2019年9月に、Amazonがハイレゾ音源対応のストリーミングサービス「Amazon Music HD」を開始したことが話題になりましたね。ハイレゾ音源/HD音源とは、一般的なCDを超える高音質(より多くの情報量を持つ)デジタル音源のことで、声や楽器のきめ細かい部分まで再現できるフォーマットです。
しかし、Amazon Music HDのようなハイレゾ音源対応のストリーミングサービスを契約しても、その音源を再生可能な機器がなければ、せっかくの超高音質音源も最大限に活かすことができません。そこで今回の記事では、ハイレゾ音源の再生に対応したイヤホンを、有線/ワイヤレスに分けて10種類厳選して紹介していきたいと思います。
話題のハイレゾ配信サービス「Amazon Music HD」については、下記の記事で詳しくレビューしています。よければ合わせてご覧ください。

【低価格帯】ハイレゾ対応のおすすめ有線イヤホン
パイオニア SE-CH3T
パイオニアの「SE-CH3T」はコスパの高いハイレゾ対応有線イヤホン。色はレッド、ブラック、ゴールド、シルバー、ピンクの5色から選択できます。
ドライバーユニットにはグラフェンコート振動板を採用しており、シャープな高音と引き締まった低音の出力を実現。価格からは想像できないほどの音質を実現しており、価格の安さを考えると驚異のコストパフォーマンスと言えますね。
また、コードを除いた重量が3.1gと大変軽く、長時間着けていても疲れを感じません。気軽に音楽を楽しみたいユーザーにとって最適の商品と言えるのではないでしょうか。
駆動方式 | ダイナミック型 |
出力音圧レベル | 102dB/mW |
再生周波数帯域 | 8~40,000Hz |
最大入力 | 100 mW |
インピーダンス | 16 Ω |
ドライバーサイズ | 5.5mm |
コード長 | 1.2 m |
プラグ | L字型 |
重量 | 3.1g |
オーディオテクニカ ATH-CKS550X
オーディオテクニカの「ATH-CKS550X」は低価格ながら、9.8mmのドライバーユニットを採用。特に重低音の表現に優れており、キレがある高解像度の音を出力します。
カナル型のボディは非常に特徴的な形をしており、他社製品とは一線を画すデザインも特徴的ですね。耳にピッタリとフィットするため、もれなく音を伝えてくれます。
カラーバリエーションもブラック、ブルー、シャンパンゴールド、レッドと豊富なラインアップ。重低音を重視しながらも、バランスの良い音質を好むユーザーにおすすめしたい製品です。
駆動方式 | ダイナミック型 |
出力音圧レベル | 105dB/mW |
再生周波数帯域 | 5~40,000Hz |
最大入力 | 100 mW |
インピーダンス | 16 Ω |
ドライバーサイズ | 9.8mm |
コード長 | 1.2 m |
プラグ | L字型 |
重量 | 6g |
SONY STH50C
最近のスマートフォンにはイヤホンジャックのない機種が増えていますよね。そうなると必然的にワイヤレスイヤホンを使うことになるのですが、その際に気になるのが、映像と音のずれではないでしょうか。特にゲームや動画視聴など遅延が気になる用途では、本来は有線接続のイヤホンが最適と言えます。
そんなイヤホンジャックのないスマホで、イヤホンを有線接続したい人におすすめなのが、SONY(ソニー)の「STH50C」。プラグにUSB Type-Cを採用し、GalaxyやXperiaといったUSB Type-C 搭載のAndroidスマホに直接接続できます。
ケーブルにはリモコンが付属しており、音量調節や曲の操作、着信時の通話などを操作可能。ハイレゾ音源の再生に対応したUSB Type-C 搭載スマホの性能を最大限に引き出す製品です。
駆動方式 | ダイナミック型 |
出力音圧レベル | 105dB/mW |
再生周波数帯域 | 20~40,000Hz |
最大入力 | 20 mW |
インピーダンス | 22 Ω |
ドライバーサイズ | 9.7mm |
コード長 | 1.2 m |
プラグ | USB Type-C |
重量 | 15.2g |
SONY IER-NW510N
SONY(ソニー)の「IER-NW510N」はハイレゾ対応のウォークマン専用イヤホン。ウォークマンのスタンダードモデルであるNW-A100シリーズ向けに音質調整されているため、基本的には同シリーズと組み合わせて利用することを推奨します。
外音取り込み機能とノイズキャンセリング機能を搭載しており、周りの音を聞きたい状況と聞きたくない状況の両方に対応可能。SONYのウォークマン「NW-A100」シリーズを持っている人には、まさに必携のアイテムと言えそうですね。
