【レビュー】LGの4Kモニター27UK850-Wを購入|MacBook Proと ケーブル1本で繋がり電源供給もできるおすすめディスプレイ

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現在私は2017年モデルの15インチMacBook Proをメインで利用しています。持ち運びもできて、特に不満に感じる部分もなく快適に利用しているのですが、自宅でゆっくり使うには、やや画面が小さく感じることもあるんですよね。

自宅には少し古いiMacもあるため、写真編集の場合はそちらを使ったり、もしくはターゲットディスプレイモードでMacBook Proの外部ディスプレイとして今までは使っていました。しかしこのiMac、解像度がフルHDということもあり、MBPのRetinaディスプレイに慣れていると少し荒く見えてしまうのが欠点。

そこでより快適にMBPを使うための外部モニタとして、USB-C対応4K対応ディスプレイ、「LG 27UK850-W」を購入しましたので、今回はそちらのレビューをしていきたいと思います。

※ターゲットディスプレイモードによるiMacの外部モニター化の記事はこちら

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LG 27UK850-Wについて

LG 27UK850-Wの特徴

27UK850-Wは2018年2月14日に発売になったばかりの、LGの最新ディスプレイ。画面サイズは27インチ、解像度が3840×2160ドットの4Kモニターディスプレイとなります。

このディスプレイの最大の特徴はHDR表示規格「HDR10」に対応していること。従来の液晶ディスプレイと比べ、明るい部分をより明るく、暗い部分をより深い黒で表現できるようになっています。(対応機器のみ)

また、USB PD(Power Delivery)とAlternate Mode対応のUSB Type-Cポートを備えているのも特徴ですね。 MacBook Proなど、対応するUSB-Cポートを備えた機器とケーブル1本で接続でき、電源供給も可能です。

液晶にはIPSパネルを採用しているため色が鮮やかで、視野角も178度(上下左右)と広くカバーしている点もポイントですね。ノングレア(非光沢)仕様で目が疲れにくく、sRGBカバー率は99%、ハードウェアキャリブレーションによるカラーマネージメントにも対応するため、写真編集などにも充分使えるモニターだと思います。

LG 27UK850-Wを選んだ理由

やはり一番大きいのはUSB-Cケーブル1本でMacBook Proと接続できる点。画面表示だけでなく電源供給やハブとしての利用も可能で、ディスプレイ側に外付けHDDなどを繋いておけば、それらのデバイスもそのまま使うことができます。

デスクでの作業は27UK850-WとUSB-Cケーブルのみを繋いで、場所を変えたりMBPを持って外出する際にはケーブルを1本外すだけ、という使い方は、かなり楽でストレスフリーだと考えました。

またMac向けの唯一の公式ディスプレイであるUltra Fine DisplayがLG製、ということも少なからずこの製品を購入した理由になります。流石にUltra Fine Displayは価格的に手を出しづらいですが、Mac用のUSB-C接続ディスプレイとして実績のあるLG製ということで、比較的安定しているだろうという考えですね。

ちなみに発売から1週間後くらいにこの製品を注文していたのですが、しばらく在庫がなく1ヶ月以上待っての納品となりました。今は在庫も復活しているようですね。

また、仮にUSB-Cインターフェースが不要であれば、同時期に発売された最新モデルで、ほぼ同スペックとなる27UK650-Wという製品の方が1〜2万円ほど安く購入できます。USB-Cの存在をどこまで重要視するかですが、個人的には対応機器を持っているのであれば圧倒的にUK850がおすすめ。それくらいケーブル1本での接続はスマートでストレスフリーだと思います。

Amazon限定ですがピボット(画面の縦回転)に非対応で少しだけ価格が安い、27UK600-Wという製品もあります。

外観

パッケージ内容と組み立て

外箱は思っていたよりも小さくて軽いです。同じサイズの27インチiMac購入時の、大きくて重いイメージがあったため、ちょっとビックリしました。横に並べても結構小さいことがわかりますね。

