iPhoneからイヤホンジャックが廃止されたこともあり、今のイヤホンの主流はBluetooth接続によるワイヤレスイヤホンになっています。最近では左右部分離型の完全ワイヤレスイヤホン(TWS)も登場し、続々と新製品がリリースされて人気が高いですね。
しかしTWSには左右間の接続安定性やバッテリ―の持続性など、まだまだ課題も多くあるのが現状で、安定性や連続再生時間を重視するなら、通常のワイヤレスイヤホンのほうが優れています。そこで今回は価格帯別に高音質が期待できるおすすめのカナル型ワイヤレスイヤホンを紹介していきたいと思います。
¥10,000以下
JBL T110BT Bluetooth イヤホン
70年以上の歴史を持つJBLサウンドを安価で楽しめる、カナル型ワイヤレスイヤホンです。エントリーモデルとして人気があります。カラーバリエーションは6色あり、色を選択できるファッショナブルなデザインもいいですね。
ワイヤレスとはいえコードが絡んだり、落として踏んだりすることがあります。しかし、T110BTはイヤホン部分にマグネットを内蔵しているため、使わないときには左右のイヤホンを磁石で付けて首のところにかけておくことができます。
約2時間の充電で、最大約6時間の再生ができます。別売りのモバイルバッテリーを内蔵したケースも便利です。使用状況にもよりますが、最大16時間再生できる充電を実現。急速充電にも対応して、約15分の充電で最大で1時間再生できます。
再生周波数帯域 | 20Hz~20kHz |
ドライバサイズ | 8.6 mm |
Bluetooth | Ver.4.0/Class2 |
連続再生時間 | 最大約8時間 |
充電時間 | 約2時間 |
コード長 | 0.8m |
重量 | 16.5g |
カラー | ブラック、グリーン、ホワイト、ピンク、ブルー、グレイ |
SoundPEATS(サウンドピーツ) Q30 Bluetooth
SoundPEATS(サウンドピーツ)は中国の深センで設立されたShenzhen Soundsoul Information Technology社の製品です。コストパフォーマンスのよさに定評があります。aptX対応で高音質であることもポイントです。
人間工学によるスポーツデザインを採用し、耳の上部には柔らかなフックを装備。ジョギングやアウトドアスポーツの際に耳から外れないようになっています。JBLのT110BTと同様に両耳のマグネットを密着すれば首輪状になるので、イヤホンの紛失などを防ぐことができます。IPX4防滴と防塵のスペックもスポーツ用として最適です。
約1.5時間の充電で約8時間の連続再生(音量60%)が可能で、iPhoneなどApple社のiOSデバイスではバッテリー残量も表示できます。マイクの通話時には、CVC6.0ノイズキャンセリングで外部の騒音を抑えられることも特長です。
再生周波数帯域 | ― |
ドライバサイズ | ― |
Bluetooth | Ver.4.1 |
連続再生時間 | 最大約7時間 |
充電時間 | 約1~2時間 |
コード長 | 1.2m |
重量 | 100g |
カラー | ブラック |
¥10,000~,000
Beats by Dr.Dre BeatsX
スタイリッシュなBeatsのカナル型ワイヤレスイヤホンです。Dr.Dreはアメリカのヒップホップの分野で最も影響力のある音楽プロデューサー、アンドレ・ロメル・ヤングのこと。彼が「beats by dr.dre」というヘッドホンブランドを立ち上げましたが、その後、Apple社に売却しました。
Apple社のW1チップテクノロジーを搭載し、iPhoneなどと親和性があります。たとえば、イヤホンを耳から外すと自動的に音楽の再生が止まったり、バッテリー駆動時間の性能を高めたりしています。この製品最大のメリットはiCloudと連携することでiOSやmacOSを搭載したApple製品とシームレスなペアリングができて非常に便利な点。Beatsブランドではありますが、Apple純正イヤホンと言っても良いのではないでしょうか。
バッテリーに関してはFast Fuel機能を搭載し、わずか5分間充電するだけで約2時間の再生を可能にしました。Siriに対応したケーブル内蔵マイクで、電話の通話だけでなく再生している曲のトラックの変更などを指示できます。
iPhoneなどiOSユーザーであれば、ヘッドホンもAppleブランドで統一したいでしょう。AirPodsのあの形状に違和感がある方やより音質を求める方は、Beats by Dr.Dre BeatsXという選択はアリですね。
再生周波数帯域 | ― |
ドライバサイズ | ― |
Bluetooth | バージョン不明 |
連続再生時間 | 最大約8時間 |
充電時間 | ― |
コード長 | ― |
重量 | ― |
カラー | マットゴールド、マットシルバー、ブラック、ホワイト、グレイ、ブルー |
SHURE SE215 Special Edition Wireless
1925年に創業、音響機器の中でも業務用マイクロホンで信頼性の高いShure Incorporatedのカナル型ワイヤレスイヤホンです。臨場感に溢れた伸びのよい高音のサウンドがSHUREならではの音質。人間工学に基づいた高い遮音性を誇り、周囲のノイズを最大37 dBまで自然に低減させることで快適なリスニング環境を実現します。
バッテリー持続時間は最大8時間で、通信距離は10メートルまで可能です。モバイルの活用を考慮し、ほとんどのスマートフォン、ノートPC、タブレットと接続を可能にしました。3ボタンのリモート操作とマイクにより、通話や音声によるコマンド、アプリのコントロールができます。
