音楽をCDのようなメディアではなくデータで保存管理することが当たり前になり、データ販売や配信サービスも普及してきたことで、今ではパソコンで音楽を聴く人も多いですよね。
しかしパソコンでの音楽再生で困るのが、音質の悪さ。ノートパソコンやディスプレイに内蔵されているスピーカーは、お世辞にも音が良いと言えるものではありません。
そこで今回はパソコンと接続できる外部アクティブスピーカーの紹介。内蔵スピーカーでは決して体験できないクオリティの高い音を再生してくれる製品を厳選しました。
Bluetooth接続可能でスマホでも使えるワイヤレス対応機や、会議も可能なマイク付きモデル、カラオケまで楽しめるモデルまで、おすすめスピーカーをピックアップしていきたいと思います。
YAMAHA NX-50
やや古い機種でありながら、安定した人気を誇る定番製品YAMAHAのNX-50。ロングヒットを続けているこの製品はコンパクトでありながら高音質で迫力のあるサウンドを楽しむことができます。
入念な音質評価とチューニングによって開発された、70mm口径のフルレンジユニットにより、全帯域にわたって自然な音質を再現することが可能になりました。さらに前面に設けたバスレフポートによりサイズを超えた低音再生も可能になっています。
またNX-50には音量に合わせた低域補正を自動で行う、ラウドネスコントロールを搭載。従来のスピーカーではボリュームが小さいと低音が聞こえづらく、迫力が欠けてしまうことがありましたが、NX-50では小さなボリュームでも迫力のある再生音を実現しています。
入力信号の有無によって自動で電源ON/OFFする「オートスタンバイ機能」も便利ですね。接続した機器と電源が連動するため、たとえば、PCの電源を切れば自動でスピーカーの電源もオフになるというわけです。その都度電源を入れる必要がなく節電効果も期待できる魅力的な機能と言えると思います。
ステレオミニジャックを2系統装備し、パソコンの他にテレビやスマートフォンなどのヘッドホン端子からも接続可能。カラーは5色展開なので、インテリアに合わせやすい点もおすすめです。
JBL PEBBLES
PEBBLESはJBL製品ならではの音の明るさや躍動感をしっかりと受け継いだ、コンパクトタイプのスピーカー。こちらもやや古い機種ながら長くロングヒットを続ける定番モデルですね。
パソコンのUSBに接続するだけで電源供給まで可能なため、他の配線は必要ありません。ACコンセントが不要なので設置の自由度がとても高いですね。スピーカーはJBLが独自に開発した50mm径フルレンジドライバーを搭載。全帯域で高音質なサウンドが楽しめます。
また、USB DACを内蔵することで、ノイズなどの影響を受けにくい忠実な音楽データの再現が可能に。独自のコンピューター・シミュレーションを駆使したDSP(デジタル・シグナル・プロセッシング)によってサウンドのバランスをコントロールし、自然で高品位なサウンドを実現した製品となっています。
Razer Nommo Chroma
ゲーム周辺機器のメーカーとして有名なRazerから新たに発売された最新アクティブスピーカー「Nommo Chroma」。Chromaという名前がついているように、本体スタンド底面に搭載されたアンダーグローライティングLEDにより、イルミネーション(最大1680万色)を楽しめるギミック付きスピーカーになっています。
もちろんギミックだけでなく音質にも拘られた製品で、スピーカーにはグラスファイバー製コーンを採用した3インチドライバーを搭載。音の位置・方向感覚などが正確に再現され、ゲーム利用時に優れたパフォーマンスを発揮します。背面にはバスレフポートが搭載され、迫力ある重低音も楽しめますね。
その音質の良さはゲームだけに限らず、音楽再生でも体験できます。高品位なUSB-DACを内蔵することで、USB端子から取り込んだデジタル音源をアナログに変換、アンプ部にはAC電源を利用することで、低ノイズでよりクリアなオーディオ再生が可能になっています。
