おすすめの高解像度PC用4Kモニター ディスプレイ5つを比較。5万円程度で購入可能な大画面32インチモデルを厳選

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少し前までディスプレイと言えばフルHDが主流でしたが、最近は4K(3,840×2,160ドット)以上の解像度をもつディスプレイも増えてきましたね。普及が進み価格帯も落ち着いてリーズナブルなモデルが増えたことで、今後のPCモニターは4Kが主流になってくるのではないでしょうか。

私もメインマシンがMacBook Pro(15インチ,2017)で、そろそろ作業用に外部ディスプレイの追加を検討しているのですが、やはり外部出力を使うからには大画面で4K以上の解像度にしたいと考えています。普段Retinaに見慣れていると、どうしてもフルHDはボヤっと見えてしまいますしね。そこで今回は、自分も購入を検討している32インチ前後/5万円程度で購入できる4Kディスプレイを厳選して比較していきたいと思います。(一部高価格帯の製品もあります)

液晶選びのポイントについて

駆動方式の違い

製品比較の前にまず、液晶ディスプレイ選びで大事な駆動方式の違いを把握しておきたいと思います。液晶ディスプレイの駆動方式は大きく分けて3つ。TN方式、VA方式、IPS方式ですね。(最近は液晶ではない有機ELを使ったディスプレイもありますが)

TN方式は最も安価ですが視野角が非常に狭いというデメリットがあります。最近のディスプレイ、特に4Kモニターで使われることはほとんどありません。

最近の主流がVA方式とIPS方式ですが、一般的にはコントラストはVA方式の方が高く、視野角はIPS方式の方が広いと言われています。そのため、正確な色表現が必要になる写真の現像や動画の編集をする場合はIPS方式、逆に写真や動画を綺麗に鑑賞するにはVA方式の方が良いとされています。

他にポイントとなる点

駆動方式以外にもいくつか気にすべき点があります。まず液晶表面が光沢(グレア)か非光沢(ノングレア)かという点。グレアの方が発色が良く綺麗に見えやすいですが、映り込みや目が疲れやすいという欠点があります。ノングレアは逆に見栄えの面ではグレアに劣るものの映り込みが少なく目も疲れにくいです。最近は半光沢(ハーフグレア)の製品も登場しています。

また対応している入力端子も事前に調べておく方が良いです。例えば私の使用しているMacBook Proの場合、出力端子はUSB-TypeCのみですので、USB-C入力がないモニタへの接続には変換アダプタはハブが必要になります。

この辺りはそれぞれの使用環境やシチュエーションによって、どれが最適か変わってくる部分ですので、購入前にしっかりと検討すべきポイントになります。

LG モニター ディスプレイ 32UD59-B 31.5インチ


まず最初の製品はLGが満を持して市場に投入した4Kディスプレイ、32UD59-Bです。すでに、AppleでLG製5K液晶ディスプレイが販売されている実績があるため、高解像度液晶ディスプレイに関しては、相当自信があると思われます。

この製品は、パネルの種類にVA方式を、表面処理にはノングレアを採用。正面から覗き込む場合は映り込みも少なく綺麗に見れますが、VA方式の特徴上、斜めからの覗き込みは若干苦手かもしれません。

ディスプレイの発色についてですが、LGの商品紹介ページによると「デジタルシネマ規格の色空間DCI-P3のカバー率」の95%を実現しているとのこと。これは、PCモニタで標準的なsRGBよりも広い色空間をサポートしており、映像制作業界が使う液晶ディスプレイにほぼ近い色合いの再現が可能なため、動画再生やクリエイティブ要素では、非常に満足できるレベルだと思います。

またさらに特徴となるのが、AMD社のAPUもしくは、GPUに搭載されているFreeSync機能をサポートしていること。これは液晶ディスプレイとの間でコンテンツのフレームレートとモニターのリフレッシュを同期をさせて、映像のちらつきなどを抑える効果があります。他にも暗い部分を明るくする機能や遅延を最小限にするモードなど、ゲームプレイに最適な機能も備えています。

他にも同じLG製のリーズナブルな4Kディスプレイとして、27インチIPSパネルの製品もラインナップされています。少し価格は上がりますが、プロフェッショナルモデルとなる27UD88-WであればUCB-Cでの接続も可能で、MacBook ProのようなUSB-C搭載機とケーブル1本で接続できます。後継機種の27UK850-Wが新しく発売されました。USB-C対応やIPSパネルの採用は変わらず、27UD88-Wでは対応していなかったHDRに対応したことで、さらに表示が綺麗になっています。

2018/4/19追記:27UK850-Wを購入したのでレビュー記事を作成しました。

【レビュー】LGの4Kモニター27UK850-Wを購入|MacBook Proと ケーブル1本で繋がり電源供給もできるおすすめディスプレイ
現在私は2017年モデルの15インチMacBook Proをメインで利用しています。持ち運びもできて、特に不満に感じる部分もなく快適に利...

