おすすめのトラベルルーター(ホテルルーター)5選|旅行/出張時にホテルの有線接続を無線に変えることができる便利グッズ

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ここ最近でWi-Fi環境による無線LANはかなり普及してきましたが、まだまだ有線LANにしか対応していないホテルや設備も多いですよね。MacBookなど最近のノートPCにはLANポートがないことも多く、出張などで有線LANしかないホテルに宿泊した際にネット接続ができなくて困った、という経験がある人も多いのではないでしょうか。

そんな時に便利なのが、有線LANと接続することでWi-Fi環境が手に入るトラベルルーター(ホテルルーター)。無線LANに対応していないホテルでも気軽にネットが楽しめ、スマホやタブレットといったLANポートのないデバイスを複数接続できる点も魅力です。WiMAXなど回線契約するモバイルルーターとは違い、宿泊先で使用しやすいよう携帯性を重視しているので、旅行や出張が多い人はとくに便利に使えますね。

そこで今回はそんなトラベルルーターの中でも、とくにおすすめしたい5製品を紹介。初めて購入するときの参考にもなるよう、各モデルのスペックや特徴をわかりやすく解説していきたいと思います。選び方のポイントや注意点についても触れているので、ぜひチェックしてみてください。

トラベルルーターの選び方

トラベルルーターを選ぶときは、まず「通信速度」と「周波数帯」の2つに注目してみましょう。

通信速度

トラベルルーターなどのWi-Fi接続機器には、「IEEE(アイトリプルイー)802.11」という無線LANの電波規格が設けられており、最後尾に表示されたアルファベットで分類されます。

「IEEE」とは、「Insitute of Electrical and Elevtronics Engineers」の略で、電気・電子工学の技術に関わる様々な規格を定める学会のこと。その中で無線LAN規格を担当するグループ名が「IEEE 802.11」ということで、それがそのまま規格の名称に採用されたというわけですね。

現時点で存在している企画は、最新の「IEEE 802.11ax」を始め、「11ac」「11n」「11a」「11g」「11b」の6種類。それぞれ通信速度(bps=1秒間に転送できるデータ量)が異なり、数値が大きいほど通信速度が速くなります。bpsは「11ax」で最大9.6Gbps「11ac」で最大6.9Gbps、「11n」が最大600Mbps、「11a」と「11g」が最大54Mbps、「11b」が最大11Mbpsとなっていますね。デバイスによって使用する規格に違いがあるため、手持ちの端末の通信規格を前もって確認しておきましょう。

また、Wi-Fiの普及促進を行う団体「Wi-Fi Alliance」は、この規格をもっと分かりやすくするため、11axを「Wi-Fi 6」、11acを「Wi-Fi 5」、11nを「Wi-Fi 4」と新たに命名しました。11aを初代とカウントし、各世代を新たにナンバリングしなおした形ですね。「IEEE 802.11」規格の名称自体が変更するわけではありませんが、将来的にWi-Fi機器やOSなどに広く利用されるため、知識として覚えておくといいですね。

周波数帯

Wi-Fiの周波数帯は「2.4GHz帯」と「5GHz帯」の2種類が存在します。

2.4GHz帯の特徴は障害物の裏にも電波が回りこむことができ、離れた別室や鉄筋構造でもスムーズな通信が可能なことですね。ただしWi-Fi以外にも利用される帯域なので、混雑して不安定になりやすい面も持ち合わせています。

一方、5GHz帯は比較的新しい方式となり、こちらはWi-Fi専用の帯域となります。そのため電波干渉が起きにくく高速通信が可能で、オンラインゲームや動画視聴などがより快適に楽しめる帯域と言えますね。ただ、通信距離の短さや、障害物の弱さなどがデメリットとして挙げられます。

2.4GHz帯に対応する規格は「11b」「11g」「11n」の3つで、5GHz帯に対応するのは「11ac」「11a」「11n」の3つ(11nはどちらの周波数帯にも対応)。最近は複数対応のルーターも多いですが、使用環境や用途に応じて最適な周波数帯に対応したモデルを選択するようにしましょう。

