前回、iOS 11で追加された新機能をいくつかピックアップして紹介しました。
その後iPhoneを使っていて進化した写真アプリに驚かされましたのでその内容をお伝えしたいと思います。
写真アプリのメモリー機能
写真アプリのメモリー機能はiOS 10で追加された機能です。これは写真アルバムの中から自動的にテーマを決めて写真ライブラリの中から過去の写真を整理・ピックアップしてスマートアルバムのようなものを作成してくれます。例えば撮影場所や日付、イベントなど同じテーマに沿った写真を自動的に並べてくれますのでちょっとした時に過去の思い出を振り返ったりして写真の新しい楽しみ方を教えてくれる機能でした。
メモリー機能がより賢く進化
そんなメモリー機能がiOS 11にアップデートしてかなり賢く進化しているようです。
今日ふとiPhoneを使っていると上部に「新しいメモリーが作成されました」と通知がきました。タイトルは「4本足のお友達」です。このタイトルが気になって写真アプリからメモリーを見てみると、なんと私の飼っている愛犬の写真がピックアップされてコレクションが生成されていたのです。
まずタイトルに感動です。今までは「前の1週間のベスト」とか「東京都港区」というちょっと味気ないタイトルでしたが、今回はペットの犬を集めたコレクションに対して「4本足のお友達」というなんとも気の利いたタイトル付けになっています。これはかなりiOSがかなり賢く進化しているように感じます。またピックアップされている写真も犬だけが写っている写真だけではなく私や家族と触れ合っている写真も多く含まれています。まさに「4本足のお友達」です。
メモリーが賢く進化した理由
9月12日のiPhone X発表のスペシャルイベントでいくつかのトピックがありましたが、最近のAppleは機械学習に非常に力を入れており、FaceIDの実装やSiriのさらなる進化は機械学習によるものだと解説がありました。
スペシャルイベントの内容まとめ記事はこちらをどうぞ
さらにはApple Machine Learning Journalという機械学習に関する研究や発見を共有するための専用ブログまで開設されています。
メモリー機能についてもやはり機械学習による進化で、より自然に的確に人の考えに近く写真の分類ができるようになったということだと思います。スペシャルイベントでもメモリーについては触れられており、ペットのほか、スポーツやアウトドアなどのイベント、結婚式・記念日・子供の成長などに分類してコレクションを作成できるようになると紹介されていました。まさにその紹介の通り今回はペットの写真を分類してくれたようです。次はどんな風に写真を分類してどんなタイトルを付けてコレクションを作成してくれるのか期待できますね。
まとめ
今回は新しく発見したiOS 11の写真メモリー機能の進化についてのレポートでした。後半にも書いたように進化の元になっているのは機械学習という最先端の技術です。前回のWWDC2017では開発者向けにiOS 11では機械学習フレームワークの「Core ML」の提供が開始されることも発表されており、今後どんどんこのようなインテリジェンスなアプリや機能が増えていくと思いますので、非常に楽しみです。
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