Acer モニター ディスプレイ ET322QKwmiipx 31.5インチ


2つ目はAcerが2017/11/15に発売した新製品、ET322QKwmiipxです。パネルにはVA方式、表面処理にはノングレアを採用。

この製品の特徴は、HDR10対応のAcer HDR Readyを搭載している点。これにより、コントラストが高く、実物に近い色再現を可能としています。4K/HDR対応の32インチディスプレイが、5万円弱で買えるというのは、驚愕のコストパフォーマンスだと思います。

LGのモニターと同じくAMD FreeSyncテクノロジーにも対応。sRGBカバー率100%と比較的高い色再現度があります。

I-O DATA 27インチ4K LCD-M4K271XDB


IO DATAの発表されたばかりの新製品「LCD-M4K271XDB」は、4K UHD(3840×2160ピクセル)対応の27型ワイド液晶ディスプレイ。 特性に偏りがほとんどなく、上下左右178°という広視野角なADS(Advanced super Dimension Switch)パネルを採用したディスプレイです。

4K 60Hz対応で秒間60フレーム表示ができ、10bitカラーにも対応することで映像の動き、色表現共に、滑らかで鮮明な表示が可能に。またバックライトのちらつきをなくした「フリッカーレス」設計や、本体側でブルーライトを低減してくれる「ブルーリダクション」機能などのように、目に優しい機能も搭載。ストレスフリーな作業・視聴環境を実現できます。

さらに超解像技術や、映像にメリハリをつけるエンハンストカラー、RGBにCMYを加えた6色の座標軸を使った色補正といった機能も搭載し、鮮やかで階調豊かな色表現を可能にしています。

JAPANNEXT JN-IPS320UHD 4K 32インチ


4つ目はJAPANNEXTのJN-IPS320UHD。あまり聞いたことのないブランドですが、最近安価な高性能モニタをリリースして地名度を上げてきているブランドです。大手ECサイトの売れ筋ランキングでも、いくつかの製品が上位にランクインしていますね。

この製品の特徴はIPS方式を採用していること。一般的にVA方式よりも価格が高いとされるIPS方式のパネルを使いながらも、製品自体の価格を¥50,000程度に抑えている点は素晴らしいと思います。

ディスプレイの表面処理は映り込みが少なく目が疲れにくいノングレアを採用。IPS方式のメリットである178°の広い視野角が確保できることと合わせて、写真編集のような作業に向いていそうです。

色域はsRGBの100%をカバー。フレーム幅が10mm以内ということもあり、フレームレスのような感覚で使用できます。リモコンも付属しているため、設定の切り替えを行う際は便利だと思います。

JAPANNEXTから27型で非光沢IPS 4Kパネルを採用した液晶ディスプレイ「JN-IPS2770UHD」も新たに発売になりました。価格は5万円前後ですが、発売記念ということで3月13日までは税別33,330円という4Kディスプレイとしては格安の価格で販売されています。27インチでこの値段は破格と言えますね。

Philips モニター ディスプレイ 328P6VJEB


5つ目はPhilipsの328P6VJEBです。PhilipsはPC関連製品を多く手がけるメジャーブランドですね。

この製品の特徴は広色域表現を可能にするUltraColor テクノロジーと呼ばれる独自の高画質テクノロジーが搭載されていること。その色域表現はNTSCカバー率95%、sRGBカバー率100%と確かに広色域に対応しています。NTSCはアナログテレビ方式の色域規格でAdobeRGBに近い範囲をカバーしています。sRGB100%はNTSC比で72%程度と言われることが多いですので、NTSC95%がいかに広い範囲をカバーしているかわかりますね。

パネルにはVA方式、表面処理はノングレアを採用。VA方式の欠点である斜めからの覗き込みにも対応できるように、独自に開発したピクセル管理テクノロジーによって178°というIPS並の視野角を実現。画面回転や角度調整が広い範囲で調整可能なため、利用環境に応じて最適な表示が可能になります。2つの入力を同時に表示するマルチビュー機能対応というのも便利なポイントではないでしょうか。

BenQ デザイナーズ モニター ディスプレイ PD3200U 32インチ


最後はBENQの4Kディスプレイ・ PD3200Uです。BENQといえばプロジェクタやディスプレイが有名で、ユーザーからの評価も高い高品質なモニターを多くリリースしていますね。

パネルにはIPS方式、表面処理にはノングレを採用。その名前の通りクリエイター向けのモニターディスプレイになります。「暗室(ダークルーム)モード」と呼ばれる暗い作業環境でも明るさをコントラストを自動調整し、ダークエリアのディティールをより鮮明に表示する機能や、DualView(デュアルビュー)モードと呼ばれる異なるピクチャーモード(sRGBモード、CAD/CAMモード)を1画面内で同時に分割して表示する機能など、まさにクリエイターむけの機能が多く搭載されています。

他にも画面設定やモードなどをボタンクリックだけで切り替える、カスタマイズ可能なホットキーパックや、1組のキーボードとマウスだけで2つの異なるPCを切り替えて表示できるKVMスイッチなども搭載。色域もsRGBを100%カバーとまずますの表現力です。価格が他の製品と違い¥90,000程度と高いですが、多機能でIPSパネル採用ということで、コストパフォーマンスの良い製品だと思います。

まとめ

4Kディスプレイといえば、少し前までは10万円以上していたような気がしますが、5万年程度で購入できるようになったのは驚きと共にありがたい話でもあります。いくつか製品を厳選して比較しましたが、それぞれに特徴があり利用環境に応じて最適な製品を選ぶ必要がありますね。個人的にはHDR対応のAcerのディスプレイが気になっていますが、USB-Cの入力があるLGのディスプレイも気になっています。価格と性能、機能をしっかり把握した上で、製品を選びたいと思います。