単体購入の場合、色はブラックしかありませんが、「NW-A105HN」には専用イヤホンとして「IER-NW510N」が同梱されており、色をレッド、ブラック、アッシュグリーン、オレンジ、ブルーの5種類から選べます。
駆動方式 | ダイナミック型 |
出力音圧レベル | 109dB/mW |
再生周波数帯域 | 5~40,000Hz |
最大入力 | 100 mW |
インピーダンス | 16 Ω |
ドライバーサイズ | 6mm |
コード長 | 1.1 m |
プラグ | ストレート |
重量 | 15g |
【中高価格帯】ハイレゾ対応のおすすめ有線イヤホン
オーディオテクニカ ATH-IEX1
オーディオテクニカが誇る音響技術を結集して開発された最高級イヤホンが、この「ATH-IEX1」。世界初となるハイブリッド型ドライバー構造を採用した製品になります。
ハイブリッド型ドライバー構造とは、イヤホン内部にあるドライバーの音の軸を揃えた配列ですね。音が入り口から出口まで歪みなく通るため、純度の高い滑らかな音質を実現します。
また、ハウジングデザインには耳掛けタイプを採用。イヤホン部分をしっかりと耳に固定できるため、顔を動かしても音を逃しません。耳掛け部分にはワイヤーが入っていないため、長期間使用しても非常に快適ですね。
筐体はフルチタニウムでデザインされ、高級感も抜群。音質はもちろんのこと、装着性、デザインも最高品質のイヤホンと言えます。
駆動方式 | ハイブリッド型 |
出力音圧レベル | 102dB/mW |
再生周波数帯域 | 5~50,000Hz |
最大入力 | 3mW |
インピーダンス | 5Ω |
ドライバーサイズ | 9.8 mm |
コード長 | 1.2 m |
プラグ | L字型 |
重量 | 19 g |
JVCケンウッド HA-FW1500
原音の探求に情熱を注ぐJVCケンウッドのフラッグシップモデルとも言えるイヤホンが、この「HA-FW1500」。独自の技術であるウッドドームカーボン振動版を使い、音の美しい響きを再現しています。
本体からプラグまでのケーブルは「L」と「R」を完全分離。セパレーション部分をなくすことで、分離に伴う音の濁りを抑制しています。
また、本体だけでなくイヤーピースにもこだわりが見られますね。内壁にはスパイラルドットを配置し透明感ある音を演出。肌に近い特性を持つ「SMP iFit」を採用したため、長時間の装着でも快適性を失わない製品となっています。
駆動方式 | ダイナミック型 |
出力音圧レベル | 103dB/mW |
再生周波数帯域 | 6~52,000Hz |
最大入力 | 200 mW |
インピーダンス | 16 Ω |
ドライバーサイズ | 11 mm |
コード長 | 1.2 m |
プラグ | ストレート |
重量 | 15 g |
beyerdynamic XELENTO REMOTE
ドイツが誇るオーディオメーカーbeyerdynamicが、その持てる技術を結集して製作したフラッグシップモデル「XELENTO REMOTE」。ドイツ自社工場の熟練した技術を持つ職人が、ハンドメイドで生産しているということで、この価格にも納得と言えるでしょう。
イヤホンの心臓部とも言えるドライバーには、beyerdynamic独自のテスラテクノロジーを採用。1万ガウスを超える強力な磁束密度で、まるでヘッドホンを小さなイヤホンに凝縮したかのような力強い音質を楽しめます。
3ボタンのマイク付きリモコンケーブルを採用しているため、音量の調整や曲のコントロールも自由自在。スマートフォンとの接続にも最適なハイエンドイヤホンとなっています。
駆動方式 | ダイナミック型 |
出力音圧レベル | 110dB/mW |
再生周波数帯域 | 8~48,000Hz |
最大入力 | 100 mW |
インピーダンス | 16 Ω |
ドライバーサイズ | 非公表 |
コード長 | 1.3 m |
プラグ | L字型 |
重量 | 7 g |
ハイレゾ対応のおすすめワイヤレスイヤホン
SONY WI-1000XM2
SONY(ソニー)の「WI-1000XM2」はハイレゾ音源の再生に対応した、ネックバンド型のワイヤレスイヤホン。独自開発のハイレゾ音源をBluetooth経由で伝送できる音声圧縮技術「LDAC」を搭載することにより、Bluetooth伝送時の劣化を少なくし、高音質の音楽再生を実現しています。