おすすめのトラベルルーター

BUFFALO トラベルルーター WMR-433W2

最新規格IEEE 802.11ac対応により、最大速度433Mbpsの高速通信を実現したBUFFALOの最新トラベルルーター「WMR-433W2」。重さは単三電池1本分よりも軽い19gと、同等クラスのWi-Fiルーターでは世界最軽量となっています。

対応周波数帯は、2.4GHz(11n/11g/11b)と5GHz(11ac/11n/11a)の2種類。デバイスとの相性やネット環境に応じて、スイッチ1つで切り替えることが可能です。またQRコードやWPS機能で簡単に接続でき、スマホだけで初期設定が完了する点も魅力のひとつでしょう。デバイス側にルーターの情報を登録すると、次回から自動的に繋がるところも便利ですね。

動作モードは、Wi-Fi非対応の端末を無線化する「ルーターモード」、すでにルーターがあるときや、ルーターモードで接続できないたときに選択する「ブリッジモード」、ネット経由せずにネットワークを構築する「ローカルモード」、フリーWi-Fiが利用できる「ワイヤレスWANモード」を搭載。フリーWi-Fiでは安全性が気になりますが、セキュリティを完備していないホテルでも安全に使える仕様となっています。

サイズは高さ4.5×幅4.5×奥行1.5cm。手のひらにすっぽり収まる小さな筐体に、WANポート、WPSボタン、電源用micro USBポート、周波数帯の切替スイッチを備えています。カラーはブラック、ホワイト、パッションレッド、アッシュシルバー、ターコイズブルーの5色から選べるところも嬉しいですね。価格は3,300円(税抜)とコストパフォーマンスにも優れたモデルです。

TP-Link WiFi 無線LAN ナノ ルーター TL-WR802N

ネットワーク機器市場において世界トップシェアを誇る、TP-Linkの「TL-WR802N」。コンパクトでありながら機能性が高く、2.4GHz(最大300Mbps)での通信をサポートすることで、動画視聴や大容量のデータ転送などもスムーズに利用できます。

通信規格は11n/11g/11bに対応。旅行先からでも自宅のネットワークに接続できる「VPNパススルー」や、接続可能なMACアドレス(ネットワーク機器に設定されている固有の識別番号)を制限できる「MACアドレスフィルタリング」などの機能を装備することで、安全かつ便利にWi-Fi回線が利用できます。

ワイヤレス機能としては、通常の「ルータモード」のほか、屋外のWISPアクセスポイントとの接続でWi-Fiを利用する「ホットスポットモード」、Wi-Fiのエリアを拡張する「Wi-Fi中継モード」、有線LAN対応のデバイスがWi-Fiにアクセスできるようにする「クライアントモード」、無線LAN対応のデバイス用にWi-Fiネットワークをつくる「アクセスポイントモード」と、多彩なモードを用意。様々なシーンで活用できそうですね。

サイズは高さ5.7×幅5.7×奥行1.8cm、重さ約30g。先述したBUFFALOの「WMR-433W2」よりも若干大き目ですが、こちらも負けず劣らずの小ささですね。インターフェースには、WANポートとmicro USBポートを1つずつ搭載しています。2,000円前後と気軽に試せる価格帯もポイントでしょう。

PLANEX ちびファイ3 MZK-DP150N

PLANEXの「ちびファイ3 MZK-DP150N」は、プラグ一体型の2.4GHz対応トラベルルーターです。ケーブル不要で使い方は至って簡単。コンセントに挿して、LANケーブルを繋ぎ、デバイス側でパスワードを入れるだけなので、すぐに使い始めることができますね。

11n/11g/11bに準拠し、通信速度は最大150Mbps。無線LANを中継する「WiFi-WiFi」モードも備えており、複数のデバイスでネット回線が共有可能になります。スマホのデータ通信料を節約したい人にもぴったりです。またSSIDが登録済みであれば、コンセントに繋いですぐに接続できるところも嬉しいですね。

