付き防止加工が施されているので、サッと洗うだけで汚れが簡単にとれる点もポイント。調理だけでなく後片付けまでも時短できます。調理コースのボタンは、「シチュー/スープ」「パスタ」など、あまり他のメーカーにはない名称が並んでおり、この辺りはさすがイギリスメーカーと言ったところでしょうか。もちろん和食調理も可能で、例えば「シチュー/スープ」コースで15分ほど食材を煮込めば、トロトロの美味しいおでんも作れます。
「下ごしらえ/肉」コースを使えば、炒めてから煮込むの行程が短時間でスムーズにできるため、スペアリブやラタトゥイユ、肉じゃがなど様々な調理の時短が可能です。他にも「お米」コースは炊飯時間6分で炊飯ができ、リゾットやパエリアの調理にも最適ではないでしょうか。別売の「蒸しプレート」を購入すれば、簡単にイギリス伝統料理の蒸し料理も作れます。普段から洋食が多いという人におすすめの電気圧力鍋と言えますね。
パナソニック マイコン電気圧力なべ SR-P37
マイコン式で簡単に調理できる、パナソニックの電気圧力鍋「マイコン電気圧力なべ SR-P37」。高圧98kPaという電気圧力鍋のなかでも最強クラスの高圧力を誇っており、例えば玄米であれば他メーカーの電気圧力鍋の半分の加圧時間で炊き上げることが可能です。他の電気圧力鍋よりも玄米がモチモチに炊けて美味しいと、Amazonのレビュー等でも評判ですね。
さらに調理容量2.4Lと大きいなため、豚バラ角煮なら1.0Kgまで、お米なら6合まで入るようになっています。発売から10年以上のロングセラー商品で安全性にも定評があり、音も非常に静か。使い方も手軽で、炊飯器でお米を研いでセットする感覚でどんな料理も簡単に作れますね。
汚れや臭いがつきにくいダイヤモンドフッ素加工で汚れ・臭いがつきにくくお手入れも簡単。さらに「下ごしらえコース」で軽い炒め物もできるようになりました。材料の表面に軽く火を通すことで、煮物の荷崩れが少なくなります。
カラーバリエーションはノーブルシャンパンとピンクをラインナップ。ベーシックなノーブルシャンパンの方が人気が高く、少し可愛さをプラスしたい女性はピンクを購入されるようですね。
一つ気になるのは、開始タイマーは付いておらず、終了タイマーのみしか搭載していない点。これは予約調理をしたい人にとっては不便と感じてしまうポイントではないでしょうか。ただ、それを差し引いても98kPaという高圧力は魅力的で、予約調理用に他メーカーの電気圧力なべと2台持ちで使うユーザーもいるほどですね。料理好きの人に人気の電気圧力鍋となっています。
ティファール クックフォーミーエクスプレス T-FAL CY8511
「取っ手のとれる〜」でおなじみのフランスのキッチン用品メーカーのティファール(T-fal)の自動調理鍋クックフォーミーエクスプレス「CY8511JP」。クックフォーミーの由来は、1台で「圧力調理」「蒸す」「炒める」「煮込む」の4つの調理が出来る=「Cook4me」ということのようですね。
クックフォーミーエクスプレスの最大の特徴は食材の分量から作り方まで全てナビゲーションしてくれる内蔵レシピ数が、150種類もあるところです。従来のクックフォーミー「CY7011JP」の60種類でも十分なレシピ数だったのですが、後継機種となるこの製品ではさらに大幅に増加。その豊富な内臓レシピのうち、136種類は15分以内で調理できる時短レシピとなっており、短時間で手軽に様々な料理にチャレンジしたい方にはおすすめの商品となっています。すべてのレシピは料理研究家の井上真里恵さんが監修しているということもあり、味の面でも信頼が持てますね。
デザイン面でも旧モデルから改良されており、丸くて出っ張っていた操作ダイヤルはひと回り大きくなり、中央にくぼみを作ることで回しやすく押しやすいデザインになっています。内蔵レシピでの調理の他に、マニュアル調理も可能なため、自分で時間や調理方法を選んで作りたいという人にもおすすめの電気圧力鍋と言えますね。
象印 圧力IHなべ EL-MB30
早くから自動圧力IH鍋を発売し、電気調理鍋ブームの火付け役とも言われている象印。経済評論家の勝間和代さんも2014年に象印から販売された1つ前のモデル「圧力IHなべ 煮込み自慢 EL-MA30」の愛用者であることをオフィシャルブログで公言していますね。
そんな「EL-MA30」の後継モデルとなる「EL-MB30」は、他社には無い手頃なサイズが特徴の製品です。一見すると炊飯器のような見た目となっており、サイズは幅29×高さ25×奥行き37.5cm。炊飯器であれば5.5合炊き程度のサイズ感ですね。ほかの電気調理鍋は比較的大きなサイズのものが多く、狭いキッチンだと置き場所の確保に苦労しますが、この製品ならそんな心配もいりませんね。
さらにこの製品には「可変圧力」という優れた機能もあります。これは1.2気圧での加圧を加えて食材を柔らかくした後に、1.0気圧に減圧して内なべの中で対流を発生、これを繰り返すことで、かき混ぜなくても食材に味がしみ込むという機能ですね。気圧の調整をせずに、1.2気圧でキープし続ける「一定圧力」も可能です。
付属のレシピブックに出ているメニュー番号を選択すると、自動で調理時間を調整してくれる「おまかせ自動調理」は、過去モデルにはなかった新機能。自分で時間を設定しなくていいので、初めてでもミスなく圧力調理が可能になります。家族が多い家庭にはコンパクトサイズすぎてやや不向きと言えますが、単身者やご夫婦で暮らされる人には最適な電気圧力鍋となっています。
まとめ
料理をより短時間かつ手軽に、美味しく仕上げてくれる電気圧力鍋。生活スタイルや調理したい料理の内容、家族の人数など、用途に合わせて最適な製品は変わってきますので、自分にとって必要な機能とその製品の特徴をしっかり把握することが重要です。
電気圧力鍋は調理時間の短さと手軽さに感動すること間違いなしの調理家電ですので、各商品を比較して、ぜひ最適な1台の購入を検討してみてくださいね。
他にも様々なおすすめのキッチン家電・調理家電を紹介していますので、よろしければ合わせてご覧ください。

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