USB接続やイルミネーションが省かれた、よりリーズナブルな「Nommo」もラインナップされており、デジタル接続が不要であればこちらもおすすめです。
サーモス VECLOS SSB-380S
サーモスといえば魔法びんのマグボトル(水筒)で非常に有名なメーカーですが、実は高品質なスピーカーも作っています。VECLOSは魔法びん作りで培われた真空二重構造技術を使ったエンクロージャーを搭載。真空による優れた遮音性と、ステンレス製のメタルシリンダーが持つ高い剛性により、圧倒的な定位と立体感、クリアで臨場感のある音の再生を可能にしています。
理想的な点音源を再現するため、専用に開発されたパイオニア製52mmフルレンジスピーカーユニットも装備。金属振動板固有の音を抑えつつも再生帯域を広げ、伸びのあるクリアな音を実現しています。専用設計のハイエンドプレミアムDACにより、ノイズの排除や高い駆動力も備え、ハイレゾ音源の再生にも対応。角度変更可能なチルトスタンドにより、リスニングポイントに正確に音を届けることも可能で、まさに最高の音を楽しむためのスピーカーとなっていますね。
4種類の転送モードによる音質の変化を楽しめるUSB伝送技術「Bulk Pet」も採用し、Bluetooth接続によるワイヤレス再生にも対応。PCだけでなくスマホなどからも使えます。コーデックはLDACも対応しているため、対応機器であればハイレゾ相当のワイヤレス再生が可能なことも大きな魅力ではないでしょうか。
FOSTEX PM0.3H
PM0.3HはFOSTEXの定番機種であるPM0.3のグレードアップ機で、ハイレゾ再生に対応したアクティブスピーカー。従来機同様、映画鑑賞やDTM(音楽制作)のモニター用途はもちろん、より高音質なハイレゾ音源の音楽データを楽しむことができるようになっています。
コンパクトなサイズにも関わらず、スピーカーには80mmコーン型ウーハーと20mmソフトドームツイーターを収めた2Way構成のユニットを使用。ワイドレンジの再生を可能にしています。
本体には自然な響きを生み出す木製エンクロージャーを採用。15W+15Wデジタルアンプを内蔵することで、より自然な迫力あるサウンドの再生も実現しています。
さらに入力やボリュームなどが一箇所に集約されており、片手で簡単に操作が行えるのも嬉しいポイントではないでしょうか。
ロジクール Z625 SPEAKER SYSTEM
PCスピーカーの販売台数が世界1位というロジクールの最新機Z625は、2台のサテライトスピーカーと、専用のサブウーファーからなるスピーカーシステム。合計400Wの迫力あるサウンドで、クッキリとした重量感のある低音を楽しむことができ、低音を重視する人でも納得の製品に仕上がっています。
光デジタル音声(オプティカル)や3.5mm、RCAなど複数の入力が可能なため、パソコンだけに限らず、ゲーム機やテレビなど様々なデバイスで使用できます。サブウーファーの入力インターフェースには最大で3台のデバイスが接続可能なので、複数機器で使う場合に取り外す必要がないのは嬉しいポイントですね。
またTHX認定を受けている点も大きな特徴。THX認定はサウンドのクオリティや特性が一定の基準値に達している場合にのみ認定されるもので、そのクオリティは他のスピーカーとは一線を画しています。家庭でも映画館に劣らない臨場感と、高音質なサウンドを楽しむことができるスピーカーと言えそうです。
Jabra SPEAK 410 -FOR PC
クラス最高のサウンドソリューションの実現に力を入れているJarba。そんなJabraからリリースされているSPEAK 410は、スピーカー機能に加えてマイク機能も備えたスピーカーフォンとなっています。ヘッドセットで有名なJabraならではのスピーカーと言えますね。
専用のオーディオ機器にも引けを取らない音質で音楽再生が楽しめるスピーカーですが、やはりその最大の特徴は、マイクを使った音声通話に対応していること。独自のデジタル信号処理(DSP)テクノロジーにより、再大音量でも歪みのないクリアな音質を実現。本体の円形フォルムに無指向性のマイクを備えることで、オフィスで数人が同席して通話会議をする場合でも、クリアに音を聞き取ることができます。