外箱を開封すると中にはケーブルやスタンド類が収められており、その下にディスプレイがあります。開ける方向が外箱に記載されているので、間違えて逆側を開けないように注意が必要ですね。

パッケージ内容はディスプレイにスタンドネック、スタンドベース、電源アダプタ/コード、各種接続用ケーブル、ガイド、CD-ROM(マニュアル)など。iMacと違いディスプレイとスタンド部分が別れているため、箱もコンパクトにまとまっていたんですね。USB-Cで接続するためのケーブルが付属しているのはありがたいポイントです。

中身を全て取り出して、早速ディスプレイ本体とスタンドを組み立てていきます。組み立て方法は非常に簡単で、ディスプレイ背面の結合部にスタンドネックを斜めから差し込むだけ。

スタンドネックとスタンドベースの組み立てもベース側に手回しできるパーツがついており、それを締めて固定するだけです。

デザインとサイズ感

スタンド部分はシルバーになっていてなかなかの質感。流石にアルミ製のMacほどではありませんが、悪くないと思います。フレームレスデザインを謳っているだけあって、ベゼルも狭く全体的にミニマルな仕上がりですね。MacBook Proとの組み合わせで相性が良さそうなデザインです。

背面は白で片側にポート類が固まって配置されたシンプルなデザイン。背面なのでそこまで気になることはありませんが、プラ素材の白はややチープに見えるのでここは黒の方が個人的には良かったです。

iMac 27インチと横に並べて比較してみましたが、結構小さく見えますね。iMacは一体型でそれなりにベゼルも太いため、フレームレスデザインの27UK850-Wがかなりコンパクトに見えます。

 

使用感

MacBook Proとの接続

開封も組み立ても終わったので、早速MacBook Proと接続してみます。使うのはもちろんUSB-Cケーブル。このケーブル1本で完結するのは本当に素晴らしいですね。特に説明も不要だと思いますが、単純にMacBook Proのポート(どこでもOK)とディスプレイをUSB-Cケーブルでそのまま繋ぐだけ。この状態で27UK850-Wの電源を入れればMacBook Proの画面がディスプレイに表示されます。

ディスプレイ側に外付けHDDなどのUSB機器を繋いでいる場合は、それもしっかりと認識されます。また電源供給もしっかりとされていて、システムレポートから電源の項目を確認すると60W充電器として認識されています。

私のMacBook Proは15インチで純正の充電アダプタは84Wとなっているため、本来の最大パワーでの充電はできませんが、かなりヘビーな使い方をしない限りは60Wでも全く問題なく給電可能なようです。今のところ使いながらバッテリーが減っていくというような現象にも遭遇はしていません。

また私は普段、MacBook Proを閉じた状態で、ディスプレイに接続して使うことが多いです。いわゆるクラムシェルモードというやつですね。当然このモードでも問題なく利用できます。

ちなみにクラムシェルモードの場合外付けのマウス・キーボードが必須になります。あとはMacBook Proを立てかけるスタンドもあると便利ですね。私の場合はマウス・キーボードに発売されたばかりのスペースグレイ色のMagic Mouse 2とMagic Keyboard(テンキー付き/US)を、スタンドにSatechiのユニバーサルラップトップスタンドを使っています。またSDカードやUSBメモリの読み込み用に手前にはSatechiのPro Hubを装着。どれもスペースグレイのMacBook Proとの相性が抜群。これらのアイテムもレビューしていますのでMacBook Proユーザーの方は合わせてどうぞ。

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残念ながらMacBook ProのUSB-CポートをMagSafe化する、マグネットコネクタを装着した状態だと、充電はできますがモニターの表示ができませんでした。恐らく充電のみ対応で映像信号は非対応ですので、マグネットコネクタ利用者はご注意を。(使える製品もあるかもしれません)

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画質とディスプレイ品質

画質は4Kの最新モニターということで非常に繊細で綺麗、素晴らしいです。MacBook ProのRetinaディスプレイに慣れていると、フルHDの画面を見た時になんとなく粗さを感じ、滑らかさがなくなったような感覚になるのですが、このディスプレイではそれを感じませんね。