ケーブルにはワイヤーフォームフィット機能があり、耳の後ろにケーブルをかけられます。また、最適化したノズル角度によって耳にフィットさせます。ジョギングやフィットネスのエクササイズなどスポーツ中には装着用クリップで固定し、イヤホンが紛失することを防ぎます。長く使い続けたいイヤホンといえそうですね。
再生周波数帯域 | 21Hz~17.5kHz |
ドライバサイズ | ― |
Bluetooth | Ver.4.1 |
連続再生時間 | 最大8時間 |
充電時間 | ― |
コード長 | ― |
重量 | ― |
カラー | トランスルーセントブルー、ホワイト |
SHURE ワイヤレスイヤホン BT1シリーズ SE215 Special Edition Bluetooth カナル型 高遮音性 ホワイト SE215SPE-W-BT1-A 【国内正規品】
¥20,000以上
B&O PLAY Beoplay H5
Bang & Olufsenの初めてのBluetoothワイヤレスイヤホンです。「Beoplay A6」などを手掛けたスカンジナビアのプロダクトデザイナー、ヤコブ・ワグナー氏がデザインしました。コンセプトは、スポーツなどのアクティブなライフスタイルで活用するイヤホン。布巻きのケーブルが使われていますが、スニーカーの靴紐からアイディアを得たそうです。ケーブル部分に音量などを操作できるリモコンが装備されています。
独自設計の6.4mmドライバーユニットにはDSPを内蔵し、疲労感のないサウンドを再生するとともに、専用のアプリでサウンドのチューニングも可能です。また、ゴムとポリマーによるハウジング部分にはマグネットを内蔵し、使わないときにはマグネットをくっつかせることにより置き忘れを防ぎます。マグネットどうしが合わさると自動的に電源が切れるようになっています。キューブ型の充電器にもマグネットで装着することで充電できます。充電器のデザインもおしゃれです。
再生周波数帯域 | 20Hz~20kHz |
ドライバサイズ | 6.4 mm |
Bluetooth | Ver.4.2 |
連続再生時間 | 最大5時間 |
充電時間 | 約2時間 |
コード長 | 0.52 m |
重量 | 18 g |
カラー | ブラック、ダスティローズ |
ちなみに私は普段、B&Oの完全ワイヤレスイヤホンBeoplay E8を使用しています。
ゼンハイザーMOMENTUM Free
ゼンハイザーもまたSHUREと同様に、業務用マイクのメーカーとして名前が知られています。MOMENTUM Freeは、プレミアムシリーズ「MOMENTUM」のワイヤレスイヤホンで、ゼンハイザーのイヤホンとしては最小サイズです。しかし、最小であっても高級感に溢れ、人間工学に基づいた装着時に疲労感を軽減する設計を配慮しています。
高品質のダイナミックスピーカーと、クロム系金属の反射膜を用いた特殊加工によるステンレススティール製によるサウンドトンネルで、鮮明であるとともに豊かな低音を再現します。ボタンを3つ備えたリモート式のインラインマイクをケーブルと統合して搭載。モバイルデバイスは最大2機種まで接続が可能です。
ややデザイン的には物足りないというユーザーの声もありますが、ゼンハイザーという信頼できるブランドの音質には満足度が高いようですね。
再生周波数帯域 | 15Hz~22kHz |
ドライバサイズ | ― |
Bluetooth | Ver.4.2 |
連続再生時間 | 最大6時間 |
充電時間 | 約1.5時間 |
コード長 | ― |
重量 | 17g |
カラー | ブラック |
オーディオテクニカ Sound Reality ATH-DSR5BT
かなりハイスペックなネックバンド型ワイヤレスイヤホンが、オーディオテクニカから2018/3/16に発売になりました。
オーディオテクニカは以前より「原音再生」「高解像度」「高レスポンス」をコンセプトとした「Sound Reality」というシリーズを展開していますが、その最新機種がこのATH-DSR5BTになります。
最大の特徴はPure Digital Drive(ピュア・デジタル・ドライブ) と呼ばれる、ワイヤレスのデジタル信号をドライバーまで高純度伝送し、空気振動で音声へとダイレクト変換する先進技術を採用していること。フルデジタルサウンドとも表現されるこのシステムのおかげで、ロスがなく解像度の高い音楽再生が可能になっています。
フルメタルボディを採用することで不要な共振を抑え、音の再現性に優れたaptX HDコーデックにも対応。これにより原音に忠実なサウンドを楽しめることも特徴です。ドライバーを小型化したことで、装着性を高めつつ、高レスポンス再生も実現しており、まさにSound Realityシリーズのコンセプトを体現したモデルになっています。
再生周波数帯域 | 5Hz~45kHz |
ドライバサイズ | 9.8 mm |
Bluetooth | Ver.4.2 |
連続再生時間 | 最大約8時間 |
充電時間 | 約3時間 |
コード長 | ― |
重量 | 63 g |
カラー | ブラック系 |
まとめ
ケーブルレスで非常に便利に使えるワイヤレスイヤホン。安価でも十分なパフォーマンスを発揮してくれる高コスパモデルや、高価格帯ながら音質やデザイン面、使い勝手の面で非常に優れたモデルを紹介しました。価格や音質、デザイン、利便性と人によって重視するポイントは変わってくると思いますが、ぜひお気に入りのイヤホンを手に入れて、音楽を楽しんでください。
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