サイズは高さ4.5×幅3×奥行5.5cm、重さ約55g。手に丸みを帯びた長方形の筐体にはボタンがなく、WANポートが1つだけ搭載されています。プラグ部分は本体に収納できるので、持ち運びにも便利ですね。最新機種と比べると通信速度などのスペック面でやや見劣りする部分はあるものの、2,500円前後の価格帯と使いやすさは評価したいところ。トラベルルーターに多くを求めない人におすすめのモデルです。

I-O DATA ポケットルーター WN-AC583TRK

2.4GHzと5GHzが同時に使える、I-O DATAの「WN-AC583TRK」。対応する周波数帯が異なるデバイスも同時に接続が可能なため、2.4GHz対応のPCと5GHz対応のスマホを並行して使用できる優れものです。発売から5年経った今も、なお売れ筋商品とし名前が挙がるほどの人気機種ですね。

通信規格は最新の11acをはじめ、11n/11a/11g/11bをサポートし、通信速度は2.4GHzで最大150Mbps、5GHzで最大433Mbpsに対応。Wi-Fiの設定はパスワードを打ち込む方法だけでなく、NFC機能もついているため、NFC搭載スマホなら本体にかざすだけで接続できます。さらにQRコードやWPSボタンに対応するなど、設定に手間がかからない点も魅力ですね。

サイズは高さ2.2×幅8×奥行6.2cm、重さは約52gで、WANポート、LANポート、micro USBポート、WPSボタンを搭載しています。ホテルのLANポートは1つしかない場合が多いので、有線用PCを使いたいときにも便利ですね。

価格は5,000円前後と少々高く感じるかもしれませんが、万が一繋がらなかった際に返金する「ペイバック保証」や、土日も電話で相談できる専用窓口が用意されています。サポート体制がしっかりしているので、機械が苦手な人も安心して使えるところが嬉しいですね。

エレコム WRH-733GBK

先ほどに続いて、こちらもデュアルバンドに対応したエレコムの「WRH-733GBK」。2.4GHzでは最大300Mbps、5GHzでは最大433Mbpsの通信速度で、多様なデバイスを同時に接続できます。またギガビット対応のWANポートを装備しているので、有線側でも高速通信が利用できますね。

通信規格は11ac/11n/11a/11g/11bに対応。通信機能については、LANポートを繋いでWi-Fi機器を利用する「ルーターモード」、有線LANしかない端末をWi-Fi化する「コンバーターモード」、Wi-FIネットワークの拡張や、既存のLANに無線のアクセスポイントとして接続する「アクセスポイントモード」の3つのモードがあります。

セキュリティ機能も充実しており、各SSIDの暗号方式が設定できる「マルチSSID」や、無線PC同士のアクセスを禁止する「プライバシーセパレート」を搭載。さらに有線ブロードバンドルーターとしても使える「PPPoE認証」に加え、VPN、MACアドレスフィルタリング、WPS接続といった機能をサポートしている点も魅力的です。

サイズは高さ1.45×幅6.89×奥行6.4cm、重さ約35gとなっており、カラーはブラックとホワイトの2色展開。後面にはLANポート、WANポート、micro USBポート、WPSボタンを、底面にはモード切替スイッチが装備されています。荷物のちょっとした隙間にも収まりやすい薄型デザインで、出張や旅行の際に持ち運びしやすいトラベルルーターとなっています。

まとめ

ネット接続がストレスフリーになるだけでなく、パケット料金まで抑えられるトラベルルーターは、旅行や出張を快適に過ごすための必須アイテムと言っても過言ではありません。最近ではフリーWi-Fiを備えたホテルも増えてきましたが、回線が込み合った際の繋がりにくさやセキュリティ面への不安を考えると、1台は持っておきたいところですね。Wi-Fiエリアの拡張機能付きのモデルなら、自宅のWi-Fiをさらに使いやすくすることもでき、まさに一石二鳥の活躍をしてくれます。

ただし、そんな便利なトラベルルーターも、海外で使用するときは注意が必要。無線で使える周波数帯や技術基準などは国によって異なり、トラベルルーターが持ち込めないケースもあるため、あらかじめ渡航先の利用条件をチェックしておくことが大切です。また日本製のトラベルルーターは、日本国内で使うことが前提となっており、海外での使用はあくまで自己責任となるため、その点も併せて注意しましょう。