まさにマイク付きイヤホンのスピーカー版と言える製品で、高音質な音楽再生を楽しみながら、通話時にはそのままマイクとしても使うことができる便利な製品ですね。持ち運びしやすいコンパクトデザインで持ち運びしやすいことも魅力のひとつです。接続する際もUSBをつなぐだけで簡単に使うことができるため、利便性にも優れたスピーカーフォンとなっています。
FOSTEX PM0.1e
PM0.1eはPMシリーズの中でも格段に小さく、全FOSTEXのアクティブスピーカーの中で最小サイズのアクティブスピーカー。そのサイズは86(幅)×175(高さ)×120(奥行き)ミリという、ノートPCや小型テレビの横に置いても自然に馴染むサイズ感になっています。
このスピーカーの特徴は左右のスピーカーケーブルを交換できる仕様に設計されていること。そのため好みの音質のケーブルを使ったり、よりハイグレードなケーブルを使って音質の向上をはかることができます。こうした細かな工夫からも本格派のスピーカーを取り揃えるFOSTEXならではのこだわりが感じられますね。
もちろんケーブル交換をしなくても、PM0.1e自体が非常にクオリティの高いスピーカーになっています。バスレフ構造を採用しており、迫力ある低音域を実現。スピーカーにブーストマグネットを搭載することで、小音量でも引き締まった低音再生を可能にしています。
別売りで4色のカラフルなスピーカーグリルが販売されているので、インテリアに合わせたり季節によってカラーを変えたりと、自分好みにカスタマイズすることもできますね。
マランツ Studio Scope 4
オーディオ機器メーカーとして有名なマランツのStudio Scope 4は、高音質高出力で人気が高いStudio Scope 3の上位機種となるスピーカー。その小型なサイズからは想像できないほど、高精細でリアルな音を体験でき、目の前で実際に演奏をしているような臨場感を味わえる製品になっています。
クリアな低音域を再現するためにキャビネットにはバスレフ型を採用。スピーカー内部から外部へダクトを通すことで、低音をより増強させています。さらに計40Wというハイパワー出力により、これまで以上に迫力のあるサウンドを実現。まるでサブウーファー付きの2.1chシステムのような迫力と臨場感のある低音を楽しむことができるようになっています。
入力端子はステレオミニ端子となり、PCはもちろんスマートフォンやタブレットにも接続が可能。加えてRCA入力も備えているため、ゲームやDJ機材、ミキサーや楽器などにも接続でき、PCスピーカーではあるものの幅広い利用ができます。モニタースピーカーとして使用している人も多いですね。
PIF DEAR LIFE TMB-120W
PIFのDEAR LIFE TMB-120Wは大迫力のサウンドを楽しめるタワー型スピーカーです。その大きな特徴はスピーカー内部にウーファーを内蔵していること。さらに出力は120Wと、かなりのハイパワーなため、映画館さながらの臨場感を家庭で楽しむことができます。
USBの他にAUX端子での入力にも対応し、PCの他にもテレビ、スマホ、オーディオプレイヤーなどとも簡単に接続することが可能。マイク入力端子も備え、自宅でカラオケを楽しむこともできます。マイク入力は2つ、エコー調整機能も備わっているため、デュエットでハイクオリティなカラオケもできますね。
まとめ
不動の人気を誇る定番のヒットモデルから、カラオケや音声通話も可能なモデル、ウーハー搭載の大迫力を楽しめるモデルまで、今回は9つのPCスピーカーをピックアップしてみました。PC以外と接続できる製品も多く、様々な使い方ができますね。
今回紹介した製品は、間違いなく内蔵スピーカーよりもクオリティの高い音を楽しめるものになっていると思いますので、PCでの音楽再生環境のグレードアップを検討している方は、是非導入を検討してみてください。
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