27UK850-Wは1台ずつ出荷時にキャリブレーションが実施されているようで、キャリブレーションレポートの紙が付属しています。そのおかげもあってか、特に調整なしのデフォルト状態で違和感のない色再現ができていますね。

IPSパネル採用で視野角が広く、上下左右どの角度から見てもほとんど色や見え方が変わることもないですね。色作りは自然でややおとなしめな印象です。光沢(グレア)ディスプレイの発色の良い派手な絵作りに慣れていると、ちょっと物足りなさを感じるかもしれません。(画質設定をすればある程度は調整/変更できます)

フレームレスデザインということでベゼルはかなり狭く、ほぼ全面ディスプレイという感じです。おかげで画面への没入感も高いです。

このモニターのウリでもあるHDR10ですが、残念ながらMacBook Proは対応していません。そこで擬似的にHDR映像を再現する「HDR効果」と呼ばれるピクチャーモードを試してみましたが、普段使いには少々厳しい印象ですね。かなり明るく鮮やかになり結構キツめのシャープ処理がかかります。ただ動画再生時にこのモードをオンにすると映像が一変して綺麗に見えます。シャープ感は少し気になる部分がありますが、ハイコントラストでくっきり・明るい・発色の良い鮮やかな映像を楽しみたい場合は、オンにしてみてもいいかもしれません。

ちなみに画面の解像度ですが、MacBook Pro本体の内蔵ディスプレイ同様スケーリング解像度(擬似解像度)を選択できます。Retina化して以降のMacでの解像度選択は全てこの方式になっていますね。

選択できるのはちょど解像度の1/4に当たる1920×1080からネイティブ解像度(ドットバイドット)となる3840×2060までの5段階。スケーリング解像度が低くなればなるほど、画面領域は狭くなりますがその分密度が高くなり、より滑らかで綺麗な表示になります。逆に高くなれば画面領域は広くなりますが、密度が落ちて滑らかさが失われていくというわけですね。私はちょうど真ん中の3008×1692で使用しています。

操作性

設定などは本体真ん中下部にあるジョイスティックで操作することになります。直感的に操作できるため非常に使いやすいですね。モニターの設定というとボタンが複数あって、どこをどう押せば自分の設定したい項目にたどり着くのかわからない複雑なものが多い印象でしたので、これはかなり素晴らしいです。

色はあらかじめ用意されたプリセットからの選択もできますし、新たにユーザ設定として作成することもできます。色温度やガンマ、6色相環調整など細かい調整も可能になっています。

ゲームユーザー向けの機能であるブラックスタビライザーやFreeSync、応答速度などもここから設定できます。

またOnScreen Controlという純正のソフトウェアが用意されており、これを使うことでモニタの各種機能を使うこともできます。本体側のジョイスティックで操作する各設定に加え、ソフトウェアごとに自動で任意のピクチャーモードを適用させたり、Screen Splitという画面分割機能を使うことも可能。ゲーム機能設定や5:9領域表示、マウスカーソル検出機能などを使うこともできます。

 

画面の高さや角度も調整可能で、縦回転した状態で画面を表示するピボットにも対応。縦長の画像やサイトを確認するのに便利そうです。

まとめ

まだ使い始めて1週間程度ですが、かなり満足度の高い製品を購入できたと思います。やはりMacBook Proとケーブルだけで繋がるという点が最高ですね。MacBook Pro単体だけではどうしても手に入れられない広大な作業領域を、ケーブル1本で手に入れることができるのは素晴らしいです。画質も文句なく良いですし、使い勝手も良くデザインも悪くありません。

価格も4KでUSB-C対応ディスプレイとしてはリーズナブルだと思いますし、個人的にはまさにMacBook Proの最高の相棒になりえる存在だと感じています。もちろんMacBook Proだけでなく、MacBookやUSB-C搭載マシン、ゲームユーザー向けにもおすすめ。外部モニターの購入を考えている人は、ぜひ27UK850-Wを候補のひとつとして検討してみてください。

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