「WI-1000XM2」の大きな特徴でもあるのが、ネックバンド型ワイヤレスイヤホンとして、業界最高のノイズキャンセリング性能を誇っていること。周りの騒音が気になる場所でも、イヤホンを装着するだけで静かなリスニング環境を手に入れることができます。
リモコンが右側のケーブルに搭載されており、音量調節や曲の操作、着信時の通話などの操作はもちろん、カスタムボタンでノイズキャンセリングモードと外音取り込みモードの切り替えが可能。外の音を聞きたい状況と聞きたくない状況に応じて、モードを瞬時に切り替えられます。
ネックバンドの素材にはシリコンを採用しているため、丸めてコンパクトに収納ができ、持ち運びしやしい点もポイント。性能と便利さを高いレベルで実現した製品と言えますね。
駆動方式 | ハイブリッド型 |
出力音圧レベル | 94dB/mW |
再生周波数帯域 | 3~40,000Hz |
インピーダンス | 17 Ω |
ドライバーサイズ | 9mm |
重量 | 44g |
Bluetooth | Ver.5.0/Class1 |
連続再生時間 | 最大15時間(ノイズキャンセリングOFF時) |
充電時間 | 約3.5時間 |
最大通信距離 | 約10m |
JVCケンウッド HA-FD02BT
JVCケンウッドの「HA-FD02BT」は、独自技術である「K2 TECHNOLOGY」を搭載したハイレゾ対応ワイヤレスイヤホン。Bluetoothによる伝達で失われた情報を、波形補正処理することにより、元の音質を再生成、ワイヤレスとは思えない厚みのある音を感じることができます。
ドライバーユニットにはDLC(ダイアモンドライクカーボン)ドームデュアルカーボン振動板を採用し、再生成した音楽情報を高音質のままに伝達。専用ヘッドホンケーブルを同梱しているため、バッテリー切れや飛行機内などいざという場合は有線に切り替えられる点も、地味ながら嬉しいポイントと言えるでしょう。
MMCX端子を採用し、本体とケーブルを分離し別の製品を付け替えることも可能です。音楽によってイヤホンを変えるというようなことも可能で、音質にこだわるユーザーにも最適な製品に仕上がっています。
駆動方式 | ダイナミック型 |
出力音圧レベル | 非公表 |
再生周波数帯域 | 8~52,000Hz |
インピーダンス | 非公表 |
ドライバーサイズ | 11mm |
重量 | 54g |
Bluetooth | Ver.4.2/Class2 |
連続再生時間 | 最大7時間 |
充電時間 | 約2時間 |
最大通信距離 | 約10m |
RHA T20 Wireless
2011年に創業したイギリスの新しいヘッドホン・イヤホンメーカーであるRHAは、2015年に発売したハイエンドイヤホン「T20」の音質により世界のオーディオマニアを震撼させました。そして2019年、満を持して発売されたのが、「T20」のワイヤレスモデルである「T20 Wireless」です。
音質に定評のある「T20」の遺伝子を引き継いでいるということで、その音質はもちろん最高レベル。また、チューニングフィルターとして、ベースフィルター、トレブルフィルター、リファレンスフィルターの3種類が付属し、音楽や好みに合わせてフィルターを付け替えることも可能となっています。
1.35mの有線ケーブルが付属しているため、ワイヤードとワイヤレスどちらの使い方にも対応可能に。外出時などはワイヤレスで使用し、家でゆっくり音楽を聞きたい時や遅延が気になる時に有線で使用するということもできますね。音質の良さはもちろんのこと、気分や利用環境に合わせて使い方を変えることができる利便性の高いイヤホンとなっています。
駆動方式 | ダイナミック型 |
出力音圧レベル | 90dB/mW |
再生周波数帯域 | 20~40,000Hz |
インピーダンス | 16Ω |
ドライバーサイズ | 非公表 |
重量 | 49g |
Bluetooth | Ver.4.1 |
連続再生時間 | 最大12時間 |
充電時間 | 非公表 |
最大通信距離 | 約10m |
まとめ
一口にハイレゾ音源対応のイヤホンと言っても、有線タイプ、ワイヤレスタイプ、コスパの高いモデル、音質にこだわったモデルなど、様々なタイプがあります。音質を最優先する場合や遅延を気にするのであれば有線タイプを選ぶべきですし、手軽さや利便性の高さを優先するのであればワイヤレスタイプがおすすめですね。
また価格帯や特徴も各製品ごとに違いがありますので、より自分にの好み合った製品を見つけてくださいね。
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